ログ・ホライズン ~落ちた浮遊城アインクラッド~   作:マスカルウィン

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というわけで最初はキリト視点のプロローグになります。
この物語の主人公はキリト・アスナ・シロエと個人的に分けています。
文章の前書きか、サブタイトルでわかるようにしているつもりです。

亀更新ですのでチラシ裏に投稿でやらせて頂きます。
ご了承をお願いします。



始まり
第一話


「そういえばキリト、今日って確か大規模メンテの日でしょ?」

 

 リズは現実世界の宿題をこなしながら話しかけてきた。

 

「ん、あぁそういえばそうだったな……確か――、マップ拡大とか世界が大きくなるとか言ってたな」

「ふーん……これ以上マップ広げてどうするんだろうね? それでなくても前に行ったクジラが出てくるクエストも、辺境も辺境、マップの端だったのにね?」

「俺に言うなよ……流石に遠すぎるから何か移動手段でも出来るんじゃないか? こう転移門とか……」

「バギーとかいいかも? キリトまた運転してよ」

「俺たちは、空飛べるだろ……地面走るよりよっぽど早いよ」

 

 シノンにそういうと、少し口を膨らませて不満そうだ。

 まぁ確かにバギーで走りまくるのは面白そうではあるが。

 

「でもまぁ確かに転移門とか、あったら便利かもねー」

 

 そうリズが答えると、シリカ達と共に宿題に戻ってしまった。

 なるほど――、リズはアスナにいい笑顔を見せられたんだな……

 俺もそういえば宿題があったか? と一瞬頭に過ぎったがまぁ多分大丈夫だろう。

 アスナが注いでくれたカップに手を伸ばす。

 擦るだけでいろんな種類のお茶が飛び出す、マジックアイテムだ。

 手に入れた当初は、アスナの入れたお茶の方が美味しいと思っていたが、これも中々悪くない。

 勿論アスナが入れたお茶の方が美味しいのだが――

 

「ってあれ?」

 

 お茶の味がしない、というか水?

 家に居たほかのプレイヤーにを見ると、どうやら同じ症状らしい。

 

「……お茶じゃないよな?」

「水ですね」

「水だわ」

「水だな」

 

 各々首を傾げる、そもそも九十九種類のお茶をランダムに出すというマジックアイテムだ、全員同じ種類のお茶が出る可能性はあるのはあるのだが、確率的には天文学的数字だろう。

 となるとだ、俺たちに対する味覚エンジンが狂ったのか……?

 そんな事を考えていると、今まで俺の膝の上で寝ていたユイが急に飛び起きた。

 

「どうしたんだユイ?」

「パパ、ママ、皆さん大変です!」

 

 何時にも無い表情に俺たちは息を呑んだ。

 

「このアインクラッドが落下しています!」

「……は?」

「ですから! このアインクラッドが落下してるんです!」

 

 この浮遊城アインクラッド落下してる?

 

「いやいや、まずいんじゃないかそれ!」

 

 クラインが最初に慌てだして、自体の異常さに気づく。

 

「ユイ! 何かのGMの宣言はあったか? それとも何かクエストが起動したのか?」

「GMの宣言はありません! クエストも確認できてないです! 今はまだゆっくりと落下してますけど……」

 

 俺は慌ててシステムメニューを開き、GMコールを迷わずクリックするが、応答は無い。

 

「ユイ! 今すぐ警戒モードでログアウト促してくれ! アスナ達は知り合いに連絡を!」

 

 幸いと言っていいのか悪いのか、現在ALOに接続しているプレイヤーの数はメンテナンス前だったせいか、少なく、さらにアインクラッドにきているプレイヤーはもっと少数だった。

 

「キ……キリト君」

 

 青ざめた表情でアスナ達がこちらを見てくる。

 

「ど、どうしたんだ皆、何か問題が?」

「――ロ、ログアウトボタンが押せないって、サクヤさん達から連絡が……」

「何だと!?」

 

 悪夢が蘇る、ログアウトが押せない……死のデスゲームの悪夢が。

 俺も慌ててログアウトボタンを押すが、機能せずこの世界に取り残される。

 ガクンとジェットコースターで急に落ちるような感覚が身体に走る、それと同時に俺たちの眼前にあったウィンドウが全て消え去った。

 

「窓から脱出だ!」

 

 俺がそう声を出すと、全員が窓から妖精の翅を羽ばたかせて飛び出す。

 消えたウィンドウを出そうと、右手を動かすがメニュー画面が出てこない。

 一体何がどうなってるんだ!

 心の中でそう叫ぶが、今はどうする事もできない。

 とにかく今は、簡単に死ぬわけには行かない、もし死んだ場合どうなるかわからないのだ。

 落ちてゆくアインクラッドから、数千のプレイヤーが飛び出しているのが判る。

 どんどんと高度が下がっていくアインクラッドを見つつ、俺は一つ思った。

 

 『どうしてアインクラッドが、こんなに高い位置にあるんだ?』

 

 そもそも新生アインクラッドは、妖精の翅でもいけるちょっとの高さにあったのだ、それが雲の上にあること自体おかしいのだ。

 落ち行くアインクラッドと共に、雲を突き抜ける。

 

「に……日本?」

 

 それは地図でよく見る日本が、足元に広がっていた。

 幸いアインクラッドはコース的に、海に落ちると思うのでとりあえず一安心する。

 

「ど、どうなるんだこれ……」

 

 クラインが困惑した表情をこちらに向けてくる。

 

「俺が聞きたいよ……」

 

 空に飛びながら、アインクラッドを見続けていると、一つのシステムウィンドウが表示された。

 

 『飛行時間の限界です』

 

「んなっ」

「馬鹿なっ!」

 

 キリトとクラインは少しハウス近くで、空中戦闘をしていたせいなのか、皆より先にこの表示が出たらしい。

 

「アスナ、今すぐアインクラッドに戻れ! ここは無制限飛行じゃない! 限界があるんだ!」

「キリト君はどうするの!」

「俺と、クラインはこのまま翅を消して、自由落下する! もう翅が持たないんだ! 多分秋葉原あたりに落ちると思う!」

 

 いう事だけ言い、クラインと頷きあう、大丈夫だアミュスフィアは、大丈夫のはずだ。

 そんな事を考えていると、シノンが俺に抱きついてきた。

 

「ちょ、どうしたシノン……お前まさかっ」

「お察しの通りよ、キリト私も行くわ、3人だと着地ギリギリで羽ばたいたらなんとなるでしょう?」

「死んでも恨みっこなしだからな!」

「アスナ! 皆を頼む!」

 

 涙を少し浮かべながら、アスナは皆を率いて落ち行くアインクラッドに戻った。

 

「しゃ! 行こうぜキリト!」

「なんとかなるでしょう」

「行くぞ二人とも!」

 

 声をかけ3人同時に翅を消す、すると身体は自動的に落下を始めた。

 どんどん加速して、どんどん地面が近づいていく。

 するとクラインが、必死に空中を泳いで俺たちの下に回って、上を向いた。

 

「おい、クラインどうした?」

「わりぃなキリト、多分この作戦は無理と思うわ、俺はアミュスフィアでログインしてる問題ないだろ、だからさ」

 

 クラインはそういいながら、腰から刀を抜く。

 

「お前達は武器をアイテムウィンドウに直しちまってるからな、この役割は俺がする、頑張れよ」

 

 刀を逆に向けて構えると、刀が淡く輝き始める。

 その時点でクラインが何をしようとしてるか判ってしまった。

 

「やめろ! クライン!」

「シノン、キリトの事……頼むわ」

 

 翅を広げ、クラインは一瞬制止し、俺たちに向かってソードスキルを発動させた。

 反動でクラインは方向を変え、さらにスピードをあげ落ちていった。

 

「クライン!!」

 

 声を上げ手を伸ばすが、届くはずも無い、空中で上に打ち上げられた俺たちは、落下スピードが少し遅くなった。

 地面ギリギリで、翅を広げて地面に降り立つ。

 

「馬鹿野郎……かっこつけやがって」

「キリト……とりあえずクラインもそうだけど、アスナたちも」

 

 あぁそうだった、とりあえず動き出さないと。

 アスナ達は多分、大丈夫だろう翅も余裕があるし、あのアインクラッドがそうそう沈むとも思えない、とりあえず先に優先すべきなのは……クラインか。

 恐らく北海道の方角に飛んでいったのだろう……

 

 ガサリ、と森の茂みから音がし、慌てて背中の剣を握ろうとする、がそこには剣が無かった。

 そういえば、システムウィンドウに全て直したのか……いや大丈夫だまだ体術スキルがある。

 シノンを庇うように前に出ると、茂みから二人のプレイヤーが現れた。

 一人は三白眼のいかにも魔術師! と言った白いローブを来たプレイヤー、もう一人がガチガチの鎧を来たプレイヤーだ。

 

「君たちは、さっき落ちてきた城の関係者ですか?」

 

 白いローブを着たプレイヤーが、杖を構えながら、警戒しつつこちらに質問してきた。

 こちらも彼の顔をじっと見る、一見普通のプレイヤーに見えるけど……

 すると眼前に、いつも見慣れないシステムメニューが色々表示され、相手のプレイヤーネームが見えた。

 

 『シロエ』『直継』

 

 

 キリト達は、エルダーテイルの世界に落ちてきたのだ――。




キャラがつかみにくい云々。
誤字脱字ありそう(震え声)
一度投稿して見直させていただきます。 ヾ(:3ノシヾ)ノシ
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