ログ・ホライズン ~落ちた浮遊城アインクラッド~ 作:マスカルウィン
申し訳ございません。
二十話
さて、今おれは、クラインとシノン達と一緒に馬車に揺られながら、初心者メンバー達の合宿に向かっている。
「翠ちゃん、そんな不安な顔しなさんな、俺達が守ってやっからさ!」
「あ、うん、ありがとうございます……」
「こら! クラインそんな怖がらせないで! 翠ちゃん何かあったら相談してね?」
「ありがとうございます、シノンさん」
「うん!」
別に不安な事があるわけではないのだが――、
強いて言えばこの状況自体が不安の塊でしかないと言った所だな。
どうしてこうなった!
俺は『キリト』からおまじないが掛かった、<外観再決定ポーション>と言う物を貰い。
姿を隠すため、キリトが二人居るのはおかしいという事から、それを貰い一気に飲み干した。
身体の痛みを感じた後、気がつけば俺は、名前と職業と容姿がまったく違う『翠』という人物になっていたのだ。
文句の一つも言おうと思ったが、時既に遅し、馬車にクラインとシノンと一緒に押し込められたという自体に陥っている。
クラインとシノンが話をしているのを横目で見ながら、改めてステータス画面を開く。
キャラクターネーム 『翠』
レベル 24
職業 守護戦士
サブ職業 片手半剣使い
どうでもいいけど、翠って、母さんの名前じゃないか……
背中にある背にあって無い剣を馬車の中で取り出す。
バスターズソード……か、SAOでいう両手剣に分類される……ってわけじゃないんだよな。
守護剣士のスキルを確かめながら、サブ職業の特徴も一緒に調べる。
多分だけど――、このサブ職業になったのは偶然じゃないとは思うんだけど……。
「張り切ってるね翠ちゃん」
「あ、ごめんなさい危ないですよね?」
そう言って鞘から抜いていた剣を、背中の鞘に戻す。
「あぁごめんね、邪魔しちゃって、でも今からやる気あっても疲れるからね?」
「うん。ありがとう」
――、さてと。
俺は今一つやってみたい事を考えてしまったのだが――。
それを実行した場合、俺の身体が元に戻ったときに、シノンがどのような反応をするか……。
多分GGOの時みたいに怒るんだろうが――。
「どうしたの? 何か心配事? アイテムとかが足りなかったら私が――」
「う、うんん。 大丈夫。 ありがとうシノン――、お姉ちゃん」
幾ら重度の廃人と呼ばれるVRMMOプレイヤーの俺でも、俺達の世界では異性になることは出来なかった。
GGOでは少し女の子の真似事みたいな事はしたが、それでもそんな台詞に慣れてる訳でもなく、色々考えて言ってしまった為、キチンと言えたか不明だ。
とはいえ、SAOをするまでは、色んなアバターで、色んなMMOを渡り歩いてきたのだ、こんな経験二度と出来ないのだから――、楽しまないと!
「おねっ!? えーっと……」
「いいじゃねーかシノンおねーちゃーん!」
「クライン。アキバの街に戻りたい?」
「駄目……ですか?」
「駄目じゃないんだけど……、あー、もうわかったわよ」
そういうとシノンはその場所から離れて、御者に話しかけに行った。
シノンの尻尾が勢い良く動いてたのを、俺は見逃すはずがなかった。
とりあえず、そうだな――、キリトに戻るときはシノンに見られたらまずいって所か。
シロエ達が担当したのが、確かイースタルから招待された領主会議といわれる奴で、
俺も当初はそっちに参加する予定だったが、『キリト』から内政とかは任せろといわれたのでお願いした次第だ。
ぶっちゃけ、経済とか経理? とかは俺にはわかんなかったし……な。
その仕打ちが「これ」なんだけども。
自分の小さくなった手を見て軽くため息をつく。
新人プレイヤー達を鍛えるための夏季合宿。
決してバカンスではない! とマリエールさんは言っていたが――。
クラインとシノンはこの世界での戦い方を覚えるため兼引率に。
俺は正体を隠して、この世界の戦い方を覚えるためにのと、『キリト』が二人居る事態を避けるために合宿に行く事になった。
そして俺は、人生でプライドを捨てるか、それとも面白みを取るかの選択肢に立たされている。
何故か俺の鞄の中には、水着なるものが存在し、『キリト』が用意したのだろう黒ワンピース系の水着だ。
いや、それはいい、泳ぐという話もしてたし、用意するのはある意味当たり前なのかもしれない。
更衣室の中で立ち、これを来て海に行くか、それか海を諦めるかという極限の選択肢なのだ。
「女の子の身体なんだから、女の子の水着を来て海に行くのは当然の事だとは思うのだがっ……!」
更衣室で云々唸っていると、外から無情にも声をかけられる。
「翠ちゃん。 一緒に泳ご?」
この声は、シノンか。
俺は色々諦めて用意されたワンピースを着た。
シノンや、クライン曰く、非常に似合ってたらしい。
この場にアスナが居なくて、本当によかった。
なんやかんやで、親睦会が済み、俺は<ラグランダの杜>に挑む初心者パーティの一段に、入れられる事になった。
マリエールさん曰く、皆良い子ばっかりやから、直ぐに仲良くなるわー。 だそうだ。
殆どの連中の事は知ってるんだけどな、とは言わない。
グループ編成は前衛は俺を含めて二人、中衛が一人後衛が三人の構成だ。
「俺トウヤ、職業は武士でレベルは29。前衛は俺に任せろ」
「セララっていいます、職業は森呪遣い、レベルは25です。攻撃は苦手ですけど、回復は任せてください」
「五十鈴でーす。職業は吟遊詩人、一応攻撃にも参加しますよー。レベルは24よろしくね」
「ミノリです。職業は神祇官、ダメージ遮断系の魔法が得意です。セララさんと上手く協力して、皆さんの体力管理が上手く出来ればと思います。レベルは……21です」
「翠です。職業は守護剣士……ですが、サブ職業のせいで盾を持たない守護剣士ですので、前衛はトウヤ君に任せることになります。レベルは24です」
「盾を持たない守護剣士とは、本当に守護するつもりがあるのかね?」
「その辺は一度戦闘見てもらうしか無いとはと思っています、貴方は?」
「あぁ最後は僕だったね、僕の名前はルンデルハウス=コードだ! ルディと呼んでくれて構わない。 職業は見ての通り妖術師だ! レベルは23だ」
一番高いのはトウヤの29か、やっぱりトウヤに前衛をしてもらうのがいいのだろうな。
パーティ振り分けたのは……マリエールさんでは無いし、直継でもないだろうな。
とりあえず、この世界での同レベル帯の戦いは初めてだし、慣れる為にも頑張らないとだな。
「自己紹介も終ったしこれからどうするんだ?」
普通に考えたらパーティーの連携やらを考える場面なんだろうけど……
このゲームはMOB相手に連携やら、フォーメーションとかいるのかわからないし、様子見で。
「じゃぁ、まず基本的なフォーメーションの事なんですが……」
「気合を……」
「え?」
「気合を入れたらいいんじゃないかなぁ!」
「おぉそうだな! これからダンジョンに行くんだからな!」
ルディとトウヤが二人燃え上がるように熱くなって、結託している様子を見ながらため息をつく。
ダンジョンのMOBがどれほどのものかわからないが――、一応パーティが個々で動いても倒せる程度なら口出す必要ないよな。
ミノリが言おうとしてた事を考えたら、間違いなくパーティーでの連携は必要なんだろうけど。
大変な事になりそうだが、色々と勉強になりそうだとも感じながら、ダンジョン入り口に向かった。
ソードアート・オンラインを初めとするどのオンラインゲームでも敵と対峙するときに心がける事が幾つか存在する。
幾らレベル差があっても、油断をしない事、一人対多人数は避ける事等。
この辺りは、基本的にソロプレイ……つまり一人でやるときの死なないための注意事項みたいなものだ。
しかし、多人数対多人数になると、守るべき事柄ややるべき事柄、やっておくべき事柄等一気に増える。
全てを全て実践できるプレイヤーは居ない。
なぜなら、前衛のプレイヤーが、後衛のMPをチェックするなんて出来ないし、
逆に後衛のプレイヤーが、MPチェックするのは当たり前ではないが、推奨されている行為だ。
つまるところ、役目に合ったプレイヤーが役目に合った事柄をこなす事で、ソロでは勝てない敵でも倒していくことが出来る。
それがパーティ戦と俺は思っている。
まぁ、俺はSAOではソロプレイヤーだったんだが……。
ソロプレイヤーはソロプレイヤーで仲間に左右されないと言うメリットと、経験地を総取りできるというメリットがあるんだけどな……。
洞窟系ダンジョンの内部は、やはりというか洞窟だった。
まぁ、RPGゲーのお決まりと言ってもいいダンジョンだからなぁ。
周りの気配を読みながらダンジョン内を進む。
「ちょっと暗いですね――」
私がそう呟くと、今まで黙って行軍していたパーティーの緊張が少し緩む。
「そうだな、僕が灯りを出そうか?」
「いや、少し試したい術があるんですが……いいですか?」
「しかし、君は守護剣士だろ? 魔法なんて使えるのかね?」
「えぇ、それを確認するんです」
『キリト』だった時に感じたあの感覚を再現する。
すると俺の身体の周りにALOで魔法を使うような光る文字列が回転を始める。
「おぉっ!? 戦士なのに魔法がっ!?」
「オース・ナーザ・ノート……」
パンッ!
固めようとしていた『何か』が弾けて俺の体の周りに合った光る文字も消滅する。
「やっぱりダメか、ごめんルディ灯り任せていいですか?」
「おぉ、勿論なんせ僕は魔術師だからな! 魔法は僕に任せてくれればいい!」
「ごめんね」
ルディに謝ると、気にするなと返され、魔法使い達が基本的に使える魔法
灯りをともす魔法を唱える。
「セララさんもお願いしてもいいです? 灯りは複数合った方が……」
「わっかりました! バスク・ライト!」
二人の灯りで辺りがかなり明るくなる。
灯りのせいで敵に発見されるかと考えたが、よくよく考えればこのダンジョンの敵は基本的に目で俺達を見ない系列の敵ばかりだ。
なら、こっちが見えなくて不利になるぐらいなら、灯りが沢山あったほうがいいだろう。
「そういえば、翠さんさっきの術は?」
「えっと、あー、前のサブ職業が冒険職で、その時に使っていた魔法なんだけど使えるかなーなんて、サブ職業変えてるから当然無理だよね」
たははー、と笑いながら言う、するとミノリはそうですか? と少し引っかかっているのか、複雑な顔をしつつ隊列に戻って行った。
サブ職業、スプリガンのときに使えていた、魔法の一つ、暗闇でもネコみたく目が見える魔法だ。
使えないとは思ったのだが、もし使えるのならば戦闘に利用できないかと思ったんだが……、
けどさっきの失敗は――魔法の発動に失敗した時に発生したエフェクトに見えた気がした。
そもそも、俺はALOでも殆ど魔法を使わないので、そこまでわからないのだが。
けどなんだろうか、『何か』が足りない気がした。
夜にでもリーファに魔法の詠唱合ってるか、確認してもらおうか。
ダンジョンを静かに奥に進んでいくと、通路にスケルトン数体分の骨が散らばっていた。
先に入ったパーティーはここで戦闘になったのだろう。
他のメンバーは気合を入れなおしていたが、俺は踏んだらどんな音がするのだろうとか考えながら先に進んだ。
ずんずんと進んでいくと、モンスターに一度も遭遇することなく、直継達が言っていた、T路地に到着した。
ルディとトウヤは左側を見つめて、少し悔しそうな顔をしている。
ミノリとセララは二人の様子を見て、首をかしげていた。
まぁ、女の子には男の子の気持ちはわかんないだろうな。
「今日は右に進まないとね、次からは左に進めたらいいね」
「だな!」
「いつまでも右に進むとは思わないでほしいものだ!」
そういうとトウヤとルディは右側に踏み込んだ。
すると踏み込んだ瞬間ピタリと足並みを止める。
どうかしたのかと、慌てて後を追うと、俺も右側に足を踏み込んでトウヤ達と同じように足を止めてしまった。
「空気が違うな、トウヤ」
「あぁ、そうだなルディ」
何かが変わったわけじゃない、単にモンスターが倒されてた安全なエリアから、
モンスターがわんさかいる、本当のダンジョンに足を踏み入れただけだ。
それだけなのだが……。
空気が違ったのだ、まるでここからは俺達の縄張りだとモンスターが叫んでるようなそんな空気。
「とはいえ、ずっと立ってるだけにはいかないからな、行こうトウヤ、ミス.ミドリ」
ルディが一言で硬直から解放してくれ、俺とトウヤは一歩を踏み出した、後ろに五十鈴、セララ、ミノリと続いてくる。
そのまま数分進んでいくと、カシャと小さな音が聞こえた、気がした。
辺りを見渡してみると、敵の姿も無く一本道だ。
一本道の先を目を凝らしてみると、突き当たりは少々広い空間になっているようだ。
「少し広い空間が前に見えっ…」
最後まで言葉が続く事はなかった、通路の先右側の死角からひょっこりとスケルトンが顔を出してこっちを見つめてきたのだ。
「前方スケルトン確認!」
俺が後衛に敵が発見したのを伝えるのと同時に、トウヤが飛ぶように一本道を駆けて行く。
「トウヤ! 猪みたいに突っ込んじゃダメ!!」
ミノリの声も虚しく、トウヤは我先にと言わんばかりにスケルトンに向かって走っていく。
少々距離があったのか、トウヤが駆けて行く間に、死角に居た4体ものスケルトンが此方に向かって走ってくるのが見える。
俺も遅れながらトウヤの後ろを追いかける、トウヤの行動によってはアンカーハウルを使うんだが――。
トウヤは敵の目の前で止まる、のではなく少し離れた所でブレーキをかけつつ、駆けて得た加速力を利用するかのように刀を一閃した。
「飯綱斬り!」
トウヤの刀の切先から衝撃波が出て、一番先頭を走っていたスケルトンに命中する。
するとルディのほうに向かっていたスケルトン達が、一斉にトウヤの方を向く。
「さぁ! かかってこい! 俺が相手だ!」
トウヤの意図をようやく理解できた俺は、発動しようとしていたアンカーハウルの発動をやめ、どう行動するか思考する。
トウヤの特技により、3体のスケルトンがトウヤを囲むように攻撃をしている、トウヤも防御しているが流石に3対1に少しずつHPが削られているが、セララが回復魔法を使ったのだろう、HPが徐々に回復しているのが見えた。
そして最後の1体は、弓を引いてトウヤを狙っている。
俺はその1体をターゲットにしつつ駆けるように近づいていく。
「旋風斬り!」
囲んでいた3体のスケルトンが吹っ飛び尻餅をつく、俺はその横をすり抜け後ろで弓を構えているスケルトンに近づく。
「タウンティング……シャウト!」
敵を1体だけ挑発しタゲを取るスキル、発動した瞬間自分の身体を中心に、空気の波が洞窟内に広がっていく。
弓を構えていたスケルトンが、思い出したかとように此方に弓を構えなおす。
「ちっ!」
放たれる前に攻撃しようと思ったのだが、いかんせん距離があり俺の攻撃範囲にはスケルトンは入っていない。
ダッシュを仕掛けて近づこうとするが、スケルトンの手から矢が放たれそうになる。
放たれる瞬間、俺は背中に背負っている片手剣というのには大きすぎる剣を『スケルトンの目線の先を斬った』
少々重たかったその剣は、狙った空間を切り裂き、丁度そこに向かって飛んできた矢を弾いた。
二射目を打たせる前に、背中から抜いた剣の反動を利用して、前に飛び出す。
空中に飛び出しながら、腰に装備してある、先ほどと比べると小さな片手剣を抜く。
「クロス・スラッシュ!」
空中から落ちる力をこめて、スケルトンを縦に斬る。
着地と同時に、足にズシンと体重がかかるが、体勢を崩すわけにはいかない。
「ふっ!」
スケルトンの胴体を狙って、横に斬る。
スケルトンがノックバックされ、距離が離れる。
「ちっ、また距離が!」
弓を弾かれる前に近づこうとした時だった。
「離れたまえ! ミス.ミドリ!」
ルディの声が聞こえ、バックステップを行い、防いでいた弓スケルトンと、後衛たちの軸から退く。
「次は僕の番だ! オーブ・オブ・ラーヴァ!」
ルディの杖の先から、溶岩の塊が射出され、弓スケルトンに向かって真っ直ぐに飛んでいく。
弓スケルトンに命中した溶岩は、半分以下になった弓スケルトンのHPを全て削り取り、トウヤを囲っていた3体のスケルトンにも命中しそのHPを食った。
しかし、最後の1体だけはHPを全て削り尽くす事ができず、ルディの威力の高い魔法によってヘイトトップが変更され、ルディの方を向いた。
「ルディ!」
走りながら、途中で投げ出した剣を拾い最後のスケルトンをターゲットしながら挑発スキルを発動させようとする。
すると、ルディの杖から先ほどとは違うエフェクトが走り、光の弾がスケルトンに向かった。
その光の弾がスケルトンに命中し、最後に残ったスケルトンのHPを削り取った。
「あれは、吟遊詩人の特技か」
ルディが五十鈴を手を握りながら、喜んでるのだから、ルディの特技ではないのだろう。
剣を背中に直し、少し安堵しながらルディの元に合流したトウヤとともに向かう。
この様子なら、ヘイトをきちんとしていたらなんとかなる難易度かな?
そんな事を考えていると、通路の先で何かが光ったように見えた。
すると頬を掠るように、矢がルディに飛んでいった。
一発目はルディは偶然避けることが出来たが、二射目からは確実にルディのHPを削る。
「こんにゃろ!」
トウヤは弓スケルトンに向かって走っていき、少々拾い空間の部屋に出る。
「待てトウヤ!」
俺の叫び声も虚しく、通路から部屋に飛び出したトウヤは弓スケルトンではなく、俺達から見えない場所をを凝視している。
「スケルトンが! だけど大丈夫HPは回復している!」
トウヤはタウンティング特技を使用し、タゲを取る……が、その後直ぐにルディの魔法が飛んできてタゲがルディに移る。
剣を持っているスケルトンは、俺達で5・6体ぐらいならばとめることが出来るが、弓スケルトンまではタゲもとれないし、俺達が弓スケルトンに届く攻撃を持っていないし、近づこうとするのは、剣スケルトンが許してくれない。
「逃げるぞ! この陣形じゃ後衛が持たない!」
「えっ! でもHPは!」
「弓スケルトン数体を対処する方法が無いんだ! HPがあるうちに撤退だ!」
トウヤに怒鳴りつけるように言うと、大きい片手剣を両手で持ち、特技を発動させる。
「オンスロート!」
剣を振り回すように周囲にダメージを与え尻餅をつかせようとする、それを確認する間もなく、大剣を背中に戻し後衛の元を目指す。
「先に逃げて! しんがりは任せて!」
ミノリ、セララ、ルディにそう叫び通路の先を見ると、数体のスケルトンが此方に向かって走ってくる。
ちらちらと後ろを見ながら、飛んでくる矢を対処しつつ入り口を目指す。
入り口付近で、先発の人たちが倒したスケルトンがリポップしており、ただ撤退するだけだがえらく時間がかかりながら入り口に戻った。
こうして俺達の始めてのダンジョンが幕を閉じた。
というわけで、ラグランダの杜。
初心者メンバー+翠でのラグランダの杜攻略です。
Ms.ミドリにするか悩みました。
いやーうん、どうでもいいといえばどうでもいいのですが。
後この話を投稿した後、投稿速度の低迷を理由に、チラ裏に戻らさせて頂きます。