木々が薙ぎ倒される。
尾槌竜。
私達を襲ったそのモンスターはその名の通り、槌のように丈夫で強靭な尾を持っていました。
その尻尾に潰されでもしたら、人の肉なんて良くてミンチでしょう。
その大きさはなんとグラビモス以上。出会い頭、私は悲鳴を上げて漏らしました。
「木の化け物ぉぉおおお!!!」
とか言って。
見た目は二本の角と背中のコブが特徴的な二足歩行の獣竜種です。その竜は、私達を見付けると鈍い咆哮を上げてそのハンマーのような尻尾を振り上げたのでした。
尾槌竜ドボルベルク。
それが、私達が遭遇したモンスターの名前。
「あの詐欺師!! 今はモンスターが少ないから散歩みたいなもの言ってたじゃない!! 普通に出会したわよドボルベルク!! あんな追加料金で私を動かしておいて!!」
そんなドボルベルクと対峙するのは、紫色の髪を風に靡かせる私とあまり歳の変わらない女性のハンターさんです。
ユクモ村に到着した私と大将さんは、そこまで護衛をしてくれていた友人のCと別れる事に。
目的地はタンジアなのですが、それまでの護衛をどうするか───そう考えていた矢先にお店に来ていたお客さんに紹介してもらったのがこの女性ハンターさんでした。
「二人は竜車をもっと安全な所に移動させて! 加勢は要らないわ!」
タンジアへの道。
比較的モンスターが少ないという情報のルートを通っていたつもりだったのですが、私達は突如現れたドボルベルクに襲われたのです。
直ぐに戦闘態勢に入った彼女は、ドボルベルクと戦いながら私達にそう指示を出してくれました。
「悪いけど、ちょっかい掛けてきたのはそっちよ。恨まないで欲しいわね!」
振り下ろされる尻尾を交わしながら一瞬で肉薄し、ドボルベルクの脚に彼女の得物───太刀を叩き付けるハンターさん。
怯まずに足踏みをして潜り込んできた小さな生き物を踏み潰そうとしてくるドボルベルクに、彼女はカウンターを入れてさらに追撃の姿勢に入る。
その動きはまるで私とは違いました。
紫毒姫。
それが彼女───G級ハンターに与えられた渾名。
G級ハンター。
ポッケ村で出会った大将さんがオトモだった時のご主人さんや、火山の小さな村で会ったあのハンターさんと同じ───ハンターズギルドの中でも数えられる程しかいない実力者。
「す、凄い……」
「G級だからな」
その戦いっぷりを見るまで、私は彼女が本当にG級ハンターだと信じていなかったのです。
だって、自分と殆ど歳が変わらないんですよ。私なんか下位ハンターだし、イャンクックが相手でもどうなるか分からないのに。
これが本物のハンターなんだと、私は分不相応に自分のハンターとしての実力を不甲斐なく思うのでした。
◇ ◇ ◇
『menu22……尾槌竜のコブの回鍋肉』
血飛沫が上がる。
私は唖然としていました。
「これが、G級」
G級ハンターを知らない訳ではない。強い人を知らない訳ではない。
一度G級ハンターの方と一緒に戦った事もある。
だけど、それは三人で一匹のモンスターと戦っていた時の話だ。
彼女は───G級ハンター紫毒姫は、一人でグラビモスよりも巨大なモンスターと対峙している。
これがG級ハンターの全力。彼女や火山の彼や、ポッケ村のハンターさんが本気を出せば私なんて足元にも───
「上手く隠れたわね。これなら本気を出せそうだわ」
横目で私達を見ながら、彼女は自らの得物を構え───その刃で自分の手を少しなぞりました。
「───あたしの血を吸いなさい、紫毒姫」
彼女の血が地面に落ちて、同時に血に濡れた太刀を振り上げる。
なんでそんな事を───そう思う前に、彼女の姿が視界から消えていた。
「え?」
同時に悲鳴。
それは誰のものでもなく、ドボルベルクの悲痛の鳴き声。
声に視線を移すと、ドボルベルクの頭部にあった筈の二本の角の片方が地面に落ちている。
「は、速すぎ……ません?」
「妖刀羅刹か。初めて見たな」
私の言葉に、大将さんはそんな言葉を漏らしました。
後で聞いた話。
妖刀羅刹とは狩人の使う技、狩技の一つで、大将さんもよく知らないのですが一時的に身体能力を底上げする技のようです。
ただ、使える人が極端に少なくてどうしてそんな事が出来るのか、あの大将さんですら知らないようでした。
「───護衛任務だし、早めに終わらせるわよ」
一瞬でドボルベルクの角を切り飛ばしたハンターさんは、その懐に潜り込むと両足を交互に切り裂きながらドボルベルクの背後をとる。
しかしドボルベルクもやられてばかりではありません。その巨大な尻尾を持ち上げて、ハンターさんを潰そうと振り下ろしました。
しかし、振り下ろされた筈の尻尾は地面に叩きつけられる事なく───宙を舞う。
「あの尻尾を切りやがった……」
「えぇぇぇ……」
私はもう唖然としていました。
ドボルベルクの尻尾は、それだけで並の飛竜の胴体程の太さを誇っている。そんな尻尾を、彼女は一刀両断したのです。
「───残念だけど、今のあたしは強いわよ」
強いとかそういうレベルじゃない。
自らの最大の武器を失ったドボルベルクは、その目を血走らせながら振り向きました。しかし、振り向いたその先には既に彼女は居ません。
「遅いわ」
ドボルベルクの反転の間に懐に潜り込んでいた彼女は、その場で太刀を納刀。遅れてドボルベルクの両脚から血飛沫が上がる。
もはや何が起きているのか分からない。斬撃が速過ぎて、彼女が納刀した後に肉が切れたとでも思えば良いのでしょうか。
斬られた脚は半分の肉と骨だけで身体に付いているような状態で、それでもドボルベルクは自らをここまで痛めつけた狩人を踏み潰さんと一度彼女から距離を取りました。
ドボルベルクに冷たい視線を向ける彼女はしかし、どこか優しい表情をしてこう口を開く。
「……ダメよ、あんた強いんだから。喧嘩売る相手を間違えたら。……残念だけどあたしは、あの子みたいに強くないから貴方を助ける事は出来ないわよ」
突進してくるドボルベルク。
ハンターさんは迎え撃つように太刀を構え、ドボルベルクの攻撃を待つ様にその場に留まった。
本来ならそのまま行けば巨大に轢き殺されるのが目に見えている訳ですが、もう私は何が起きても驚かないと思います。
───そして思った通り。
「……恨まれてもあたしは謝らないわよ。だってあたしは、勝ったから」
構えた太刀でドボルベルクの突進をいなし、その刃を振り下ろした彼女は前に進みながら倒れるドボルベルクを尻目にそんな言葉を落としました。
本当に一瞬の出来事。
あれだけの巨体が、両手で数えられる攻撃で倒れたのです。流石に驚かない方が無理がありました。
「……なんですかアレ」
「……G級ハンター」
「……あー、しんど」
「え!?」
私達が半目でハンターさんを見ていると、彼女は深いため息を吐いて───その場に倒れる。
流石にこれ以上驚く事はないと思っていましたが、突然の事にまた私は驚いてその場から動けませんでした。
「大丈夫か、嬢ちゃん」
「……へ、平気よ。久し振りに本気で戦ったから疲れただけ」
「妖刀羅刹ってのは相当しんどいんだな」
「……あら、知ってるのね」
「小耳に挟んだ程度だが」
言いながらハンターさんに手を伸ばして、彼女を座らせてあげる大将さん。
私はそこでやっと我に返って、竜車から飲み物を取って彼女の元に入って持っていく。
「大丈夫ですか! お、お水です!」
「んぁ、食いしん坊。ちょいと嬢ちゃんの事を頼む。俺はドボルベルクを剥ぎ取ってくる」
大将さんはそう言うと、ハンターさんを私に任せて倒れたドボルベルクの元に歩いて行きました。
そんな大将さんにハンターさんは「護衛でもクエスト中に倒したモンスターだから、剥ぎ取りは規定以内に収まるのよー」と遠くに聞こえる様に話す。
その様子を見るに大丈夫そうですが、流石にあの戦いっぷりの後に倒れられると心配になりますよ。
「お水、ありがと。まさかあんなのが出てくるなんてビックリだわ」
「あはは、私もです。……それにしても、ハンターさんお強いんですね。正直、ビックリしました」
「相手がこんな小娘じゃ無理ないわよ。……良く言われるわ。こんなんが紫毒姫を倒したハンターかって」
「紫毒姫?」
彼女の渾名と同じ名前が話に出てきて、私は首を傾げました。紫毒姫を倒したとは、どういう事なんでしょうか。
「二つ名モンスターって知ってるかしら」
「……えーと、聞いた事だけあります。確か、同種の他のモンスターとは比べ物にならない程力を付けた一個体に付けられる渾名だとかなんとか」
ギルドで手に負えない、本当に強いモンスターを監視したりする名目で付けられる渾名。二つ名。それが、二つ名モンスターだと誰かに聞いた事があります。
「そうよ。……んで、あたし含め一部のG級ハンターはそんな二つ名モンスターを倒した事でG級ハンターとして認められた人も多いわ」
「二つ名モンスターを倒した……。だから、そのハンターさんには二つ名モンスターの渾名が与えられるんですか?」
「そういう事。……だからあたしは紫毒姫。これは、その紫毒姫の素材を使った防具なの」
彼女はそう言って、自分が装備している紫色の装備を指で突きました。
ギルドが手に負えないと判断して渾名を付ける程のモンスターを倒したハンター。
なる程、強い訳です。そう思った矢先、彼女はこう言葉を付け足しました。
「……でも、あたしは違うのよ」
「え?」
「あたしは紫毒姫を一人で倒した訳じゃない。助けてくれた仲間が居たし、あたしの手柄なんて殆ど大した物じゃなかった」
「でも、貴女はとても強いですよ?」
「そんな事ないわ。あたし、確かに腕は立つかもしれないけどまだお子様なのよ。何も周りが見えてなくて、紫毒姫だって……あたし一人で勝てる相手じゃないのが分かってたのに無謀にも挑もうとしてた」
どこか遠い所を見ながらそう言う彼女は「だから」と続けて、自分の頭を掻きながら口を開く。
「───だからあたしは見た目以上に大した事ないのよ。本当に強い人なんて、あたし以外にも沢山いるわ」
「それでも、ハンターさんはあんなに大きなモンスターを一瞬で倒してたじゃないですか」
「アレ、なんか弱ってたのよね。初めから」
「そうなんですか?」
目を細くしてドボルベルクを横目にそう言うハンターさん。当のドボルベルクは、大将さんが解体中だ。
「何か、噛まれた跡や打撲の跡が沢山あったわ。……確か、ドボルベルクは本来温厚な性格のモンスターって聞いた事がある。何かに襲われて、気が立っていたのかもしれないわね」
「そんな事まで知ってるなんて、流石G級ハンターさんです……」
「……こればかりは本当に違うわよ。あたしを救ってくれた恩人の受け売りなの」
「恩人、ですか」
さっき彼女は紫毒姫を倒したのは自分一人じゃないと言っていました。彼女に一体何があったのでしょうか。
ユクモ村を出てからドボルベルクに襲われるまで、彼女は竜車の前を歩いてくれていたので、私はろくに彼女とお話をしていないのです。
周りにモンスターは居なそうで、大将さんは何やら突然料理を始めてしまって休憩ムードですし、丁度良いので私は彼女と少し話をする事にしました。
正直、やはり私は彼女の事を疑っていたのです。
しかしそれは間違いでした。彼女は正真正銘、G級のハンターさんなのです。
「少し、貴女のお話を聞かせてもらっても良いですか? ハンターになった時の話とか、紫毒姫を倒した時の話とか」
「あたしの話? どうして?」
「私、人の話を聞くのが趣味なんです。いや、これはユクモ村で会った商人さんの受け売りなんですけど」
私が「あはは」と苦笑い気味に笑うと、彼女は「あの詐欺師の……」と目を細めました。地雷だったかもしれない。
「いや、でも、趣味とは言わずとも人の話を聞くのは好きなんですよ。一応私はモンハン食堂のウェイトレスなので、お客さんの話を良く聞きますし……それに───」
「それに?」
「……それに、私も一応ハンターなのですが。どうも弱過ぎて役に立たない訳で。そういう意味でも、後学の為にお話を聞かせて貰えたらな……と。勿論、無理にとは言いませんけど」
「……なるほど。良いわ。それじゃ、先輩のあたしが
私の言葉に、ハンターさんは得意げな表情でそう言ってから少し目を瞑る。
そして何処か遠い所を見ながら、彼女はこう口を開いた。
「あたし、両親を紫毒姫ってモンスターに目の前で殺されたのよ」
「なんかもうすいません」
完全に地雷を踏んでしまったようです。
「いや、もう何年も前の話だし気にしてないわよ。……で、その頃からあたしはそれなりにやれるハンターだったわ。両親も、村ではそれなりに実力の認められたハンターだった。……気にしてないって言ったけど、その頃のあたしはそりゃ気にしてたのよ。本当に本当にどうしようもない気持ちでいっぱいだった。まだ小さな弟も居たのに、その大切な弟を蔑ろにしてまで両親を殺したモンスターへの復讐の事ばかり考えてた」
両親をモンスターに殺された。
この世界ではよく聞く話です。両親じゃなくても、家族だったり恋人だったり仲間だったり。
モンスターは強大な力を持っているから、誰かがモンスターに殺されたなんて話はモンハン食堂に来るお客さんから聞く話でも多い内容でした。
「……そんな時に、ちょっと縁があってパーティを組んでくれた人達がいるの。その人達はあたしが何も見えてないのを指摘してくれて、守らなければいけない大切なものも教えてくれた」
小さな弟さんが居た彼女は、復讐よりも大切なものを教えて貰ったと言います。しかしそれでも、彼女はやはり両親を殺したモンスターの事が許せなかったと語ってくれました。
「それでパーティを組んで一緒にいる内に、また変な縁があって紫毒姫と鉢合わせたのよ」
「その時に?」
「そうね、その時に紫毒姫と戦って……あたしは彼女を倒───殺したわ」
倒した、と言いかけて彼女はふと言葉を変える。その意味は、私には分かりませんでした。
「その時思い知った事があってね、丁度良いからあなたに聞いて欲しいのはここからよ」
「は、はい」
彼女の言葉に私は改まって首を縦に振る。G級ハンターさんからのアドバイス。ちゃんと聞かないとバチが当たりそうだ。
「自分に出来る事なんて限られてるものよ」
目を半開きにして、私の目を真っ直ぐに見ながら彼女はそう言う。見詰められても私は「へ?」と首を傾げる事しか出来ませんでした。
「あたしが殺した紫毒姫はね、巣にまだ小さな子供が居たのよ」
「子供……」
モンスターだって生き物である。だから、家族がいて子供も居るのは当たり前だ。
母親である紫毒姫を失った子供達がどうなったかなんて、想像しなくても分かる。
「当たり前だけどあたしにその子供達は救えないわ。私の両親を殺したのは確かに紫毒姫だったけれど、その紫毒姫を殺したのは私で、その子供達も私が殺したような物なのよ」
「でも、それは……それは仕方がないですよ」
「そう、仕方がないの」
言葉の重みとは裏腹に、彼女はそう言って竜車の方に視線を向けた。何やら湯気が出てるし、良い匂いもしてくる。
大将さんが手招きしているのが見えて、ハンターさんは「呼んでるみたいだけど、何かしら」と立ち上がった。
「……話を戻すと、やっぱりあたし達みたいな凡人に出来る事なんて限られてるって事よ。あの時あたしはどうしたって紫毒姫を殺すしかなかったわ。同時に紫毒姫の子供達だって助ける事なんて出来なかった。そうしなきゃ自分達が死んでいた。あたしはそれが分かっただけマシかもしれないわね。……あの状況で自分の命も投げ出さずに紫毒姫も子供達も殺さないなんて選択肢が出来る奴は本物のバカで本当に強い奴だけよ」
あたしはそんなバカみたいに強くない、と彼女は続ける。
「背伸びせずに自分に出来る事をすれば良い。あたしはあのバカみたいには出来ないから、自分が生きる為に精一杯自分が出来る範囲の事をする。これが、あたしを救ってくれた人達があたしに教えてくれた
「自分が出来る範囲の事……」
「参考になったかしら───って、何これ料理? こんな所で何してるのよ!?」
竜車に辿り着くと、そこには何やらお肉とキャベツやピーマンが一緒に炒められている料理が並んでいました。
ドボルベルクの剥ぎ取りをしていると思ったら突然料理をし始めた大将さんですが、これは何でしょう。
「ドボルベルクのコブの回鍋肉だ」
「コブ、ですか?」
「いや回鍋肉だ、じゃなくて……なんでこんな所で料理してるのよ」
「ウチはモンハン食堂。旅する料理屋だからな」
「何それ聞いてないわよ……」
彼女は商人さんの紹介で護衛をしてくれていたんですが、どうやら商人さんは彼女に何も話していなかったようで。
私は彼女にモンハン食堂の事を説明しました。ハンターさんは「あの詐欺師は本当に一言も二言も足りないわ」と震えるばかりです。
「んぁ、とりあえず食ってみてくれ。話はそれからだ」
詐欺師め、と怒りを露わにするハンターさんにお皿を寄せる大将さん。
ハンターさんは「こんな所で呑気に食事なんて───」と言いながら回鍋肉の肉を口の中に放り込みました。
すると、彼女は目を見開いて固まり───しばらくすると凄い勢いで箸を動かし始めます。
「───な、何これ! 不思議な食感がするわ。不思議っていうか変だけど、それでも何故か美味しい。何なのこの肉!」
キャベツやピーマンと一緒に肉を頬張るハンターさん。確か大将さんは、ドボルベルクのコブだとかなんとか言っていた気がしますが。
「あのドボルベルクのコブだ。アレはほぼほぼ脂肪だが、こってりした歯応えがある」
「あそこの部分食べれるんですね……ひぇ」
倒されたドボルベルクに視線を向けると背中の大きなコブが視界に入りました。
曰く、あのコブは栄養を蓄えた脂肪分らしいです。その脂肪分こそ、この回鍋肉に入っている肉なんだとか。
「何だろうが食える部分は食う。ガノトトスもそうだが、食材に使えるモンスターの部位なんてのは結構あるもんだ」
「食える部分は食う、やれる事をやる……ですか。似てますね」
「あ? 何の話だ」
「いえ、私の話です。大将さん、何か私やる事ありますか? 手伝いますよ! ないなら回鍋肉食べますけど!」
「アホ。これはドボルベルクを倒してくれた嬢ちゃんへの賄いだ。お前は片付けと周りの安全確認しとけ!」
「酷い!! けどやります!! 私の仕事ですからね!! でも一口だけ!!」
「やらん」
「一口だけぇぇぇえええ!!!」
「こんな美味しい料理を出すお店なら最初から言いなさいよ。何よ、役得じゃない。あの詐欺師め、態と私に黙ってたわね。……しょうがないから今回は許してやるわ。……美味しい」
そんな訳で、本日もモンハン食堂は絶賛開店中。
「……しかしそうですよね。このドボルベルクが何かに襲われたというなら、近くにモンスターがいるかもしれませんし。……でもこんなに大きなモンスターを弱らせるモンスターって、どんなモンスターなんでしょう」
───そんな不安は杞憂に終わり、私達はハンターさんの護衛のおかげで無事にタンジアに辿り着くのでした。
───タンジアまでは。
〜本日のレシピ〜
『尾槌竜のコブの回鍋肉』
・ドボルベルクのコブ ……120g
・ミリオンキャベツ ……100g
・虹色パプリカ ……40g
・甜麺醤 ……大さじ1
・醤油 ……小さじ1
・料理酒 ……小さじ1
・すりおろし生姜 ……小さじ1
・豆板醤 ……小さじ1
・ごま油 ……小さじ1
ちゅうか料理という物らしいです!