ここには、ある家族が住んでいた。その家族の物語である。
最初に言っておきます。ごめんなさい。
ハク。
ある家族、『天野家』に住む、『天野 ハク』はいよいよ免許を取り、これから乗る車を決めようとしていた。
ハク「どうしよっかなぁ~。」
そこに、彼女の姉である、『天野 ハル』が嫌味のように、声をかける。
ハル「一生物なんだから、ちゃんとしたものにしなさいよ、うちにはそんなにお金はないし。」
ハク「わかってるって、ハル姉。あ!」
ハクは、ある車に目が留まった。
ハル「ん?・・・・・。(うわぁ、この子。」
ハク「ねえ、これにしたい!」
ハル「あんたねぇ、FDって、いくらなんでもd」
ハク「そんなハル姉も、FD乗ってるわけで。」
ハル「ぐぬぬ・・。言いは返せない。・・・。まぁ、いいわ。私のFDは、タイプRS。あんたが選んだのは、タイプR。峠最速のFD姉妹として、やっていくのも悪くないし、ね。」
ハク「うん!やった!」
こうして、ハクとFDとのコンビが組まれた。ハクはFDに雨宮チューンをして、まるでわが子のようにかわいがっていた。
・・・ある日 20:00 赤城峠・・・
ハクは、慣れごとのように、赤城山を攻めていた。すると、後ろから車が来た。
ハク「ん?後ろから誰か追ってくる・・・。誰だろう。!?あの特徴的なリトラクタブルのライト。まさか・・・ハル姉!?」
ハル「ふん、あんたもこの峠に慣れて来てるみたいだし、私と勝負してもいい頃合いだと思ったんだ。この勝負受けてもらうよ!」
ハク「あおってくる・・。いいよ、受けてあげる。勝負だ!『天空のR』!」
・・・・(そして安定のバトルカット)・・・・
ハク「ふぅ、やっぱり、速いなぁハル姉は。」
ハル「でしょ?あんたもまだまだねぇ。」
・・・・・・・・・・ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
ハク「ん?だれか上がってくる・・・・。誰だろう。」
ハル「うん?はっ!あれは・・・・。」
映姫「ふふふ。ここにいたんですね、天空のR、・・・と誰ですか?」
ハク「私は、この人の妹の、天野ハクです。えっと・・・通り名まだないんですよね…(汗」
映姫「そう。勝負よ。あなたが私のライバルにふさわしいか、確かめさせてもらいますよ。」
ハク「はい。」
・・・(そしてバトルかっ…?)・・・
・・・赤城峠 中腹<頭文字Dストステの3番チェックポイントあたり>
ハク「こうなったら、外から・・・!」
ガクッ(FDの後輪が外れる)
ハク「!!!?」(もう・・・お・・シ・・マ・イ・・・)
ヒルクライムのバトルだったが、決してハクのFDが戻ってくることはなかった。その日の時刻は、午前4:00を回ろうとしていた。
次の日、ある車が赤城の中腹から引き上げられるという、奇妙なニュースをハルがみていた。
ハル「・・・!」
ハルは絶句した。あの特徴的なウイング、FDにもかかわらずついている普通のライト。
ハル「まさ・・か・・・、う・そ・・・でしょ・・・。」
彼女が気晴らしに赤城にでも行こうかとFDに近づいた途端、奇妙なことが起こった…。
エンジンがついている…
ハルはFDに乗り込むと…
ハル「うそ・・・。ハク・・・!」
ハク(カーナビ)「ふふふ。びっくりした?・・ん?なんで泣いてるの?」
ハル「う・・うん。なんでもない。行こう。」
ハク(カーナビ)「うん。」
こうして、ハクはカーナビになった。(謎)
しかし、このコンビは1か月で止まってしまった。ハクがカーナビからいなくなったのだ。
ハルはこうなることが分かっていたのか、落ち着いていた。
ハル「この子を頼んだよ…」
しかし、それでは終わらなかった。エンジン一式とカーナビがごそっとなくなっていたのだ。
ハル「まったく。あの子ったら。」
どうでした?
いい話だと思ったか。あんまりいい話じゃないんだよなぁ…これが。
これでわかった・・・はず。