ロストメモリーレポート   作:(´・ω・)

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名前の無い怪物は産まれた

それは
『狂気』だ。


あと
『使命を失った兵器』か。


report3 暗い運命の輪の中で

先の見えない暗闇が視界を埋め尽くした

 

でも、私は見てしまった

 

『怪物』が『怪物』である理由を

 

知ってしまった。

 

『狂気』の果てを

 

 

何もかもを飲み干した。

 

『理性』

『正義』

『善悪』

『命』

『感情』

『衝動』

 

 

全てをくべ一つの炎にしたあの怪物に

私はあらゆるものを捨てて

 

救済を望んだ。

 

結果はどうだろうか

戦いに勝っても

一度だって目的は達成できなかった。

 

 

あの人は無敵だ

 

一個人で勝てるような存在じゃあない

 

だから考えを変えた。

 

 

「・・・本気かぁ・・・」

 

私が『彼女』にこんな形で頭を下げる日が来るとは思わなかった。

 

「えぇ、助かるわ五航戦」

 

 

誰かに頼るしかない私が悔しかった。

でも、それ以上にあの人を止めたかった。

 

 

でも

なぜ

なんで

 

 

「目の付け所はいいんじゃないか?うん、危うく死にかけたわ」

 

なんでそこに私がいるの。

 

 

 

また勝てなかった。

 

希望なんて無い

でも止まれば終わりだ。

 

刃は届いた

あと一歩

 

踏み込みたい

 

でも

 

もうここまで来れる人はどこにもいない。

唯一の希望だった男も

 

「ん?あいつを止める?やめとけやめとけ、あいつは魚みたいなやつだ」

 

一番の理解者だからこそ

理解して干渉はしてくれなかった。

 

 

 

 

この終わりの無い世界で

何をすれば勝てるのだろうか。

 

絶望しかなかった。

 

でも

止まりはできない。

 

私は勝って

何もかもを

終わらせなくてはならなかった

 

 

『艦娘』?

下らない

 

『人類』?

もう興味はないわ

 

ただあの遠い『黒い月』を手に納める

それしか考えない

 

二度と手を離したくない。

あの人が怪物?

えぇ、怪物を演じるしかない狂人ね

 

だから。

『演じさせる奴』を全員消せば救える

 

そう思った私が馬鹿だった

 

 

 

もう、あれは『演じる怪物』じゃなかった。

遅すぎた

 

あの人は『果て』を見た。

あんなものを見て平気でいられるはずがなかった。

 

確実に狂う

あれはそういうものだった。

 

『艦娘』と『深海棲艦』そして『妖精』

全てのシステムを真相を

見てしまった。

 

 

だから狂気を飲み干した『怪物』になった。

別におかしくはなかった。

 

今のあの人も尽きることの無い殺意と狂気と絶望を飲み干してあの人になった。

仮面をかぶり

名を変え

逃げるように全てを捨てた。

 

 

逃げれるなら逃げる。

最後に勝てば良いだけ

 

だってあの人の後ろにはなにもなかった。

だからこそ

あの選択はいけなかった

 

 

 

そこからはもう、何もかもが嫌だった。

私は自分が嫌になった。

だから逃げ続けた。

 

そして挑み続けた

『贖罪』だからだろうか

 

もう、見てほしくない

こんな『誇り』も『名誉』も『正義』もないただの『怪物』を

 

 

 

 

でも、それでも、光もあった

『怪物』であるからこそ見つかった。

 

 

『艦娘』という存在を

 

 

そして全てを決める最後の戦いに

 

 

私は勝てなかった。

 

 

今や世界は無くなった。

血より赤い空

もはや色なのかすらわからない液体で埋まった海

無数の肉や骨、鉄で出来上がった大地

 

温度は感じない

風もない

臭いもない

 

もう

無理だった。

 

諦めればよかった。

 

 

だから「許さないで」




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