言の葉紡ぎの日常   作:惰眠貪り隊

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(・ω´・){お待たせしたZE!

と言うアイサツから始まります十五話。

アンケートへの意見より、どっちのルートもやろうかなと思っています。

・・・主人公が空気? 仕方ないシカタナイさ!


什伍ノ葉 会いまみえるは、緑

 

 

~ □ ☽ □ ~

 

 

 

 

「この砂の里に暁のスパイが潜り込んでいた。それに加え、言霊らしき人物と暁の特徴である衣装に身を包んだ人物が戦闘をしたという報告まである・・・。やっぱり我愛羅の考えは間違ってないと考えてもいいのかもしれないな」

 

「・・・でも、決めるにはまだ早いじゃん。まだまだ人柱力は残っているって話だろ?」

 

「あぁ。各里も砂の話を聞いてか守りを強化していると聞く。・・・せめてこはくたちがいる場所が掴めればいいが」

 

「多分こはくたちも警戒している。そうは簡単に隠れ家を見つけさせてはくれないさ。言霊なら尚更、ね」

 

 

風影の政務室。そこで私たちは先程報告があった事を纏めて話し合う。まだまだ言霊については情報が集まらず、行き詰っていた所への報告だった。両方とも傀儡を操っていたという話だが、コレを話して各里が抜け忍の事を話すのやら。いや、一部は抜け忍ではなく探しているだけと言う話だが・・・その人物では無さそうだね。符術という札を使った術を使うと聞いたし、何より報告にあった髪の色と全く違う。どちらも赤い髪。言霊らしき方は長く、暁らしき方は短い髪だ。

とは言えウチの里に関係ないと言う訳ではない。暁らしき人物はこの里の抜け忍、“赤砂”のサソリだったと言う報告もある。どうやら戦闘したと見られる里の外の砂地には焼け焦げた傀儡が残っていて、赤砂のサソリのマークが残されていた。それに“人傀儡”を作れるのはサソリ一人と言われているので疑いようが無い。

我愛羅は難しい顔をした後に顔を上げた。隈が少し薄くなった目をカンクロウに向ける。今は重役の集まる建物の警備に付いているカンクロウへと“風影”の顔で指示を飛ばした。まだ風影という任に付いてからそんなに経っていないが、それでも弟は真剣に資料を読み、書類を片付け、自分に足りない所を早く補おうとしていた。・・・それはこはくのことを少しでも忘れて仕事に没頭しているように見えて心が痛かった。姉としては何も出来ないのが辛い。彼女が我愛羅に少しずつ与えていた知識は、今役立っていた。

 

 

「・・・カンクロウ、今の任でも大変だと思うが、里の警備も頼む」

 

「わかったじゃん。このぐらい大丈夫だよ。兄貴を信じろじゃん!」

 

 

少し前より変わった顔の化粧がニパっと笑顔になる。頼もしくなった弟に私も嬉しくなった。まぁ、まだ弟には負けてやらないけれどね。そんなカンクロウに「頑張れよ!」と笑顔を向ける。カンクロウは「おう!」と元気に答えてくれた。我愛羅の顔も少し緩んだのでほっと安心した。そこまで思いつめている訳ではなさそうだったから。

そんな我愛羅が私にも指示を出す。私は木ノ葉へ行き、情報交換するように言われた。もう少しで中忍試験。それの打ち合わせと同時に情報の交換もするというのは木ノ葉にとっても悪いことでは無いはずだ。うん、決まったなら早く動いても構わないだろう。早速荷造りしなければ。

私は「わかったよ」と返事をしてカンクロウと共に執務室を出る。カンクロウはこのまま里を回るそうなのでここでわかれた。向かう方向が別だからね。

一人も居ない廊下で一息つく。夕焼けの空からジリジリと焼け付くような西日が差し込んできた。それを見てこはくが言っていた事を思い出した。

 

 

『ねえ、テマリさん。夕日が綺麗だね』

 

『いつも同じにみえるんだけどねぇ』

 

『そんなことないよ。少し色が濃かったり、黄色っぽくなったり。いつも同じようでちがうんだよ?』

 

『そう。私は暑いからあんまり見たくないけど』

 

『ふふ、確かに西日は眩しくて暑いけど・・・ぼくは我愛羅の髪の色みたいで好きだなぁ。とっても綺麗で、とっても・・・寂しそうだから』

 

『・・・。私にはわからないよ』

 

『そっか。仕方ないよ。テマリさんは我愛羅が怖いと思っているから。いつか、わかってもらえたらいいとは思うけどね』

 

 

そんなこはくの笑顔が、ココにいられるタイムリミットを知っていたと思うと、胸が締め付けられるような痛みが走る。何を思って笑っていたのか、それすらも聞けないところに彼女は行ってしまった。そう、行ってしまったのだ。

そんな彼女にまた会うため。妹のように思っているこはくと、また笑って暮らすため。私は頬を軽く叩いて気合を入れる。薄っすらと青み掛かってきたオレンジ色の空をこはくと共に見る。それを実現するのを目標と掲げて私は自室へと歩くのだった。

 

 

 

 

 

~ ■ ☆ ■ ~

 

 

 

 

 

はい、こんにちわ。リョクです。今はナルトくんの後をつけてます。まぁ、大蛇丸サンの「アジトを嗅ぎ付けたみたいだから、ちょっと様子を探ってきなさい」と言う一言でアジトを追い出されただけなんです。

本当は寝ていたかったんですけど、サスケくんも本調子ではないし、知らないチャクラもあるので私に任されたらしいです。というか私しか暇な人いなかっただけという話ですが。もう、なんで今日寝てたんだろう私・・・。他の日に休めばよかったのに。

少し自分の運の無さを怨んでから後を追い続けます。今回追跡するのはナルトくんとサクラさん、新メンバーのヤマトさんとサイくんです。この四人はあえて“カカシ班”と名乗っているらしいので彼らをひと括りで呼ぶときにはそうしましょう。

ムシャムシャと昼食代わりの丸薬を噛み潰しながら溜息を付きます。この頃美味しいもの食べていないなと思ったからです。何せスパイ業に暗殺業まで全てが隠れながら食べれて匂いも少ないものしか食べれない仕事だから。本当に参りますよ。

苦くて青臭いそれは薬草を磨り潰して作った空腹を紛らわす丸薬。全くもって美味しくありません。ええ。悪態つきたくなるぐらいマズイです。誰にもオススメしたくありませんね。あぁ、手料理が食べたい。

そんなことを考えながらも前方の会話を拾いながら頭脳を働かせます。どうやら作戦確認と情報の共有をしているようです。

 

 

「いい? この先はアジト周辺だ。だから気を引き締めていくよ」

 

「わかってるってばよ!」

 

「でも、ヤマト隊長・・・。本当にこの情報は信用できそうなんですか?」

 

「あぁ、確かにコレは他里の忍が掴んだ情報だ。けど、大蛇丸はS級の犯罪者。どこの里も殺せれば殺しておきたいのは一緒だからね。嘘を付くにはメリットが無い」

 

「・・・。そうですね。暁の一員、赤砂のサソリも周辺で目撃されているみたいですし、早く確認してしましょう」

 

 

うーん、警戒が遅いですね~。もう聞かれてますよ、その作戦会議。

・・・と言うかこのサイくん、口が悪いですねぇ。○○○(ピー)とか○○○(ガー)とか。作り笑いもまだまだ。作り笑いってばれちゃ意味ないでしょうに。私はもう笑うのも出来ませんけど。一生ポーカーフェイスですけど何か?

 

 

「任務の内容は大蛇丸のアジトの発見及び大蛇丸の捕獲又は殺害」

 

「後はサスケと・・・リョクだってばよ」

 

「うん。サスケ君の奪還とリョク君の生死確認。できれば部下であるカブトの捕獲、かな」

 

 

思わずバランス崩しそうになりました。そこで私出てくるんですか!? もう少し早く出来ませんかね。もう色々と馴染んじゃったんですけど。ジメジメとしたアジトにも、殺伐とした仕事仲間にも、逆らえば殺される上司にも。・・・まぁ、私のことを心配してくれるだけよしとしましょう。

さて、バディを組むことになり、ナルトくんとサイくん、サクラさんとヤマトさんという組み分けで話し合いが終わりました。次の日に模擬戦をする事になったらしい四人が完全に寝付くまで確認した後、私も仮眠をとることにします。今日も今日とてハードな一日でした。

次の日はギスギスしながら模擬戦をし、アジトへと向かって行きます。結局ギスギスしたままアジト近くの橋までやって来ました。ここは天地橋といいます。あんまり下を見たくないような谷にかかった橋ですね。

・・・あぁ、言ってませんでしたが、赤砂のサソリさんがここに向かってました。ぶっちゃけカブトさんの記憶探ってみたらこの人サソリさんのスパイでした。多分大蛇丸サン裏切る気持ちは無いでしょうから二重スパイする心積もりみたいです。そんな二重スパイに会いに行くサソリさん・・・。ご苦労なことです。

前方のカカシ班がざわめきました。

 

 

「止まって! ・・・なんでこんな所に暁がっ」

 

「ヤマト隊長、どうしますか?」

 

「暁・・・! やってやるってばよ!!」

 

「ナルト君、任務内容を思い出してください。暁との戦闘は含まれてないはずです」

 

「そうだよ。ここは様子を見よう」

 

 

なんとかナルトくんを宥めた四人が森に身を潜ませます。私は上からゆっくりと眺めることにしました。まぁ、私が頼まれたのは警戒と報告ですからね。関わる理由が見当たりませんよ。と言う事で式神の上でゴロリと横になります。こっちは休憩なく警戒していなきゃいけないんで疲れてるんですよ。・・・っと、向こう側からカブトさんが現れました。

会話を聞いても全部憶えられる気はしないんですけど、報告はしないといけませんからね。橋の上にいるサソリさんとカブトさんの話に耳を傾けます。あ、ちなみにサソリさんはヒルコと言う傀儡ではないものを使っていました。これで外見が違うってことばれても仕方が無いって考えてるみたいです。機嫌も悪そうですしね。

 

 

「お久しぶりですね、サソリ様。・・・顔が変わったようですが」

 

「気にするな。それよりも尾行は・・・?」

 

「大丈夫です」

 

「調子はどうだ」

 

「サソリ様の術が解け自分が何者であるか思い出したときの感覚が残ってて・・・まだ少し頭が重いです」

 

 

・・・っと、カブトさんが来た方向に気配が。って、サソリさんが出てきたからってアナタも出てくるんですか、大蛇丸サン。私部下だから戦わなきゃならなくなったじゃないですか。あぁ、姿勢正しておきましょう。いつでも参戦できるようにしとかないと大蛇丸サンに

「アナタ何をしていたの。サボっていたのね? じゃあお仕置きとして実験増やさなくてはね」

とか普通に言ってきそうですね・・・。それだけは回避したいです。

 

 

「大蛇丸はどこに居る。アジトはいくつかあるんだろう」

 

「えぇ。音以外の他国にもあって、大蛇丸のスパイが手引きをしています。今は北の湖の小島にあるアジトに潜伏していて、そこにうちはサスケも居ます」

 

「どうでもいい。それで、例のヤツは解析できたのか」

 

「それが、転生後の遺体の細胞標本にもプロテクトをかけていて・・・その細胞データを解析できませんでした」

 

「・・・っち、そうか。

 

――――で、何時になったら出てくる気だ。大蛇丸」

 

「「「!?」」」

 

 

お、気が付いてたみたいですね。流石は暁の一員、赤砂のサソリと言った所ですか。まあ、途中兎食べてたし、気が緩んででもいたかもしれないですけどね。あー戦闘にならないといいですけどね。多分叶わない願いです。

ピリピリとした空気が流れる中、大蛇丸サンは不敵に笑い、表情の読めないサソリさんはトーンを変えずに会話を始めました。

 

 

「気が付いていたの? なら早く出てくればよかったわね」

 

「ハッ、スパイと気が付いた後に泳がせて会った所を一網打尽とは・・・随分趣味がいいじゃねえか」

 

「一番簡単な方法でしょう? それにアナタが送り込んでくれたカブト君、とても使える子だったしね」

 

 

サソリさんはニヤリと、大蛇丸サンは何を考えているかわからないような笑みを浮かべて向かい合う。カブトさんはサソリさん側で様子を窺っているみたいだけれど、どうするんでしょうか。不意打ちでも狙っているんでしょうか。

・・・と、カブトさんが動いた。それで顎かっ飛ばされてあっけなく取り押さえられてるし。カブトさん見ていて、チャクラコントロールと素晴しく速く状況判断を出来る頭脳は凄いと思う。けど、この場合どうすればいいんだろう? サソリさんはクレイの獲物だと思うんですけど。傀儡とかあんまり好きじゃないんですけど。まぁ、中身が木だったらいくらでもやりようがあります。呼ばれたら素直に出て行くことにしましょう。

 

 

「まぁ、こういう事態も予測してたぜ」

 

「ふふ、砂のスパイでも洗脳が解けていたかしら?」

 

「情報与えるわけがねえだろ」

 

「与えてもらわずとも情報なんて後で引きずり出せばいいのよ。そんなものいらないわ」

 

 

意味深な言い回しやめて欲しい。どうせ私がやらなくちゃいけないんだから、そんな秘密兵器があるみたいなことを舌なめずりしながら言わないでくださいよ全く。怖気が走るんですから毎度。あぁ寒い。

・・・って危なッ!? なんなんですか全く! いきなり攻撃するなんて・・・忍らしいですけども、殺気駄々漏れでしたよ。まぁ、余所見してたせいで避けられなかったので、式神消えてしまいましたけれど。

 

 

「危ないですね。何するんですか」

 

「本当は一撃で死んでくれればよかったんですけど」

 

「・・・やっぱり、リョクの声だってばよ。あの時も、リョクの声だった」

 

 

うわ、ばれるとは思わなかったというかなんと言うか、驚きすぎて笑っちゃいますねー。まぁ、ばれるようにやってみましたけど。ばれなきゃ物語(ストーリー)は進まないですから。

棒読みまでも行かないけれど、感情の無い声で驚いた風を装う。私は大蛇丸の手下だとこの二人には勘違いをしてもらいます。友達だったこともありますが、少しばかりココロが痛みました。それも一瞬。すぐに私は切り替えてフードを取ります。

 

 

「・・・久しぶり、でしょうか。ナルトくんもサクラさんも成長したみたいで喜ばしいですね。班員も増えたようで」

 

「なんで、大蛇丸の言いなりになってるんだってばよ!?」

 

「言いなりになっている? 仕方が無いじゃあないですか。助けも来ない中で殺されるか従うか、二択しかないんだから」

 

「っ!」

 

 

無理矢理顔を引きつらせて笑っているように見せる。対してナルトくんは悲しそうな顔です。まぁ、そうでしょうね。助けに行きたくても場所がわからない上に、大蛇丸は天才と呼ばれるだけの実力がある。そして部下も大量にいる。その一人を取っても自分よりも実力は上なのだから、助けられないのも道理だ。

それでも言いたかったのだから仕方が無い。君らが実力を伸ばしている間に私は何度人を殺し、何度ぶっ倒れて、何度殺されかけたか。そのぐらい言わせて欲しい。言っても刃物と殺気が帰ってくるような職場にいて、ストレスもたまっているんです。

ストン、とその気持ちを拭い去ると同時に表情も消します。大蛇丸サンとサソリさんはドンパチやってますから、こちらもアクションを起こさないといけません。雰囲気の変わった私に警戒している三人に向かって言い放ちます。

 

 

「私は大蛇丸側。君たちは木ノ葉側。戦う理由なんてソレでいいですよ。もう私は君たちと違うのだから」

 

 

穏やかな口調の中に明確な拒絶を混ぜ込んで言いながらナルトくんに切りかかります。二本の忍刀を素早く抜き、まだ迷っている友達へ殺す気で叩きつけました。・・・でも、それで殺されるのを眺めているような周りではありません。流石は暗部といえる動きで、サイくんは私とナルトくんの間へと滑り込んで私を弾き飛ばしました。その力に逆らわずに一回転し、軽く着地します。まぁ、二撃目は掠らせたのでいいとしましょう。

 

 

「ぼけっとしてると殺されます。足手まといになるならさっさとヤマト隊長のところへ帰ってください」

 

「だって、だってよ・・・」

 

「まぁ、アッサリ殺して九尾を奪うのもいいんですけどね。殺してしまっては九尾が出てきて面倒ですし」

 

「・・・? どう言う事だってばよ」

 

 

あれ、知らないんですか。と笑います。まぁ、三代目がしっかり秘匿しましたからね。ナルトくんは守れなかったジイサンですけど。切りかかりながら淡々と説明しました。まぁ、口を閉じさせようとしても受け流す私の二刀流では口を閉じさせるには至らないです。

 

 

「教えてあげましょうか。尾獣は君のように人の中に封印されます。君のような人を人柱力と言いますが、殺すと尾獣が出てきてしまうんですよ。その莫大な力である尾獣を狙っているのが暁で、アイツらに渡さないようにしているのがワタシ(・・・)たちってコトです。

・・・っと、喋りすぎですかね」

 

 

無表情で、何も感じていないような声で、ワタシ・・・いえ私は真実を告げます。本人やその周りですら知らない真実を。私たちが視て(・・)きたものの一欠けを。

 

記録図書館(ログ・ライブラリ)の示す幸せな未来のそのために。

 

 

 

 

 

 




ありがとうございました。

アンケートはそのままにしておきますので御意見ありましたらよろしくおねがいします。

八月二十二日、サクラが出てきてしまったのでデリート。
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