タイトル通りです。
※キサラが女王になることを拒否したら?
※ジェスキサ前提。
2019/10/31
キサラの本名は、イリアスでした……。すみません。
※筆者がローグギャラクシープレイし終えて、不満だったエンドを自分好みにしてみたネタ。
一話完結です。
※キサラが女王になることを拒否したら?
※ジェスキサ前提。
※筆者がローグギャラクシープレイし終えて、不満だったエンドを自分好みにしてみたネタ。
一話完結です。
2019/10/31
キサラの本名は、イリアスでした……。すみません。
惑星マリーグレン。
その星は、1万年前に惑星ごと別時空に封印することで、ビーストの基となるルーンを封じていた高度な科学力と神秘を持つ惑星であった。
マリーグレンの女王にして、キサラの母である人物がマザーという災厄を倒す切り札として星王の力を持つ者を求め、宇宙のアチコチにエデンと呼ばれるようになったマリーグレンへの道しるべを残した。
海賊ドルゲンゴアに拾われ娘として育てられたキサラ、そして、星王の末裔であったジェスター。
多くの冒険と苦難に立ち向かい、やがて二人は……。
そして、マザーと、そして元凶となったルーンそのものを滅ぼすに至り、マリーグレンから帰還した海賊ドルゲンゴアが見たのは…。
美しい姿を取り戻した1万年後のマリーグレンであった。
1万年前の時間軸から惑星を宇宙に戻したため、ジェスター達の時代にマリーグレンが存在する状態になったのだ。
1万年後のマリーグレンで待っていたのは、女王の冠を手にした臣下達。
どうやらキサラの母は、女王の座をキサラのために残すようにして、そしてマリーグレンの住人達はそれを守り続けていたのだ。
女王無きあとのマリーグレンを支え、キサラの即位を待っていた臣下達は、キサラの言葉を待った。
女王に即位し、母である女王の意志を継いでくれることを望んでいるとその目が語っている。
しかし、キサラは…。
「私…、女王にはなりません。」
その言葉に、女王の臣下として待ち続けていた者達は目を大きく見開き、なぜ!?っと問うた。
「確かに…、お母さんは、マリーグレンの女王だった…。でも私を育ててくれた大切な家族もいるの。」
「しかしですね! そのような下賤な輩共とあなた様は…。」
「げせんですって? 私の大切な家族をそんな言い方しないで! 信じられないわ…。マリーグレンを救ったのは、ここにいるみんななのよ? 私だけの力じゃない! 今は別れたけど、他にも協力してくれた大切な仲間達がいたの! それを…それを!」
「キサラ…。」
「ジェスター。私、決めた。絶対にこの星の女王になんてならない!」
「イリアス様!」
「パパ、出港の準備をしましょう。」
「いいのか?」
「うん! もう決めたもの!」
「イリアス様! どうかお考え直しを!」
「ぜーーーったい、イヤ! マリーグレンを助けた本当の救世主を無下に扱うあんた達の態度で分かったわ! こんな恩知らずな星なんて願い下げよ!」
「き、キサラ…さま…。」
臣下達は、自分達がとんでもないことをしてしまったのだとようやく理解して青ざめた。
「それに…。」
キサラは、ジェスターの腕に自分の腕を絡めた。
「……好きな人がいるんだもん。」
顔を赤らめ、そうボソボソと言うキサラ。ジェスターも頬を染めた。
「で、ですが…、その者は…。」
「あら? 知らないの? この人、星王の末裔よ? マリーグレンを救うためにお母さんがずっと待ってた星王の力を継いでるのよ?」
「なっ!?」
ジェスターを見て、臣下達は驚愕した。
「ま、星王の力とか抜きに好きなんだけどね…。」
「キサラ…、恥ずかしいだろ…。」
「ねえ、ジェスター…。私が女王を継いだ方がいいって思ってる?」
「そうなったら、俺は、入り婿か?」
「ダメね。あの人達、絶対ジェスターのことあれやこれや難癖付けて追い出そうとするわよ。最悪殺そうとしてくるかも知れないし。」
キサラが、ジトッと見ると、臣下達は、ビクッとなった。図星だったらしい。
「っというわけだから…、女王になるのは断るわ。お母さんのお墓に伝えといてね。私は、私を育ててくれた海賊の家族を選んだって。」
「キサラ…。」
ドルゲンゴアは、知らず知らず涙ぐんでいた。
「もー、パパ泣かないでよ。気持ち悪い。」
「な、泣いとらんわい!」
「さあ! 出航しましょう! 次のお宝を求めて! 私達の自由な宇宙へ!」
「ああ!」
臣下達が止める暇も無く、キサラ達はドルゲンゴアの船に乗ってあっという間に出航していったのだった。
その後、ネットワークニュースによると、マリーグレンは、王政を捨てて、民主政治に切り替えることを決定したらしい。
マリーグレンの人が、過去のマリーグレンを救った救世主である星王の末裔のジェスターや、育て親のドルゲンゴア達に、下賤って……。
あっさり育て親に見切りを付けて女王を継いだキサラもキサラなので、ここでは育ての親を選んだということにしました。
そして、ジェスターともちゃっかり恋仲にも……。(これは筆者の趣味)
ただの勢い、思いつき、衝動で書いた物です。