ダンジョンでブラフマーストラを放つのは間違っているだろうか   作:その辺のおっさん

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ダンまち6期おめでとうございます

しかし、そこまで書くモチベが続くのか…⋯⋯



20巻と21巻後


ヘスティア「君!の!真!似!を!ベ!ル!君!が
!す!る!よ!う!に!なっ!た!」(一文字ずつ殴りながら)

カルキ「自分のせいではないと思いますが?」全部かわしながら

マハーデーヴァ「(グッ)」←笑顔で無言のサムズアップ


というわけで(2026年)初投稿です




64話

 

 部屋の外から刺さる最大級の警戒と敵意、僅かに含まれる動揺の視線を浴びながら、カルキは【ロキ・ファミリア】本拠の応接室にいた

 

「(⋯⋯⋯中々にいい葉を使っているな)」

 

 取り敢えずといった様子で人間の男女⋯⋯見たところ武器全般を三流で使える黒髪の青年と魔法使いの茶髪の少女から滅茶苦茶に怯えられながら応接室に通されたのがつい先程

 

 差し出されたティーカップに入った紅茶を飲みながら脳天気な事を考えながら待っていると応接室の扉が開き、目当ての人物達が入ってくる

 

「「⋯⋯⋯」」 

 

「(髪型と一部を除いて似ているな⋯双子だから当たり前か)」

 

 無言で警戒しながら、自分の前に座った双子の姉妹を見ながらカップに入った紅茶を飲み干し、双子を見据えカーリーからの伝言を伝える

 

「カーリー神からの伝言だ『あの程度の小物を仕留めきれんとは情けない、多少妾が鍛えてやる』⋯⋯だそうだ」

 

「「はぁ!?」」

 

「(揃うのか)」

 

 カルキの言葉に全く同じタイミングで机を叩きながらこちらに身を乗り出しながら驚く双子に「双子とはこういうものなのか」とおかしな勘違いをしつつ続けて

 

「確かに伝えた、準備ができ次第【ガネーシャ・ファミリア】まで来るがいい、カーリー神が待っている」

 

「行かせるわけないやろがぁ!!」

 

「「ロキ!?」」

 

 目を見開きながら扉を蹴破る勢いで入ってきた女神に双子は驚くが、カルキは特に驚いた様子もなく、カップに入っている最後の一口を飲み干して立ち上がる

 

「では、失礼する」

 

「オイ待てぇ!失礼するんやないわぁ!?」

 

「用事が終われば失礼するのが当たり前では?」

 

「そらそうやけども!!」

 

 へっぴり腰になりながらもカルキに『フーッフーッ』と肩を揺らしながらツッコむロキはカルキを指差し

 

「第一なぁ!カーリーはこの子らに『儀式』として殺し合いをさせとった!ジョーシキ的に考えてそんな神の所に行かせるわけないやろが!!」

 

「⋯⋯⋯」

 

「それにぃ!今の自分の姿を鏡で見てみぃやあ!」

 

「⋯⋯⋯肋骨が左右3本ずつ骨折、左手が千切れかけ、右足は膝から下が540度捻っていますね」

 

「そうそう分かっとるやんけ⋯って、ちゃうわぁ!!自分をそこまでボコれるカーリーに二人を預けてみぃ!物言わぬ肉の塊になって帰ってくるわぁ!!」

 

 ロキの正論に思わずカルキも僅かに考え込む⋯⋯が、

 

「カーリー神からのご依頼ですので、断られると自分だけでなくそちらにも被害が及ぶのでご一考を願えられないでしょうか?」

 

「そんなん自分1人がドチビ2号にしばかれればええやんけ!ウチらをまきこむなやぁ!?」

 

 カルキも引く気は一切ないようで、『そこを何とか』とインドラが知れば不機嫌になるであろう頭を下げてロキに頼む

 

「ロキ神に懺悔するべきことでは無いのでしょうが────カーリー神を怒らせたら自分の命が無いです」

 

「んなこたぁ、神だったらみぃ〜んな知っとるわぁドアホぅ!!」

 

「「「(ぇぇ⋯⋯⋯)」」」

 

 オラリオ最強の人間と自分たちの主神による醜い押し付け合いをドン引きしながら見ている

 

 ───それと同時に『カーリー様ってそんなにやべぇの?』と疑問に思っていると 

 

「カーリー神からは『天界の姿にはならないから安心しろ』とのことですので何卒」

 

「当たり前やぁ!三面六臂モードのカーリー相手に五体満足で居られる奴なんか神々の中でも一握りやろがい!」

 

「目の前にいる人間が一応五体満足ですが?」

 

「怖ーっ!なんで生きてるん自分っー!?」

 

 それからも暫くやいのやいのと言い合っているカルキとロキであったが、ティオネとティオナが『行く』と言い出したため、『アカン!2人とも考え直せぇ!!』とロキが悲鳴に近く叫んだため

 

「では、準備ができ次第【ガネーシャ・ファミリア】の本拠に来るといい、案内しよう」

 

「逃げるなぁ!」

 

 ロキの悲鳴のような怒号を背中に受けながら、そそくさと退出する

 

 断じて、話が纏まりそうだったからロキとの問答を有耶無耶にして逃げたわけではないのだ

 

※※※

 

「⋯⋯⋯それで、何故タケミカヅチ神が【剣姫】と此処に居られるのですか?」

 

「あぁ、ちょっとガネーシャとお前に頼みたいことがあってな」

 

 【ガネーシャ・ファミリア】の本拠前で声をかけられたカルキが振り向くと、「よう」と手を挙げたタケミカヅチとアイズがいた

 

「………自分にもするべきことがあるのですが?」

 

「まぁ、そう言ってくれるな」

 

 神からの無茶振りに『悪い意味』で慣れているカルキは大きく1つ溜息を吐くと、渋々といったように口を開く

 

「ここでは迷惑なので中でお話をお伺いしても?」

 

「ああ、構わないぞ⋯⋯⋯というより、その姿は何だ?」

 

 何故生きているのか、どうして平然とした様子で歩いているのか分からない状態のカルキに一緒にいるアイズが青ざめ、タケミカヅチが呆れたように指摘したことで「あ」と間の抜けた声を出したカルキは軽く頭を下げ

 

「見苦しい姿を見せ申し訳ございません。痛覚を遮断していたので」

 

「その姿でオラリオを彷徨くなよ⋯⋯治すならさっさと治したらどうだ?」

 

「では、失礼して───炎よ」

 

 その言葉と同時にカルキの足元から炎柱が立ち登り、アイズと【ガネーシャ・ファミリア】の門番達が絶句するのをよそに炎柱が消えると同時に『無傷』のカルキが現れ、確認するように首と肩を回し、目を開ける

 

「しっかし、よく精神焼ききれないな、普通なら廃人一直線だぞ、これ?」

 

「鍛えていますので」

 

 サラリと答えるカルキに神は苦笑し、アイズでさえ引いていることを気にした様子もなく、何事かとやってきたシャクティに応接室を借りることを告げ

 

「では改めて、こちらに」

 

「おう」

 

「お、お邪魔します⋯⋯⋯」

 

 そうして、【ガネーシャ・ファミリア】の『本拠』へ一柱と一人を応接室に通す

 

「それで、『頼み』とは何でしょうか」

 

「まぁ、カクカクシカジカというやつだ」

 

「マルマルウマウマ⋯⋯⋯要件は分かりました」

 

「(アレで分かるんだ⋯⋯⋯)」

 

 【ガネーシャ・ファミリア】の本拠の応接室に通したタケミカヅチから大まかな事を聞いたのカルキはどうしたものかと腕を組む

 

「神からのご依頼であれば断る訳にはいかないのですが、自分は師にあたる神より命を受けているので厳しいですね」

 

「あの神がか?人間を鍛えたということだけでも驚きなのに下界の事でお前に『命』とはなぁ」

 

「⋯⋯⋯そこに居る『人形』のいるファミリアにも係る事ですが、このオラリオに『エニュオ』を名乗る神が居るらしく⋯⋯⋯えぇ、多少『お怒り』でして」

 

「『都市の破壊者』か⋯⋯⋯新手の自殺志願者だな、ソイツ」

 

「ええ、全く」

 

「!!!???」

 

 極秘事項を知られていることに驚き、しどろもどろなアイズをよそに、タケミカヅチは心底呆れた表情を浮かべ、カルキは苦虫を噛み潰した顔で同意する

 

 アイズには想像出来ないが、タケミカヅチ脳内では

 

 「へー、ボク以外の『破壊者』かぁ、いやぁ、面白い冗談を言う神がいるんだなぁー⋯⋯⋯あっはっは!」

 

 と笑っているが目が笑っていない多少因縁のある破壊神が容易に想像出来ている

 

「自身の眷属と元眷属の双子のアマゾネスをカーリー神が『鍛える』と仰せですが、1人追加出来るか掛け合ってみましょうか?」

 

「⋯⋯⋯アイツ加減出来るか?」

 

 カルキの妥協案に腕を組みつつ、タケミカヅチは苦い顔で答える

 

「⋯⋯自分が死なない程度には⋯⋯⋯それに、本来の姿にはならない筈です⋯たぶん」

 

「その『たぶん』は9割ほどダメなやつなんだよなぁ」

 

「(コクコク)」

 

 タケミカヅチの言葉にアイズも激しく首を縦に振る姿を見て、どうしたものかとカルキは思案する

 

※※※

 

「⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯」

 

「あの人、どうしたんですか?」

 

「えっ、まあ、色々と⋯⋯⋯」

 

 ギルド本部に来た冒険者やオラリオで暮らす人々が注目しているのはギルドの美人受付嬢───その中でも注目を浴びているのは、『チーン』という音が聞こえてきそうなくらい真っ白になった少女である

 

「あの⋯⋯エイナさん、ミイシャさんどうしたんですか?」

 

「えっ、あっ、うーんとね、ベル君、ミイシャはね今日付けで役職がついたの」

 

「えっ、そうなんですか?あ、ええと、おめでとうございます」

 

 一般のギルド職員から役職付きになったということは普通は出世したということだろうとお祝いを話した途端

 

 

「そんなんじゃなーーーーい!!!」

 

「「「!?」」」

 

 突然ギルドの受付中に聞こえるほどの少女の悲痛な叫びが響き、その場にいた全員が何事かとそちらを振り返る

 

「いーい!弟君!私がなった役職は『特別対応部 部長』なの!これが何を意味するか分かる!!?」

 

「わ、分かりません!!」

 

 胸ぐらを掴まんばかりに座っていた椅子から飛び出しベルに詰め寄るミイシャにベルがタジタジになっている様子を見ながらエイナは業務開始前に何があったかを思い出す

 

〜〜始業前〜〜

 

 辞令 本日付をもって新部門を設立し、以下の職員を役職に任ずる

 

 特別対応部 部長 ミイシャ・フロット

 

「なぁにコレェ?」

 

 出勤したギルド本部の職員のみが使える部屋の掲示板に張り出された辞令に制服に着替えた当の本人だけでなく、出勤してきたギルド職員達は首を傾げていた

 

「それは私から説明しよう」

 

「「「ギルド長」」」

 

 どういうことかと動揺するギルド職員達にロイマンがわざとらしく咳払いをして朝礼と同時に説明を行うことを話し、職員が整列し、話を聞く

 

「掲示板にあるように、今日付けでギルドに新部門が設立される、そしてその部門を担当する職員がフロット、お前に決まった」

 

「えええっ!?⋯⋯⋯ってもしかして私、受付嬢をクビ!?そんなのやだぁ!!せっかく『学区』で頑張って入れたのに!?」

 

「ええい、黙れっ!役職付きになっても普段は受付嬢としての業務はそのまま継続してもらう、お前がこの部門で担当する業務はただ1つ!!」

 

 受付嬢をクビになってしまったと勘違いし半分涙目になってしまうミイシャを一喝し、ロイマンが話す業務内容にその場にいる職員達がゴクリと息を呑む

 

「業務内容は⋯⋯⋯『カルキ・ブラフマン及びその背後にいる神への対応並びに交渉』だ」

 

「「「え?」」」

 

 もったいぶって話した割には『あれ?それ今までと内容変わらなくね?』という雰囲気が職員の間に広がり、ミイシャ自身もそう思っていると

 

『私から補足しよう』

 

「「「ウラノス様!」」」

 

 ギルドの主神ウラノスの声が響き、職員全員が頭を下げる

 

『普段は受付嬢の業務を行い、カルキ・ブラフマンとその背後にいる神々⋯⋯『リグ・ヴェーダ』の神との対応及び交渉が必要になった場合、受付嬢の業務を停止し、ギルドとの窓口をして欲しい』

 

「えっと⋯⋯それはギルド長やウラノス様でも」

 

「フロット!貴様ウラノス様に!!」

 

『よい、ロイマン』

 

 ウラノスに疑問を呈した職員に怒ることもなく、ギルドの主審は状況を説明する

 

『選ばれた理由は大きく3つ、まず『インドラの矢を譲渡され、ミトラと契約を結んだ』だ、それは理解出来るな』

 

「えっ、まぁ、はい⋯⋯⋯」

 

『うむ、次に『インドラがミイシャ・フロットという個人を観測したこと』だ。人が虫の差異を判別出来ないように神もまた人の差異を判別出来ない⋯⋯⋯というよりも一部の神はしない、だが、一度認識してしまえば話は別だ』

 

 その『超像存在』的な思考にギルド職員達は全員薄ら寒いものを感じるが、ウラノスは続ける

 

『その『認識』は他の神に共有される…⋯⋯つまりは『オラリオ』の代表人物とフロットはなったということだ』

 

「」

 

「「「ミイシャーー!?」」」

 

 フラぁと後ろに倒れかけるミイシャを慌てて受付嬢達で支え、「わ⋯⋯ぁ⋯⋯⋯」と半泣きになっているミイシャに止めを刺すように

 

『そして1番の理由は『カルキ・ブラフマンと最も長く関係のある職員』ということだ』

 

「わ⋯⋯あれ?それは普通?」

 

「⋯⋯⋯」

 

「そこが1番の問題なのだろうが!!」

 

 小首を傾げる少女に『ギルドの豚』が叫び散らかし、その汚い声をなるべく耳に入れないように職員達は耳を塞ぐ

 

「いいか!カルキ・ブラフマンという人間のオラリオに対する潜在的危険度はかつての『闇派閥』なぞ足元にも及ばん!ウラノス様の見立てではあの『傑物』、『女帝』、『暴食』、『静寂』でさえあの男の前では塵芥!ゼウス・ヘラの両【ファミリア】の歴代の冒険者、そしてかつていた『英雄達』を揃えてなお傷1つ付けれれば御の字ということなのだぞ!!」

 

「ふぁ、ふぁあい!?」

 

 ギルドにウラノスに百年以上仕えてきたロイマンだからこそ知っているかつての『最強』達、未だロキ・フレイヤの第一級冒険者ですら届いていない『高み』に至った者達ですら及ばないのだ

 

 その意味がどういうことか理解できてしまうロイマンであるからこそ、能天気にも見えるミイシャに怒鳴るのも無理はないことであるとウラノスは考え、それを捕捉するように説明する

 

『最悪、かの『黒竜』と同格…⋯⋯否、封印や枷もないという現状は、このオラリオにいるという時点でそれ以上の危険度はあると見込んでいたほうがいいだろう』

 

「「ヒエッ⋯⋯⋯」」

 

「(絶句)」

 

『なるべく問題が起こらないよう私や他の神も尽力はするであろう、そして問題が起これば我らも陰ながら支える⋯⋯あとは給与の増額で手を打ってくれ』

 

 最後の方は心底懇願するような口調のギルドの主神からの言葉を否定できる度胸も権限もない哀れな一般職員であるミイシャは答えるしかない

 

「承りましたぁ⋯⋯⋯」

 

 その目尻にうっすらとした光るものがあることを同僚達は見逃さず、親友のハーフエルフはそっと目をそらした

 

〜回想終了〜

 

「⋯⋯⋯ってことがあったんだよねぇ」

 

「エイナさぁん!?助けてくださぁい!!」

 

「いーよね!弟君は!!あんなに怖い神様達相手にしなくて済むから!私これからどうなるのか分からないのに!!」

 

 小さく溜息をついてから、変わったようで、こういった面は変わっていない少年を涙目で絡む同僚から助けてあげるためにハーフエルフの受付嬢は立ち上がるのだった

 

※※※

 

「へー。それで私の所に⋯⋯⋯随分と挨拶が遅いような気もするのだけれど?」

 

「それを言われると何も返す言葉もなく」

 

「いいわよ、どうせガネーシャから紹介されたのがソーマだけだったんでしょ」

 

「⋯⋯⋯」

 

「ほらね!やっぱり!やっぱり私は影の薄い女神ですよ!他の神の賛歌は数十とか数百あるのに私だけは1つしか無い女神ですよーーーー!!」

 

 そこは【ラートリー・ファミリア】の『本拠』の応接間、そこで向き合っているのはその【ファミリア】の主神の女神と今、オラリオを騒がしている男

 

「それに!インドラの阿呆とブラフマーが『無かったこと』にしたけど、貴方とタケミカヅチのせいで『本拠』が半壊したのよ!私の眷属達が野宿することになったことについてどう釈明する気!?」

 

「⋯⋯⋯その件に関しては罪は問われないので」

 

「それはウラノス達の判断です。私個神としては、貴方方の『闘争』に物申したい事などいくらでもあります」

 

 片膝をつき、頭を下げるカルキに神の威厳をもって接する己たちの主神に部屋の外から冷や汗をかきながら聞き耳を立てている【ラートリー・ファミリア】の眷属達を他所にラートリーは小さく溜息をついて

 

「しかし、貴方がヴィシュヌの命でこのオラリオに来て今回の件について何も問われていないのであれば、思うところはあれど、私から言うことは何もありません」

 

「⋯⋯⋯」

 

「それで?今日、私の前に来たのは挨拶が遅れた謝罪でもないのでしょう?」

 

「は、実は─────」

 

 頭を下げたまま、【ラートリー・ファミリア】の『本拠』に来た理由をカルキが話し始めると、暫く軽く頷きながら聞いていたラートリーが叫ぶ

 

「馬っ鹿じゃないの!!」

 

「⋯⋯⋯」

 

「あのカーリーが『手加減』!?出来るわけ無いでしょう!!しかも貴方もソーマもガネーシャも一緒の場所にいない!?何かあったら誰が責任とるの!!レベル6を5人、一気に失う可能性が高いのよ!!」

 

「それ故にラートリー神に頼みに来た次第で⋯⋯⋯」

 

 女神の神威を受け流しながら答えるカルキに思わず立ち上がり肩を揺らして激しく息をするラートリーが、座り直して大きく息を吐く

 

「はーっ、話は分かったわ───その話、受けましょう」

 

「!」

 

「我が名はラートリー、夜間の安全と安息を願われ、暗闇を遠ざけ、帰路を守護する女神がその者たちを見守りましょう」

 

「ラートリー神の御心に感謝致します」

 

 深々と頭を下げたカルキであったが、ラートリーの次の言葉に少し固まる

 

「ただし!しっかりと報酬は貰います!それはガネーシャやソーマ、カーリーからではなく、貴方自身が働いて払いなさい」

 

「⋯⋯⋯承りました」

 

 僅かに顔を引き攣らせたカルキに、「当たり前です」と返したラートリーがふと何かに気づいたように問いかける

 

「所で⋯⋯⋯貴方はこれから何をするの?」

 

「は、少し気になる者が」

 

「あら、それは?」

 

 どこかカルキに目をつけられた者に憐れみを含んだラートリーにカルキは答える

 

「───【ディオニュソス・ファミリア】の主神、そして『白巫女』、この者達を見極めようかと」

 

 





ラートリー様!急に出てきたラートリー様じゃないか!

いや、マジでビビった、突然派閥大戦で出てきたんだもん、冷や汗かきましたよ、しかもオーディンまで下界いるし、いやー、二次の恐ろしさ、思い知りましたね。まぁ、どうにかなるやろ!の精神⋯⋯⋯無理か



ベル「うおおおぉぉぉ!魔法装填!!フルチャージ!!!『残光』行っけぇ!!!!」

カルキ「それただの『遠当て』ではないのか?」←武器振っただけでそれ以上な人

ベル「………えぇ(ドン引き)」

カルキ「自分よりあちらの方が可怪しかろう?」

タケミカヅチ「うん?」←斬殺対象選択可+次元斬り+平行世界からの呼込可の斬撃飛ばしを連発出来る神

これだから神はさぁ…………レオン先生泣いちゃうよ?

???「というより、斬撃飛ばすなんて僕らからすれば初歩だからねぇ………」

???「「『入口』に立っただけで図に乗った阿呆がゼウスの眷属とは、全くもって情けない(ねぇなぁ!)」」

???「シヴァは許す、だがインドラとスカンダの糞餓鬼テメーらは駄目じゃ、儂の眷属を馬鹿にした件、どう落とし前つけるんじゃ?」


カルキ「自分の体を炎で焼いて怪我やらデバフ解除!」

ベル「凄い!じゃあ僕も」

ヘスティア「それは真似するんじゃあない!」

カルキ「便利なのだがなぁ?」




ネタバレ含む

Q.本編21巻、SA16巻の『黒の乙女』と『残骸』、1日で何体キル出来る?

A.『奥義』使わないなら10万、『奥義』使うなら100万

???「えー?そんだけ?情けなくない?」

ヘスティア「は?……………はぁ?」

カルキ「ベル達がいなかったならダンジョンごと一撃で消し飛ばせますが?」

ロキ「なぁ、コイツはホンマに只人か?」

カルキ「人間の只人の男ですが?」

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