──Die Einsamkeit ist ein dichter Mantel, und doch friert das Herz darunter.
Erwin Guido Kolbenheyer

(孤独は厚い外套だ。そして心はその下でこごえているのさ)

最も過酷な戦場。最前線を駆け抜ける艦娘達が所属する、呉鎮守府。海上交通線の安定化に伴い、技術提供を求めて二人のドイツ艦娘が遠路遥々この呉鎮守府へとやってきた。

「──お前の後輩みたいなもんだ。面倒はお前が見ろ」

そのうちの、一人。ドイツの航空母艦である彼女の世話係に任命された私は、それがよもや自身の転機になろうなどということを。まだ、知らずにいたのだ。

──これは、とある泣き虫な赤城さんと、ドイツ航空母艦、グラーフ・ツェッペリンの縁の物語。

他作品であるたった一つの小さな願い、彼は誰時に滲む灯火、双龍、綿津見へ還りてと世界観を共有するお話となっています。単体でも読めなくはないかもしれませんが、所々世界観の説明を端折っていますのでもしかしたらわかりづらい部分もあるかもしれません。
時系列的にはたった一つの小さな願いの後の呉鎮守府におけるお話となっています。下記注意点についてお読み頂いた上で、もし楽しんで頂けたのなら幸いです。

※フィクションです
※独自設定、オリジナル提督等を多分に含みます
※本編のメインは赤城、グラーフ・ツェッペリンの二人であり、瑞加賀、蒼飛(前作に登場)に関しては少し顔出しする程度になっています
※登場人物は誰も死にませんが、轟沈のある世界観です
※ガールズラブタグは念のため

なお同様のものをpixivにて掲載させて頂いております。
  前編()
  後編()
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