やはり俺の極道生活はまちがっている   作:生焼け肉

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やはり俺の極道生活はまちがっている

 

 

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修作「では、今日の定例会議も終了する。皆、ご苦労だった。」

 

 

月日は経って7年後。千葉仁堂会は直系団体105団体、構成員23,000人の大組織に膨れ上がり、関西の神戸連合と同じ20,000人超えを果たした。現在でも比企谷修作がトップの椅子に座っており、その補佐の若頭に比企谷涼、若頭補佐に白石、闇烏、顧問に坂柳宗右衛門。これまでと何ら変わらないが、1つだけ変わった点がある。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

宗右衛門「今日の報告会でも目にしたが、やはり素晴らしいものだ。また上納金を増やしたのではないか?比企谷総代?」

 

八幡「いえ、この役職についている以上は俺が金銭面で引っ張って行かないといけないんで。」

 

 

千葉仁堂会本部長 直系八十神会総代 比企谷八幡

 

 

宗右衛門「それでも大したものだ、本部長に就任してから僅か3年でここまで上がりを増やすのは簡単ではない。やはり私の孫娘を君に任せたのは正解だったようだ。」

 

八幡「ありがとうございます。」

 

 

八幡は比企谷組を引き継がず、そのまま自身が立ち上げている八十神会の総代として今の地位に昇り詰めた。当然の事ながら妬みや嫉み、厄介事など色々あったが、それを全て実力で黙らせた。その強さの事もあって、今ではどの組織からも一目置かれる程の存在となっていた。

 

 

宗右衛門「それで八幡よ、有栖と曾孫はいつ来てくれるのかな?」

 

八幡「こも……義祖父ちゃん、この前行ったばかりだろ。もう会いたくなったのか?」

 

宗右衛門「何度見ても可愛いものだ、まさか生きている間に曾孫が見られるとは………八幡に感謝しなければならないな。」

 

 

そう、八幡は既に家庭を持っていて、嫁10人に加えて子供も10人居る大家族となっていた。因みに男が4人と女が6人である。産まれたと同時にその子供の祖父母は泣いて喜び、とんでもないくらいの甘やかしっぷりを見せつけられているそうだ。

 

 

八幡「まぁ、その内また行く事にするよ。藍も曾爺ちゃんと遊べて嬉しいだろうし。」

 

宗右衛門「うむ、頼むぞ。」

 

 

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八幡side

 

 

ーーー比企谷邸ーーー

 

 

八幡「ふぅ、やっと帰ってこれた……今日もなんだかんだで色々あったな。特に親の皆さんからの電話が半端なかった。どんだけ会いたいんだよ………こんなにバカになるもんなのか?まぁ、孫ってのは可愛いもんか。そういう事にしておこう。」

 

 

ガチャッ

 

 

八幡「ただいま〜。」

 

 

子供達『パパ(お父さん)(お父様)、おかえり〜!!』

 

八幡「おぉ〜出迎えありがとうな〜!ママ達は中に居るのか?」

 

カナメ「うん、お父さんの為にご飯作ってるよ〜♪私達もお手伝いしたんだよ〜♪」

 

八幡「おぉ〜そうかそうか、皆偉いな。」

 

水乃(みずの)「お父さん、早く行きましょう!早くしないと晩ご飯が冷めちゃうわ!」

 

陽輝(はるき)「あっ、水乃ずるいぞ〜!僕もお父さんの腕に掴まる〜!」

 

狂次(きょうじ)「あ〜あっ、流石はお父さんだね。水ちゃんと陽もその辺にして、早く行こうよ。」

 

八幡「狂次の言う通り、今は晩ご飯だ。早くしないとママに怒られちゃうからな、早く行って準備だ準備!よ〜い、ドン!」

 

子供『わぁ〜!!!』

 

 

素直な奴等だ……それに良い子達ばかりだ。

 

 

ーーー居間ーーー

 

 

八幡「お前達、今日もご苦労だったな。」

 

有栖「いいえ、このくらい何でもありませんよ。この子達も仲良くしていましたし。」

 

陽乃「そうだね〜。悪い事しないか心配だったけど、その必要もなかったよ。」

 

麗「そうね、今日も怒る事は何も無かったわね。」

 

(あきら)「お母様、一体何の話ですか?」

 

麗「貴方達が良い子にしていた事をお父様に言っていたのよ。」

 

玲「それなら大丈夫です、私は今日もお母様と一緒にお勉強をしていました!」

 

末和(すえかず)「それは僕も一緒やで!ママと一緒にパパについてお話しとったんや!」

 

未織「パパの魅力、沢山教えといたからね〜♪」

 

 

………いつの間にか賑やかになったもんだな、この屋敷も。

 

 

八幡「よし、じゃあ食べるぞ〜。いただきます。」

 

『いただきます!!』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

めぐみ「パパ〜お膝枕〜。」

 

八幡「ん、めぐみか。眠たいのか?」

 

めぐみ「ん〜………」

 

風架「めぐみ、気持ち良さそうです……お父様、私もいいでしょうか?」

 

八幡「あぁ、お父さんの膝ならもう1つあるからな。風架も寝なさい。」

 

風架「はい、ありがとうございます。」

 

紫苑「だらしがないなぁ、もう!寝るのならお布団に入らなきゃダメなんだぞ!」

 

八幡「紫苑、2人共遊び疲れたんだ。そっとしておいてあげなさい。」

 

紫苑「………分かった。」

 

八幡「紫苑もお母さんと一緒にお医者さんのお勉強、頑張ってたんだろ?偉いじゃないか。」

 

紫苑「う、うん………」

 

 

ーーー21時ーーー

 

 

狂三「皆、ぐっすりですわ。」

 

八幡「そうか。」

 

夜架「やっぱり旦那様が居ると、あの子達もはしゃいでしまうのでしょうね。」

 

陽乃「ホントホント♪1番目指すかのように真っ先に玄関に向かって行ったしね。」

 

しのぶ「八幡の事がそれくらい大好きって事よね。流石はパパね。」

 

麗「ふふふっ、子供の扱いが意外と上手なのよね。苦労するかと思っていたけれど、それも杞憂に終わったわね。」

 

八幡「お前等言いたい放題だな、流石に5年も経てば嫌でも子育てのコツは掴めてくるだろ。しかも10人居るんだからよ。」

 

めぐり「良いパパだよね〜♪」

 

有栖「えぇ、本当に。素敵な父親です。」

 

未織「八幡ちゃんの魅力教えた言うても、まだまだあるからキリが無いんやで?」

 

雪乃「まだまだ大変なのだから、これからもお願いするわよ、パパ?」

 

八幡「言われなくても、とことん付き合ってやるよ。死ぬまでな。」

 

カナエ「ふふふっ、八幡さん………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『愛しています♡』

 

 

八幡「あぁ………俺もだ。」

 

 

前まではこんな人生、予想もしてなかった。全く、信じられねぇよ………だからこそ、俺はいまのじんせいをこう思っている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

やはり俺の極道生活はまちがっている

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

やはり俺の極道生活はまちがっている〜完〜





皆様、長い間読んで頂きありがとうございました!!

【やはり俺の極道生活はまちがっている】は無事、完結致しました!!

終わるような雰囲気づけをもう少ししたかったのですが、長引かせても自分が持たないと思ったのでこのタイミングで完結にしました!!

約321話、少しやり切った感がありますです、はい。

さて、この後の予定なのですが、少しだけ執筆作業をお休みして何を書くか決めていきたいと思っています。正直に申し上げますと、俺ガイル以外の作品を書ける自信はあまりありませんが、そこは考慮しながらって形になりますね。あはは………何書こうかなぁ………

まぁ何はともあれ、当作品を読んで頂き誠にありがとうございました!!また機会がありましたら、是非お読み下さい!!


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