※ネタ的な表現が多数あります。
ターニャ・フォン・デグレチャフ
帝国の軍人。最終階級は魔導中将。
優れた軍人であり、魔導師。
先の戦争――全ての戦争を終わらせる戦争、あるいは世界大戦と呼ばれるもの――で抜群の戦功を上げた。
彼女を表すには一言で事足りる。
アンサイクロペディアに嘘を書かせなかった人物その2である。
ちなみにその1はヴェルナーで、その3はヒトラー、その4はルーデルであと他多数……あの時代の帝国は化け物多すぎと言われるのは周知の事実である。
ただ、彼女の場合、ヴェルナー達とは毛色が違っている。
それは、9歳で士官学校に入学したという事実がよく表しているだろう。
そもそも9歳で士官学校に入学できるの?
当時の士官学校には年齢の上限はあったが、下限はなかった。
また10代前半であっても、魔導適性があれば入学する者も少数ながらいたという記録もある。
眉唾みたいな話とか色々あるけど、前線ではどうだったの?
彼女の戦功は凄まじく、黄金柏葉剣ダイヤモンド付き騎士鉄十字章を授与された唯一の魔導師。
この勲章は、ルーデルやハルトマンなど、一部のとんでもない連中に対して与えられる勲章がなくなったことから創設された。
当初の予定では12個の限定品だったらしいが、300機超えのエースがゴロゴロでたり、ルーデルよりは多少劣る程度な(つまり他国ではぶっちぎりでトップになれる)パイロットが大量に空軍で出たため、数量限定ではなくなった。
陸軍でも戦車エースが多数出ているが、それでも空軍よりは少ない。
魔導師としての技量も勿論だが、彼女が本領を発揮したのは指揮官としてである。
特に彼女が指示して撮影させた様々な記録写真や記録映像は貴重な歴史的資料として、評価が高い。
ジューコフ元帥らと満面の笑みで記念写真を撮っているターニャの可愛さについては別の場所で語るように。
よく話題に上がるけどターニャとヴェルナー、どっちがヤバい?
戦術レベルならぶっちぎりでターニャ。
開戦以来のベテラン魔導師は伊達じゃない。
でも、彼女のやったことはまだ当時でも理解できる範疇にあるし、困難な任務を達成してはいるけど、基本的に参謀本部からの命令に従って遂行していた。
戦略レベルというか、国家レベルならヴェルナーが圧倒的。
あの当時にあんな大胆な決断と大規模な投資をして、それが全部成功しているので、絶対チート使っている。
ターニャとゼートゥーアについて教えられたし。
有能な部下と有能な上司。
ゼートゥーアは学者みたいだという評価があるが、世紀の博打打ちだという評価もある。
ジュガシヴィリとロリヤが影武者と入れ替わっている可能性を指摘したターニャからの連絡に対し、僅か1時間で結論を出して出撃を命じている。
ターニャの進言に対して参謀本部では反対意見が多かったらしいが、彼は「私の首でどうにかしよう」と言ったらしい。
ターニャが撮影した写真について教えて下さい。
スカパ・フロー攻撃の時に撮影されたかつての連合王国本国艦隊をはじめ、作戦行動中の帝国海軍艦隊をバックに自身が写ったものなど多数があり、ネットで検索すれば帝国の公式サイトにいける(皇国語対応)
ターニャの一番の功績だという評価も高いが、満面の笑みで彼女が写っている写真も多い。
たぶん個人的にほしかったんじゃないか、というのが通説。
ちなみに彼女と写真を撮った人物は非常に多く、帝国陸海空軍の軍人や政治家は勿論、合州国やルーシー、共和国にかつての連合王国まで様々。
ターニャは軍オタというのはよくある説。
ターニャが行ったロリヤへの質問について教えてください。
ジュガシヴィリとロリヤをジューコフ元帥へと引き渡した後、ターニャは冗談半分に2人に問いかけた。
秘密の部屋とかそういうものはあるか、と。
ジュガシヴィリは沈黙したが、ロリヤは悩ましい顔をした。
ターニャは嫌そうな顔をしたが、ロリヤの前で微笑みながら、上目遣いにお願いしたら、彼はあっさりと喋った。
そのまま、ターニャはロリヤに素直に色々話してくれるようお願いしたら、全部喋ったという当時あの現場にいた連邦軍兵士による証言記録がある。
筋金入りのロリコンだからね、仕方ないね。
ジュガシヴィリが可哀相。
嘘か本当か分からないが、この件がジュガシヴィリの口を割らせるきっかけになったらしい。
そりゃ(腹心が幼女の笑顔であっさりと秘密を漏らせば)そうよ。
ターニャとヒトラーってどういう関係だったの?
ヒトラーの相談役兼絵画のモデル役だった。
ヒトラーとターニャはできていた、という説があるが事実ではない。
そもそもヒトラーははじめてターニャと出会ったときには既に婚約者がおり、戦後に結婚している。
あと彼はロリコンではない。
ヒトラーとのこのような関係は彼が宰相になった後も続き、彼の政策に関して幾つも助言をしていることが記録に残されている。
なお、ターニャの手記によればヴェルナーとヒトラーが各国を巻き込んで大真面目にふざけたことをやろうぜと企んでいたらしく、文化的な戦争とまで呼ばれるような各国の偉い人達によるネタ映像が後に撮影されることになった。
ちなみに費用は各国のものも含め、全てヴェルナー持ちである。
イチオシはターニャとアナスタシアによる踊りながら歌ってみた。
ターニャ本人は嫌だったらしい――アナスタシアとのペアが嫌というわけではなく単純に出演すること――が、これも仕事と割り切ってやったらしい。まさしく軍人の鑑。
戦争当時、各国におけるターニャの評価はどうだった?
連合王国(今はもうない)・共和国・協商連合をはじめターニャと彼女の部隊と交戦した国では基本的に疫病神・死神扱い。
当時はターニャの名前や部隊名までは知られていなかったが、帝国軍の精鋭魔導師部隊がいることは知られていた。
ルーシーではジュガシヴィリとロリヤを捕まえたという功績により、帝国に負けないくらいに英雄扱いされている。
そのこともあってアナスタシアはターニャのことがお気に入りで、ちょくちょく手紙でやり取りもしていたらしい。
ターニャとアナスタシアの件の映像も、陛下が希望したらしい。
この事実から妄想を逞しくさせる連中も多いが、そういう関係ではなかった。
ターニャって恋人とかいたの?
部下や同僚、上司などの多数の証言によるとそういう存在はいなかったらしい。
ゼートゥーアをはじめ、多数のお節介焼きおじさんおばさん達が色んな男とお見合いをさせようとしたが、白銀としての本領を発揮して、彼女の捕獲に動員された全ての即応軍魔導大隊から1ヶ月間逃げ切ったとかいう嘘みたいな本当の話がある。
なお、即応軍だけでなく、警察や陸軍部隊、空軍に海軍まで動員された模様。
名目上は魔導師によるテロ対策訓練で、ターニャが犯人役で逃走中というものだった。
当時の映像が残っているが、戦争でも始まったんじゃないかってくらい帝国軍が動いているのが分かるのでオススメ。
ちなみにターニャは最終的にアンソン・スー大佐の家に隠れた。
彼らは戦時中に帝国へアンソンとメアリーは義勇軍魔導師として派遣され、母親は出稼ぎに来ていたのだが、戦後に移住・帰化している。
当時、たまたま家に1人でいたメアリーに事情を話して、慰められたという記録が残っているので、そこから妄想を逞しくさせる連中も多い。
勿論、そういう意味で慰められたわけではないので勘違いしないように。
アンソンとメアリーの教官を務めたこともあり、関係は良好だったようだ。
その後の世界について
戦後ほどなくしてヒトラーの提唱により、国際連合設立。
安保理常任理事国に帝国、合州国、ルーシー帝国、秋津島皇国、共和国、イルドア、イングランド。
多数決制で賛成4反対3などでも、賛成に従うのが原則。
基本的に意見がぶつかったら、帝国や合州国が利害調整役に回り、この2カ国がぶつかったらルーシーが調整役に回っている。
そのおかげか、2019年に至るまで小競り合いはあれど、戦争は起きていない。
2019年時点
帝国
帝国の技術力は世界一がネタではなく本当。
それによってもたらされる利益により、多額の戦時国債を発行をしたにも関わらず、いち早く返済を完了している。
最近は宇宙開発にハマっており、2030年までに他国との共同利用を前提とした軌道エレベーター建設が目標。
地球は平和なら何でもいいよ派。国際連合の言い出しっぺ。
合州国
帝国と組んで、宇宙開発にどハマリ中。
新しいフロンティアは宇宙にあった。
地球のことは騒ぎ(戦争)を起こさなきゃいいと思っている。
起こした瞬間、帝国と組んで両方を潰すと決意している。
ルーシー帝国
連邦が残したレンドリース代金やその後の様々な物的支援の支払いに苦しみつつも、独立や講和条約によって取られてもなお広大な領土、そこから産出する資源によってどうにか持ち直す。
2025年までに返済完了が目標。
帝国や合州国とは経済的な衝突はあるものの、基本的に仲良し。
宇宙より国内開発手伝ってって思っている。
秋津島皇国
極東の雄として確固とした地位。
戦後からこれまで後回しにしてきた国内開発や国力増強に全力を費やした結果、単純な国力ならばルーシー帝国よりも上。
独特な魔導師達は今も健在で、最近では航空技術の進歩により72時間以内に世界中に展開できるくらいの即応性がある。
戦争になると音速の輸送機で高高度から島津隊が72時間以内に降ってくるらしい。
帰還には再度、輸送機が来るのだが、彼らの性格的に損耗率が凄まじいことになるんじゃないかと皇国軍上層部を悩ませている。
イングランド
解体された上に植民地も多く独立して、踏んだり蹴ったり。
しかも独立した植民地が問題を起こしたら、解決するよう諸国から圧力を掛けられる。
勿論、合州国からのレンドリースの代金も返済の最中。
しかし、独立した元植民地の各国に影響力はそれなりに残っている為、常任理事国に入れられている。
よく帝国に裏でちょっかいを掛けてはあしらわれ、合州国に怒られるまでがテンプレ。
スコットランド、ウェールズ
帝国との関係が強いが、イングランドともそれなりに仲良くやっている。
借金まみれのイングランドとは違い、こちらは借金もない。
ウェールズとスコットランド間では同盟や貿易協定なども結んでいるが、イングランドとは結んでいない。
アイルランド
帝国の同盟国。
軍事的・経済的にも帝国との繋がりが強く、帝国側も積極的に支援している。
共和国、イルドア
帝国とは可もなく不可もないという関係に落ち着いている。
両国とも帝国からの観光客を多く得ようと躍起になり、裏でやり合っている。
国力もそれなりにある為、常任理事国に入れられているが、影が薄い。
地味にレンドリースの代金支払いで苦労しているが、それでもちゃんと支払っている。
協商連合
帝国との経済的関係を強め、北海における資源開発などを積極的に行っている。
その甲斐があって北海で油田が次々と発見され産油国になっており、密かな勝ち組。
実はこれを書くのが一番大変だった(小声
ともあれ、これで完全に終わりです。
お疲れ様でした。