鈴井さんは飛び降りてないので内容が少し変わってます。
カモシダを倒して王冠が小さくなった。
「あっ!?」
しかしカモシダはまだ生きていて王冠を持ち出して逃げようとしたがテラスに向かって逃げる場所は無かった。
「ぐっ・・・」
「どうしたの?逃げないの?逃げたらいいじゃない」
杏がカモシダに近づきながら言う。
「運動神経バツグンなんでしょ?」
追い詰められたカモシダは話す。
「昔からそうだった。ハイエナ共が期待という名の押し付けばかり!そいつら分までやってやってるんだ!!見返りを求めて何が悪い!!」
「見返りを求めた結果が体罰かよ」
「お前のその歪んだ心、俺達が何とかしてやるよ」
「ぬぅっ・・・」
「怖いの?自分が仕出かした事を今度は自分が受ける番・・・アンタはどうするの?・・・ここで死んでみる?・・・カルメン」
杏は自分のペルソナ、カルメンを出した。
「ひぃ!!」
「ひと思いにトドメ刺しちまうか?まあ任すぜ」
「やめてくれぇ!!頼む!!やめてくれぇ!!!!」
「みんな・・・アンタにそういったんじゃないの!?でもアンタは平気で奪ってったんだ!!カルメン!!」
カルメンは杏の指示で炎の攻撃、アギを放った。
「ひい!!」
しかしカモシダの後ろの壁に当たりカモシダには当たらなかった。威嚇射撃の攻撃だった。
「わ、分かった俺の負けだ!」
そう言いカモシダは蓮にオタカラの王冠を渡す。
「トドメを刺せよ・・・そうすれば【現実の俺】にもトドメをさせる・・・勝ったお前らには、その資格がある」
「っ!カルメン!!」
杏はカルメンにアギの指示を出す。
「「杏!!」」
ドォン!!
しかしアギはカモシダの横の壁に当たりカモシダには当たらなかった。
「廃人になられたら罪が証明できなくなる」
杏は怒りを呑み込み、我慢したのだった。
「俺は負けた。・・・負けたら終わりだ・・・これからどうすればいいんだ・・・」
「そんな事も分からないのかよ」
「へ?」
「お前がこれからすることは、自分が犯した罪を白状して罪を償え」
瞭太がそう言いカモシダの体が薄くなった。
「分かった。俺は現実の俺の中に帰ろ・・・そして、必ず・・・」
カモシダは最後までセリフを言えずに消えた。カモシダが消えた瞬間に城が揺れ出した。
パルテナ
『城が崩壊しています!!急いで脱出してください!!』
「マジかよ・・・走るぞ!!」
瞭太達は全力でパレスから脱出した。
「お前ら俺に掴まれ!!ソニック・ザ・ヘッジホッグ!!」
瞭太はソニックの身体能力になって走り出した。
モルガナは瞭太の頭、蓮は右肩、竜司は左肩、杏は瞭太の腰を掴んだ。
「オオオラアアアアアア!!」ドドドドドド!!
「「「うわあああああああ!!?」」」
「速いっ!?速いって!!?」
蓮達の体が浮くくらいの威力のスピードで走り出した為に悲鳴が上がったが、全員無事でパレスから脱出した。
~路地裏~
「し、死ぬかと思った」
杏が息を切らしながら言う。
「は、速いだろいくらなんでも」
「死ぬよりマシだ」
「いや、そうなんだが・・・」
瞭太の正論でモルガナは黙ってしまった。
「おい!ナビを見てみろよ!」
モルガナ以外スマホを見ると・・・
『目的地が消去されました』
「本当だ、行けなくなってる」
「オタカラは?」
「ここに」
蓮が取り出したのはオリンピックの金メダルだった。
「あの王冠は?」
「認知の世界・・・って事は現実の鴨志田にとって金メダルは王冠と同じ価値って訳か」
「あぁ。鴨志田にとって欲望の源がそれだったって事だ」
「オリンピックの金メダル・・・あの変態野郎、過去の栄光にしがみついてただけってことか」
「だけど、これで鴨志田の心が変わったって事だよね?」
杏の質問にモルガナの返答は・・・
「・・・たぶん」
微妙な返答だった。
「おいおい!こっちは退学がかかってんだぞ!?」
ナチュレ
『聞こえるか瞭太?』
「(ナチュレか?どうした?)」
ナチュレ
『此方で鴨志田の様子を見ているが、アイツ急に部活を終わりにして学校から家に帰ったぞ』
メデューサ
『そこの猫が言ってた通り変化があったかもしれないな』
ハデス
『此方で鴨志田の様子を見てるから普通の生活してな~♪』
「(分かった)」
瞭太達は結果を待つ為に解散した。