鈴井さんは飛び降りて無いのでセリフは少しだけ違ってます
瞭太達は全校朝礼をしていた。
「ねえ杏、瞭太くん。本当に大丈夫かな」
「きっと大丈夫よ志帆」
今日は理事会もあって瞭太、蓮、竜司、三島、鈴井は退学の話が出るかもしれない。
「杏の言う通り大丈夫だ(パルテナ様達に鴨志田の様子を見てもらったけど酷く後悔してる雰囲気を出してたって話を聞いたが恐らく改心はしてると思うがな)」
不安がある中、朝礼は進んでいくと・・・
「ん?・・・鴨志田?」
「え?」
鴨志田が体育館に入ってきた。
「私は・・・生まれ変わったんです」
鴨志田はそう言いながら舞台に上がり始めた。
「私は教師としてあるまじき事を繰り返してまいりました。生徒への暴言、部員への体罰、そして女子生徒の性的な嫌がらせ等を私はしてしました!」
「っ!」
志帆はその被害者の1人で体が震えた。
まさかの告白に体育館にいる生徒や教師は騒ぎだす。
「私はこの学校を自分の城のように思ってました。気に入らない理由で退学を言い渡した生徒もいます・・・もちろん、それは撤回します」
パルテナ
『瞭太達の事を言いましたね』
ナチュレ
『名前を伏せて言った事は正解じゃな』
ハデス
『名前を出されると疑われても可笑しくないからね~♪』
「私がしたことは決して許される事ではありません」
鴨志田は両膝をついて土下座をしながら言った。
「死んでお詫びします!!」
「鴨志田先生!とりあえず降りて!」
校長先生が鴨志田の行動を止めさせようとしていた。
「解散!解散!」
校長を筆頭に全校朝礼を強制的に終了させようとしている教師が現れた。
「(成る程・・・コイツらの態度で確信した。ボイスレコーダーも録音してるし後で【彼女】に渡しましょうかね)」
瞭太はポケットに入れてるボイスレコーダーの事を考えてると隣から大声が響いた。
「逃げるな!!」
杏が大声で鴨志田を怒鳴る。
「死んでお詫びするのは罪を償う事じゃない!罪から逃げる事よ!!アンタだけ逃げないで!!」
杏に言われた鴨志田は土下座体制から体を上げた。
「その通りだ・・・全くその通りだ」
鴨志田はもう1つ告白をした。
「私は高巻さんにも酷い事をしました。鈴井さんにポジションを与える事を条件に高巻さんに関係までも迫りました」
「(どおりで杏と鴨志田は出来てるって噂をされる訳か)」
ソティス
『気持ち悪い男じゃの』
メデューサ
『だがコイツはもう終わりだ』
メデューサの言うとおり、改心した鴨志田はこれから教師の職を辞めて自首をするだろう。
「どなたか、警察を呼んでくれ!」
鴨志田は涙を流しながら言った。
しかし瞭太は鴨志田にある質問をする。それは秀尽学園の教師達には衝撃の告白だった。
「鴨志田先生1つだけ質問を良いですか?」
「は、はい。何ですか池谷くん?」
瞭太は目を鋭くして言った。
「転校してきて1ヶ月しか経ってない俺でも疑問に思うんですが・・・鴨志田先生がしてきた体罰とかは学校側は【黙認】してましたか?」
「解散!!生徒は教室にもどりなさい!!」
校長が慌てて教室に戻るように言う。しかし鴨志田は言った。
「学校側は私のした事を黙認してました」
誰もいなくなった体育館で怪盗団の四人がいた。
「本当に心が変わっちゃったんだね」
「みたいだな・・・でもこれで良かったのか?」
「どうだろうな」
竜司の質問に蓮は曖昧な答えを言う。
「同感だ。わかんねぇ」
「とは言え俺達の退学処分は免れた。そこの所は喜ぼうぜ・・・ん?」
瞭太が見ると三島とクラスメートの女子二人がやって来た。
「高巻さんゴメン!俺達 知ってたのに見て見ぬフリをしていた。雨宮くんにも本当に悪い事をした。いつか埋め合わせするから」
他の女子生徒も三島どうように謝ってた。鴨志田と出来ている変な噂を流した事について。
「心が変わったのは鴨志田だけじゃねーみてえだな」
「掌返しみたいな感じにも見えるが謝罪をしっかりしてるなら大丈夫だな」
「つか瞭太は大丈夫か?」
「何が?」
「あの質問で教師達に目をつけられてたぞ」
蓮と竜司が言うのは先程で鴨志田に言った質問だろう。
「鴨志田だけに全ての責任を背負わせると思うなよ。間違った事を黙認してたバカどもにも制裁だ」
瞭太はボイスレコーダーと とある名刺を見た。
その名刺には【大宅 一子】って名前が書いてあった