ゴブリンスレイヤーRTA 小鬼殺し√   作:ラスト・ダンサー

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綺麗に収まった雰囲気をぶち壊すクッソ短いエピローグ


幕間 言い出しっぺの法則

 無事、RTA完走!やりきった様子でアルティーエは後ろに転がりました。なにせ体がなくて首だけなものですから勢いよく転がっていたと思ったらすぐに戻ってきました。その体でどうやってダイスを振ってたかなんて些細な問題です。だって端くれだとしても彼は歴とした神の一柱なのですから。

 

 これでこの遊びが流行れば、神々がRTAで遊んでいるのを脇から覗いて楽しむというアルティーエの狙い通りになります。実際に走るのもやりがいがあって楽しいですが、やはりやっている側としては気疲れの方が先に来てしまうので見ている方が性に合っているのです。アルティーエの操作していた疾走戦士くんもすっかり神々に名前を覚えられてしまいました。健気に神に身を捧げる姿が大分好印象だったようです。

 

 さあみんなも走らない?アルティーエはそう神々にオススメしましたが、なにやらみんなニヤニヤとあくどい笑みを浮かべてこちらを見ています。何やら背筋に冷たいものが流れた気がしました。アルティーエには背筋がないので。強いて言うなら後頭部の辺りでしょうか。嫌な汗が止まりません。

 

 ちょっと用事を思い出したので、とアルティーエは逃げ出そうとしましたが【しかしまわりこまれてしまった!】

 

 目の前には≪幻想≫が微笑みながら立っています。とうとうアルティーエは≪幻想≫に捕まり、抱きかかえられてしまいました。本来なら『CV:悠木碧に抱っこされてる!』と訳のわからない喜びの叫びをあげていましたが、今は『流行らせコラ!流行らせコラ!』という汚い悲鳴しかあがらず、いくら身を捩ろうと(捩る身もないが)全く逃げ出せる様子がありません。それどころか上から大人しくするようにと撫でられる始末。手つきは物凄く優しいのに、そこに込められた圧の強さにおもわずアルティーエは閉口します。これは抵抗しない方がいいヤツだと本能的に察したのです。

 

 とうとう神々の前に引き出されたアルティーエに、≪真実≫がにっこりと笑みを浮かべながらこう言いました。

 

「再走して♡」

 

「あ゙あ゙あ゙も゙お゙お゙や゙だあ゙あ゙あ゙!!」

 

 とある存在を父祖とし、そこから生まれ落ちたアルティーエのような子たちに受け継がれた呪いのような不運。それは何処に行っても付きまとってくるようです。神々に急かされながら、アルティーエは泣く泣くチャートの制作に取り掛かりました。

 

 ついでに、もし走りたくなったらこれを参考にやってくれと今回のRTAの規定(レギュレーション)を記載した資料を置いてアルティーエはいそいそと試走用の盤の前に陣取り、ルート策定のために賽を降り始めました。

 

 いきなり蛇の目(ファンブル)が出てしまうという幸先の悪さを感じながら────

 

 

 △▼△▼△▼

 

 

 ゴブリンスレイヤーRTAレギュレーション

 

・計測はニューゲーム選択と同時に開始。計測終了はあらかじめ定めた目標を達成したと確認できるタイミング。(本RTAの場合はトロフィー【小鬼殺し3号】の取得が指定条件を達成したうえでイベント終了だったため。トロフィー取得を条件に含めないなら自分の操作がタイムに影響しないことを前提に、何かクリアの目安となるテロップの出現等で計測する)

 

・計測されるのはプレイヤーの起床から睡眠までの活動時間。これらの総計が記録タイムとなる。意図的な昼寝等の休憩、気絶や状態異常による睡眠は計測対象に含まれる。

 

・GMの意図しない、もしくはゲームにそぐわないような仕様上の欠陥を意図的に起こすなどして悪用してはならない。これを専門用語でグリッチといいます。

 

・こちらが原作知識を有した状態であることの対抗措置として怪物の出現数を上方修正する。≪真実≫より提案があったため採用。

 

・使用するプレイヤーに神の加護と称して世界観にそぐわない特典やゲームバランスを崩壊させるような能力を付与してはならない。例外として大規模シナリオ(原作1巻分相当)等のクリア特典としてプレイヤーを成長させたり、特殊呪文(バランス崩壊しない程度のオリジナル呪文等)、強力な武器(呪文と同様バランス崩壊しない程度)等を原則として1つまでプレイヤーに付与してもよい。最初から特典を付与する場合は別レギュレーション『勇者モード』となる。

 

・周回による経験値を積んだプレイヤーキャラを使用する場合、周回による難易度の上方修正を行う。

 

・ゲームシステムはRTA走者の方である程度方向性を固めておき、それに合わせて違和感のない程度にオリジナルルール等を追加してもよい。(本RTAではジャストガードや急所狙い、バックアタックなどがこれらにあたる)明らかにプレイヤー有利なものは控え、有用なものであればデメリットを設けてバランスをとる。逆にプレイヤー不利な条件は完走できる範囲であればいくら付与しても構わない。

 

・割と走者の匙加減次第な部分が多いので、バランス調整は各走者の良心に任せるものとする。

 

・また当レギュレーションは絶対ではない。あくまで目安、参考として扱うこと。

 

・最後に…………俺も走ったんだからさ(同調圧力)

 

 

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