ままええわ。そんなことよりこ↑こ↓に新しい遊びがあるんだけど遊ばない?じゃけん今からやりましょうね。
かつて神々は宇宙の支配権を争って長い長い戦いを繰り広げていました。あんまりにも長く戦いが続き、なかなか決着がつかないので神々は飽きてしまいました。神々は勝敗を
その内、神々は争うために作られた世界で戦いのために産み出した駒たちが巻き起こす数々の出来事を暇潰しに眺めるようになりました。紡がれる物語が面白いと思ってしまった神々はいつしかその物語に夢中になってしまいました。
勝敗を決めるという当初の目的も、駒たちの物語を眺めるための理由付けに成り下がりました。神々はかつて争っていたことなど半ば忘れ去り、今や四方世界と愛しい駒たちを見守るこの娯楽に夢中です。
今日も戦いのためではなく遊びのために賽子は振られます。
そんなある日のこと。神々がいつものように賽子を転がして一喜一憂していると、アルティーエが新しい遊びの提案をしてきました。アルティーエは覚知神とおなじく外なる神で、神々もいつからいたのか覚えていませんが、いつのまにかいっしょに楽しく遊んでいたのはたしかです。ちなみにアルティーエというのはアダ名です。誰も彼の本当の名前を知りませんでした。
まあそんなことはどうでもいいのです。アルティーエの提案してきた新しい遊びというのは、四方世界を元にしたもうひとつの四方世界にアルティーエの作った駒を入れて、アルティーエがその駒に指示を出しながら決められた目的をいかに速く達成できるか、という遊びでした。
アルティーエの駒がいることで本来の流れとは異なる物語が紡がれ、速く目的を達成するためにとんちんかんな動きをするアルティーエの駒にまわりの駒が示す反応も見ていて飽きません。試しにアルティーエがひとりでやってみせたそれに神々は興味を示し、一味違ったこの遊びをみんなでやることになりました。
目的は神々の間でもなかなか賽子を振らせてくれないことで有名な彼、ゴブリンスレイヤーの物語を決めたところまで進めることに決まりました。
他の神々も見ているだけではなく、もうひとつの四方世界のようにいつも通り干渉することができます。アルティーエはあくまで駒を
はりきった真実が怪物を多めに設置し、幻想もわくわくしながらそれを眺めます。地母神もお気に入りの子がどんなふうに動いてくれるのか心配でもあり楽しみでもあります。
アルティーエのもちこんだ変な戦士の駒がどんな風に物語を進めるのか、それもまた宿命と偶然に左右されるのです。アルティーエもなるべく賽子がふられないように綿密に作り上げた工程表を片手に時計を見ながら立ち回りますがやはりどこか詰めが甘く、出目が悪いと悲鳴をあげて転がり回ることもあり、それをみて神々は大笑いしたりします。
今日も神々は賽子遊びに夢中です。
クッソ短いプロローグ。疾走戦士誕生の瞬間である。
疾走戦士がうまくやればやりますねぇ!と神々は綿密に組まれたアルティーエのチャートを誉め、疾走戦士がピンチになればウッソだろお前wwwと神々はアルティーエのガバを笑い倒します。
神々が淫夢に汚染されてますねクォレハ……。
追記:ちなみに疾走戦士君は神の手先であるお手製の駒、もしくは化身なので本体に操作されるぶんにはその通りに動きます。操作されてないときは知りませんが。裏パートでの発言は四方世界に溶け込むためにそれらしいことを駒側で喋っているという設定です。ヒンドゥー教のアヴァターラみたいな感じですかねぇ。つまりどっちみち疾走戦士君は狂人なんやなって……。