「ライト。本当にこれでいけるのですか?」
「ああ、任せろ。」
謁見の間に縄で縛った男‥ではなく男の顔をしたターニャを連れて来た。
ちなみにエクレールがいてもマズイので、こっちも顔を変えている。
「おお!大義であった。して、何故そこに盗賊のリーダーがおるんじゃ?」
「ええ、倒すには倒しました。しかし、こいつは‥救いようのないほどのクズ。殺す価値もありません。そこで!」
「今からこいつを女にします。」
俺はブラッドスタークに変身する。
「や、やめろ!女にだけはしないでくれ!あんな!あんなひ弱な存在に!」
「黙れ!貴様はそれほどの事をした!これからは可愛がってやるからな?抑えろ、ピーター!ナーガ!」
ピーターとナーガが暴れるターニャを押さえつける。
「じゃあ、やりまーす!」
「や、やめ‥」
俺の手のひらから放出された煙に包まれたターニャは煙が晴れると女の姿になっていた。
まあ、男の顔から元の顔に戻しただけだがな。
「な!お、俺の顔が!体が! は!?声まで!」
「これでどうです?」
「うむ、面白い物を見させてもらった。よし、報酬を出そう。」
王は大臣に命じると金が入った袋を持って来た。
「うむ、やはり鎧の勇者は槍の勇者を倒すだけあって頼りになる。同じ防具の勇者であるナオフミも見習ってほしいものじゃ。」
「それとじゃ。これからも儂の為にも、この国の為にも尽くしてくれたまえ。さすれば‥近うよれ。」
王は大きな声で言えないのか、来人を呼ぶ。
そして耳元でこうささやいた。
「お主だけは、罪を無かった事にしてやろうぞ。」
「ありがとうございます。」
このやろう‥その手には乗らねえからな!
我慢我慢。
「下がって良いぞ。」
「はい。失礼いたします。」
そして城から出て、俺たちは大笑いした。
「はっはっは!!!ザマァねえなw」
「そうですねwまさか本当に引っかかってくれるとはw」
「そうだなw俺なんかバレた時用にいつでも武器抜けるようにしてたのによw」
「あんなのが王だなんてwこの国お終いでしょw」
「う、うむ。私はあんな王に仕えていたのか‥」
「傑作だよねwあんな嘘、あたしの部下達でも気がつくよw」
ひとしきり笑った後、俺たちは街を歩く。
「さて、ミコ。尚文の匂い辿れるか?」
「待って。すんすん‥こっちだわ。」
匂いを辿るとまさに教会に入ろうとしている尚文一行がいた。
「よ!」
「あ!来人。久しぶりだな。」
「お久しぶりです」
「あれから仲間が増えたんだよな。フィーロって言ってフィロリアルなんだが、人間化するんだ。」
「人間化?それ普通じゃねえのか?」
「ライト。普通フィロリアルは人間化しないよ?」
ターニャに訂正される。
「マジ?」
「うん。」
「‥本当に人間化すんのか?」
「するからな?」
「ところで、ライトさん。新しく仲間が二人増えてませんか?」
「ああ。二人とも、自己紹介して。」
「私はエクレール・セーアエット。メルロマルク国騎士だ。」
「おい、尚文。一瞬でも殺気をエクレールに向けるな。こいつは無害だ。」
「あたしはターニャ。盗賊団のリーダーだ。」
「あの依頼のか。来人、アンタはあれか。物語の主人公みたいな奴だな。」
おいおい、誉めんなよって。
「それにさっきさ?王を騙してきたところだ。」
俺は事の顛末を話す。
「はっはっは!なんだ、そりゃ!俺も見たかったぜ!」
「も、もう‥ナオフミ様笑いすぎ‥プフッ!」
ラフタリアも耐えきれず笑い出す。
「さてさて、ひとしきり笑ったところだし、聖水貰おうぜ。」
「本日は我が教会に何の御用ですか?」
「ああ、仲間が酷い呪いを受けてしまってな、呪いを解く強力な聖水を譲っていただきたい。」
料金表のような物が壁に掛けられている
「ではお布施を。」
「いくらだ?」
「聖水ですと安い物から銀貨5枚、10枚、50枚、金貨1枚と効果によって上がっていきます。」
「じゃあ金貨1枚の強力なやつを頂こう。」
「いけません、尚文様。そんな高価な物は頂けません。」
「いいんだよ。」
「あ、ありがとうございます!」
「分かりました。」
神父はシスターに指示して聖水の入ったビンを持ってこさせた。
……目利きスキルが作動して品質をチェックしている尚文。
なんか、あの聖水。淀んでねえか?
尚文が渋い顔をして神父を睨む。
それを見て俺は理解した。
「おい、この教会は本当にこの聖水が一番品質がいいのか?作ってるやつの信仰心が足りないんじゃねえのか?」
来人はシスターを睨む。
すると神父も聖水に視線を移して顔色を変えた。
「何故、質の悪い物を持ってくるのかね?」
「ですが‥」
「ですがではありません。神は慈悲深いものです。あなた個人の正義感を満足させる為の蛮行なら今すぐ悔い改めなさい。」
「ま、誠に申し訳ございません!」
「すいませんね。我が教会の者が無礼を働いてしまいまして。」
「金に見合った物を最終的に寄越すのなら文句は言わないさ。」
「間違えたんだろ?わざと持ってきたわけじゃないならいいさ。わざとじゃなければな?」
「慈悲に感謝いたします。」
神父らしき奴が直々に聖水を持ってくる。
尚文は聖水を再度チェックした。
呪い払いの聖水
品質 高品質
「まあ、こんな所だろう。」
「今度は間違えんなよ?」
尚文は高品質の聖水を貰った
「礼を言う。後、龍刻の砂時計の所にいるシスターにも同じ事を言っておけ。人をバカにしてほくそ笑みやがったぞ。」
「わかりました。信仰者としてあるまじき姿ですね」
「……そうか。じゃあな。」
「神の導きに感謝を。」
「……………………」
あの神父‥臭うな。信仰者からは普通漂わねえ俗物の匂いが。
来人達は話しに盛り上がりフィーロの帰りを待っていた。するとホントに擬人化したフィーロが戻って来た。
「ごしゅじんさまー、ただいまー!」
「おかえりー」
「この子がフィロリアルのフィーロか。本当に人間化してんだな。」
「ねえねえ、あなただーれ?」
「俺か?俺は来人。鎧の勇者だ。」
「自分はピーター。見ての通りのラビット種です。」
「俺はナーガ。リザードマンの武闘家だ。」
「私はミコ。狼人よ。」
「私はエクレール・セーアエット。メルロマルクの騎士だ。」
「あたしはターニャ。盗賊よ。」
「わー!新しいお友達でいっぱいだー!」
「それじゃあ、どっか行くか?」
「武器屋で買い物が‥」
「でやあああああ!!!!」
突然の叫び声に全員驚く。
どうやら声の主は元康だったようで、尚文を見るなり殴りかかる。
だが尚文はその手を掴む。
「いったいなんのようだ!」
「お嬢さん! 早く逃げるんだ! コイツらはとても危険な男達なんだ」
「なんの真似だ?元康?」
てか、お嬢さんって誰に言ってんだ?
フィーロか?それともターニャか?エクレール‥ではないよな。
「えー? ごしゅじんさま危険じゃないよー?」
「ごしゅじんさま、だと!?」
「君もだ!君も早く!」
「何?あたし?ライトは危険じゃないし。てか、君の方が危険な目をしてるよ?」
「な!?」
ターニャの言葉に一瞬呆気に取られるが、元康の顔はみるみるうちに怒りに染められる。
「また奴隷か貴様!」
「うるせえな。お前はあれか。女なら何でも良いのか?」
「違う!」
「すげぇ……こんな理想的な女性は初めてみた……」
「……は?」
「こんな魔界大地のフレオンちゃんみたいな子が実在するなんて思わなかった!」
「魔界大地?ライト。この男は何を言ってるんだ?」
エクレールが俺に問いかけてくる。
すまん、俺も知らん。
「俺、天使萌えなんだ……」
「知らんわ、バカヤロウ!お前の性的嗜好なんて知りたくもねえよ!」
「気持ち悪いな、こいつ。」
「こいつの顔無理。」
「不埒な!このような幼子に欲情するなんて!」
「フィーロ、とりあえず耳を塞いでいなさい。」
「はーい。」
ピーターがフィーロに耳を塞がせて、その上から自分の手で覆った。
「…………………………」
そしてラフタリアの目である。
養豚場のブタでもみるかのように冷たい目だ。
「かわいそうだけどあしたの朝にはお肉屋さんの店先にならぶ運命なのね」って感じの目である。
まさか、この世界に来て、あの目を見る事になるなんて。
「おい、元康。俺たちに性癖を語りに来たなら帰れ。そして朽ち果てろ。」
俺が射殺すような目で見た事で、元康にあの日のトラウマが蘇る。
「てか、お前。どんだけ鎖帷子気に入ってんだよ。」
「黙れ!脱ぎたくても脱げないんだよ!」
「お前あの日からずっと着てんだろ?いい加減脱げよ。中臭えだろ。」
「ちょっと待ってくれ、ライト。彼はいつから着てるんだ?」
「1ヶ月は経ってんじゃねえかな?」
「‥嘘‥」
エクレールは手を口にやって絶句している。
おいおい、お前もずっと牢暮らしだったじゃねえか。
「この鎖帷子が脱げないせいで俺はずっとこの装備なんだよ!風呂入る時もこのままだし!」
「ワオ!」
「腹立ってきた。ぶっ殺してやる!デブ鳥諸共だ!」
元康は槍で攻撃してきた。
「鳥をバカにすんな!可愛いだろうが!チ◯コボとか!ピン◯ーとか!ウッ◯ストックとか!」
俺はそう叫びながらベルトを巻く。
「滅亡迅雷.netに接続。」
したところで暴走しないけどな。
ウィング!
「変身!バーン!」
フォースライズ!
フライングファルコン!
ベルトからマゼンタカラーの鷹が飛び出し、来人の体を包んだ。
ブレイクダウン!
「ふう。来いよ。」
俺はアタッシュショットガンを展開して構える。
「おま!ショットガンじゃねえか!」
「大丈夫だよ。君にしか当てないから。」
元康の攻撃によってなるべく被害が出ないようにするべく、尚文は盾で受け流し、俺はショットガンで撃ち落とし、牽制する。
だが弾いた流れ弾が地面を抉り、店を破壊し始めてしまう、
「お前ら!往来でやんじゃねえよ!」
「死人が出るわ! ぐわっ!」
「あ!一人当たった!」
通行人達も店員も被害を被りたくないのか、逃げていく。
「バカヤロウ!元康!周りを巻き込むな!」
「うるせえ!!」
俺に対して槍を構えて飛びかかってくる元康。
「仕方ねえ!」
俺はショットガンを構えて撃とうとした時だった。
「待ってください!!」
一人の若い兵士が間を割ってきた。
「あ!」ドォゥン!
見事、元康のの土手っ腹に散弾が命中し、吹っ飛ばされた。
「おやめ下さい!槍の勇者様!ここは民の往来の場です!ここでの私闘は許可出来ません!」
いやいや、ちったぁ心配してやれよw何冷静に自分の仕事全うしてんだよw
尚文は驚いていた。
「お前……さっきの!?」
「尚文、知り合いか?」
「お前らと合流する前に追いかけて来たんだよ。」
「なるほど。勇者同士の戦いに割って入るとは勇気あるな、こいつ。」
すると騎士団が駆けつけ、その後ろからマインが出張って来た。
「いーえ、許可されますわ!」
またお前か、また貫いてやろうか。
「囲め!」
「抜剣!」
すると騎士団達が剣を抜き、来人達を囲い始めた。
「騎士にあるまじき振る舞い‥断じて許せん!」
エクレールも抜剣し、騎士達を睨みつける。
「貴様はエクレール!裏切り者の貴様がなぜここに!」
バレてしまったか。
来人はショットガンを構えた。その動きを見て全員武器を構える。
俺たちが戦闘の意思を見せた事でマインが書類を出してきた。
「皆様!ここに国が認めた正式な証があります!今ここで決闘を宣言します!」
「どうするよ?尚文。全員蹴散らすくらいわけないぞ。」
「ああ、仕方ないな。」
「剣を収めなさい!」
後から声が聞こえた。すると騎士団達が膝を付き始め、そこからは紫色の髪をした小さい女の子が歩いて来た。
「誰だ?」
「アイツ……」
「あれ?アイツ知り合い?」
「はい、途中まで一緒に来た子です。」
「え?ああ、フィーロと遊んでたって子か。」
「ここでの決闘は許可出来ません!」
マインは驚いていた。
「なぜあなたがここに!?」
「お久しぶりです、姉上」
「なっ!……」
尚文は知らなかった様だ、この2人は王女という事を。
「此度の騒動は姉上や勇者様の権力でどうにかなる問題と思わないようにして下さい。」
「……」
来人は変身を解いた。
「槍の勇者様、周りをご覧下さい!民を巻き込んで決闘する者を誰が勇者と思いますか!?」
元康はようやく周りが見え出したのか、何も言い返せず槍を下ろした。
「姉上、お戯れが過ぎるのでは?」
紫色の髪の女の子がマインに問い詰めた。
「あーら?私は槍の勇者様の補佐の責務を真っ当に務めてるだけですわ!」
「こいつらホントに姉妹かよ……こうまで違うとは……どう育てたら変わるんだ?」
「民の往来で決闘させるのが補佐の役目ですか!?」
「うぐっ‥」
さらに問い詰められるマイン、傑作だぜ。
「くっ……妹の分際で私に歯向かうつもり?」
「事の次第に寄っては母上に報告をします。」
「ちっ……」
すると紫色の髪をした女の子が街の人達に頭を下げていく、立派な子だった、すると元康が懲りてないのかフィーロに近付いてきた。
ピーターはすぐにフィーロを庇うように立つ。
「フィーロちゃん、君の名はフィーロちゃんなんだろ?」
ピーターの事は視界に入っていないようだ。
「うん!フィーロだよ!」
「可哀想に……尚文に馬車馬の如く働かされて……」
「フィーロ馬車引くの好きだよ!」
「フィーロ、例えそうだとしても今言うのは得策ではない。」
ピーターはフィーロをフォローし始める。
「おのれ!尚文!あのデブ鳥の他にもフィーロちゃんにまで馬車を引かせるなんて!」
「やっぱりあの時に私が代わりに決闘して潰しておくべきだったか。」
「一度出直してこい。」
「5回くらい死んできてほしい。」
俺の仲間の女性陣から非難轟々である。それとミコ、それだけはやめなさい。
「フィーロの事デブ鳥って言った……」
フィーロは俯きながらつぶやく。
「えっ……?」
「この前もフィーロの事笑ったし!」
「え?俺がいつフィーロちゃんの事笑った!?」
ドロンと煙が出てフィーロはフィロリアルの姿に戻った。
「槍のひときらーーーい!」
元康は驚いて震えだした。
「えっ……んじゃフィーロちゃんが‥あのデブ鳥‥」
元康が言った瞬間フィーロは元康の股間を蹴り上げた!
「あぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
「鳥になってこーい!」
元康は高く飛ばされ、瓦礫に落ちた。
まるでラグビーのハイパントキックを見ているようだった。
「元康さまぁーーーーーー!早く!治療院に!」
マインは慌てて元康の元へ行く。
やれやれと頭を抱える紫色の髪をした女の子
「フィーロの勝ち!」
「ナイスです!フィーロ。」
「最高だぜ!フィーロ!」
「いい蹴りね。惚れ惚れするわ。フィーロ!」
「いいセンスだ。フィーロ。」
フィーロを称える俺たち。すると紫色の髪をした女の子が近付いてきた
「神鳥の聖人様いえ、盾の勇者様。そして鎧の勇者様、お話がございます……」
「ここじゃなんだから武器屋に行って話しようぜ?な?尚文?」
「………………」
来人達は武器屋へ向かって行った、着くやいなやエルハルトは呆れていた。
「あんちゃんら……ここは話す場所じゃねぇよ……」
「すまん、少し貸してほしい。」
「で?お前は何者なんだ?」
尚文は紫色の髪の子に尋ねる。
「改めまして、私はメルロマルク王位継承権第1位、第2王女メルティ・メルロマルクと申します。」
「「「「王女!?」」」」
来人と尚文の一行は驚いていた。
「おういけいしょう?」
フィーロは難しい言葉をを聞き返した。
「ああ、そうだな。一番偉い人が辞めた時に次に偉くなる人のことだよ。」
ピーターはフィーロに優しく説明をする。お前は親か。それにほら、フィーロのやつ。今日会ったばかりのピーターにもう懐いてるし。
「メルさんは妹なのに継承権が1位なのですか?」
ラフタリアはメルティに質問をする。
「姉上があのとおりなので……」
「だろうな。あんなのが1位だったら国が崩壊する。」
メルティは話を続けた
「あなた方が盾の勇者様と鎧の勇者様だったとは……いえ、丁度良かったのかも知れませんね。」
「なになにー?」
「私は……」
話が途中なのに尚文は立ち上がってメルティを睨みつけた。
「おい、尚文。どうした?」
来人は尚文に座るように促す。
「悪いが、お前を信用出来ない」
「えっ……」
「出ていけ。」
「おい待てよ!尚文!」
そうだ、こいつは王女。まともとはいえ、憎っくきマインと同じ。しかも身分を明かさずに接近してきた。信用できないのも当たり前か。
尚文の威圧に耐えきれなかったのか、悲しそうな顔をしてメルティは出て行った。
「少しくらい話を聞いてやっても良かったんじゃねえか?」
「知らん。」
「ねえねえ!メルちゃんなにかしたのー?」
「フィーロ、もうあの子とは遊んじゃいけません!」
「ぶー!なんでー!」
フィーロは納得ができないのか、何度も尚文に聞いている。
「ピーター、お前フィーロの相手をしてやってくれないか?」
「わかりました。」
ピーターがフィーロを連れて外に出て行った。
「親父、この鎧を頼む。」
「そうだ、尚文。お前クラスアップって知ってるか?」
「クラスアップ?なんだ、それ。」
「ああ、ターニャから聞いたんだがLvには上限みたいなのがあるらしくて、そいつをしないと上がりにくくなるらしいんだ。」
「へえ、俺やってねえな。」
「俺もだ。」
するとフィーロ達が戻って来た
「ごしゅじんさまー、おきゃくさん!」
すると先程の若い兵士が仲間を連れてぞろぞろ入ってきた。
「盾の勇者様!」
「またお前達か……」
「まぁまぁ、何か用か?」
「お願いします!我々を波の時だけでも良いので御一緒させて下さい!」
「へえ、物好きがいたもんだ。」
来人は驚いた。城の兵士達は王の息がかかってるせいでみんな尚文を嫌ってると思ったが、一枚岩ではないようだな。
「俺じゃなくても他の勇者に頼めばいいだろ。」
尚文は突っ撥ねる
「我々はリユート村出身なんです!盾の勇者様と鎧の勇者様に家族を救って貰いました!」
「そうか、だが俺には外に一人、あとはここにいる俺を除いて4人の6人パーティなんだ。定員だから俺は無理だ。」
「良いだろう、このネックレスを金貨150枚で買い取ってくれ。」
「え……?」
若い兵士達は戸惑いを隠せなかった
「高っ!」
「どうした?これで俺の信用を買えるんだぞ?」
「‥‥分かりました!今から集めてきます!」
(尚文‥なるほどな。)
若い兵士達は尚文の意図は掴めていないが、金を工面する為に店から飛び出した
「鎧が完成するまで龍刻の砂時計に行きましょう!」
「そうだな、行ってみるか!」
(大方権力振りかざして来るんだろうな……)
そこで俺はピーターとエクレールとナーガとミコとターニャを連れて尚文達と砂時計のところまで行った。
ーーー龍刻の砂時計ーー
「じゃあ行こうぜ。」
「クラスアップを頼みたい。」
「一人につき、金貨15枚です。」
「ほらよ。」
「ほれ。」
俺たちはシスターに人数分渡すが、シスターは嫌な顔をした。
すると奥から別のシスターが出てきて耳を疑うような事を言った。
「申し訳ございません。鎧の勇者様は構いませんが、盾の勇者様は王様直々に許可が下りていません。」
「な!?」
「どういう事だ?」
「お伝えした通りでございます。それでは鎧の勇者御一行様はこちらに。」
「あっそ。分かった、帰る。」
「またのお越しを。」
だが尚文と来人は帰らない。
「まだ何か?」
「金を返せ。」
「お布施ですn‥」
俺はネビュラスチームガンを突きつける。
「選べよ。」
「‥分かりました。」
シスターは渋々と俺たちに金を返した。
「神に使える我々にこのような事をしたのです。あなた方には天罰が下るでしょう。」
「あ、そう。俺別に3勇教とか信じてねえし。」
俺たちは外にでる。
「すまん、お前まで。」
「いいんだよ。あんな質の悪いとこ、こっちから願い下げだ。」
「勇者様!!!」
若い兵士達は大きな袋を持って走ってきた。
「約束の!金貨150枚です!」
「よし、よくやった!それで装備を整えてこい!死なれたら困るからな!」
「「「はい!!!」」」
そう言うとまた走って行った。
「あ、登録‥!」
「また、明日だな。」
変身
ブラッドスターク
迅
※今回ターニャを仲間にした時のエピソードですが、【太刀の勇者ののし上がり】に似ております。しかし、作者様に投稿前に連絡を取り許可を得たため、使用しております。