鎧の勇者の成り上がり   作:JOKER1011

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第11話

そして波発生の10分前

 

俺たちは武器屋にやってきた。

 

「来たか。」

 

苦言もなしにエルハルトが扉を開けて迎えてくれる。

 

もう、どうやら自分の店を作戦会議の場所にされる事には目を瞑る事にしたらしい。

 

「それで?作戦は昨日の感じでいいのか?」

 

「ああ、俺とナーガとエクレールとターニャ、尚文とラフタリアはボスを叩く。あとのメンバーは避難と雑魚の殲滅だ。」

 

昨日の会議でこう決まった。

 

「それにしてもお前の鎧変わったな。すげえな、世紀末じゃねえか。」

 

「言わないでくれ。一応オーダーメイドなんだ。」

 

話しているうちに残り10秒となる。

 

「いいな!誰も欠けずに全員で帰還する!行くぞ!」

 

俺たちは飛ばされた。

 

少しして景色が鮮明になる。ここは‥

 

「ここ、俺が薬を届けた辺りだな。」

 

「じゃあ、尚文!先導は任せたぞ!」

 

俺たちは作戦通り、二手に分かれて走りだす。

 

 

走りながら空を見ると、やはり前回同様空がワインレッドに染まり、亀裂が走っている。

 

前回見た魔物もいるが、今回はそれに混じってアンデッド系が多いな。

 

俺たちが到着すると樹が矢を放って幽霊船の敵と戦っていた。

 

「来人さん!尚文さん!先にクラーケンを倒さないといけないのに二人は乗り込んでいきました!」

 

「そうか。」

 

そう答え俺たちも乗り込んだ。

 

そこには錬と元康が魔物達と戦っていた。

 

アイツwまだ鎖帷子着てるwww

 

笑いそうになったところで錬と元康が俺たちに気がつく。

 

昨日頑張ってレベルアップしたお陰で、俺にはこれがある!

 

俺はベルトを巻き、ボトルを二つ出す。

 

シャカシャカと振り、蓋をひねってベルトに挿す。

 

ラビット! タンク!

 

俺はレバーを回し、構えをとった。

 

Are you ready?

 

「変身!」

 

鋼のムーンサルト!ラビットタンク!イェーイ!

 

「行くぞ!」

 

ベルトから骸骨兵を蹴散らしながらドリルクラッシャーを出し、進む。

 

そこで死角から剣が振るわれ、前転をして避ける。

 

骸骨兵に囲まれて見えなかったが、船長みたいな骸骨がいるな。

 

「だったら俺も!」

 

ボトルを二つ取り替える。

 

海賊!電車!

 

「ビルドアップ!」

 

定刻の反逆者!海賊レッシャー! イェーイ!

 

カイゾクハッシャーを出し、斬りかかる。

 

当たったのだが手応えを感じられない。

 

「アンデッドだからか!!」

 

アンデッドなら光‥なんかないか!

 

「あ!そうか!」

 

ボトルを二つとも取り替え、新しいボトルを挿す。

 

タカ!ガトリング!

 

Are you ready?

 

「ビルドアップ!」

 

天空の暴れん坊!ホークガトリング!イェーイ!

 

俺はホークガトリンガーを撃ちマズルフラッシュを出す。だが所詮マズルフラッシュ。その程度の光で骸骨船長のアンデッドは倒せない。しかし、来人はあるものを見逃さなかった。マズルフラッシュに反応して影がモゾモゾと動き出したのを見逃さなかった。

 

「その影が本体だな!」

 

俺たちは影を攻撃した。

 

すると影は叫びながら一つになり、アイコンで名前が現れた。

 

ソウルイーター

 

「現れたな!」

 

俺はまた新たなボトルと変える。

 

忍者!コミック!

 

Are you ready?

 

「ビルドアップ!」

 

そこに樹も合流し、5人の勇者が揃った。

 

「行くぞ!」

 

「流星剣!」

 

「流星槍!」

 

「流星弓!」

 

「くらえ!手裏剣!」

 

4人の技がソウルイーターに炸裂した。てか、何?流星って流行ってんの?

 

だが少し削っただけのようだ。

 

「硬いな‥。」

 

だがソウルイーターが反撃してきた。

 

「危ない!エアストシールド!」

 

尚文が出した盾に攻撃がはじかれる。

 

「ナイスだぜ!尚文!」

 

「火炎斬り!」

 

「流星弓!」

 

俺と樹の必殺が炸裂する。

 

その時、尚文が前に出た。

 

「憤怒の盾!」

 

そう叫んだ瞬間、尚文の鎧と盾が黒い炎で燃え出し、盾も禍々しく変貌する。

 

「カースシリーズか!続くぞ!ナーガ!エクレール!ターニャ!」

 

「はぁっ!」

 

俺は4コマ忍法刀のトリガーを一回引き、分身をし、分身の内の2体が火炎斬りと竜巻斬りを繰り出す。

 

「くらえ!フォークロス!」

 

エクレールが光の剣で十字にソウルイーターを斬り裂く。

 

ターニャはその後ろで印を高速で結ぶ。

 

「火遁!」

 

「ターニャ!力を貸すぜ!ドラゴニック!」

 

「火龍炎!」

 

「ブレイザー!」

 

二人の龍の炎がソウルイーターに炸裂し、激しく炎上させる。

 

「仕方ねえな。クラーケンは俺が相手してやる!」

 

錬が剣を構えて走っていった。

 

「はぁ! 大丈夫か!尚文!」

 

分身3体にソウルイーターを牽制させながら尚文に近づく。

 

「はぁ‥はぁ‥クソが!シールドプリズン!」

 

「チェンジシールド!ビーニードルシールド!」

 

 

尚文はソウルイーターが来人と分身に翻弄されている瞬間を見逃さずシールドプリズンで動きを止め、盾を棘のある盾に変え、その盾の棘がソウルイーターに何本も突き刺さった。

 

「その愚かな罪人への我が決めたる罰の名は鉄の処女の抱擁に全身を貫かれる一撃なり!叫びすらも抱かれ苦痛に悶絶するがいい!アイアンメイデン!」

 

尚文は取り憑かれたように唱えると拷問具のアイアン・メイデンが現れた。

 

「あれが…尚文の技‥‥」

 

来人は驚く。

 

そしてアイアン・メイデンはソウルイーターを閉じ込めた、数秒し、開いた時にはソウルイーターは蜂の巣の様に穴だらけになった。

 

「すげえ……」

 

「なんだよ、ゲーム知識がないとか言いながら戦えるじゃないか……」

 

「今回は完敗だな……」

 

「怠けていたから力が有り余ってたんですね!?」

 

3勇者達も驚いていた、すると…尚文は力を使い果たしたのか膝をついてしまった。

 

なんで、コイツを倒したのに空が戻らねえんだ?まさか……

 

まだいるのか!更に上が!

 

「ライト!上だ!」

 

ターニャが気づき、全員上を見上げる。

 

すると黒髪で和服を着て両手に扇を持った女性がマストに座っており、俺たちが気がついたことで降りてきた。

 

降り立った瞬間、俺たちが相手をしていたソウルイーターの影から別のソウルイーターが現れ、襲いかかった。

 

しかし、その女性は何事もなく扇で斬り裂き、消滅させた。

 

「おや、どうやら‥勇者は二人のようですね。」

 

二人?どういうことだ?

 

それよりもソウルイーターを一撃で葬った力‥‥コイツ、できる!

 

「「「おりゃあ!!!」」」

 

錬、元康、樹が攻撃を加えようと駆け出す。

 

「よ、よせっ!お前ら!」

 

「甘いですね……輪舞零ノ型 逆式雪月花!」

 

俺の一行、尚文の一行以外の勇者は全て吹き飛ばされた。

 

「やはり、この程度ですか。紛い物‥あなた方に使われている眷属器が泣いていますよ?」

 

「でも、あなた方は違う。一人は死にそうになってますけど。」

 

錬、元康、樹を一瞥して蔑むと、俺たちの方を見てそう言う。

 

「あなた方には名乗りましょう。私の名はグラス。あなた方勇者と敵対するものです。」

 

「あ、そう。俺は来人。」

 

「な、尚文だ。」

 

見るからに尚文が弱っている。カースシリーズでパワーを使いすぎたか。

 

「ラフタリア、尚文を頼む。ここは俺がやる。」

 

「それでは真の波の戦いを楽しみましょうか!」

 

「待て!」

 

踏み出そうとしたグラスは驚いた顔で俺を見る。

 

「一回降りねえか?ここじゃあ、足場が悪くてアンタと本気でやれねえ。」

 

「それもそうですね。蹂躙は面白くないのですし、本気のあなたが見たいので。」

 

俺の提案をあっさりと承諾し、下に降りる。

 

俺は降りてすぐに変身を解き、ベルトを変えて、ガシャットギアデュアルのダイヤルを回す。

 

バーン!バーン!シミュレーション!

 

「第伍十戦術」

 

俺はそう言い、ベルトに挿す。

 

デュアル!ガシャット!

 

I ready!for Battleship!

 

「変身!」

 

ドライバーのレバーを倒す。

 

デュアルアップ!

 

スクランブルだ! 出撃発進!バンバンシミュレーションズ!発進!

 

仮面ライダースナイプシュミレーションゲーマーに変身した。

 

「ほう、仮面ライダーですね。」

 

「な!?お前‥知ってんのか‥!」

 

「ええ、知ってますよ。仮面ライダーエグゼイドに登場する仮面ライダースナイプの強化形態ですよね。私の友達が教えてくれました。」

 

「マジかよ!すっげえ!初めて、この世界に来て分かる奴がいたか!」

 

「何を喜んでるのですか?私がそれを知ってるということは‥ですよ?」

 

「あ‥」

 

「そして、あなたは私のことを知らない。と、いうことです。」

 

「‥落胆してるところ、申し訳ないのですが、そろそろやりますか?私には大切な人が待ってますので。」

 

「‥あ、ああ。いいぜ。」

 

来人とグラスは走り出した。

 

グラスの扇の一撃を右手で受け止め、左手の砲塔で腹を殴りながら撃ち抜いた。

 

「がはっ!やりますね!」

 

「まだまだ!」

 

両腕の砲塔に加え、肩の砲塔も使い彼女を追い詰める。

 

「ふふ、こうすればいいんですよ。」

 

俺が砲塔で殴りかかる。それがいけなかった。

 

グラスは咄嗟にしゃがみ、俺のガシャットをベルトから引き抜いた。

 

「な!?」

 

「残念でしたね。」

 

ガシャットギアデュアルをポイっと投げ捨ててしまう。

 

「だから知ってるって言ったじゃないですか。」

 

俺は扇の一撃を食らって吹き飛ばされ、岩肌に体をぶつける。

 

「ガァッ!」

 

ぶつかった衝撃で強制変身解除されてしまい、更に口の中を切ったのか、血の味がする。

 

俺は口の中の血をプッと吐いて立ち上がる。

 

「ふふ、さてどうしますか?変身する時間くらいはあげますよ?友からも''変身は待たないといけない''と口を酸っぱくして言われてるのでね。」

 

「へへっ、特撮をよく分かってる友人だこと‥しょうがねえ。お前ら!」

 

俺は尚文や仲間達を呼ぶ。

 

「俺が今から使う力は暴走する危険性を秘めている!いや、確実に暴走する!だから離れろ!あとターニャ、お前は一回来い。」

 

「なんで!?」

 

「暴走した時は、お前しか止められない。止め方を教えてやる。耳を貸せ。」

 

ゴニョゴニョ‥

 

「え?それでいいの?」

 

「ああ、それで止まる。だが気をつけろよ?」

 

「うん!任せて!」

 

そう言い、ターニャは走っていった。

 

「暴走ですか。見せてもらいましょうか。」

 

「見せてやるよ。」

 

 

俺はベルトを巻き、赤い機械を取り出す。

 

コイツは‥正直使いたくねえ。もし、これのせいで誰かが死んだら‥だが、これじゃねえと奴を倒せねえ。

 

もってくれよ!俺!

 

「俺がお前を止める。この身をかけても。」

 

俺は、その機械のカバーを外し、スイッチを押した。

 

ビー!ハザードオン!

 

俺はベルトに赤い機械こと、ハザードトリガーを挿す。

 

そして二本のボトルを挿す。

 

ラビット!タンク!スーパーベストマッチ!

 

ドンテンカン!ドンテンカン!

 

「スー‥ハー‥!」

 

目を閉じ深呼吸をして覚悟を決めた。

 

俺はベルトのレバーを回す。

 

ガタガタゴットン! ズッタンズタン! ガタガタゴットン! ズッタンズタン!

 

Are you ready!

 

「変身!」

 

アンコントロールスイッチ! ブラックハザード!ヤベーイ!

 

黒と黄色の警戒ラインが巻かれた黒い鋳型のようなものに挟まれて、出てきた姿はまさに真っ黒なビルド。

 

「‥‥」

 

来人は仮面ライダービルドラビットタンクハザードに変身した。




とうとう、出ました。ハザードフォーム。さて、このヤベーイ状況をなんとかできるか!

今回の変身
忍版ビルド(ラビットタンク、海賊レッシャー、ホークガトリング、ニンニンコミック)
戦兎版ビルド(ラビットタンクハザード)
スナイプシミュレーションゲーマー
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