鎧の勇者の成り上がり   作:JOKER1011

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今回で来人の復讐は終わりを迎えます。


第18話

「止まってくれ。来人。」

 

ようやく教会にたどり着いた時、尚文、ラフタリア、フィーロがそこに立っていた。

 

「やはりお前も来たか‥尚文!」

 

「何故だ‥何故お前まで俺の邪魔をする‥?お前なら俺の怒りが分かるはずだろ?」

 

「ああ、確かに分かる。だが、こんな事しなくても女王は約束してくれた。三勇教会は撤廃させ、これより先、邪教として扱うと!」

 

「そうか‥それがもうちょっと早ければ俺はこうならなかったのにな‥!」

 

「グオァァァァァァ!!!!!!」

 

俺が叫ぶと体から更に黒いオーラが立ち上る。

 

目がオレンジ色に変わりだすのが分かる。

 

「ら、来人‥」

 

「ライトさん!!! お願い!ミコさん!今すぐ辞めさせて!」

 

「ピーターお兄ちゃんも!!!!」

 

ラフタリアとフィーロが懇願する。

 

だが‥

 

「ごめん、ラフタリア。もう私たちでは止められない。」

 

「残念だがな‥」

 

「そんな‥」

 

ラフタリアは悲しそうな顔をするが、ピーターとミコの手を見た。

 

彼らは拳をグッと握りしめていた。

 

彼らも悔しいのだ。来人を止める事が出来ないのが。

 

「さあ、選べよ。俺に協力するか、屠られるか‥」

 

来人の問いに尚文達は武器を構える。

 

「だろうな。分かってたさ。」

 

俺はドライバーを腰に装着し、ボトルを挿す。

 

コブラ!ライダーシステム!エボリューション!

 

その音を聞き、俺はレバーを回す。

 

Are you ready?

 

「変身。」

 

コブラ!コブラ!エボルコブラ!

 

フッハッハッハッハッハ!

 

「エボル、フェーズ1。」

 

「どっからでも掛かってこいよ。」

 

カースシリーズ(暴食):仮面ライダーエボル

デメリット:急激なハザードレベル上昇により、普通なら消滅を迎えるが、勇者補正により大ダメージで済む。

 

 

俺はトランスチームガンを取り出し、発砲する。

 

だがそれは簡単に尚文の盾に阻まれ、尚文に気を取られていたせいか、右からラフタリアの剣、左からフィーロのキックが飛んでくる。

 

俺はすぐに避け、フィーロの後ろに高速移動し、ラフタリアの方に蹴り飛ばした。

 

来人ではなく、フィーロを斬りそうになったラフタリアはすぐに剣を止め、隙が生まれてしまう。それを逃すはずがない来人の拳が迫る。

 

「エアストシールド!」

 

来人とラフタリアの間に盾が現れた事でラフタリアに拳が届くことはなかった。盾によって防がれるがヒビが入ってしまう。

 

「流石カースシリーズ‥もう少しで盾が破壊されるところだった。元から強い来人のパワーが更に上がってやがる!」

 

来人はフィーロを狙ってるのでは‥?と感じた尚文はフィーロの前に入り盾を構える。

 

「仕方ない。はぁ!」

 

尚文が黒いオーラに包まれ、そちらも憤怒を使用した事が分かる。

 

「ほう、俺の暴食とお前の憤怒‥どちらが強いかはっきりさせようじゃないか!」

 

俺はトランスチームガンにコブラエボルボトルを装填して引き金を引く。

 

銃口からコブラを模したエネルギーが撃ち出され尚文に襲いかかる。

 

が、それは尚文の盾に吸い込まれる。

 

「ほう、面白え。だったら、これでどうだ。」

 

俺はレバーをグルグルと回転させる。

 

右足にエネルギーを充填し、高速移動で、尚文‥ではなく、その後ろにいたフィーロの前に移動した。

 

「え‥?」

 

ready go!

 

エボルティックフィニッシュ!

 

「間に合え!エアストシールド!」

 

目の前の盾は無残にも打ち砕かれ、爆発した。

 

煙が晴れると、フィーロ‥ではなく、元康が前のめりに倒れる。

 

「へ‥天使は‥守った‥ぜ‥!」ガクッ

 

「はぁ‥やれやれ。」

 

俺はコブラエボルボトルを抜き、新しいボトルを入れる。

 

ドラゴン!エボリューション!

 

Are you ready!

 

「変身。」

 

ドラゴン!ドラゴン!エボルドラゴン!

 

フッハッハッハッハッハ!

 

「フェーズ2、完了‥‥!」

 

今度は複眼が青くなった仮面ライダーエボル ドラゴンフォームになる。

 

「姿が変わった‥?」

 

「姿だけじゃねえぞ?」

 

俺はフィーロに再度殴りかかる。

 

「エアストシールド!」

 

「甘い!」

 

俺は気にせず、殴りつける。

 

それにより先程は破壊できなかった盾を破壊し、そしてそれでもなお、止まらぬ勢いでフィーロに攻撃が当たる。

 

フィーロはかろうじて腕を交差する事で防ぐが、衝撃を逃がしきれず、近くの建物の壁に背中から激突する。

 

「フィーロ!」

 

「そんな‥‥エアストシールドでも防げないなんて‥‥フィーロちゃんをよくも!」

 

ラフタリアが俺に斬り掛かってくるが、それを避け、カウンターでボディに拳を叩き込む。

 

「グフッ!」

 

ラフタリアは腹を殴られたことで、井の中の物が逆流しそうになるが、気合いで堪える。

 

「ああ。そういやこの姿には武器があったな。」

 

そう言い、俺はエボルドライバーから一本の剣を作り出す。

 

仮面ライダークローズが使用するビートクローザーという剣だ。

 

俺はそれを掴み、軽く素振りをし、使いこごちを確かめ構える。

 

「剣には剣ってやつだ!はぁっ!」

 

ラフタリアと鍔迫り合いになるが、力で押し勝ち、前蹴りを食らわす。

 

「さて、まずはフィーロからだな。」

 

「う‥うう‥」

 

フィーロは逃れようとするが、壁に激突したダメージで動けない。

 

「くっ‥」

 

ミコが助けに入ろうとするが、エクレールが腕を掴む。

 

「!?」

 

「ライトを信じるんだ。」

 

「フィーロ!今助けるぞ!」

 

尚文がフィーロを助けようと動こうとするが、急に目の前に俺が現れた事で驚き一瞬動きが止まるが、攻撃を繰り出す。

 

「カースド‥」

 

 

「た、助けてください!勇者様!」

 

急に若い男性の声がする。

 

「な!?民間人か!?」

 

尚文は咄嗟に後ろを振り向く。が誰もいない。

 

「なーんちゃって!」

 

スペシャルチューン!

 

ヒッパーレ!スマッシュスラッシュ!

 

「な!?しまった!」

 

ズバン!

 

ビートクローザーの一撃が盾にぶち当たり、尚文は吹き飛ばされる。

 

「はっはっは!民間人がこんなところにいるはずねえだろ?それは俺の声マネだ。」

 

今のはエボルトが得意とした万丈の声を使っただまし討ちだ。

 

俺はようやくフィーロの前に立つ。

 

「終わりだ。」

 

ready go!

 

エボルティックフィニッシュ!

 

俺の右手に青い炎が宿り、フィーロを殴りつけた。

 

フィーロは衝撃で気を失ってしまう。

 

「まずは1匹」

 

「フィーロ!」

 

「フィーロちゃん!」

 

「次だ。」

 

ラビット!エボリューション!

 

ラビット!ラビット!エボルラビット!

 

フッハッハッハッハッハ!

 

「フェーズ3、完了‥!」

 

 

「来人さん!私はあなたを!」

 

「どうした?」ガキン!

 

俺はスチームブレード、そしてベルトからドリルクラッシャーを取り出し、応戦する。

 

「ほら!俺を殺したいほど憎いだろ?」

 

「それは‥!」

 

「なら、こうしてやるよ!」デビルスチーム!

 

ブレードから出た煙をスマッシュに変貌しない程度に少しだけラフタリアに吸わせる。

 

「ゴホッ!ゴホッ!なんですか‥!今の‥!」

 

「やはり俺が睨んだ通りだ。さて、進めるとしよう。」

 

「お前は冷酷な奴だな!大切な仲間を一人やられてもなお、奮起できないのか!なら、尚文をやってやるか!」

 

俺はドリルクラッシャーをガンモードに変え、尚文を撃つ。

 

「グアッ!」

 

「ナオフミ様!」

 

「許せません!」

 

「おおう!!ハザードレベル4.0!一気に上がるじゃないか!そうだ!それなんだよ!俺が求めてるのは!それにしても、この世界の奴にもハザードレベルがあるとはな!驚きだ!」

 

その後もラフタリアの攻撃を何度も来人は食らい続ける。

 

「ハザードレベル5.5!あと少しだ!‥‥6.0!今だ!」

 

俺はラフタリアの中に入り込む。

 

俺が急にいなくなり、ラフタリアが剣の構えを解いて静かになる。

 

「ラ、ラフタリア‥?」

 

「ふふ‥」

 

「!?」

 

「フッハッハッハッハ!!!乗っ取ってやったぜ!」

 

ラフタリアが急に高笑いを始める。

 

しかも先ほどまで来人が出していた声でだ。

 

「お、お前‥まさか‥」

 

「あ?そうさ!俺だ!来人さ!」

 

「ど、どういう事なんだ‥」

 

「ああ、実験だよ。この姿に変身していた戦士は体を乗っ取った者から新しくエボルボトルを精製していた。それがドラゴンとラビットだ。そこで考えた。ならこの世界の人物を乗っ取ればオリジナルのボトルを新しく精製できるのでないかと!」

 

「結果は、成功だ!新しくボトルが生まれた!」

 

そう言い、俺は新しいボトルを掲げる。

 

「ほれ!これがだ。名付けるなら‥ラクーンエボルボトルだ!」

 

俺はラビットと交換してドライバーに挿した。

 

ラクーン!エボリューション!

 

ラクーン!ラクーン!エボルラクーン!

 

フッハッハッハッハッハ!

 

「フェーズ‥‥すぅ‥‥3.5でいいだろう。」

 

「来人!!!!」

 

「いいね、その怒りだ。お前にはネビュラガスを打ち込んでいないが、それでも上がりそうなくらいだ。」

 

「来人!なぜそこまで悪に堕ちる!」

 

「決まってるだろ‥!俺には時間がない。勇者補正で無茶してきたが流石にガタが来てる。早いところ、お前を倒して‥教徒に割く時間は無くなった。なら教会だけでも潰さねえとな。」

 

俺はベルトからラフタリアが使っていたのに似ている剣を取り出す。

 

「おら!」

 

俺は剣を振るい、尚文に襲いかかる。

 

盾でガードする尚文。

 

俺は猛烈に剣を振るい続けるがそれを全てガードする尚文。

 

「キリがねえな。お!これなんかどうだ!」

 

俺はラフタリアの幻術のスキルを用いて分身を作り出す。

 

「俺は4人だ。行け!分身!」

 

3体が尚文に襲いかかる。

 

「ニードルシールド!」

 

「ありがとよ。これでたまったぜ!セルフカース‥!」

 

「た、助けて‥ナオフミ様‥!」

 

来人からラフタリアの声がする。

 

「まさか!ラフタリアか!」

 

尚文はセルフカースバーニングを解除してしまう。だが、それがいけなかった。

 

「はぁっ!」ズバン!

 

来人がラフタリアの声を維持したまま斬りつける。

 

「どうだ?似てるだろ?」

 

またしても、来人の声マネに尚文は騙される。

 

「許さねえぞ!来人!!!」

 

「いいのか?俺を焼き殺したらラフタリアごと死ぬぞ?」

 

「知ってるぜ?最初お前は消耗品としてラフタリアを購入したが、今では情が湧いてるってことをな!」

 

「くっ‥」

 

「俺は勇者の中で一番お前と行動したんだ!分かるさ!」

 

「甘いのはお前だ。来人。ラフタリアなら、こう言うはずだ。''私の事は構わず、攻撃してください''ってな!セルフカースバーニング!!!」

 

盾から放たれた炎が俺に迫る。

 

俺はハザードトリガーに似た石を掲げ、炎を受け止める。

 

炎は石に吸い込まれていき、石が崩れると真っ黒の機械が現れる。

 

「ありがとよ。これで新たに進化ができる!」

 

俺は変身を解いてラフタリアを解放する。

 

「ラフタリア!おい!ラフタリア!」

 

尚文が駆け寄り、ラフタリアを揺する。

 

「安心しろ。死んじゃいねえよ。じきに目を覚ます。」

 

「それより良いものが手に入ったぜ!」

 

俺はエボルトリガーを掲げ、ドライバーに挿した。

 

オーバー・ザ・エボリューション!

 

コブラ!ライダーシステム!レボリューション!

 

俺はドライバーのレバーを回す。

 

Are you ready?

 

「変身!」

 

ブラックホール!ブラックホール!レボリューション!

 

フハハハハハハハ!!!

 

俺の姿が空間に吸い込まれるようにして消え、もう一度現れることで仮面ライダーエボル ブラックホールフォームへと変身が完了した。

 

「はっはっは!!!これでどうだ!」

 

俺は手をかざして教会の上にブラックホールを生み出す。

 

「見ろ。ブラックホールだ。俺が手を下せばアレは吸引を開始するぞ?」

 

「エアストシールド!チェンジシールド!」

 

俺の近くに盾が現れ、その盾がトゲが生えたものに変わる。

 

「それで勝てると思ってるのか?」

 

俺は高速移動でそこから離脱し、尚文に殴りかかる。

 

「させるか!」

 

ボゴッ!

 

来人の拳が尚文の盾にぶち当たる。

 

盾が来人の拳を焼こうとしている事に来人は気が付き、瞬時に離れる。

 

「ちっ、気づいたか。」

 

「おいおい、狡い真似すんなよ。」

 

「ぐっ‥!」

 

ドッ!

 

来人は膝をついてしまう。

 

「来人!」

 

尚文は近寄ろうとするが、来人は手を前に出して止める。

 

「安心しろ‥これで終わりにしてやる‥」

 

俺は震える足に鞭打って立ち上がるとレバーを回す。

 

ready go!

 

ブラックホールフィニッシュ!

 

俺は右手に力を込めて尚文を殴りつけた。

 

もちろん尚文も盾で防ぐが、衝撃を抑えきれずに吹き飛ばされた。

 

「グァッ!!」

 

尚文は地面を転がり、壁に激突する。

 

「さて、終わりだ。」

 

ready go!

 

ブラックホールフィニッシュ!

 

俺が生み出したブラックホールが教会を吸い込み始めた。

 

どんどん吸い込まれていき、とうとう屋根と、三勇教の紋章が吸い込まれた時、突如俺の変身が解ける。

 

「そうか‥限界か。」

 

パタッ!

 

俺は体が負荷に耐えきれずに変身が解け、うつ伏せで倒れると気絶した。

 

尚文はヨロヨロと立ち上がり、来人の容体を確認しにいく。

 

すると、それを合図に女王率いる衛生兵達が走ってきて、来人を担架のようなものに乗せ出す。

 

「いいですね。これは王命です。ライト様を死なせてはなりませんよ!」

 

こうして鎧の勇者こと伊達来人の三勇教への復讐は終わりを告げた。




変身
エボル コブラフォーム(フェーズ1)→エボル ドラゴンフォーム(フェーズ2)→エボル ラビットフォーム(フェーズ3)→エボル ラクーンフォーム(フェーズ3.5)→エボル ブラックホールフォーム(フェーズ4:完全体)

はい、この終わり方は皆様のご期待に添えていないと思っています。
しかし、私自身これで良かったのではないかと思っています。
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