「くらえ!」
フルボトル!スチームアタック!
タンクフルボトルを挿し、引き金を引くと戦車の砲弾が飛び出し、魔物を一掃する。
「ガァァァァ!!!!」
俺の隙をついたつもりなのか、魔物が俺に喰らい付こうと飛びかかる。
だが、俺は冷静にそちらに左手を向け、スティングヴァイパーを出し、魔物を貫く。
すると敵はビリビリと痺れたようになり、地面に落下し、俺は頭を撃ち抜いた。
「これまでとは段違いのパワーだ。こりゃあ、いい!」
俺は魔物が落とした素材を拾い上げ、トランスチームガンに吸わせた。
どうやら普段なら胸当てに吸わせたらいいが、変身してる時は変身機構に吸わせるらしい。
つまりネクロムだとメガウルオウダーにって感じだ。
ほう、今のは神経毒か。毒のパワーが上がってるな。
「強くなってませんか?それ。まさか‥」
「そうだ、ピーター。これは他の勇者との会談で知った事だ。アイツら、嘘じゃなかった事だ。」
「更に‥これもやっとくか。」
俺はコブラボトルを抜き、バットボトルを挿す。
バット!
「蒸血!」
ミスト!マッチ!
バット・バッ・バット‥! ファイヤー!
俺は直接ナイトローグへと変身をした。
今までなら一度変身を解かなきゃ出来なかったが、これはいい。
「禍々しい‥だが、その中に美しさを感じる‥」
エクレールが思わずそう呟く。
「なあ、いつカルマードッグってやつが出るんだ?」
「あたしも早くワンちゃん見たい〜」
ナーガとターニャの口からカルマードッグという名が出た。そうなのだ。
今日はカルマードッグという魔物を討伐しにきたのだ。
だが、中々姿を現さない。
「こりゃ、多分だけど奥にいるね。私の中の狼の勘がそう叫んでる。」
ミコが空気中の匂いを嗅ぐために鼻をスンスン鳴らしながら答える。
ガサッ!
だが、その瞬間向こうから目の前に現れた。数は5匹!
犬種はゴールデンレトリバーっぽいな。
「ガウッ!」
「展開!」
カルマードッグが牙を剥いて飛び掛かってきた為、俺の声で散らばる。
「ドラゴニック!スマッシュ!」
ナーガが棍で頭を打ち据える。
「賢狼の一閃!」
ミコがすれ違いざまに爪で切り裂く。
「魔円突!」
エクレールが剣に魔力を宿した突きを繰り出す。
「お兄ちゃん!」
「ああ!」
「シールドバッシュ!」
「ヒールショット!」
ターニャを空にあげたピーターが盾の殴打で足止めをし、それと同時に空から降ってきたターニャがカカト落としを決めた。
「これでどうだ!」
フルボトル!スチームアタック!
俺はトランスチームガンとスチームブレードを組み合わせてライフルモードにし、ハリネズミのボトルを装填する。
銃口から無数の針を模したエネルギーが飛び出し、カルマードッグを爆発させた。
「お!ドロップ品に爪があるぞ!ミコ!お前着けてみろよ。」
ミコに手渡すと、早速装着して振ってみる。
「へぇ、思ってたよりも使いやすいね。しばらく使ってみるさ。」
俺はカルマードッグの素材をトランスチームガンに吸わせると変化があった。
ポイントを獲得したようだ。
これでまた後で何かに振り分けるか。
「ライト。鉱石ってこれ?」
ターニャが手に持つ石を確認する。
「ああ、それそれ。ありがとうな。」
ターニャから受け取り、トランスチームガンに吸わせた。
次の日は狩場を変えてカルマースクイレルを狩った。
この日は仮面ライダーエボルの姿になっている。
最初、この姿に変身した時は驚かれたものだ。
デメリットは奇跡的に無くなっていた。まぁ、真カースシリーズで使った方が火力は高いけど。
だが、この姿に変身した事で周りの冒険者に鎧の勇者だとバレてしまった。
俺がクーデターを起こしたことはどうやらかなり有名らしく、俺のこの姿は好奇心と恐怖が入り混じった目で見られていた。
「なあ、ピーター。途中で手に入ったカルマーラビットソードはどうだ?」
「そうですね、振った感じは軽いですよ。しかし、癖が凄いですね。剣はそれ込みで愛してあげる必要がありますけど。」
この前知ったことだが、ピーターは刀剣のマニアだった。以前レジスタンスにいた頃は倒した敵から鹵獲してコレクションを作っていたとか。
更に次の日のことだった。
カルマーペングーを倒した時に思わず二度見してしまうようなドロップ品があった。
ペングー着ぐるみ?なにこれ?
木に立てかけると、驚く。マジの着ぐるみじゃん。
ネタ装備が過ぎるだろ。どうしろと。
「なぁ、これどうする?見た感じは性能はいいぞ?」
「こんなふざけた見た目なのにか?」
ナーガが棍で突きながら笑う。
「じゃあ、じゃんけんで負けた奴が着ろよ?せえの!じゃんけん‥!」
「ピーターwwww」
「いや‥ライトwww笑ったら可哀想‥ブフッ!」
「お似合いよ?ピーターwww」
「ふむ‥これを着こなすとは‥」
「可愛いい!お兄ちゃん!」
「お前ら‥ターニャ以外は覚えてろよ。」
結果、ピーターが負けてしまった。
そこから帰るまではピーターが鬼の如く、パワーとスピードで敵を狩り尽くして行った事は忘れないだろう。