鎧の勇者の成り上がり   作:JOKER1011

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番外編 女装杯⑦

ラックside

「侵入者だ!」

 

「ぶち殺せ!」

 

現在、テイラーの配下達とやり合ってる真っ最中だった。

 

「なんで潜入してたのに戦う羽目になってるの!」

 

「黙ってろ!アルマ!くっちゃべってる暇があったら倒せ!」

 

ぼやくアルマに対してヘイゾが苦言を言う。しかしそのヘイゾの発言を許せない男がいた。

 

「おい、ヘイゾ。元はといえば誰のせいでこうなったか分かっているのか?」

 

「だから!さっきから言ってんじゃねえか、ノワール!それは悪かったって!」

 

なぜ、こうなっているのか‥それはこの中で唯一魔法も闘気も使えないヘイゾがダミーの魔力送信機を破壊してしまったからだ。

 

それは警報になっており、ヘイゾの刀で斜めに一刀両断した瞬間に鳴り始めた。

 

一行が戦いながら走っていると牢屋が集中しだした。

 

と言うことはルカもこの中に!

 

「ルカァ!どこだ!」

 

「セバス。ここは鎮圧組と救出組に分かれて戦うというのはどうだ!」

 

「乗りましたよ、ノワール。鎮圧組は私とヘイゾとステラ、後は救出にまわってください!」

 

「「「「「了解!!!!!」」」」」

 

各自、役割に分かれて行動を始めた。

 

「たりゃぁ!」

 

ラックは正拳突きで牢屋の鍵を壊し、中に入る。

 

「ル‥いないのか。助けに来ました。早くここから出ましょう!」

 

そう言って手を取って立ち上がらせようとするが、捕まっている女性は力が入らないのか立ち上がれない。

 

「おじいちゃん!」

 

「ラックもか!こっちもじゃ!」

 

その時、ノワールは捕まっている女性がつけている首輪が一瞬光ったのを見逃さなかった。

 

「アルマ!来てくれ!」

 

「どうしたの?ノワール。」

 

「これを見てほしい。この首輪何やら怪しくないか?」

 

「ふうむ、確かに。これは何かの魔道具だね。解析するよ。」

 

そう言うとアルスは新しく取り出したタクト型の杖を首輪に当て、目を閉じた。

 

ラックside end

 

ライトside

 

「ふっふっふ!さあ!降参しろ!」

 

俺は今なお奴が繰り出す4つの手の猛攻に対して避け続けることしかできていなかった。

 

何か!何かないのか!

 

「貴様は俺の魔力が切れるのを狙っているようだが、その考えは甘いぞ!俺は今まで生きてきて魔力切れで負けたことなど一度も無い!俺の魔力は無限なのダァ!」

 

そう叫ぶと更に4つの手の攻撃が激しくなる。

 

いつのまにか口調まで変わりやがって‥

 

その時だった。

 

(やあ、君がライト君かい?)

 

 

急に知らない人から念話がきた‥

 

(ちょっと!なんで無視するのさ!私だ。セバスのチームのアルマだ。セバスがいつも君に使ってる通信くらいチョチョイのチョイでハック可能さ。もちろんこの念話もテイラーには探知できない。)

 

(もしかしたら奴の無限の魔力のカラクリが分かったかもよ?)

 

(いい?今から3秒数える。0を数えた瞬間、奴の右手首に渾身の一撃を叩き込むんだ。いいね?説明してる暇はない。)

 

(行くよ?3‥)

 

なんだか分かんねえけど乗るしかねえだろ。

 

俺はレイドライザーを操作して音声を鳴らす。

 

ファイティング!ボライド!

 

(2!)

 

「何をする気かは知らんが、ひねりつぶせ!」

 

テイラーが命じると4つの手が俺を叩き潰そうと迫ってくる。

 

「ふっ!はっ!」

 

俺はそれを残像を残しながら避け、テイラーの前に現れ、飛び上がる。

 

(1!)

 

「忘れたか!俺には最強の防御が!」

 

(0!)

 

「はあっ!」ズガン!

 

振り下ろされたテリトリーサイズは防御結界に阻まれ‥‥ることなく貫通し、右手首の封じの腕輪に突き刺さった。

 

「な!?何故俺の防御結界を!」

 

「分かんねえだろ?俺も分からねえ。だが、これで封じの腕輪は使えなくなったぜ。」

 

「は!?しまった!」

 

俺は言うや否や変身解除したと同時にショットライザーをバックルに装着する。

 

「なあ、教えてくれよ。どうしてアンタはこんなことをする。アンタほどの実力があればこんな小細工しなくたって、こんな悪逆非道な事をしなくたって成功しただろ?」

 

「‥簡単な事だ。俺は弱い奴が嫌いだ。弱いからこそ!傷つく!弱いからこそ!虐げられる!それが、この世界の道理ってもんさ!まさにこの世は弱肉強食。だから俺は女を道具扱いするんだ!俺の夢は!裏社会のドンになり、やがては!この世界を牛耳る帝王となることだ!それよりもだ!認めてやろう。貴様の力は計り知れん。どうだ?うちに来ないか?お前なら良い席を用意してやるぞ?」

 

「‥‥俺は最初この世界に来た時、ただ漠然と魔物を倒す事を考えていた。だが、この力を使っていくうちに俺たち勇者のおかげで助かってる人達に出会った。そして俺がクーデターを起こした日、改めてこの力を使うことへの責任を知った。だから!俺はこの力を人々の笑顔を守るために使う!」

 

「そうか、やはりお前は俺が一番嫌いなタイプだ。」

 

「‥お前は!自らの私利私欲、そして娯楽の為に弱い立場の人達の人生を弄んだ!俺は‥お前を絶対に許さない!」

 

 

ダッシュ!

 

オーソライズ!

 

仮面‥ライダー!仮面‥ライダー!

 

「変身!」

 

ショットライズ!

 

ラッシング!チーター!

 

"Try to outrun this demon to get left in the dust."

(この悪魔的速度、煙にまけるものならやってみな)

 

俺は新たに仮面ライダーバルキリーへと変身した。

 

「さて‥第二ラウンドと行こうぜ?」

 

「はあっ!」ダァァン!

 

そう言い、俺は砂の手を撃ち抜く。

 

また弾け飛ぶが、今度は再生することはなかった。

 

「な‥再生しない‥!?」

 

そして俺はチーターの走力でテイラーを翻弄しながら次々に手を撃ち抜いて破壊していく。

 

 

今まで壊されることのなかった手達が次々と目の前で破壊されていっているのを目の前で見たテイラーは今まで当たり前に起きていたことが急に起きなくなったことで取り乱しだす。

 

「な‥何故だ!何故再生しないんだ!俺の魔力制御は完璧なはず!」

 

「教えてやる。お前の膨大な魔力の出処は左腕の魔力受信機能を搭載している腕輪からアジトにいる大勢の女性達の首に取り付けられた首輪型の魔力送信機で吸い上げている魔力だ。だが今頃、セバス達が首輪を解除していってる頃だぜ?こうして喋ってる間にも。」

 

「くっ‥」

 

魔力が枯渇し始めたのか、テイラーは肩で息をし始める。

 

「だから‥これで終わらせる。」

 

サンダー!

 

俺は新たにプログライズキーを出して装填する。

 

オーソライズ!

 

ショットライズ!

 

ライトニングホーネット!

 

"Piercing needle with incredible force."

(貫く針には驚異の力。)

 

「姿が変わったから、なんだ!!!!蜂如き叩き潰してくれるわ!!!!」

 

そう言いながらテイラーが残り少ない魔力で魔力の手を2本作り出し、襲いかかってくる。

 

俺は背中に翅''ホーネットエール''を出し空を飛んで逃れる。

 

「これでもくらえ!」

 

俺は手の1本にヘクスベスパと呼ばれる小型の蜂ミサイルを撃ち出す。

 

セバス達はだいぶ首輪を破壊していってるのだろう、それだけで手の破壊に成功した。

 

「なら!残り一本はこれだ!」

 

ショットライザーに装填しているキーのボタンを押し、トリガーを引いた。

 

サンダー!ライトニングブラスト!

 

銃口から飛び出した5つの蜂の針を模したエネルギー弾が魔法の手を破壊する。

 

「終わりだ!」

 

俺はショットライザーをバックルに戻してキーのボタンを押し、引き金を引く。

 

サンダー!

 

右足に大きな蜂の針を宿しそのままライダーキックの体勢となり滑空する。

 

「させるか!」

 

テイラーはそれを防ごうと最後の力を振り絞り防御結界を張る。

 

俺のキックが防御結界とぶつかり火花が起こり始める。

 

こいつ!まだそんな力を!

 

「ハッハッハッ!貴様の必殺技らしいが、俺の最後の結界の前では無力なのを思い知れ!」

 

「‥‥良いこと教えてやるよ。」

 

「何!?」

 

俺は足をキープしながらショットライザーをバックルから外し、結界に向ける。

 

「人の思いの前では‥」

 

そう言いながら狙いを定める。

 

「どんな力を持ってしても無力らしいぞ。」

 

ドン!

 

俺のショットライザーの一発が結界を破壊し、キックがテイラーに炸裂した。

 

サ ブ ラ ス ト フ ィ ー バ ー

I

 

大爆発を起こしてテイラーは吹き飛び、壁に叩きつけられていた。

 

「勝者!ライト・ダテ選手!よって優勝者はライト・ダテ選手に決定です!」

 

こうして俺の優勝が決まり、表彰式が執り行われた。

 

それが終わり外に出るとセバス達が待っていた。

 

「セバス!」

 

「ライト殿。お疲れ様です。」

 

「ライト!」

 

「ラック!無事だったか!‥‥で?横の女性は?」

 

ラックの横には見慣れない女性が立っており、どことなくラックに似ている‥

 

「ああ、彼女が僕のもう1人の人格のネロだよ。」

 

「ネロよ。ラックを導いてくれた貴方とセバスさんには感謝してるわ。」

 

テイラーと、その一味は逮捕されキツイ罰が下るだろう。セバス曰く極刑は免れないと。

 

そして1週間後にはラックとルカの結婚式が執り行われ俺達の街に住むことになった。

 

そして俺達の街にも移住者が増えていったのであった。




ようやく番外編終わりました。最後は少し無理矢理になりました、すいません。
次から本編始まりますのでよろしくお願いします。
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