鎧の勇者の成り上がり   作:JOKER1011

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44話

次の日、俺達は城で尚文と合流して城内の鳳凰について書かれた資料を読みあさっていた。

 

鳳凰。霊亀のように当時は甚大な被害が出たらしい。それで同じように頼みの綱の勇者が封印したって話だ。

 

「なあ、お前らの知識では鳳凰が出る場所とか、あとどういった感じで封印が解けるんだ?」

 

「それなら、この山だ。」

 

錬が地図に描かれた山を指差す。

 

「そして、封印は石碑から解ける。」

 

「なるほどな、大体霊亀と同じってわけか。」

 

俺が納得するとまた錬はペラペラと本をめくり出す

 

元康は‥アイツ‥いつの間にフィロリアルを囲ってやがんだ?3匹いるし。

 

大方うちの牧場から連れて来たんだな。見た感じ懐いてっからお咎めはなしにするが。

 

それにしても今回はまだいい。情報解析を壊れた壁画からしか出来なかったのを、こうして資料を読みながら行うことができる。

 

「これなんてどうです!」

 

樹が一冊のボロボロの本を掲げて机の上に置く。

 

「学者さん曰く古い写本のようです。」

 

広げられたページを見ると鳳凰の事が書かれていた。だが‥所々穴だらけだ。またか。

 

鳳凰の目的は・・・・・を糧に・・・・・・・・の阻止だ。

 終末の波の時は封印出来ない。

 そして倒す場合は二羽同時に・・しないと・・・・・・・・。

 攻撃パターンを残――

 

かろうじて読めたのはここまで。

 

これだって他の勇者共と話し合ってやっとの事読めた内容でしかない。

 

攻撃パターンから先が読めないって舐めてんのか?

 

誰だよ。こんな大事な物の保管を怠った奴は。

 

いや、キレても仕方ない。ないよりかはマシだ。

 

「すいません、壁画とかってあります?」

 

「壁画ですか?それなら‥過去の勇者様が遺した壁画があります。そちらをご覧になりますか?」

 

「ぜひ頼みたい。」

 

次の日、俺達は目的地の山まで勇者パーティ、連合軍で移動し、その後は女王同伴で、更に新たに勇者になったリーシアを連れて壁画がある寺院へと足を運んだ。

 

だが、その横で長蛇の列を見かけた。しかも物売りまでいる。

 

「アレなんですか?」

 

「アレは‥後で説明ではダメですか?」

 

学者が答えた。

 

「ええ、構いませんよ。」

 

俺達が寺院へと入ると袈裟ではなく神父のような服を着たお坊さんが出迎えてくれた。

 

和洋折衷?独特だな。

 

俺達は各自蝋燭を手に薄暗い寺院を進む。石造りなのだろうか、歩くたびにコツコツと足音がなる。

 

「少々暗いですね。ファストグロウファイア!」

 

女王が辺りを照らす事で壁画が現れた。

 

そこには一面に大きく描かれた大きな鳥が二羽描かれていた。

 

二羽だと?

 

とりあえず後で聞くとして攻撃手段はツメと‥辺り一面を火の海に変えてる所から火炎放射か。

 

あとは尾羽が魚‥みたいで、それとほぼ反対の配色でもう1羽は描かれている。

 

「尚文。お前はコイツらの攻撃手段をどう見る?」

 

「そうだな。まず一羽が高高度から魔法や羽ばたきで空爆を行う。そしてもう一羽が低高度で爪や炎を吐いたり羽ばたきで仕留める戦法を基軸に攻撃してくると思うな。もちろん物語仕立てで、なんとなく察した程度の内容だけどな。」

 

「なるほど、タッグか。いやらしい攻撃だぜ。」

 

「お前らの知ってるやつは、この絵と一緒か?」

 

「いや、少し違うな。俺が知ってるやつはブレスはしてこない。」

 

「僕の方でも見たことのない攻撃がありますね。この羽ばたきで人を吹き飛ばしたり竜巻を召喚したりとか。」

 

「俺もだ。使い魔召喚はしてこなかった。」

 

三人三様、差があるってわけか。

 

更に気になる絵を見つけた。

 

それは一羽が倒れる絵と共に、もう一羽が膨れ上がる絵だ。その後、膨れ上がった一羽が破裂し、巨大な爆発で辺りが焦土となる絵に続いている。

 

一度この攻撃を受けて勇者は撤退したみたいだ。

 

そんな下りが描かれている。

 

「まさか‥自爆か?」

 

だが、まだこの絵には続きがある。

 

自爆したの同時に鳳凰が分裂して二羽になっていたのだ。つまり一体を倒すともう一体が自爆して2体に分裂するって訳だ。

 

「そんなことできんのかよ。」

 

「厄介だな」

 

「しかも、もう一体は上にいるんだろ?どうしても下にいる奴ばっかりに攻撃が集中すんじゃねえか。」

 

「ええ、もしそうなれば大きな爆弾が降ってくることになりますね。」

 

「それなら‥樹と俺が上を、尚文と錬が下をやるか?」

 

「それがいいですね。ではリーシアさんは僕らのと共に上のやつを。来人さんは‥下をお願いできますか?」

 

「はい!」

 

「わかった。」

 

 

「連合軍はどうする?」

 

錬が聞いて来た。

 

「それなら‥遠距離攻撃‥例えば弓とかが使える奴は上、それ以外は下でどうだ?ちゃんとした編成とかは‥女王様、お任せしてもよろしいですか?」

 

「分かりました。やりましょう。」

 

「それでは城に戻りますか?」

 

「ああ、それもいいけど。そろそろ行列について教えてくれよ。」

 

「あれは所有者が決まっていない、''小手''があるのですよ。」

 

小手か。小手ってことは完全に徒手空拳ってことだよな。

 

「うちのメンバーにも挑戦させてみようかな。」

 

「それがよろしいかと。しかし‥難しいかもしれませんよ?」

 

「なんで?」

 

「開放されている日中は、ほぼずっと挑戦者がいて途切れることはありませんので。」

 

「ならさ!無理を承知で言うけど夜できないか?」

 

「夜ですか?わかりました。交渉してみます。」

 

「よろしく頼むぜ。」

 

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