鎧の勇者の成り上がり   作:JOKER1011

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55話

「よそ見してんじゃねえぞ!テメェら!!!!」

 

タクトが攻撃してきた為、それを避けて改めてタクトの方を見る。

 

どれだけ避け続ける俺達に攻撃し続けたのか、肩で息をしている。

 

「あ、ワリィ。お前のこと忘れてたわ。」

 

「貴様‥!みんな!俺に支援魔法を頼む!それでコイツらをぶっ潰す!」

 

「タクト様!」

 

「タクト様!受け取ってください!」

 

取り巻きの女達が次々と支援魔法をかけていき、みるからに強化されているのが分かる。

 

だが‥まだ敵ではない。

 

「今まで散々コケにしやがって!」

 

『力の根源たる真なる勇者が命ずる。真理を今一度読み解き。彼の者を焼き払う炎の嵐を!』

 

「ドライファ・ファイアストーム!」

 

「ドライファ!?」

 

横で尚文が吹き出してんな。

 

「どうした?」

 

「いやいや、強化されたらしいからどんなのがくると思ったらドライファだったからな。」

 

「あ!そうか!勇者にはリベレイションがあるのか。」

 

まあ、あいつは偽勇者だからアイツ基準ではドライファが一番なのか。

 

だが詠唱が早いのだけは褒めてやるよ。

 

「くらえやァァァァァァ!!!!!!」

 

タクトから炎の竜巻が放たれる。

 

「頼んだぞ、尚文。」

 

「任せろ。」

 

『力の根源たる唯の勇者が命ずる。真理を今一度読み解き、彼の者を焼き払う嵐を散らせ!』

 

「アンチ・ドライファ・ファイアストーム。」

 

尚文がすぐに無効化の呪文を唱える。すると俺達に迫ってきていた炎の竜巻は、まるで蝋燭を吹き消したかのように消え去った。

 

「‥‥は?」

 

「お前さ?仮にも強化されて自身満々で攻撃するつもりだったんだろ?だったらリベレイションくらいは頑張れよ。ドライファで勝てるわけねえだろ。」

 

「なるほど‥その杖!気に入った!」

 

バカだった。コイツバカだったよ。

 

尚文が杖をタクトに向けた瞬間、俺の視界に何かが映る。

 

それはヴィッチが尚文に向けて魔法を唱えようとしていたのだ。

 

「尚文。こっちは任せろ。」

 

「お前は殺す。」

 

俺はショットライザーの中でプログライズキーを開閉して必殺技を起動する。

 

アサルトチャージ!

 

「くらえ!!!」

 

マグネティックストームブラスト!

 

銃口から狼の形をしたエネルギー弾が飛び出しヴィッチへと襲いかかる。

 

「フェンリルフォースX!」

 

そしてそれに追従するように尚文の杖から光線が放たれた。

 

だがタクトとヴィッチに避けられてしまう。

 

しかし、そのタクトとヴィッチが避けた後ろには取り巻きの一人のメイドがおり、避けることができずに消しとんだ。

 

「外れたか。」

 

名前も知らないメイドがつけていたスカーフがヒラヒラと舞い、タクトの足元に落ちる。

 

タクトはそれを握りしめるとキッと俺を睨んだ。

 

「キサマァァァァァァァァ!!!!!!!!」

 

タクトが叫ぶと槌、鞭、斧、爪、投擲具を怒り任せに操って攻撃してくる。だが怒り任せゆえに単調な動きになった攻撃を避けることは容易い。

 

「貴様らは!エリーを!エリーを殺した!貴様らもぶっ殺してやる!!!!」

 

送れて女性達も悲鳴を上げ始めた。

 

「よくもエリーを!彼女は俺が幼い頃からそばにいて!俺の初めての相手で!全てを受け入れてくれた!それをお前は!」

 

「うるせぇ!!ここは戦場だろうが!甘っちょろいこと言ってんじゃねえぞ!!!!それに元はといえばお前が避けたのが悪いんだろうが!!」

 

「もういい‥!貴様らは殺す!それだけだ!」

 

ここでコイツが物語のヒーローとかなら覚醒イベントの一つでも起きるけど、コイツは偽勇者だ。そんなものはない。

 

「エアスト・フロートミラー、セカンド・フロートミラー。」

 

尚文が杖を振ることでタクトの周りをフロートシールドが囲む。

 

「そしてツヴァイト・ファイア! ツヴァイト・ウォーター。」

 

タクトが難なくそれらを避ける。

 

あ‥そういうことか。

 

「どういうつもりだ!戦え!」

 

「戦ってるぜ?ほら。」

 

その瞬間、タクトの背中に先ほど避けたはずのファイアとウォーターがぶつかる。

 

フロートミラーの能力であるスキルや魔法をこちらが指定した角度で反射するやつだ。

 

「じゃあ、分かりやすくしようか?エアストブラスト!」

 

尚文の杖から光線が放たれ、それをフロートミラーが反射する。

 

タクトも避けるが、反射で光線が返ってくる為、更に避け続けなくてはならない。

 

え‥面白っ!

 

「そうだ、タクト。お前さ?仲間の女達は大切か?」

 

「当たり前だろう!大切に決まってる!」

 

「じゃあ、俺達がお前じゃなくて女達を狙ったらお前は防御に徹さざるを得ないってわけか!」

 

「な‥!?」

 

その俺の言葉に気を取られたのがいけなかった。

 

「ブラストプリズン!」

 

ブラストで作られたプリズンが爆発してタクトは吹っ飛んでいき、玉座を壊しながら突っ込んだ。

 

 




変身
仮面ライダーバルカン アサルトウルフ
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