鎧の勇者の成り上がり   作:JOKER1011

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59話

会議が終わり俺は町に戻ってきていた。

 

グラスの友である風山絆を探しに行くのだ。

 

「すまない、ライト。」

 

「いいんだ、グラス。俺達は仲間になったんだ。だろ?」

 

「ああ、共に絆を見つけよう。」」

 

「それでいい。行くぞ、エクレール、グラス。」

 

今回の旅の仲間はエクレールとグラスだ。町長と副町長が行くのはおかしいと思うが、エクレールが自ら志願してきたのだ。

 

カメンライド!

 

「変身。」

 

ディエンド!

 

「エクレール、何があるかは分からない。離れないように手を繋ごう。」

 

「う、うん。」

 

俺が手を繋いだことでエクレールの顔が赤くなる。

 

「あら?あなた達そういう仲だったの?」

 

「そういう仲?」

 

何言ってんだ?グラス。

 

「‥‥どうした?エクレール。嫌なら離すぞ?」

 

「いや‥いい‥」

 

俺を送ってくれるピーター達がクスクス笑ってやがる。

 

「なんだよ。」

 

「いや、なんにも。」

 

「そうか、まあいい。じゃあな。」

 

俺はオーロラカーテンを開いてその中に入っていった。

 

オーロラカーテンを抜けた俺達は‥

 

 

「なんで?」

 

「は?」

 

「ライト。私はこんな所には来たくなかった。」

 

俺達は牢屋に入っていた。

 

なんで?もしかしてグラスが探している絆はここにいんのか?

 

「ウワァァァァァァァァァァ!!!!!!!!!」

 

横のエクレールが急に悲鳴をあげた。

 

「どうした!?」

 

「大変だ‥私のステータスが‥」

 

見るとエクレールのレベルが1になっていた。

 

「まさか‥」

 

俺もステータスを確認する。

 

ライト・ダテ

鎧の勇者Lv1

解放ライダー ブラッドスターク、ナイトローグ、仮面ライダーエボル、仮面ライダーネオディエンド

 

「ど゛う゛し゛て゛だ゛よ゛お゛お゛お゛お゛お゛!゛!゛!゛!゛!゛!゛」

 

Lv1かよ!?あんだけ上げたんだぞ!頑張ったんだぞ!

 

僅かな希望を持ってブラッドスタークを開く。

 

カルミナ島で上げた強化は運良く残っていた。

 

「エボルとネオディエンドが使えるのはいいけど‥こんなのアリかよ‥」

 

俺はショックから牢屋の隅で体育座りを始めてしまった。

 

「大丈夫だ!ライト。私もサポートする!」

 

「何ぐずぐずしてんのよ。早く行くわよ!絆が待ってる!」

 

そう言って檻を扇で斬り裂いて出ていった。

 

俺達も牢屋を出て隣の部屋を見る。

 

「なんだよ、これ。」

 

「本当に牢屋か?」

 

確かに鉄格子がはまっている。だが中は生活感が漂いすぎている。まるで捕まってるんじゃなくて生活してるんじゃないかと思うほどだ。

 

「なあ、ライト。ここは本当に牢獄なのか?どちらかというと迷宮のように感じるんだが‥」

 

「だとしたら魔物が出るかもな。なんとかレベルを上げるぞ。」

 

俺達が歩いて行くと行き止まりに辿り着く。だが壁が七色に光っている。扉の形に。

 

それを開けて進むと驚いた。

 

「空だと‥」

 

「どこかの島‥だろうか?」

 

目の前には青い空、白い砂浜、カンカンと照りつける太陽があった。

 

「とりあえず迷宮は出たからな。向こうに草原がある。行こう。」

 

俺はエクレールを連れて歩き始める。

 

「エクレール、心配すんな。何があってもお前だけは守る。」

 

「‥ありがとう‥」

 

俺達が歩いていると白い箱みたいな魔物が現れた。

 

段ボールみてえなやつだな。

 

そいつが牙を向いて飛びかかってきた為、右腕からスティングヴァイパーを伸ばし、突き刺した。

 

麻痺毒だ。地面に落ちたまま身動きが取れない相手をエクレールが剣を逆手に持って突き刺した。

 

経験値を得たようだな。名前はホワイトダンボル。まんまだな。でもバルーンよりも経験値が多い。

 

それから敵を狩りつつ、素材を鎧に収納しながら歩いていくと目の前で釣りをしている少女がいた。その横にはグラスが蹲み込んでいる。

 

どうやら彼女が風山絆なのだろうな。

 

俺達の接近に気付いていないのか、ただ水面だけを見て釣りをしていた。

 

竿を投げ、糸を垂らし、魚が食いつくと釣り上げる。そしてまた竿を投げる‥

 

その繰り返しである。

 

「なあ?アンタ‥」

 

「静かに‥」

 

声をかけるもグラスに静寂を求められてしまい、来人も黙る。

 

「見えたっ!てやぁ!」

 

竿をあげると、それまでの獲物とは比べ物にならないほどの大物を釣り上げていた。

 

「主!釣ったドォォォ!」

 

「やったわね!絆!」

 

2人してキャッキャッして手を取り合い喜び合う。ひとしきり喜びあった後に絆であろう少女が俺の方を見た。

 

「誰‥」

 

そう言って少女は固まってしまった。口をパクパクさせている。

 

「なんだ?」

 

「出たな!ブラッドスタークめ!戦兎の代わりにオレが成敗してくれる!」

 

「な!?待て!落ち着け!」

 

▲▷▲▷▲▷

 

暴れる少女こと風山絆を落ち着かせて俺達は今絆の部屋ってか独房の中に座り、絆は魚を捌きながら話を聞いていた。

 

「ああ、グラスがお前のことを探していてな。仲間になった俺もこの世界に探しにきたってわけだ。」

 

「この世界?違う世界の人なのにどうやってグラスと知り合ったの?」

 

「実は昔グラスが俺達の世界に侵攻してきてな。そこで命の取り合いをしたんだ。今は協力してるけどな。」

 

「命の取り合い!?何で!?」

 

絆は親友の暴挙におもわず持ってた包丁を取り落としてしまった。

 

「それは‥」

 

「知らねえのか?この世界と俺の世界は隣同士だ。俺の世界とこの世界が融合を始めて、それを阻止するには相手の世界を滅ぼす事だって、こっちの世界では常識らしいぞ。それでだ。」

 

口籠ったグラスの代わりに俺が喋る。

 

「知らなかった‥ここに閉じ込められてる間にそんなことが起きてたなんて‥」

 

知らない?じゃあ、コイツはいつからここに閉じ込められているんだ?

 

この世界と俺の世界が同じ時の流れかどうかは分からないが、グラスが俺の世界に攻めてきたのはだいぶ前だぞ?その時にはもうここに閉じ込められてたっていうのか?

 

「これからどうすんだ?」

 

「決まってる!俺はこの迷宮から出る!」

 

「それは俺も同意見だ。一時的だが4人で組もうじゃないか!」




変身
ディエンド
ブラッドスターク
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