穴から飛び出した俺達を待っていたのは‥
「うわぁァァァ!!!!!」
落下だった。
穴を空けたのはいいが、場所が悪い。地上30m。
「ライトォォォ!今何メートル!?」
「くだらねえ事言ってねえで対策考えろ!!!!そろそろ10メートルだ!!!!」
「ならいける!!!」
絆が釣り糸を投げて建物の縁に引っかけ、それに俺達はぶら下がる事で無理矢理衝撃を無くした。
「あ、危ねぇ‥」
糸を離して俺たちは地面に降り立った。
見た感じ見張りはいねえな。
「絆殿。見張りはいないのですか?」
「いないよ。だって普通出られないし。それよりエクレアちゃん。オレには敬語じゃなくてもいいよ。」
「そうなのか。それよりも私の名はエクレールだ。エクレアではない!」
そういや、エクレールって別の読み方したらエクレアだったな。また食べたいな〜
「絆。せっかく出られたのよ。みんなに会いにいきましょうよ。」
「うん、そうだね。オレも久しぶりに会いたいし。」
そして移動したのが城だった。
「オレの今の拠点かな。そこの王にも会わないとね。だからまずはそこからいかないとね。」
俺たちが門まで歩いていくと衛兵が気付いた。
「うん?‥‥!?扇の勇者様に、横にいるのは狩猟具の勇者様!?これは知らせなくては!!!!!」
衛兵が走っていく。
しばらくして戻ってきて俺達を玉座に案内した。
周りに大臣や魔導師みたいなのがわんさかといるな。そして玉座に座る男は‥
赤髪で見た感じは20代後半か。だが王には見えないな。タクトよりかは見えるけど。
「グラスに絆の嬢ちゃん。絆の嬢ちゃんに至っては今までどこにいたんだ?」
「実は‥」
絆とグラスが説明を始めた。
「そうか、なるほどな。ミカカゲめ。やりやがるな。だがそれよりも帰ってきてくれてよかったぞ。それでだが‥」
「後ろの2人は誰だ?‥‥いや俺が先に名乗ろうか。」
「俺の名はラルクベルク・シクール。このシクールの王であり、鎌の勇者だ。」
この男も勇者か。しかも鎌か。
「俺の名はライト・ダテ。こことは違う異世界で鎧の勇者をやっています。」
「私の名はエクレール・セーアエット。ライトと同じ異世界で私は騎士をしています。」
「ちょっと待て。お前今勇者って言ったか?」
ラルクベルクを中心に周りの大臣達がピリつきだす。
なんだ?
「それに鎧っていやぁ、前にグラスをボロボロにして帰した野郎じゃねえか!」
「グラス、絆の嬢ちゃん。どういう事だ?何故連れてきた!!!!」
「私が説明する。」
グラスがラルクベルクの目を見る。
「我々は元々異世界の勇者を滅ぼせば世界の崩壊までの時間が伸びる。そう聞いていた。だが今は知っていると思うが世界は融合しかけている。繋がった今、我々は協力すべきだと私と絆は考えている。」
「なるほどな。だが‥」
「だがじゃない!」
口籠るラルクベルクに対して絆が言う。
「オレが捕まってた間にこんなことになってるなんて知らなかった。でもこれだけは言える。勇者同士で争うなんて間違ってる!」
「シクール王。」
「なんだ、鎧の勇者。」
「俺とエクレール、そして元の世界に残してきた奴らは誰もこの世界との戦いなど望んでいない。絆とグラスが信じるシクールに対しては断じて害は及ぼさない事を約束する。」
「‥‥分かった。絆の嬢ちゃんとグラスがそこまで言うんだ。2人に免じて信じることにする。」
はい、前回から始まりました。絆の世界編です。流れ的にはキョウはグラス、ラルクベルク、エスノバルト、テリス達によって倒された後の世界です。
自分はWeb版の知識しかありません。書籍版は皆無と言って良いと思います。なので「そこでそれやるの?といった展開になると思います。
が!
なんとかやって行きますので!
オナシャス!