ラルクベルクに一応認められた俺達は城を出て絆が次に行くところがあると言うのでついていく。
着いたのは図書館だった。
「図書館?なんだ、読書感想文でもあんのか?」
「違うよ!ここの館長に会いにきたんだよ!」
中に入るとこれはまた、大きな図書館だった。本が所狭しと並んでいる。少しは読んでみたい気になるが残念だ。俺はこの世界の文字が読めない。エクレールも同様だ。
「気にすることないよ。オレもまだそんなに読めないから。」
そう笑いながら歩いて行き、一つの部屋に入った。
そこには1人の少年が椅子に座って本を読んでいた。
「おや?絆とグラスではないですか。貴女が帰ってきた事は聞いていますよ。そしてそこのお二人のことも。」
子ども?いや‥何かが違う。
少年が手を差し出してきたため、俺は握り返した。
「お前‥人間じゃないな?」
「へぇ、初見で僕を人間じゃないと見抜くなんて大したものだね。」
ボフンと姿が変わり二足歩行のウサギに変わった。
「自己紹介が遅れたね。僕の名前はエスノバルト。図書兎さ。そして船の勇者です。」
「貴方も勇者か。」
船か。て、事は移動とか?ストレ○グス的なやつか。
「それにしても絆。よく生きててくれましたね。では戻ってきた事ですし、こちらをお返ししましょうか。」
そう言って一枚の木札を取り出した。
「あ!それ!持っててくれたんだ!」
「ええ、グラスから頼まれましてね。」
エスノバルトから受け取った木札に念じると木札が姿を変えてペンギンになった。
「クリス!!!」
「ペン!」
「会いたかったよ、クリス!」
絆がクリスと呼ばれるペンギンを抱きしめた。
「グラス。なんだ、クリスって。」
「実は絆は対人戦闘能力が無いの。いや、完全に無いわけじゃ無いけどね。あの子の力が発揮されるのは対魔物戦。だからもし私達がいないときに襲われたらって考えて護衛のために作ったのがクリスよ。」
「そうなのか、いいな。」
グラスが探している絆は見つかった。シクールの王にも俺達勇者には敵対の意思がないことも理解してもらえた。
ならば、そろそろ帰るべきだろうか。
みんな待ってる。
俺には‥帰る場所がある。
「なあ、そろそろ俺、帰‥」
「大変です!」
城の衛兵が飛び込んできた。
「どうしたのです。」
「グラス殿!若様が!若様が襲撃されました!」
「ラルクが!?確かラルクは四聖殺害を行った眷属器持ちの粛清の会議に呼ばれて会議中のはずでしょ!?」
「確かにそうだ。普通そういう会議は警備がついているはずだ!それが何故!?」
グラスと、王国騎士故にそういうのに詳しいエクレールが詰め寄る。
「確かに警備は万全でした!しかし実行犯は中にいました!至急!救援を!」
「分かりました!僕の船で行きましょう!」