鎧の勇者の成り上がり   作:JOKER1011

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65話

あの後、俺は刀スキル以外にも他のフィクション作品の刀術を教えた。

 

◯天御剣流とか葦◯流とか柳◯新陰流とか。

 

時間が無いって言ったけど意外とあったわ。エクレールが優秀で、教えたらスポンジのようにどんどん吸収していく。

 

組み手も1対4だったのが、1対10でも勝てるようになってきた。

 

気づけば夜になっていた。

 

そして今俺達は出発前夜に城の庭で野外パーティをすることとなった。

 

「お前。酒はいけるのか?」

 

「酒か?俺は‥まあまあだな。」

 

「まあまあか!はっはっはっ!今日は飲むぞ!!!」

 

「やめなさいよ。介抱するこっちの身にもなって。」

 

さっき知り合ったばかりのテリスだ。

 

テリスは晶人で額に宝石が埋まっており、宝石の力で戦うらしい。珍しい人種だ。 

 

そして招待された吟遊詩人達が演奏を始め、場はどんどん温まっていく。

 

途中で吟遊詩人も飲み始めてラルクがそこの1人と飲み比べを始めてしまい、2人同時に撃沈してしまった。

 

「もう‥やっぱり‥」

 

テリスがため息をつきながらラルクを引っ張って行った。

 

俺も出てきた飯を食べて酒を飲みながら話していると急遽、吟遊詩人達が困った様子なのを見つけた。

 

「参ったな。」

 

「どうしました?」

 

「いや、今目の前で寝ているコイツなんだけどな?最後に披露する曲のメインパートを弾くんだよ。だが、こんな調子でどうしたものかと‥」

 

エクレールがジョッキを手に現れる。

 

「すみません。楽器はなんですか?」

 

「バイオリンです。」

 

「‥なら私がやろう。昔、父から教養として習ったのだ。」

 

エクレールは吟遊詩人からバイオリンと楽譜を受け取り調律すると椅子に座って弾き始める。

 

「おおう‥」

 

見事なものだった。ここまでとは‥

 

最初は怪訝な様子で見ていた吟遊詩人達もこれは本物だと顔を見合わせて、合わせるように弾き始めた。

 

こうして夜は空けていった。

 

「よし!お前らいくぞ!」

 

全体の指揮はもちろんラルクがやる。どうやら酔いのダメージは次の日に来なかったようだ。

 

指揮と行っても今回絆の奪還に向かうのは俺、エクレール、グラス、ラルク、エスノバルト‥そしてテリスだ。

 

 

この計6人で向かうこととなった。

 

城から馬車が出されて交代で御者をすることになり、今はエクレールがしている。

 

「それで?エスノバルトも武器を取られたのか。」

 

「ええ、不覚でした。自分が不甲斐ないです。」

 

ラルクだけでなくエスノバルトも自身の武器である船を取られてしまっていた。だから今回の移動は馬車で行うらしい。

 

そして絆を誘拐した輩がいると言われている街に着いた俺達は驚愕の事実を知った。

 

「はぁ!?絆がまた誘拐されただと!!!アイツなんなんだ!!!ピー○姫かよ!!」

 

ラルクとグラスとテリスが仕入れてきた情報はこうだ。

 

絆を誘拐した輩はこの街に潜伏していた。しかし新たな輩が、そいつを襲い絆を奪還していたというのだ。これはグラスが絆を誘拐した輩を締め上げて白状したことだ。ついでに鎌も返ってきたそうだ。

 

「で、そいつはなんだ?勇者か?」

 

「勇者かどうかは分からないけど、楽器の眷属器を持ってたって。」

 

楽器?それも武器になるのか。まあフィクション探せば楽器で戦う奴いたな。俺の好きなライダーにも。

 

「こりゃ、振り出しだな。どうする?一度戻るか?みんな。」

 

ラルクの提案に全員は渋々賛同し、一度城へと戻ることにした。

 

一度来たから城と、この街ならば俺の瞬間移動でなんとかなるからな。

 

俺達はトランスチームガンでシクールに戻り、楽器の勇者探しになった。 

 

そして夜が明け、俺達は会議室で話をしていると目の前に光の玉が現れた。

 

「誰だ?これ。エクレールか?」

 

「私ではない。テリス殿か?」

 

「いえ、私ではないわ。」

 

そうこうしているうちに玉が弾けて俺達を光が包んだ。

 

思わず目を閉じてしまい、次に目を開けた時はボロボロの廃墟の中にいた。

 

「俺達は城にいたはず‥」

 

辺りを見渡すもどう見ても城ではないことが分かる。

 

俺とラルクとで辺りを探索するも俺たちしかいないことがわかった。

 

すると急に目の前の鏡が光り始めた。

 

このボロボロの廃墟の中で目立つほどの立派な鏡だ。

 

その光がどんどん強くなり、また俺達は光に包まれる。

 

目を開けると俺達はある国の城下町が一望できるほどの丘に立っていた。

 

スチームパンクっぽい雰囲気を感じる。まるでタクトの‥似ている。

 

「ここだな。」

 

ラルクが俺の横に来て言う。

 

「かもな。」

 

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