鎧の勇者の成り上がり   作:JOKER1011

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66話

それから俺達は作戦を練ることにした。

 

あの後、グラスとテリスが偵察に行くと確かにこの国は楽器の勇者が牛耳る国らしい。

 

て、事は城の中に絆がいる。

 

「まず絆がどこにいるかだ。あれだけ広い城だ。探すのも大変だ。」

 

「ああ、今回は城への潜入組と城下町への潜入組の二つに分かれよう。その為にライトの坊主とエクレールの嬢ちゃんにはこれを着てもらおうか。」

 

そう言って渡してきたのは2組の甲冑。銀と黒の甲冑だ。

 

それを受け取り、着替えて戻ってきた。俺が銀色、エクレールが黒だ。俺は先に鎧を着てるから銀を選ばせてもらった。

 

「俺は城の方に潜入するよ。透明になれるし、なんなら人に乗り移れるし、化けることもできる。」

 

「お前そんなことができるのか。」

 

こうして城への潜入は俺とグラスとクリスが行うこととなった。あとは情報収集となった。

 

「さて、どうする?今日行けそうなら、そのまま奪還してやろうかって腹づもりなんだが?」

 

「もしそうなら私だってそうするわ。でもそれにはどこにいるかが分からないといけないわ。」

 

俺とグラスは喋りながら歩く。これも自然な冒険者に見せる為だ。

 

その間にもクリスがサーチし、クリスの後をついて歩く。

 

「ペーン!」

 

「クリス、何か分かったの?」

 

グラスがしゃがみ込み、話を聞く。

 

「うん。うんうん。分かった。」

 

「なんて言ってんだ?」

 

「地下だって。」

 

「地下か。」

 

地下か。これは迷路になってそうだ。敵だってもしかしたらクリスを知ってるかも知れねえ。なら探知されたとしても簡単に辿り着けないような状態にしてるだろう。

 

「地下の入り口は〜」

 

「あれね。」

 

グラスが指を指した方を見る。

 

「多いな。」

 

「多いわね。」

 

「ペン。」

 

兵士が5人ほど前に立っていた。

 

厳重すぎるほどに。これは間違い無いだろう。

 

「近づくのもダメそうね。」

 

「俺がやろうか?変装して。」

 

俺はトランスチームガンを手に持ち、自分の顔を変える。

 

この顔は石動惣一の顔だ。

 

「じゃあ行ってくるよ。」

 

俺は歩いて行く。

 

「あのう‥すいません‥」

 

「あ?なんだ!お前は!」

 

「道に迷ってしまいまして‥宿屋はどこでしょう?」

 

「は?知らねえよ!それよりも入ってくんな!出てけ!」

 

兵士は俺を睨みつけながら恫喝する。

 

「ええ、すみません。ところでその後ろには何かあるのですか?5人で守ってらっしゃいますが?」

 

「おっさん!お前には関係ないだろ!失せろ!さもないと痛い目みるぞ!」

 

「ひぇぇ!これは!すいませんでした!!!!」

 

俺はピューと走って逃げていった。

 

そしてグラスと合流した。

 

「貴方、意外と演技派なのね。」

 

「だろ?俺もぶっつけ本番でよくやったもんさ!」

 

その後、俺達は丘にまで戻り、城下町から戻ってきた仲間達と合流して話し合いになった。

 

そこでエスノバルトが気になるものを提示してきた。

 

「これは楽器の眷属器持ちの名前が書いてありました。名はミヤジ ヒデマサ。」

 

「ミヤジ ヒデマサか。名前的に俺や絆と同じ転生者か。」

 

「そのようですね。しかし、彼は異質な存在です。何故なら彼は四聖召喚時に巻き込まれて召喚されたと。」

 

巻き込まれ?そんなことがあるのか?確かに俺が読んでた転生モノの中には巻き込まれもあったが‥

 

「その後、彼は失踪し、次に姿を表したのは楽器の眷属器の選定の際のようですね。そこで眷属器をみんなの前で引き抜いたわけです。そこで彼は自身が異世界人であると公表したようです。」

 

「気になるな。こっちはどうか知らないがライト曰く四聖武器‥ライトのは厳密には違うが、その武器を持つことで異世界人は言葉を理解することが出来ると聞いている。彼はその間、どうやって‥」

 

「そうだ。エクレールの言う通りだ。召喚は普通は武器に選ばれたから起こるんだ。そもそも巻き込まれなんて起きるのか?」

 

「それは‥なんとも。もしかしたら記事が間違ってる可能性もありますので。」

 

「次は俺たちだな。」

 

ラルクが声を出した。

 

「俺とテリスで聞いて回ったんだが、そのミヤジって野郎は今日は城にいるみてえだ。」

 

「最後は私だな。」

 

エクレールだ。

 

「私は情報集めならギルドだろうと踏んでギルド内で粘った。しかし手に入った情報はエスノバルトが言ったことと同じだ。だが気になる事はあった。」

 

「何があった?」

 

「聞き覚えがある声がした。あれは‥イツキ殿のところにいたマルド‥とか名乗る男の声に似ていた。奴はカルミナ島で、私に対していやらしい顔で接してきたからな。ぶん殴って追い払った。」

 

アイツか。だがこちらの世界に渡る手段がないだろう。波の尖兵でもあるまいし。

 

「他人の空似だとは思うが‥」

 

 

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