鎧の勇者の成り上がり   作:JOKER1011

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70話

時は来人がミラーワールドに旅立った頃まで遡る。

 

エクレールは1人残り、ビッチと対峙していた。

 

「ビッチ。もう諦めて投降しなさい。」

 

「はぁ?アンタ馬鹿じゃないの?する訳ないでしょ!この私が!」

 

「それにビッチなんて呼ぶんじゃないわよ!私はマルティよ。」

 

そう言い、マルティは片手剣と盾を構える。どうやら無理矢理服従させている武器はないらしい。

 

「やれやれ、まだ自分の罪を認識してないようね。」

 

「ええ!私は偉いのよ!つまり何をしても許されるの!行きなさい!」

 

ビシッと剣をエクレールに向けると、何処からか兵士達がエクレールを守るように揃い立ち、各々武器を構えて向かってくる。

 

所謂、伏兵だ。

 

「可哀想に。愚かな者に仕えたばかりに。」

 

エクレールも刀を構えて立ち向かう。

 

「相手は女1人だ!やれるぞ!」

 

そう叫んだ兵士をエクレールは真っ先に斬り捨てる。

 

「男や女がなんだ!!!ナメるな!!!」

 

兵士が不意打ちを仕掛けるが、真っ先に気づき、振り向きざまの一閃をくらわせる。

 

(遅い‥遅すぎる!ライトとの修行でのライダー達と乱戦をする無限組み手で戦ったブレイド殿やデンオウ殿に比べたら遅すぎる!)

 

(その中でもRX殿との組み手は一番辛かった。RX殿が操るリボルケインもとてつもなかったが一番はそれを操るRX殿の気迫だ。あの御仁と戦えた経験は確実に私の自信となった。)

 

戦いながらあの時を思い出す余裕さえエクレールにはあった。

 

その時、近くの窓から光の玉が現れ音楽を奏ではじめる。

 

「チッ!あのミヤジって奴やられたのね!ほんっと!使えないわね!」

 

(聞いたことがない曲だ‥だが不思議と気分が高揚してくる‥確か‥私が無限組み手をしているときにライトが鼻歌で歌ってた曲だ。)

 

「確か、1人vs多数の場合に使える刀術が‥こうか。」

 

エクレールは両手で構えていた刀を片手で持つ。

 

「てやぁ!!!」

 

そこからは群がってくる雑兵共をバッタバッタと斬り倒していく。

 

音楽の力がエクレールに力を与えている‥その事には気が付いていないがエクレールはいつもより体が軽く感じた。

 

そして最後にそれを率いていた隊長が剣を構えて突進してくる。

 

それをいなす。

 

「成敗。」

 

振り向きざまに相手の肩を踏み台にして飛ぶ。

 

「ドラゴン!ハンマーストライク!」

 

そのまま落下重力を生かして刀を斬り下ろしたのだった。

 

それを怯えながら見ていた最後の兵士は泣きながらエクレールに背を向けて逃亡を図った。

 

エクレールは自身に群がってくる雑兵、隊長も合わせて101人を斬り捨てたのだった。

 

これは後に後世まで語り継がれるエクレールの武勇伝!

 

【異世界から来た夜叉の101人斬り】と。

 

「ドライファ・ヘルファイア!」

 

刀の血を払っていた所に特大の火球が飛んでくる。それを避けるエクレール。

 

そして返り血を浴びたまま、次はビッチを睨みつけた。

 

「不意打ちね。やっぱりライトの言った通りだ。アンタは不意打ちが大好きらしいわね。」

 

「勝てばいいのよ、勝てば。それにアンタはメルロマルクの騎士でしょ?なら私を敬いなさいよ。」

 

「それは無理だ。貴女には敬うべきポイントが一つもない。」

 

「死ねぇ!!!!!」

 

ビッチは頭に血が昇ったのか、エクレールに対して斬りかかる。

 

何度か斬り結び、感じた感想は落胆だった。

 

ビッチが弱すぎるのだ。

 

エクレールは一度刀を鞘に納める。

 

その行動をナメられてると感じたビッチはここぞとばかりに反撃を狙う。

 

その太刀筋は刺突だ。

 

それを迎え撃つように突進しながら抜刀し、右斜め上への斬り上げで剣を弾き、そして少し角度を変えた左斜め下への斬り下ろしによる追撃をくらわした。

 

「葦名十文字!」

 

その刃が狙うはビッチの腕。見事、剣を持つ方の腕を斬り飛ばした。

 

「いやァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!!!!!!!!」

 

ビッチは斬られた腕を見て痛みで絶叫する。

 

その絶叫を尻目にもう一度刀を鞘に納める。

 

「そろそろ終わらせるとしよう。今度こそ貴女の邪悪な魂を断つ。」

 

「殺す!アンタだけは殺してやる!!!!」

 

腕を失ったビッチは残った腕で魔法を唱え続ける。しかし怒りで我を失った者の攻撃ほど避けやすいものはない。

 

エクレールはそれを避けながら3分間待つ。その間にエクレールはもう一本刀を出しそれも鞘に入れる。そして避けていく中で徐々に光に包まれていく。

 

そして鞘に付いている宝石が輝いたのを見て、動きを止めて刀がいつでも抜けるようにと構えた。

 

「死ねっ!!!ドライファ!!!ヘルファイア!!!!!!」

 

ビッチが超特大の火球をエクレールに撃ち出す。その規模はこの部屋一帯を巻き込む程だ。ビッチは自分を魔力の膜で包み込む。

 

(今こそ!見せる時!!ライトと共に作ったRX殿を打ち破った技!)

 

(本来は雷を用いるらしいが、光で代用したこの技で!)

 

(そして火球が斬れるかは分からないが、一か八かもう一つの技に賭ける!)

 

「私の勝ちだ!!!蒸発しろ!!!!」

 

「天瞳流!天月・霞」!」

 

その場で火球を斬り飛ばす。

 

「な!?火球を!?そんなバカな!?」

 

ビッチは火球が真っ二つに斬られ、切り口からエクレールが見えたが、その瞬間に姿が見えなくなる。

 

それもそのはず。ビッチを始末するための本命の技が残ってるからだ。

 

「ライトニングクラップ! アンド! フラッシュ!」

 

エクレールの姿が消えていきなりビッチの前に現れる。

 

そして魔力の膜ごと、ビッチを斬り裂きながら通り過ぎる。

 

そして振り向きざまに今度こそ完全に始末する為に刀を首に突き刺したのだった。

 




今回のエクレールの刀術はフィクションの刀術盛り盛りで行きました。
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