鎧の勇者の成り上がり   作:JOKER1011

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71話

「やったな、エクレール。」

 

「ああ。私の勝ちだ。」

 

エクレールはこちらに歩いて来ようとするが突然ペタンと座り込んでしまった。

 

「どうした?」

 

「わ、悪い。腰が‥抜けた。」

 

「ほら。手を貸せ。」

 

来人はエクレールの手を立ち上がらせた。

 

その時、グラスが玉座に入ってきた。

 

「ライト!エクレール!無事だったか!」

 

「なんとかな。お前背中は‥」

 

「ええ!絆よ!石にされてるから背負ってきたのよ。」

 

「こっちは宮地、その他の排除を完了した。戻るぞ。」

 

ーーーーーーー

 

「感謝するぜ!ライト!エクレール。」

 

そして俺達が元の世界に帰る日が来た。

 

あの後、絆を石から戻したが宮地の奴。絆に怠惰のカースの呪いを植え付けてたせいで復活したものの無気力ゆえにだらけきっていた。

 

だから俺達は考えた。

 

結果、絆が一番好きなもの‥それは釣りだ。それ故に釣りをひたすらさせて呪いを解く事に成功した。

 

「ライト、エクレール。向こうでも頑張ってね。」

 

「グラス。気をつけてね。」

 

「任せろ。」

 

「任せて。」

 

「任せて、絆。」

 

グラスと絆は抱き合い、約束し合う。

 

俺は仮面ライダーディエンドに変身してオーロラカーテンを開く。

 

そのカーテンに包まれて俺達は元の世界へと帰還したのであった。

 

カーテンから出て辺りを見渡す。

 

「街に帰ってきたのか。」

 

俺達は街の門を潜る。

 

「ライト!エクレール!グラス!」

 

すぐに俺たちの方に走ってくる奴らがいる。

 

「おお!!!ピーター!ナーガ!ミコ!ターニャ!」

 

久しぶりだ。奴らと会うのも。

 

「あれ?お前ら武器変わってね?」

 

そうなのだ。ピーターは片手剣と盾から玉に、ナーガは仕込み棍から釘抜き付きハンマーに、ミコはツメから筆に、ターニャは‥短剣が2本になっていた。

 

「よくぞ!聞いてくれたな!」

 

ナーガが前に出て胸を張る。

 

「実はライト達が旅立った後から、ちょくちょく波の尖兵と名乗る不審者が現れ始めたんですよね。」

 

「でもソイツらが弱いのなんの!普通に返り討ちにして武器を奪ったのよ。そしたら大体勇者武器なのよね。」

 

ああ、だからコイツらの武器は違うのか。

 

「って事はお前ら勇者なのか?」

 

「はい、私は玉の勇者。能力によって戦士や僧侶、魔法使いなどを選択して戦うことができます。このとき、戦士装備や僧侶装備などはあらかじめ登録しておくと変更された時に自動で変わります。」

 

「俺は鈍器の勇者だ。斧やソードメイスに変えられる。もちろん金槌や棍にも。」

 

「私は筆の勇者。筆に書いたものを具現化して戦うことができて、書いたものはストックとして5枚まで残しておける。」

 

「あたしは短剣の勇者。隠密系の技が使える。」

 

「そうか、お前らも勇者か!」

 

「そうか!という事はまさかエクレールも‥」

 

エクレールは刀を見せる。

 

「私は向こうの世界で刀の勇者となった。更にライトにも変化があった。」

 

「ああ、俺は本来は鎧の勇者だったんだが、向こうの世界で鏡の勇者にもなった。ほら、こんな風に。」

 

来人は自身の変化した鎧を見せる。

 

「左胸部分が鏡に‥」

 

「それよりもさ?なんか人少なくねえか?」

 

そうなのだ。明らかに人通りが少ないのだ。前はもっといたはずだ。

 

「ライト。聞いてください。波が世界各地で起こっています。しかもその場には波の尖兵と思われる者が多数見受けられます。その為、セバスや、他の戦える者は他の勇者達と共に鎮圧に向かっています。」

 

「俺たちも勇者だからって事で部隊率いたんだぜ?」

 

「ええ、いつも私がやってる狩猟部隊よりも遥かに多いのは苦労したわね。」

 

ピーター達の話曰く、各国に波の尖兵と呼ばれる者達の情報が届いた。

 

そこで国から注意喚起として

①貴族や王族出身で特に勉強をした訳でも無いのに改革的な発明や作戦をするような者

②山籠りを始め、国の記録も無いのにLvの限界を突破した者

③過去に見た事も無い能力を人前で使った事のある人物

 

これらに該当する者はとりあえず捕縛しているらしい。

 

最初は他国から俺を捕縛すべきではという話も上がったらしいが、女王が宥めてくれたらしい。

 

「分かった。明日から俺も波に参加するよ。」

 

 

「少しいいだろうか。」

 

ずっと黙っていたグラスがしゃべる。

 

「私は過去にあなた達と戦ったわよね。私の世界の玉座に転がっていた死体の中に、こちらの勇者と行動を共にしていた女がいたと思うのですが、あれはなんですか?」

 

「ああ、アイツか。」

 

俺はビッチの今までの悪行を教えた。

 

「なるほど。何処の世界にも同じような輩はいるのですね。」

 

「同じ?お前のところにもいるのか?」

 

「ええ、3人いますよ。最初は四聖勇者に取り入って毒牙にかけていましたよ。絆は女性ですので対象外だったようですが。その後は‥眷属器勇者の愛人をしてますね。」

 

「それ攻めてくるとかないよな?」

 

「自分から来る事はあまりないので‥大丈夫ですね。」

 

波のカウンターを確認する‥まだ1週間あるな。

 

それまでにレベル上げしねえとな。

 

まだ解放できていないのもあるし。

 




ターニャが持ってる短剣の眷属器は完全オリジナルです。
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