GOD EATER「Past you and Now I」   作:Pumpghost

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どうも、(はかいざんがいぜろ)というものです。
初めての方も、お見知りの方もこんにちは!
実は、小説を書いたことは多いですが、こんな風にたくさんの方にお目にかかってもらうことは初めてです。お気に召さないところがありましてもどうか、ご理解してていただけると幸いです。
本作は、ゴッドイーター2の詳細にされてないところを重点的に創作しています。
最後まで見てくださると嬉しいです。
改めて、よろしくお願いします(=゚ω゚)ノ


魔女の生まれーGet ready for the next timeー
さらば-See yeah forever-


毎朝のこと、目覚ましのアラームはうるさい。変な雑音が混じった俺のは特にだ。お陰で夢心地を容赦なく叩き壊される。左手を何度かかざしてそいつを切った。

「……4時……」

 

ぼやけた視界に黒い針が2つ見える。やけに早い気がするけど仕方ない。今日はちょっと凄い予定が入ってる。

「……」

 

とわいえ、慣れない時間に起きるってのはやっぱり辛い。このまま布団を被るか、床に足をつけるか……

 

「くそ……」

後者に決まってるがな。目を擦りながらベット隣の小ちゃなテーブルで眼鏡を探る。そういやこのテーブル、片足が少し欠けて酷くガタガタしている。直した方がいいか?

「うう……」

 

フラフラしながらキッチンに向かい、顔を洗う。氷みたいな冷たい水が指に触れ、ゆっくり背筋を撫でられる不気味さが襲った。まだ半覚醒の状態でベットに戻ると、2度寝の誘惑が寄せてきた。いやあ、でもここで寝ちまったら、今度こそ起きれる気がしない。

眠気の覚ましのついでに、テーブルの真っ平な手紙を取る。何回読んだかは5回から数えてない。最初は封筒に中に丁寧に折られてた手紙が、今は折り目も見えない。

送り主は、生物研究機関、通称フェンリル。書かれてたのは、とても意外な知らせだった。

 

《拝啓:稀羅-ペル-メルディオ 様

先日は我が生物研究機関「フェンリル」の候補者テストにご参加頂き、誠にありがとうございました。測定結果、対アラガミ討伐組織「ゴッドイーター」から、貴官を「神機使い適合候補者」と判断させて頂きました。

より精密な検査で、貴官を新たな神機使いとして迎え入れたいと思う所存です。是非ともお足を運んでいただけたらと思います。

待ち合わせの日付と場所はこちらに記載いたしました。ご対面をお楽しみにしております。》

手紙なんて頻繁に受けてた訳もないので、最初は何らかのいたずらだと思った。けど、封筒に刻まれた狼のマーク。フェンリルの紋章にそれ以上の知らんふりもできなかった。

神機使い。こいつは極東地域から離れた、この北東のサテライト拠点ですらよく話題に上る。いわば'アラガミ'という、今この世界を食い付く謎の生物を撃退できる唯一の存在。一般人とはかけ離れた身体スペックを誇り、神機(ジンキ)という特殊な武器を扱う組織だ。この時代の新しい、かつもっとも稼げる職業とも言える。

他にも誇張した噂は多い。そのせいで、俺の『絶対無理』とか、『すぐにでも死ぬ』とかの半信半疑な気持ちは治まらなかった。

記された日付は2日後の今日。一応の荷物として、貴重品だけをまとめた小袋を用意しといた。何度も手紙を眺めながら、不安な日々を過ごした。

 

「平凡にも程がある俺なのに……」

 

そして迎えた今日。検査と言っても、スーツみたいな便利な服はない。適当にジーンズに、チェック模様のシャツと薄いパーカーを羽織った。

 

「……これでいいよね?変には見えないし。」

 

手紙を適当に四つ折りして小袋にぶち込み、肩に下げ、玄関のドアを開けた。太陽の日差しのない外はまだ暗く、空気も少しばかり冷えてる。

 

「ふう。」

 

白い溜息が宙で消えた。この玄関のドアを開けるのも今日で最後になるかしれない。後ろめたい気持ちに振り向いた。色が変わりあちこち曲がりもしたキッチン、テーブルとベット。この地域で1人暮らしとしては贅沢な住まいだ。使いながら情も移ったのか、思いがけない一言を口にしていた。

 

「See yeah,my room.いつか戻ってくるよ。」

 

いつになるかは知らないけど。化物狩りが仕事の神機使いは、いつ命をなくすか分からない。凡人の自分なんて、すぐにでも死んでもおかしくない。そう思うと余計に、もう1日くらいここで過ごしたい。……いや、行こうぜ。

 

「うっし!」

 

日が昇ってない午前4:30。待ち合わせ場所に足を運ぶ。

妙に足が重いと思ったのは気のせいだろうか?

 

* * *

待ち合わせ場所は、サテライト拠点の東端にあるカフェ。来たこともないし、なかなか入る勇気が出ない。でもここでグズグズしてたら、かえって店内の人に怪しまれそう。少し重いカフェのドアを押すと、カランとドアについたベルの音が店内に響き渡った。

「いらっしゃいませ!お一人様ですか?」

「はい。あ、いえ、あのー。」

「何でしょうか?」

「待ち合わせのつもりです。」

「そうですか、ではこちらへどうぞ、」

 

店の一番奥のテーブル席に案内された。早朝のこともあって、まだ客はいない。

「ご注文は何にいたしますか?」

 

黒い生地にレースがたくさんついた服。いわゆる……あれだ、メイドさん。

俺は日頃から私的に人には会わない。そのせい、喉が乾き、口がパサパサした。辛うじて言い出せたのは、

「……紅茶、」

 

いかにもありがちなものだった。

 

「はい、紅茶一つ用意いたします。他にございますか?」

「あー……」

実はその紅茶ってのを飲んだことがない。しかも値段がどんくらいかも知らないし、美味しいかどうかも分からない。よって返事は、

 

「ないです。」

 

しかない。

 

「はい、少々お待ちください。」

 

メイドが厨房に向かうのを見ながら、よくこんな場所でカフェなんかできるな、と思った。

アラガミが暴れまわる最近じゃ、サテライト拠点を出ることすら躊躇う人がほとんど。にも関わらずここで営業とは、ここの店主の度胸があってからのことか?

店自体大きいし(ちなみに俺の家の5倍はある)、西洋の古風なスタイルの店内。管理費も相当かかるんじゃないかな。どこからそんな金が出るのか。

「紅茶です。」

 

いつの間にかあのメイドがテーブルに紅茶を置いてる。

 

「あ……どうも。」

「ごゆっくりどうぞ。」

 

いけない。いつもそうだが、何かを考えだしたら周りが見えなくなる。もうすぐ向こうの人も来るはずだ。もうちょっとシャキッとしよう。シャキッと……あれ?

早速目の前にピンチが迫った。運ばれた紅茶は電球の明かりを反射し、綺麗な鮮紅色に輝く。これはいい、特に問題はない。だが、そのすぐ横の意味が分からない2つに戸惑った。

「なんだこの細長い紙のスティックは。それにあの白くて小さいキャップは。」

 

初めて飲む紅茶は状況すら最悪。訳の分からないものに、これらをどうするかものすごく悩む。とりあえず調べだ。まずは、この白いスティック。中はザラザラした粒状のものでいっぱいだ。待てよ、もしかしてこれは……

 

「麻薬?」

 

おっと、口が。いや、しかし可能性がゼロではない。少ない客に、多額の管理費。明らかにその間に何かが要る。でもなあ、常連でもない客にこんなの出すのか?

結論がでないので、密封されたところを慎重に破った。そして、軽く掌に中身を乗せる。やはり、何かしらの粒だ。結晶はとても小さい。けど匂いは……ない。どうする、軽く飲んでみる?本のちょっとを指につけ、舌にあてた。

 

「……。」

 

このほんのり甘い味は……

 

「なんだ、砂糖か。」

 

疑った俺がバカだった。うん、やりすぎた。ならこっちはいいとして、残りの……このキャップ。何かを注ぎやすく、口が独特な形だ。そして中身が漏れない様に、不透明のビニールで塞がれてる。

 

「こいつはもっとわかんねえ……」

 

中は液体だ。軽く指で押しても固い感触はない。ちょっとの味見は難しい。しかしまあ、片方が砂糖だ。多分この紅茶が苦いからだろう。つまり、こっちも大して危険……ではないはず。

「で、両方出たのは、どっちも入れろってか?」

 

どの道正しい飲む方も知らないし、従ったほうがいいかもな。キャップのビニールを剥がし、ドバーッと中身を注いだ。

 

「……これまさかミルク?」

 

白い。とにかく白い。経験上、見覚えあるのは牛乳だけ。それより、入れて大丈夫だったのかよ!全然合いそうにない素材をぶちまけてしまった。しかも全部。紅茶の味もクソも消えた。

「もういいや……」

 

残りの砂糖も諦め半分で、全部入れた。そして、なんだか変な色に滲み始めた紅茶。そいつをティスプーンでかき回す。

 

「うわわわ……」

 

もう色を見るのは辞めた。絶対やばい色になる。左右10回くらい回してゆっくり目を開けて確認する。

 

「ああ、やっちゃったかも。」

 

なんだかブラウンの色をちょっと浴びたミルクの色。人の肌色に近い様で、そうでもない様な……。まず、飲む気が失せそうな色だ。でも、折角高い金を払うもんだ。一口くらい飲もう。薄い湯気をたてる紅茶をゆっくり口に持っていった。そしてその謎の液体が口に流れ込んだ。

 

「……」

 

……あれ?

もう一度飲む。

 

「……美味しい……かも。」

 

かもじゃない。なんだこれ。普通においしい。全然苦くもない。むしろスッキリした甘さが舌に纏わり付き、喉に滑らかに入っていく。これは、どっちも入れて正解だったかもなあ。想像したのと全然違う味だが、とても美味しい。知らなかったのが損だったなと思うくらい。これならすぐに飽きずにずっと飲めそうだ。

 

「よかった……」

 

おまけに温かくて何となく心も落ち着く。仕事の終わりに一服とか、そんな想像の中の出来事もありそうだ。

 

「いらっしゃいませ、お一人様ですか?」

「ええ、」

お茶に気を取られてたら、いつの間にもう1人の客が入って来た。

 

「わ……」

 

息を呑んだ。淡いホワイトブラウンのコートを着た、短い金髪の女性が、周囲を見渡していた。丸みを浴びた顔に少し尖った顎と鋭い目線が、『ちょっと可愛い大人』の雰囲気を漂わせる。緑の目からして、アジア出身ではない。あれ、そういやまだ時間早くないか?普通の客がこんな早い時間帯にいるのはおかしい。となると、結論は……

 

「フェンリル……?」

 

の人か?いや、流石にないか。こういうのはサングラスとかをかけたスーツの男性が入って来るもんだぞ。

「すみませんが、待ち合わせの方がいますのでテーブルにお願い出来ますか?」

……何て言った、あの人。

「そうですか?でしたらあちらの……?」

 

ウェイトレスと女性がこっちを向いた。じーっと見られる俺の手が少し震えだした。え、なに。そんな風に見られるの慣れてないっす。しばし俺の顔を見たあの女性は軽く微笑んだ。

「ええ、そうですね。同席します。」

「分かりました。こちらへどうぞ。」

 

ちょっと、待ってください。予想とは大違いですが。そりゃあ、堅苦しいスーツの男よりは女の方が嬉しい。それとは別に、俺は女の子にあまり話かけたこともない。一体何の話題を取り出せっていうんだ?

俺の意思とは無関係に、その女性は上着を脱ぎ、向かいの席に座った。

 

「稀羅さん、ですか?」

「は……はあ。」

 

本当にどうすればいいんだ?だれか教えてくださいな。

「ご注文は何にいたしましょう?」

「エスプレッソで。」

 

はい、聞いたことないメニュー。この人、明らかにこういう状況慣れてる。

「かしこまりました。」

 

メイドは厨房に消えた。謎の女性はまたこっちを見つめる。いや、だからそういうの免疫ないですって。

 

「予定より1時間も早いですね。本来ならこちらが先に待っているべきなんですが……」

「はい?」

「でもこれで、ゆっくりこれからのことを説明できそうです。」

 

ダメだ。頭が真っ白だ。もしかして俺、女に対して恐怖症でもあるのか?

 

「お待たせいたしました。」

 

そこで彼女が注文したのが来た。一見、俺が飲んでいるのとあまり色の違いはない。ただ、クリーミな泡が液体の表面を覆っている。あれはあれで味が気になる。女性は優雅で、しかしどこか謙遜でもある態度でそれを飲んだ。

 

「わざわざこんなところにお越し頂いて申し訳ありません。」

「いえ、大丈夫です。家から近いんで。」

「それは何よりです。手紙はございますか?」

 

小袋の中から手紙を出して、彼女に渡した。彼女は何度か目を動かし、四つ折りして彼女のハンドバックに入れた。

 

「間違いないですね。まずは……自己紹介をさせてください。フェンリルの極地化技術開発局から参りました。今は本名は語れないので、しばらくは……そうですね、'ソワ'とお呼びください。」

「えーと、何故ですか?」

「同職でない方に、みだらに名前を出すのは業務上で禁じられてます。」

おわ、随分厳しいこと。そんなに規制酷いのか。

 

「えーと、それじゃ、ソワさん。」

「ええ、稀羅さん。」

 

ソワさんはその澄みきった綺麗な声で呼んでくれた。仕事外にこうやって名前を呼ばれたのはいつぶりかな。

 

「えーと、これからどうするんですか?」

 

一番大変なのはこれからだろうけど。




ここまで読んでくださった方、どうもどうも!!
いかがでしたか?と言っても導入ですもんね。なんともいえないのでは…
本題に入れるように着々と更新しますのでよろしくお願いします!!
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