どうも、俺の名前は『佐藤和真』。ちょっと事情があって異世界転生した日本人です。こういう転生ってのは大体は特典を持って転生してチートで俺Tueeeするのが定番なんだが俺の担当の女神にちょっとイラッとして特典をそいつにしたのはいいんだが冒険者になるその前に俺達はいきなり難題にぶち当たってしまった。
ギルドの巨乳のお姉さんに冒険者登録してもらおうとしたら手数料がかかるらしく1000エリスってのがいるらしい。アクア、俺が特典としてこっちに連れてきた女神なんだがそいつも無一文、俺も無一文。早々に詰んだんだが....。
アクアと少し相談していた時ギルドの扉が開き俺はそこで運命的な出会いをした。
入ってきたのは金髪の誰がどうみても美女というであろう女性。本当に漫画やアニメの中から出てきたみたいだ。キリッとした表情に出るところ出た素晴らしい体型。中華系のドレスみたいなのを着ていかにも大人の美女という感じだ。アクアも見た目は美人だがあの人とは比べ物にならない。俺もああいうお姉さんがよかった。なんでこんなの選んだんだ俺。
アクアはその金髪お姉さんに近づいていく。
「そこのセレブそうなあなた!私はアクア、アクシズ教団の崇めるご神体の女神アクアよ!もし、私の信者なら....お金貸してくださると助かります」
なんだあれ、上からなのか下からなのかわかんねぇぞその態度。気になる返答は...
「は?嫌よ。なんで自分が女神とか言ってるようなやつに施さないといけないのよ。こっちだって今はそれどころじゃないのに...」
ですよねぇ...いきなり自分が女神だなんて言うやつ信じませんよね。バッサリとアクアを切り捨てた金髪お姉さんが一歩踏み出すと同時にバランスを崩した。
これはチャンスだ。ここで華麗に受け止めればそこからお近づきになってそこから関係が深まって...なんてことになるかもしれない。
そう思って受け止めるために動こうとしたがお姉さんは少しふらついただけだった。だがそこからが明らかにおかしかった。
「おっと、この程度ならなんとでも――あっ!?」
長椅子に脛をおもいっきりぶつけてしゃがみこんだ。あれは痛い、見てるこっちも痛いくらいだ。
お姉さんがなんとか立ち上がろうとしたが運悪く通りかかったウェイトレスの持つお盆が頭へとぶつかる。
「うぐぅ!」
「ユカリさん!?大丈夫ですか!?」
「こ、これくらい....なんとも...」
言い切る前にぶつかった拍子に宙へと舞い上がった飲み物が落ちてきてお姉さんの頭にもろにかかってしまい頭からびしょびしょ。さらに追い討ちをかけるようにもう一つのグラスが頭へ。ゴツンと鈍い音がしたけどあれ平気なのか...とんでもない災難だぞ。
「ああっ!?今拭くもの持ってきますからぁ~!!」
ウェイトレスはそういいすぐにタオルのようなものを持って駆け寄ってくる。
「あっ!」
だが急ぎすぎて足がもつれたらしくお姉さんへとダイブした。
「うっ!...んぐっ...」
「あああっ!すみませんすみませんすみません!」
な、なんだろうさっきまでは大人の女性って感じだったのに一気にドジっ子残念美人になったような。
「だ、大丈夫...平気、よ...これくらい慣れっ...!?」
なんとかテーブルに掴まって起き上がろうとしたお姉さんだったが何故かそのテーブルの足がポッキリと折れて顔面から床に突っ込んだ。
.......これは、酷い。
「あ、あの、あの人っていつもああなんですか?」
近くのモヒカン頭の人に聞いてみる。
「あっ?いやそんなことねぇぞ。むしろイメージ通りキリッとした大人の女って感じだが最近のユカリはついてないらしいな。この間も馬車にはねられてたしな」
えっ!?はねられたってそれ平気なのかよ...俺の死因よりひどいぞそれ。
「プークスクス!この女神アクア様に無礼な態度をとるから――ひゅぐっ!痛いじゃない!何すんのよ!」
誰だって自分が女神って言ってるやつがいたら信じねぇよ。俺でも信じない。アクアには黙ってもらうために脳天にチョップしておいた。そんなアクアはいいとして
「えっと、だ、大丈夫ですか?」
「ぐすっ....え、ええ、ありがとう」
うわっ...マジで美人だなおい。少し涙ぐんで潤んだ瞳に位置の関係状上目遣いになってるからなおさらだな。それにいい匂いもする。こんなお姉さんと冒険者生活をおくれたら最高だろうな。
俺の手をとり立ち上がるお姉さん。
「えっとあなた登録料が無くて困ってたのよね?お礼といってはなんだけど1000エリスと少しの気持ちよ、受け取って」
こ、これができる大人の女性ってやつか!美人で気もきくとか最高じゃないか。にしても渡されたときに手をギュッとされただけで胸のドキドキがヤバい。まさか、これが恋ってやつか....。
「ちょっと!なんでこいつだけなのよ!しかもこれ一人分じゃないっ!」
「そっちの青いのは何もしてないでしょ。うるさいわね。行きましょうか紫苑」
金髪お姉さんの近くにいた全体的に青い人がうなずく。同じ青なのに絶対にあっちの人の方がこの女神よりもいい気がする。...ん?あのシオンて呼ばれたひとの服ってパーカーか?でもここって異世界なんだろ、パーカーなんて....しかもよく見ると服には差し押さえとかの札みたいなのが貼ってあるしファッションにしては変だ。
もしかして....いやきっとそういう風に見えるだけか。
そのあと登録料をなんとかして冒険者登録をしたんだが俺は幸運が高いだけ、受付のお姉さんにが商人が向いてるといわれる始末。対するアクアは女神だからなのかステータスは軒並み高い。
ギルドの冒険者達にも驚かれていた。こういうイベントって普通は俺がなるもんじゃないのかよ...。
「えええええええ!?」
なんて思っているとまた受付のお姉さんの叫び声。そっちを見るとさっきの金髪のお姉さんと独特の服装をした女の人がいた。
「な、なんですか....これは...。ステータスは高いんですが幸運値だけが極端に低いです。というかマイナスに振り切ってますよ!?シオンさんユカリさん!?私こんなのみたことないんですけど!?」
「まあ、わかってたわよ...ねぇ、紫苑」
「うん、まあ...私なんてこんなもんだよ...職業は冒険者でいいや...私みたいなのでもなれそうだし」
な、なんかあの二人のところだけ変なオーラ出てないか?なんかこう...黒っぽいなにか...。しかも、聞き捨てならないことが聞こえたけどステータスが高いのに冒険者を選ぶのか、なんだ冒険者にしかなれない俺への当てつけか?まあ、そんなことはないんだろうけど、いいなぁ...ステータス高くて。
ま、まあいいこれからは俺だって冒険者の一員、俺の冒険者生活がここから始まるんだ!
◆
まさかギルドに来るまでに3回も暴走馬車に遭遇するとは思わなかったわ...しかもギルドに来てからも散々。なによあれ、私をピタゴラスイッチの一部だと思ってるの?
私のZUN帽もびちょびちょになっちゃったし...今はスキマの中にしまってあるから何も被ってないのよね。そういえばギルドじゃあ帽子はとったことなかったわ。だからなのかいくつかの視線を感じる。見てもいいけどじろじろ見られるのはちょっとね。
それと私のことを起こしてくれたあの青年だけどあれジャージだったわよね。最初は似た服なのかと思ったけど名前を聞いて確信したわ。だって佐藤和真って完全に日本人だし。何らかの理由でここにいるんだろうけど私には関係ないわね。
まあそんなことよりも紫苑のことだけどステータスは予想通りだったわ。幸運最低値、さすがは貧乏神ね。
「紫苑、ところで本当に冒険者でよかったの?貴方ならもっと別の職業にもなれたでしょう?」
「んー、でも冒険者ならスキル全部覚えられるって...そっちの方がいいと思って。それならそのうち紫とか女苑の役にたてるかなって...役にたたないかもだけど...」
「そんなことないわよ、きっと力になるわ」
紫苑は紫苑なりに考えていたみたいね。というかいい子すぎない?本当に貧乏神?いやそれは関係ないか。
実際に紫苑が役にたつかと聞かれればそれはもういるだけでも役にたっている。まず私の話し相手になってくれてるし戦力としても充分すぎるくらい。そのうち女苑も見つけなきゃいけないけど二人が揃えばかなりの戦力になる。その辺の冒険者なんて目じゃないくらいにわね。
「そういえば紫の職業ってなんなの」
「賢者」
「妖怪の?」
まあ貴方ならそっちを思うわよね。私もそう思ったし。
「一応は賢者ってだけよ。こっちには私たちみたいなのは今のところ貴方と私、そして女苑だけ」
紫苑はそれをきくと数回うなずいてもらったばかりの冒険者カードを興味深く見ている。私も近づき一緒に見せてもらう。
どれどれやっぱり私と同じで最初からいくつかのスキルは持ってるわね。
『弾幕』に『スペル』、それに『憑依』、『完全憑依』スキルポイントも多くある。
「紫、スキルってどんなのあるの」
スキルね....そういえば私って『ドレインタッチ』しか覚えてなかったわ。ウィズに見せてもらっただけで魔法とかそういうのはパーティも組んでないしで見る機会なかったし...賢者って魔法職な気がするけど私ってまったくといっていいほど魔法覚えてないわ。
これじゃあ、賢者(脳筋)じゃない...。
「あー、えっと...私もあんまり詳しくないわ」
「え...私より冒険者やってるのに...なんで」
....そういわれてもね。
「やあやあ、お二人さん!スキルについて知りたいの?なんならあたしが教えてあげようか?」
そういいながら一人の少女が話しかけてきた。
革の鎧に身軽そうな格好。頬に小さな刀傷のある明るい感じの銀髪少女。
「でもただじゃあ教えられないなぁ~、クリムゾンビア一杯奢ってくれれば教えてあげてもいいんだけどなぁ~」
いや、教えてくれとは言ってないんだけど。それに....
「ねぇ、紫苑こういう輩ってどう思う」
「....信用しない方がいい..絶対に」
「そうよね、いきなりやって来たと思ったら奢ってくれれば教えますなんていったい何様なのかしらね」
「えっ!?ちょっ!?」
「うん、多分私たちから何か盗んだり善からぬことをするために近づいたんだと思う。...もうなんにも持ってないのにこれ以上何を盗るの...」
「待って待って!?あたしはそんなつもりじゃなくてっ!お、奢ってくれなくてもいいから親切心でだから!教えますタダで教えますから着いてきて!!」
私と紫苑は疑いの目を少女に向けつつ警戒しながら着いていくのだった。
カズマ達は元気に土木工事