ありふれていない世界最強メイド【本編完結済み】   作:ぬくぬく布団

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布団「投稿だよ~」
深月「お正月も過ぎ忙しくなりますね」
布団「それはそうと、意味深回の方は凄いですねぇ」
深月「その話を今、此処でするのですか?」
布団「・・・止めておこう」
深月「それで良いのです。深く掘り返さなければ何もしませんよ」
布団「さ、さあ。前書きもここまでにして本編へ行きましょう!」
深月「読者の皆様方、誤字報告有り難う御座います。それでは、ごゆるりとどうぞ」


ウサギとライセン大峡谷
メイドのチートが加速する


~皐月side~

 

うぅ~・・・勝てない。ハジメとの初夜を経験した後、数回やっても全然勝てないわ。寧ろ初めてよりも上手になってて、弱点部分ばかり攻められてしまいノックアウト。一人では保たないと判断した私は、ハジメに好意を抱いているユエを参加させたわ。もうね、ハーレムばっち来いって事よ!一人だと身が保たないわよ!因みに、私とユエの二人は返り討ちに遭っちゃいました。ハジメの理性が飛ぶと勝てないわ・・・

ハーレム有りと堂々と宣言した私だけど、ユエにはある条件を飲む事でOKとしたわ。正妻は私―――――これは確定で、ユエ自身も納得していたわ。だけど次の条件では渋っていたわ。それは、第二婦人は深月だという事よ!え?本人の許可はどうしたのか?私が決めたから問題無いわ!余談だけど、深月もハジメとやったからね?18歳以上で気になる人はそちらを覗いてね?一番の予想外だったのは、ハジメが深月をノックアウトさせた事ね。ステータスが格段に上の深月を倒すとは・・・私達はとんでもないモンスターを覚醒させたのかもしれないわ

そんな生活をする事おおよそ二ヶ月。これからの行動予定の指針の決まった私達は、修行、休息、補給等々をして着々と準備を進めているのよ

 

四人の生活は修行によるステータス向上――――――熟練度上げ等と兵器開発だ。自身の手でアーティファクトを創り出せるハジメと皐月は、次々と地球産の物を創り上げたのだ

 

「お嬢様、腕の調子は如何ですか?」

 

「・・・ハジメ、気持ちいい?」

 

「「ん~、気持ちいいぞ~(わ)」」

 

ハジメの左腕の義手と皐月の右腕の義手はアーティファクトであり、身体に馴染ませる為にマッサージを行っているのだ。ハジメは二の腕が存在するので、纏う感じでの一品だ。しかし、皐月に関しては肩から全ての義手である。創る際に最も複雑だったのは言うまでも無い。ここで役立ったのは、某錬金術師の義手である

切断面を鉱石で塗り潰す様に纏わせて疑似関節を作る際に痛みが生じる。疑似神経の接合の為に一定部分の肉を抉らなくては駄目だったからだ。深月の針刺しで疑似麻酔を施すが、それは気休め程度で痛みは有ったのだ。処置をするハジメも皐月の痛がる姿に心を痛めながら作業をして、製作することに成功したのであった。因みに、義手のギミックはハジメよりも上回る程搭載されている

この二ヶ月で装備は以前とは比べ物にならないほど充実しており、ユエを除く三人のステータスは現在こうなっている

 

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南雲ハジメ 17歳 男 レベル:???

天職:錬成師

筋力:14050

体力:15000

耐性:13000

敏捷:16050

魔力:14050

魔耐:14050

技能:錬成[+鉱物系鑑定][+精密錬成][+鉱物系探査][+鉱物分離][+鉱物融合][+複製錬成][+圧縮錬成] 魔力操作[+魔力放射][+魔力圧縮][+遠隔操作] 胃酸強化 纏雷 天歩[+空力][+縮地][+豪脚][+瞬光] 幻歩[+認識移動] 風爪 衝撃波[+収束][+拡散][+並列] 夜目 遠見 気配感知[+特定感知] 魔力感知[+特定感知] 熱源感知[+特定感知] 気配遮断 毒耐性 麻痺耐性 石化耐性 恐慌耐性 全属性耐性 先読 金剛 威圧 念話 追跡 高速魔力回復 魔力変換[+体力][+治癒力] 限界突破 生成魔法 言語理解

 

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高坂皐月 17歳 女 レベル:???

天職:錬成師

筋力:12050

体力:14500

耐性:12500

敏捷:16050

魔力:15000

魔耐:15000

技能:錬成[+鉱物系鑑定][+精密錬成][+鉱物系探査][+鉱物分離][+鉱物融合][+複製錬成][+圧縮錬成] 魔力操作[+魔力放射][+魔力圧縮][+遠隔操作] 胃酸強化 纏雷 天歩[+空力][+縮地][+豪脚][+瞬光] 幻歩[+認識移動] 風爪 衝撃波[+収束][+拡散][+並列] 夜目 遠見 直感 気配感知[+特定感知] 魔力感知[+特定感知] 熱源感知[+特定感知] 気配遮断 毒耐性 麻痺耐性 石化耐性 恐慌耐性 全属性耐性 先読 金剛 威圧 念話 追跡 高速魔力回復 魔力変換[+体力][+治癒力] 限界突破 生成魔法 言語理解

 

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

神楽深月 17歳 女 レベル:???

天職:メイド

筋力:28000

体力:30000

耐性:31000

敏捷:35000

魔力:26050

魔耐:26050

技能:生活魔法[+完全清潔][+清潔操作][+清潔鑑定] 熱量操作[+蒸発][+乾燥][+瞬間放熱] 超高速思考 精神統一[+明鏡止水] 身体強化 魔気力制御[+放射][+圧縮][+遠隔操作][+複合][+憑依] 気配感知[+特定感知] 魔力感知[+特定感知] 熱源感知[+特定感知] 気配遮断[+透化][+断絶] 家事[+熟成短縮][+魔力濾過][+魔力濾過吸引] 節約 裁縫 交渉 戦術顧問[+メイド] 纏雷 天歩[+空力][+縮地][+豪脚][+瞬光][+無音加速] 幻歩[+幻影][+認識移動] 風爪 衝撃波[+収束][+拡散][+並列]  夜目 遠見 魔力糸[+伸縮自在][+硬度変更][+粘度変更][+着色][+物質化] 胃酸強化 超直感[+瞬間反射][+未来予測] 状態異常完全無効 金剛[+超硬化] 威圧 念話 追跡[+敵影補足][+識別] 超高速体力回復 超高速魔力回復 魔力変換[+体力][+治癒力] 心眼[+見極め][+観察眼] 極致[+武神] 限界突破 生成魔法 忠誠補正 言語理解

称号:メイドの極致に至る者

 

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最早、レベルに至っては表記されない状態だ。深月に関してはもう言うまでも無いだろう

因みに、勇者である天之河光輝の限界は全ステータス1500位だ。限界突破の技能で更に三倍に上昇させる事が出来るが、それを含めてもハジメと皐月とのステータスには約三倍の開きがある。だが、魔物の技能を吸収した事により技の引き出しが圧倒的に多く、限界突破もあるので実質五~六倍の開きがあると言っても良いだろう。深月に関しては限界突破をしなくても、戦闘の経験、即時状況判断、幅広い戦闘方法により十倍以上の開きがあるのだ。そもそも、神の先兵の劣化コピーとの戦闘時、ステータスの差が三~四倍あったのにも関わらず倒す事が出来ている。この時点で不利的状況下での引き出しが圧倒的に多く、訓練とはいえハジメと皐月とユエの三人相手に勝利しているのである。この時の三人の感想は「単調な動きにさせられる」「避けた先に攻撃が来る」「・・・魔法を叩き切るのは反則」という具合なまでのぶっ壊れなのだ

 

まぁ深月に関しては言うまでも無いわね。特に派生技能が目に見えて増えてるのは理由は恐らく神の先兵のコピーと戦った際に覚醒したんだろうなぁ。後は私生活で色々と多様しているというのも含まれるわね。魔力糸を生成魔法で物質化してたら派生技能として開花しちゃうし・・・多分"節約"が関わっているんだろうなぁ

 

深月が魔力糸を物質化する際には生成魔法も行使しなければならない。二重に魔力を消費しなければいけないのだが、節約にて魔力消費量を軽減させながら沢山衣服を創っていたから派生した技能なのだ。蒸発、乾燥、瞬間放熱は家具、甘味を作る際に熱量操作を試行錯誤した賜物だ。武神に関しては武器だけでなく無手で三人を相手していた時に派生して、今なら無手で表オルクス迷宮の魔物ならば全て倒せる程だ

 

深月の武神は最早チートを通り越していると思うわ。だってね?三人の同時攻撃が当たると思った瞬間に動きが明らかに違ったのよ!訓練中に覚醒した深月相手に私達は分も持たなかったわ

んんっ!話を変えるわ。新装備に"宝物庫"という便利道具を手に入れた私達。これはオスカーが保管していた指輪のアーティファクトで、勇者の道具袋みたいな物だったわ。かなりの容量があって、半径一メートル以内なら任意の場所に出す事が出来る超便利アイテムなの。遠距離武器を必要としている私達にとって相性が良くて、弾丸の保管庫ね。これは一つしか無かったのでハジメが付けているわ。私の側には深月を置く事でいざという時に対処が出来るわ。ハジメは宝物庫から弾倉を出して空中リロードを習得、私も一応出来る様にしておいたわ。何事も備えあれば憂い無しとはこの事ね

お次は、魔力駆動二輪と四輪―――――簡単に言えば魔力を燃料として動くバイクと車よ。バイクに関しては三台、車は二台。車に関しては某エイリアン対策部みたいにギミックが搭載された代物よ。バイクに関しては深月専用の物が一台創られたわ。これだけは超特注で、某ソルジャーバイクみたいに刀剣類を積み込んだのよ

武器に関しては、対物ライフルのシュラーゲンが復活。耐久性を上げながら持ち運び便利の一品となり、私の愛用武器となったわ。ドンナーはどうしたのかですって?深月にホルスターを創って貰って其処に装着しているわよ。そしてドンナーの対となるシュラークも開発して装備しているわ。恐竜擬き達の一件から手数と面制圧系の武器の二種類

メツェライ・・・分かりやすく言うとミニガンね。そして連射可能なロケット&ミサイルランチャーのオルカンを開発。これで大量の魔物相手には遅れは取らないわ!

ここで残念なお知らせが一つ、実は私の目が見えなくなったのよ。欠損では無い限り癒やす神水を飲んでも直らなかったのよ。義手を創る際に神経が傷付き死んだと判断したわ。まぁ、ハジメが代わりとなる義眼を作ってくれたから気にならないけどね?生成魔法を使い、神結晶に、"魔力感知""先読"を付与することで通常とは異なる特殊な視界を得る事ができる魔眼なの。魔法の核となる部分が見えて其処を撃ち抜くと魔法を消す事に成功してはしゃいじゃったのは言うまでも無いわ・・・某型月の魔眼と似た事が出来たから仕方がないわよ。ハジメも気になったのか、魔眼の効果を付与した眼帯を開発して装着。これで二人お揃いね♪と嬉しかったが、深月が指さす鏡の方を見ると正しく中二病患者の姿にハジメが絶望して膝から崩れ落ち四つん這い状態になり丸一日寝込んじゃったのよ。格好いいと思うんだけど・・・何がいけなかったのかしら?

 

中二病患者のハジメを慰め、夜戦する事で持ち直させる事に成功した皐月。ダメージは余りにも大きいと思ったが、優しく慰める事でハジメも理性を暴走させる事無くとても良い夜戦となったのだった

完全回復したハジメは、神結晶の膨大な魔力を内包するという特性を利用して錬成でネックレスやイヤリング、指輪などのアクセサリーに加工。それを皐月とユエに贈った

 

「・・・プロポーズ?」

 

「・・・それで魔力枯渇を防げるだろ?今度はきっとユエを守ってくれるだろうと思ってな」

 

「大丈夫よユエ。私はハーレムばっち来いだから。それに、婚約指輪は故郷に帰ってから作ってくれる筈よ」

 

「・・・なら大丈夫!」

 

「ふふふ、――――――大好きよ。ハジメ」

 

「ありがとう・・・大好き」

 

「・・・おう」

 

それから十日後。遂に四人は地上へと出る為、三階の魔法陣を起動させる

 

「俺の武器や俺達の力は、地上では異端だ。聖教教会や各国が黙っているという事はないだろう」

 

「兵器等のアーティファクトを要求されたり、戦争参加を強制される可能性も極めて大きいわ」

 

「ん・・・」

 

「神は敵と仮定してこれからは干渉されない立ち回りをしなければなりませんね」

 

「世界を敵にまわすかもしれないヤバイ旅だ。命がいくつあっても足りないぐらいな」

 

「今更・・・」

 

「「俺(私)達が互いを守る。それで俺達は最強だ。全部なぎ倒して、世界を越える」」

 

「んっ!」

 

「いざという時は私に頼って下さいね?」

 

「「「深月は最終兵器だから」」」

 

光が四人を包み込み魔方陣の上には誰も居なくなった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~深月side~

 

光が晴れた先に見える景色は洞窟だった。ハジメは地上だと信じ込んでいたのか、もの凄く落ち込んでいたのだった

 

「何落ち込んでいるのよハジメ。隠し通路が見つかる所にあれば意味無いでしょ」

 

「皐月の言う通り・・・秘密の通路・・・隠すのが普通」

 

「あ、ああ、そうか。確かにな。反逆者の住処への直通の道が隠されていないわけないか」

 

いつになく浮かれていた事に恥じるハジメ。頭をカリカリと掻きながら気を取り直し、緑光石の輝きも無い真っ暗な洞窟を道なりに進む事にした。途中、幾つか封印が施された扉やトラップがあったが、オルクスの指輪が反応して尽く勝手に解除されていった。一応警戒していたのだが、拍子抜けする程何事も無く洞窟内を進み、遂に光を見つけた。外の光を求めて止まなかった三人は顔を見合わせニッと笑い駆け出そうとするが

 

「三人共、浮かれてはいけませんよ。この先が魔物が大量に居る場所可能性も捨てきれません」

 

ピタッと止まり、深呼吸して落ち着きを取り戻す三人。改めて、警戒をしながらゆっくりと歩を進めて行くと風を感じた。奈落の様な淀みのある物では無く、清涼で新鮮な風にハジメ達は、"空気が旨い"という感覚をこの時ほど実感した事はなかった。そして待望の地上へ出た

それは地上の人間にとって地獄にして処刑場だ。断崖の下はほとんど魔法が使えず、多数の強力にして凶悪な魔物が生息する。西の【グリューエン大砂漠】から東の【ハルツィナ樹海】まで大陸を南北に分断するその大地の傷跡。【ライセン大峡谷】と

 

「・・・戻ってきたんだな・・・」

 

「やっと・・・やっと戻って来た!」

 

「・・・んっ」

 

「よっしゃぁああーー!!戻ってきたぞ、この野郎ぉおー!」

 

「地上よ、私は帰ってきたぁあーー!」

 

「んっーー!!」

 

念願の地上、懐かしき匂いと光に三人共歓喜する。とても良い笑顔だった

 

『グギャアアアアアアアアアアア!?』

 

そして響き渡る絶叫。咄嗟に身構えるが、それは深月が周りに居た魔物を蹂躙している光景だった

 

「ま、そうなるな」

 

「深月に見つかったが最後ね」

 

「・・・南無」

 

三人共が魔物に対して心の中で合掌。数分も満たない時間で殲滅し終えて合流した深月

 

「全く、嬉しいのは分かりますが大声を出されては魔物が集まってしまいますよ?先程の手応えから奈落の魔物達よりも弱いと確信致しましたが、此処では魔力が分解されてしまうので注意して下さい」

 

「「「はい・・・」」」

 

軽くお説教をされた三人はこの場所について色々と調べていた。ハジメは魔物の素材を剥ぎ取り回収、皐月とユエは魔法に関してだ

 

「ユエどんな感じ?」

 

「・・・分解される。・・・十倍位の力を入れないと駄目」

 

「効率悪いわね。この場所だとユエは温存して私とハジメで魔物を殲滅するわ」

 

「うっ・・・でも」

 

「適材適所、群れならいざ知らず。多くても五~六匹程度余裕よ」

 

ユエが渋々といった感じで引き下がる。せっかく地上に出たのに、最初の戦いで戦力外とは納得し難いのだろうか頬を膨らませて拗ねている

 

「さて、この絶壁を登ろうと思えば登れるだろうが・・・どうする?ライセン大峡谷と言えば、七大迷宮があると考えられている場所だ。せっかくだし、樹海側に向けて探索でもしながら進むか?」

 

「そうね。峡谷抜けて砂漠横断とか嫌だし、樹海側なら町にも近そうだし」

 

「・・・確かに」

 

方針は決まり、ハジメは宝物庫から魔力駆動二輪を取り出した。ハジメの後ろはユエ、深月の後ろに皐月と魔力駆動二輪に跨がる。ユエがハジメに引っ付くが本妻の余裕もある皐月は気にしないのである。魔力駆動二輪を走らせていると魔物が襲ってくるが、深月が投擲する魔力糸が結ばれた刀剣が頭部に突き刺さり絶命。それを回収、また投げるという行為だけで殲滅して行く。ハジメと皐月も襲い来る魔物を蹴散らしている

しばらくすると、遠くない場所で魔物の咆哮が聞こえた。中々の威圧で、少なくとも今まで相対した谷底の魔物とは一線を画すようだ。突き出した崖を回り込むと、その向こう側に大型の魔物が現れた。かつて見た恐竜擬きに似ているが頭が二つあり、真に注目すべきは双頭ティラノの足元をぴょんぴょんと跳ね回りながら半泣きで逃げ惑うウサミミを生やした少女だ

 

「・・・何だあれ?」

 

「・・・あれって兎人族よね?」

 

「何でこんな所に?兎人族って谷底が住処なのか?」

 

「普通は森じゃないかしら?」

 

「じゃあ、あれか?犯罪者として落とされたとか?処刑の方法としてあったよな?」

 

「・・・悪ウサギ?」

 

「それ以外となると、奴隷と言った所でしょうか?帝国は亜人種を奴隷としているとお聞きしていますので」

 

「そうなのか?」

 

「そう言えば弱肉強食国家って書いてあったわね」

 

赤の他人である以上、単純に面倒だし興味が無く面倒事の匂いしか無いのでとっとと立ち去ろうとしたら

 

「だずげでぐだざ~い!ひっーー、死んじゃう!死んじゃうよぉ!だずけてぇ~、おねがいじますぅ~!」

 

涙を流し顔をぐしゃぐしゃにして必死に駆けて来たのだ。そのすぐ後ろには双頭ティラノが迫っていて今にもウサミミ少女に食らいつこうとしていた。心優しき人達であれば助けるのであろうが

 

「うわ、モンスタートレインだよ。勘弁しろよな」

 

「・・・迷惑」

 

「どうしますか?」

 

「立ち去る。以上」

 

助ける気は皆無。ウサミミ少女の必死の叫びは無慈悲にも届かない。さっさと立ち去ろうと余所に向くと

 

「まっでぇ~、みすでないでぐだざ~い!おねがいですぅ~!!」

 

「「グゥルァアアアア!!」」

 

「あ"ぁ"?」

 

ハジメ達に殺意と共に咆哮を上げたが最後。その殺気に反応して

 

ドパンッ!!

 

二本のウサミミの間を一条の閃光が通り抜けた。そして、目前に迫っていた双頭ティラノの口内を突き破り後頭部を粉砕し貫通した。力を失った片方の頭が地面に激突、慣性の法則に従い地を滑る。双頭ティラノはバランスを崩して地響きを立てながらその場にひっくり返った

 

「きゃぁああああー!た、助けてくださ~い!」

 

衝撃でウサミミ少女は再び吹き飛び、狙いすましたようにハジメの下へ飛んで行くが一瞬で魔力駆動二輪を後退させると華麗にウサミミ少女を避けた

 

「えぇー!?」

 

驚愕の悲鳴を上げながらハジメの眼前の地面にベシャと音を立てながら落ちた。両手両足を広げうつ伏せのままピクピクと痙攣している。双頭ティラノが絶命している片方の頭を、何と自分で喰い千切りバランス悪目な普通のティラノになっ―――――

 

「うっさいわよ」

 

ドパンッ!!

 

皐月にもう一つの頭を撃ち抜かれて絶命したのだった

 

「おい、こら。存在がギャグみたいなウサミミ。助けてやったんだからとっとと消えろ」

 

「えっ?――――――し、死んでます・・・そんなダイヘドアが一撃なんて・・・」

 

とっとと去ろうとするハジメ達に気が付きハジメにしがみつくが、ハジメは脇の下の脳天に肘鉄を打ち下ろす

 

「へぶぅ!!」

 

呻き声を上げて、「頭がぁ~、頭がぁ~」と叫びながら両手で頭を抱えて地面をのたうち回るウサミミ少女。それを冷たく一瞥した後、ハジメ達は再び何事もなかったように魔力駆動二輪に魔力を注ぎ先へ進もうとする。しかし、物凄い勢いで跳ね起きて、「逃がすかぁ~!」と再びハジメの腰にしがみつくウサミミ少女

 

「先程は助けて頂きありがとうございました!私は兎人族ハウリアの一人、シアといいますです!取り敢えず私の仲間も助けてください!」

 

四人は奈落から脱出して早々に舞い込んだ面倒事に深い溜息を吐くのだった

 

 

 

 




深月「・・・」
布団「( ´゚д゚`)アチャー。お嬢様がやっちゃった」
深月「し、仕方ありません!お嬢様ですのでセーフです!」
布団「なら、蒸し返してもオッケーって事だよね!」
深月「本気で仰っているのでしょうか?」ゴゴゴッ
布団「あ、はい・・・すいませんでした」
深月「まぁ許して差し上げます。ですが!アンケートを出して下さいね?」
布団「よっしゃ任せろ!」タタタッターン
深月「これならば、お嬢様とイチャイチャできる可能性が」
布団(神は言っている。それは定めでは無いと!)
深月「それでは、読者の皆様!アンケートを宜しく御願い致します!」
布団「感想、評価宜しくです~。あ、非ログインユーザーからでも感想を書ける様に設定し直しておきます」
深月「フフフッ!皆様、お待ちしておりますよ!」
布団(暴走を止めるのも作者の使命ですねぇ)



ー追記ー

布団「反映出来ていなかったです。申し訳無い( ・ω・)」

お待ちかね!清水君の行く末は!?

  • 撃たれて終わり(原作通り)
  • お説教されて、先生達と行動
  • お嬢様の忠実なる執事に
  • 男の娘となり、テイマーメイドになる

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