ありふれていない世界最強メイド【本編完結済み】 作:ぬくぬく布団
布団「大丈夫だ、この回は設定をある程度決めていたから」
深月「もう一つのクロスオーバー小説は大丈夫なのですか?」
布団「ダイジョウブダヨーモンダイナイヨー・・・」
深月「反省していませんね!其処に正座しなさい!」
説教中・・・
深月「全く・・・作者の無計画さにはほとほと呆れてしまいますね」
布団「 」チーン
深月「それはそうと、読者の皆様の感想有り難うございます。作者の誤字報告もありましたのでとても助かっています」
布団「グフゥ」グサグサッ!
深月「では次のお話です。ではごゆるりとどうぞ」
~深月side~
お嬢様の口からハッキリとど腐れ野郎とその取り巻き三人組に理由無く関わらないでと口にされたので、これからはかなり心身的に楽になりますね。ハッキリと戦闘参加を決意した以上、戦いについて学ばなくてはいけない事から正直に言いまして期待なんてこれっぽっちもありません。幾ら潜在能力があるからと言ってもそれを扱う人間の力量が伴っていないとどうする事も出来無いのです
狂信者について行くと柵に囲まれた円形の大きな白い台座が鎮座しており、大聖堂で見たのと同じ素材で出来た美しい回廊を進みながら促されるままその台座にお嬢様を抱え乗ると、その台座には巨大な魔法陣が刻まれていました。すると狂信者が呪文を唱え
「彼の者へと至る道、信仰と共に開かれん――"天道"」
終わったと同時に足元の魔法陣が燦然と輝き出し、まるでロープウェイのように滑らかに台座が動き出して地上へ向けて斜めにおりていきます
因みに私達が居た場所は聖教教会は【神山】の頂上で召喚された様です。しかもその高さは凄まじく、雲海が見える程高い場所でした。普通は息苦しかったり寒かったりとするのですがおそらく魔法で生活環境を整えているのでしょう。そうして雲海抜け地上が見えた大きな町―――――ではなく国が見える。巨大な城と放射状に広がる城下町は主要都市と言えば良いでしょうか・・・台座は王宮と空中回廊で繋がっている高い塔の屋上に続いているようですね
演出としてこの様な光景を見せられればこの街は魔人族に滅ぼされ、瓦礫の山となるでしょう。それを防ぐ為には「あなた方の力が必要なのです!」等と言っている様な物ですね。現にど腐れ野郎はその様に感じているでしょう・・・正義とは人それぞれですが、現実を理解していないこの者達に忠告しても遅いでしょうね
徐々に近づいていく地表、そして外の景色を静観しながら深月は皐月の忠犬として、害ある物をどう払うか考えている内に到着。そして一同は王宮の玉座へと案内されて行く
王宮は教会に負けないくらいの内装で、道中に騎士っぽい装備を身につけた者や文官らしき者、メイド等の使用人とすれ違い、その一人一人の目が期待と畏敬の籠った視線であり何者であるか予想が出来ていたのだろう。ハジメは居心地が悪そうに最後尾を歩く。まぁこの中でこの様な視線を向けられていないのは深月ただ一人。メイド服を着ているから仕方が無いのである
そして巨大な両開きの扉の前に到着すると、両サイドに立っていた兵士二人がイシュタルと勇者一行が来たことを大声で告げて扉を開け放つ。イシュタルは悠々と、天之河達の様な一部例外を除いては恐る恐るといった感じで潜って行くが深月だけが兵士に呼び止められるが、皐月の一言でギョッとして謝罪し一同の元へと合流する
扉をくぐった先には真っ直ぐ延びたレッドカーペット、その奥の中央に豪奢な玉座があり、その手前で立ち上がり待っている初老の男性がいた
成る程、本来は王であるあの男性が立ち上がり待っていたとなる所を見るとこの狂信者は国王よりも地位が高いという事が確定致しました。お嬢様も南雲さんも気が付いた様で何よりです。周囲を見るにあの方は王妃、その息子の王子と娘の王女辺りでしょうか?
またもや深月の予想は正しく、国王の名をエリヒド・S・B・ハイリヒといい、王妃をルルアリア、王子はランデル、王女はリリアーナという。その他にも騎士団や宰相等の高い地位の者達が紹介されて行き、晩餐会が開かれ異世界料理を堪能する。見た目は洋食のそれに近い物だったが、超メイドこと深月は厨房へと赴いて使われている食材、調理方法を見て学び自分の物とした。深月は皐月の為となるならば知らない知識を学ぶ事を当たり前とし、見ただけで覚えるという規格外な才能を持っているのだ
王宮では勇者達の衣食住が保証されており、訓練における教官等も現役の中から選ばれている。いずれ戦いに赴く為の親睦を兼ねてと言う事もある。晩餐が終わり各自に一室と割り振られる部屋に鎮座する天蓋付きのベッド―――――庶民の彼等からすると戸惑いがあるのだが皐月に関しては慣れたベッドの光景だった。ちなみに深月は一室を拒否、皐月の専属メイドと言う事で一緒の部屋で寝ているのである。そして皐月から一緒に寝ようという無茶ぶり命令により現在一緒に寝ている
お嬢様!お嬢様!お嬢様!お嬢様の匂いがああああああああ!クンカクンカスーハースーハー・・・・・フゥ。つい、お嬢様の愛が爆発してしまいました。お見苦しい所をお見せして申し訳御座いませんでした
こうして怒濤の一日が終わった
翌日から戦闘訓練と座学が始まるにあたって、銀色のプレートが全員分渡され騎士団長メルド・ロギンスが直々に説明を始めた
「よし、全員に配り終わったな?このプレートは、ステータスプレートと呼ばれている。文字通り、自分の客観的なステータスを数値化して示してくれる物だ。最も信頼のある身分証明書でもある。これがあれば迷子になっても平気だからな、失くすなよ?」
皐月は表裏と確認するがただの銀板ではないのではないかと不思議そうに思っているが内心ワクワク、深月は皐月のステータスについての心配をしていた
「プレートの一面に魔法陣が刻まれているだろう?そこで一緒に渡した針で指に傷を作って魔法陣に血を一滴垂らすとそれだけで所持者が登録される。ステータスオープンと言えば表に自分のステータスが表示される筈だ。原理とか聞くなよ?そんなもん知らないからな?神代のアーティファクトの類だ」
「アーティファクト?」
「アーティファクトって言うのはな、現代じゃ再現出来無い強力な力を持った魔法の道具の代物の事だ。まだ神やその眷属達が地上にいた神代に創られたと言われている。そのステータスプレートもその一つでな・・・複製するアーティファクトと一緒に、昔からこの世界に普及している物としては唯一のアーティファクトだ。普通は、アーティファクトと言えば国宝になるもんなんだが・・・これは一般市民にも流通している。身分証になるからな」
各生徒達はステータスプレートへと血を魔方陣へと擦り付けると淡い光が灯る。周りの様子を確認した皐月もやってみる
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高坂皐月 17歳 女 レベル:1
天職:錬成師
筋力:5
体力:5
耐性:5
敏捷:5
魔力:5
魔耐:5
技能:錬成 直感 言語理解
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「・・・・・ナァニコレ」
自分の数値の低さに絶望している皐月に追い打ちを掛けるかの如くメルドはこう続けた
「全員見れたか?説明するぞ、まず最初にレベルがあるだろう?それは各ステータスの上昇と共に上がり、上限は100でそれがその人間の限界を示す。つまりレベルは、その人間が到達できる領域の現在値を示していると思ってくれ。レベル100ということは、人間としての潜在能力を全て発揮した極地ということだからな。そんな奴はそうそういない」
「ゴフッ!」
「お、お嬢様!?」
自分の血を擦りつけようとした深月だったが、OTL状態となった皐月を支えるのが優先な為中断する
「げ、現実が私を殺しに来てる・・・・・ゴホッ!」
更なる追い打ちを掛けるメルド
「ステータスは日々の鍛錬で当然上昇するし、魔法や魔法具で上昇させる事も出来る。魔力の高い者は自然と他のステータスも高くなるのだがそこまで詳しい事は分かっていない。魔力が身体のスペックを無意識に補助しているのではないかと考えられている。そしてお前等用に装備を後で選んでもらうから楽しみにしておけ。なにせ救国の勇者御一行だからな。国の宝物庫大開放だぞ!」
「グペェ!?」
まだまだ追加攻撃は止まらない
「次に天職ってのがあるだろう?それは言うなれば才能で末尾にある技能と連動している。その天職の領分においては無類の才能を発揮するし、天職持ちは少ないぞ!戦闘系天職と非戦系天職に分類されるんだが、戦闘系は千人に一人、代物によっちゃあ万人に一人の割合だ。非戦系も少ないと言えば少ないが・・・百人に一人はいるな。十人に一人という珍しくない物も結構ある。生産職は持っている奴が多い」
まだ俺のバトルフェイズは終了していないぜ!
「後は・・・各ステータスは見たままだ。大体レベル1の平均は10くらいだな。まぁ、お前達ならその数倍から数十倍は高いだろうがな!全く羨ましい限りだ!あ、ステータスプレートの内容は報告してくれ。訓練内容の参考にしなきゃならんからな」
「 」チーン
現実は非情なり、ステータスが低い者なぞ誰も見向きもしない筈だ・・・というか間違いなくそうする。成長の伸び代が無いと言っている様な物―――――――そして追い打ちの中で一番酷い追い打ちに遭う
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天之河光輝 17歳 男 レベル:1
天職:勇者
筋力:100
体力:100
耐性:100
敏捷:100
魔力:100
魔耐:100
技能:全属性適性 全属性耐性 物理耐性 複合魔法 剣術 剛力 縮地 先読 高速魔力回復 気配感知 魔力感知 限界突破 言語理解
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皐月が否定した天之河のステータスがチートの権化であった
「ほお~、流石勇者様だな。レベル1で既に三桁か・・・技能も普通は二つ三つなんだがな~、規格外な奴め!頼もしい限りだ!」
「いや~、あはは・・・」
因みに団長はレベルは62でステータスはおよそ300前後、という伸び代によっては速攻で追い抜かれてしまう程の物だった。色々と見込みのある者達が居てメルド団長はホクホク顔であったが皐月よりも前に「ん?」と言う声が漏れ「見間違いか?」等と言う始末そしてステータスプレートに異常が無いか調べ、何も無いと分かると
「ああーその・・・なんだ。錬成師というのは言ってみれば鍛治職の事だ。鍛冶する時に便利だとか・・・」
ハジメの天職は錬成師と歯切れ悪く説明するメルド団長に私は少し疑問が残りました。何故あそこまで歯切れが悪いのか?と、後方で戦線を維持する為には錬成師は重要なポジション・・・そこで一つの可能性が思いついたのです。南雲さんはお嬢様の様にステータスが低いのでは無いかという結論に至りました。そして彼を目の敵にしている塵芥共が調子に乗り出します。正直言って不愉快です――――――お嬢様にも同じ様な事をしたのであれば
殺す
そしてお嬢様の命令で南雲さんを助けろと言われたのならば助けましょう
深月は待機、行く末を見つめる
「おいおい、南雲ってもしかして非戦系か?鍛治職でどうやって戦うんだよ?メルドさん、その錬成師って珍しいんっすか?」
「・・・いや、鍛治職の十人に一人は持っている。国お抱えの職人は全員持っているな」
「南雲~?お前、そんなんで戦えるわけ?」
「さぁ、やってみないと分からないかな」
「じゃあさ、ちょっとステータス見せてみろよ。天職がショボイ分ステータスは高いんだよなぁ~?」
檜山の取り巻き三人もはやし立て、強い者には媚び、弱い者には強く出る典型的な小物の行動に不愉快な視線が突き刺さるも全く気付かずに居る。檜山はハジメから奪い取る様にステータスプレートをひったくり、ステータスの内容を見て爆笑。斎藤達取り巻きに投げ渡し内容を見た他の連中も爆笑なり失笑なりをしていく。そしてクラスの一部の人達も失笑する
「ぶっはははっ~、なんだこれ!完全に一般人じゃねぇか!」
「ぎゃははは~、むしろ平均が10なんだから、場合によっちゃその辺の子供より弱いかもな~」
「ヒァハハハ~、無理無理!直ぐ死ぬってコイツ!肉壁にもならねぇよ!」
とハジメを馬鹿にしている最中――――――
「あー・・・えっとだな・・・分かっていると思うが、錬成師は・・・その・・・・すまん」
しんと静かになった取り巻きとクラスメイト達、何故か?それは皐月のステータスプレートを見たメルドの発した言葉だったからだ
「ハジメ君、同じ錬成師として一緒に頑張ろうね♪」
「そういえば高坂さんのステータスはどんな感じ?やっぱり僕よりも高いよね?」
にやりと悪い笑みを浮かべる檜山含む取り巻き男子達だがその全てを裏切る
「えっとね?私のステータスってハジメ君の半分の5なの」
更に空気が固まった事に気付くハジメ、そんな中フォローをしようとする愛子が近付き二人にステータスプレートを見せ―――――――
「南雲君、高坂さん、気にすることはありませんよ!先生だって非戦系?とかいう天職ですしステータスだってほとんど平均ですからね!」
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畑山愛子 25歳 女 レベル:1
天職:作農師
筋力:5
体力:10
耐性:10
敏捷:5
魔力:100
魔耐:10
技能:土壌管理 土壌回復 範囲耕作 成長促進 品種改良 植物系鑑定 肥料生成 混在育成 自動収穫 発酵操作 範囲温度調整 農場結界 豊穣天雨 言語理解
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死んだ魚の様な目をするハジメと皐月
「あれっ・・・どうしたんですか!?南雲君!高坂さん!」
愛子は二人に止めと言わんばかりの一撃を放つ
効果は抜群だ!
死んだ目をしながら逃避する様に標的を切り替える為、ハジメは未だにステータスプレートに何もしていない深月へと標的を切り替える
「そう言えば神楽さんのステータスってどうなのかな?様子を見てたけど、高坂さんに付きっきりで確認していなかった筈だけど・・・」
「あぁ・・・そう言えばそうね。深月のステータスってどんな感じ?」
この時全員が思っただろう。学校では運動能力抜群、男子すらをも上回るそれを考慮するならば、二人目の勇者だろうと思っていた
「では確認致します」
小指に針を少し刺して血を一滴、表示されたステータスは
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神楽深月 17歳 女 レベル:1
天職:メイド
筋力:250
体力:400
耐性:250
敏捷:350
魔力:400
魔耐:250
技能:生活魔法 熱量操作 気配遮断 高速思考 精神統一 身体強化 縮地 硬化 ■■制御 魔力制御 気配感知 魔力感知 家事 節約 交渉 戦術顧問[+メイド] 直感 心眼 極致[+剣裁][+拳闘][+体術] 限界突破 言語理解
称号:メイドの極致に至る者
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( ゚д゚)ポカーン
( ゚Д゚)( ゚Д゚)( ゚Д゚)( ゚Д゚)エッ!?ショウゴウナニソレ!?
最早誰もが呆然としていた
「・・・ハッ!?いかんいかん余りにも凄まじく呆然としていた!」
そして小悪党四人含めクラスの全員は笑う事を許されない。もしも笑ったが最後、物理的なOHANASHIが待っている為である
「ふむ・・・もう少し欲を言えば耐性系統が高い方が良いですね」
ちょっと待てえええええええい!と突っ込みを入れたい程チートである。天職がメイドってそれ違う!―――――しかも勇者よりステータスが高いという何とも言えないやっちゃった感が否めない
「流石~♪やっぱり深月は最強ね!私も鼻が高くて嬉しいわ!!」
るんるん気分の皐月はニコニコしておりとても良い気分だったのだが
「深月にそれだけの力が有るんだ!俺達と一緒に魔人族を倒そう!」
昨日の今日でこれである。絶対零度の視線を天之河へと向ける皐月はこう告げる――――――――
「ねぇ深月?あのご都合解釈者に本当の戦いというのを経験させて あ・げ・な・さ・い」
今までに無い底冷えした声に全員が驚愕する中、深月はただ一言―――――――
「了解致しましたお嬢様」
「徹底的に心という心をへし折って上げなさい」
「かしこまりました」
こうして前代未聞、勇者Vsメイドの戦いが幕を上げる
布団「良い感じにバグレベルにしちゃったんだぜ!」テヘペロ
深月「やりすぎでしょうに・・・」
布団「全てのお仕事をこなして戦闘までも出来るメイドなんて居ないんだぁ!」
深月「それはお嬢様の為です!」
布団「職業はビックリだろう?」
深月「いえそれは全く」
布団「なん・・・だと・・・・・!?」
深月「お嬢様のメイドとは私ですので」
布団「本当に狂化されてないんだよねぇ・・・?」
深月「お嬢様ニウムが足りませんので補充してきます」
布団「あ、はい・・・どうぞ」
深月「感想や評価はお気軽に お嬢様~♪」
布団「ではこの辺で終わりましょう次話までさようなら~」
お待ちかね!清水君の行く末は!?
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撃たれて終わり(原作通り)
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お説教されて、先生達と行動
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お嬢様の忠実なる執事に
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男の娘となり、テイマーメイドになる