神々が愛した幻想郷 ~ Fantasia Variants Dreamed. 作:左右手
次話投稿までの、繋ぎです。ぶっちゃけて言えば。
ネタバレ要素はありません。(2015/01/24 内容を更新しました。
天月柴芭に関する報告書
此処は幻想郷の何処か。
その場所を知る者は、此処にいる者達以外殆どいない。
足元に横たわるモノに手を乗せ、不安げそれを眺める妖怪が一人。
その妖怪の式――八雲藍は、自身の存在に気付き、此方を向き直った妖怪に声をかける。
「紫様、宜しいでしょうか」
その式の言葉に、幻想郷の管理者――八雲紫はほんの少し口角を上げる。
「ええ、藍。 ……アレは、まとまったかしら?」
「はっ、此方に」
そう言って手渡したのは、一枚の紙。
それを渡された紫は、その紙に目を通し、静かに目を伏せる。
「…………」
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冬に起きた異変、そして今回の一件を経て、新たに得られた情報をここに追記しておく。
外来人に関する情報-天月柴芭-
名前:天月柴芭 Shiba Amatsuki
性別:男
種族:不明(外の世界では人間と認識されていた模様)
年齢:不明(外の世界の諸機関には17歳と登録されていた)
身長:176cm
体重:73kg
血液型:B型
誕生日:5月8日
外見:後頭部の辺りだけを逆立たせた短めのストレート灰髪、目は灰色で、瞳孔が猫のように細長い。体格は割と細いが、非常に筋肉質。頬や腕には、謎の黒い痣が彫られている。それらは魔力で彫られたモノであり、何かを封じるために施されたものであるらしいが、詳細は不明である。
基本的に無口で無表情だが、最近では割と通常のコミュニケーションを取っている場面も見られる。性格は真面目だが、時に冗談を交したり詩的な台詞回しを用いたりと、ボキャブラリーは豊富な方であるようだ。
恵まれた体躯と卓越した身体能力から繰り出される体技は、弱小妖怪なら素手で倒せる程である。
自身の肉体の一部を龍の物へと変化させる戦い方を主流としている模様。短剣による剣技も嗜む。
霊力の扱いにも長けており、その技術は博麗の巫女の太鼓判押しである。
過去に起きた何らかの出来事が原因で、自身の能力を外と内の双方から封印している状態である。
今現在、心の封印を解いた事による反動が原因で昏睡状態に陥っており、この住処で紫様が療治にあたられている次第である。
能力:竜の腕や牙等を自身の肉体から出す事が出来る能力。詳細は不明。
尚、尋常ならざる治癒力に関しては、彼自身の体質である可能性が高いと判断した為、能力には該当しない物とさせて頂く。
※先日紫様が行った実験により、その能力が、嘗て博麗神社に祀られていた龍神「青竜」と関連がある事が発覚した。
博麗神社の、ひいては今後の幻想郷の行く末を左右する重大な事である為、今後も余念無く追求する次第である。
以上を持って、報告を終了する。
詳細な情報が判明次第、随時追記・修正していく次第である。
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「人の身に龍宿す子……果たして、貴方がそうなのかしらね?」
「紫様……?」
「……いえ、何でもないわ。 ご苦労様、下がっていいわよ」
「はっ」
「龍よ……。 貴方はこの子に……この幻想郷にどんな変化を齎すというのかしらね?」
幻想郷の何処かにある場所。
スキマ妖怪はただ一人、彼方の空を見据えながら、傍らに眠るモノの明日を沈吟するのであった。
キャラ毎にこういったまとめを用意する予定です。
物語が進んでいくにつれ、此処のまとめも更新されるかもしれません。
随時、とは銘打ってありますが、その実は不定期に他なりません。
予期せぬ事情で執筆が遅れる事も無きにしも非ずなので、気長にお待ち願いますよう。