神々が愛した幻想郷 ~ Fantasia Variants Dreamed. 作:左右手
はいごめんなさい、新学期新学校で色々とすったもんだあって、序盤は非常に忙しかった訳で…。
これ以降は普通に投稿できるように頑張ります。
-あらすじ-
流浪の剣士―紅炎は、幻想郷ライフを満喫している中出会った一匹の蝶に導かれる。
その蝶に導かれた先は冥界だった。彼は亡霊のお嬢様に御前試合をするよう頼まれて…
「幽々子様、一体どういうつもりなのですか!?」
言われるがままに引っ張られ、広いお庭らしき場所に移動した俺達。
漸く解放された妖夢は、そのまま幽々子に食って掛かる。
まぁ、突然やってきた見ず知らずの人間といきなり試合をしろ、等と訳の分からん事を言われたのだから無理も無いだろうけど。
「最近貴方、中々剣の腕が上達しないって言っていたじゃない」
「そ、それは…」
「だから、これは貴方の修行も兼ねた戦いなのよ」
幽々子のその言葉に納得した表情になりかける妖夢。言い包められてるッスよ~。
「で、ですが、それは彼に迷惑が…」
「それなら心配無いわ~。 それに関しては彼も合意の上よ。 …そうでしょう?」
「あー…そうッスね」
唐突ではあったが、色々考えてその案を呑んだ訳だし。
条件が条件だったから、呑まない手は無かったんスけどね。
「…まぁ、そういう事でしたら、文句はありません」
「そう、よかったわ♪ それじゃ、早く始めましょう~」
暫し唸っていた妖夢は、渋々と言った感じではあるものの、それを承諾した。
その言葉を聞いて、両の手のひらを合わせて軽く跳ねる幽々子。何とも無邪気な仕草だ。
今度は背中を押されて庭の中心へと向かう妖夢。
その後を追いかけるように、ゆっくりと歩いて行く。
剣での試合を行うには十分な広さを確保し、互いに向かい合う場所へと移動する。
妖夢は既に二振りの刀を鞘から抜き、それぞれの手に持って自然体で構える。
力は最低限にしか籠っていないが、それでいて一切の隙が無い構えだ。
縁側に座り、此方に声を掛ける幽々子の方に顔を向け、呆れた様な表情になる妖夢。
「遅ればせながら、名乗らせていただきます。
魂魄妖夢と申します。 この白玉楼の庭師兼、幽々子様の剣術指南役を務める者です。
…改めまして、よろしくお願いします」
再び此方に向き直り、改めて自己紹介をする妖夢。
さっき幽々子が紹介したので大体は知っていたが、それを敢えて言う事も無いだろう。
「ご丁寧にどうもッス。 自分は…さっき自己紹介した通りッス。
此方も、よろしくお願いするッス」
背負っていた刀を鞘ごと外し、両手でおもむろに抜刀する。
如何せん非常に刀身が長い為に、片手では抜く事すらできないのだ。
「…それにしても、随分と長大な大太刀ですね。
この楼観剣の倍はあろうかという長さ…一体どれ程あるのですか?」
ロウカンケンというのは、彼女が持っている刀のどっちかだろうか。
恐らく、右に構えた長い方がそのロウカンケンだろう。
刀の正確な長さなんて測った事は無いけど、多分刃渡りだけで2M以上はあるだろう。
「よくわからないッス。 とりあえず、長いって事は分かるけどな」
「そうですか…では、そろそろ始めましょう」
二振りの刀を持った両手を目線の高さに構え、射抜くように鋭い視線を此方に投げかける妖夢。
少なくとも、素人が出せる物では無い。間違いなく、素質は本物だ。
此方は右手を鍔側に持ち、胸の前で両手で刀を持ち、構える。所謂、一刀流のスタイルだ。
久々の実戦形式だ…少し緊張するな。鈍っていないかが心配ッスね…。
「貴方の実力がどれ程の物なのか…見極めさせてもらいますッ!」
宣言の刹那、妖夢が此方に突っ込んでくる。…って、速っ!?
「ッ!! …っとぉ!」
そのまま振り降ろしてきた二本の刀を刃の部分で受け止め、鋭い金属音が辺りに響く。
速度も相まって、凄まじい威力…それに、重さだ。もう少しでスッパリ行く所だった…。
目の前で睨みを利かせる妖夢を弾き飛ばそうと、刀を持つ手に力を込めて、思い切り前方に突き出す。
だが、妖夢はその勢いを利用して自身を後ろに飛ばし、見事に宙返りを決めて後方に着地する。
着地を決めたのは、先程妖夢が立っていた場所と同じ地点。
足元に目を向けると、自身から相当距離が離れているにも関わらず、足跡の数が非常に少ない事に気が付いた。
相手との間合いを少ない歩数で瞬時に詰める…確か、『縮地』とかいう技だったっけかな?
それにしたって、あれ程の高速移動…余程の達人でなきゃ不可能だろう。
ひょっとして、この子相当強いんじゃ…俺で修行相手、務まるんスかねぇ…?
「…流石に、この程度は防ぎますか」
あの一撃を『この程度』呼ばわりとは…早速ハードルが上がったッス…。
「なら、これで…!」
そういうと、二振りの刀を胸の前で水平に構える妖夢。
「どうだッ!」
そして、その二振りを交差させるように薙ぎ払う。
次の瞬間、切り裂かれた虚空から無数の衝撃波のような物が此方目掛けて飛んでくる。
斬撃だけで衝撃波も生み出せるのかよ…一体何者なんだあの子は。
…と、いうか、マジでヤバいぞコレ。あれだけの衝撃波、流石に受け流しきれないって!
…ここはいっちょ、やってみるっきゃ無い!
「おらぁッ!」
自身の背後の地面に切っ先が付く程に刀を振り上げ、そのまま勢いよく振り下ろす。
刃を叩きつけた場所から衝撃波が発生し、目の前に迫っていた妖夢の斬撃を全て相殺した。
「ッ! やりますね…」
「どーも、ッス」
暫く使っていなかったから、出せなかったらどうしようかと思っていたけど、どうにかなったな。
今の攻撃は、ただ力任せに地面に刀を叩きつけた訳では無い。
刀が地面に接触するスレスレで、その刀を何度も高速で振る事によって空気を振動させ、大気中に大量の波を生み出し、そのまま叩きつける事によって、衝撃波として前方に撃つ…という原理だ。
その際に刀が動く速度は超音速にまで達する為、人間の眼には捕らえる事は不可能である。
…ただ、手首とか腕全体に結構負担がかかるので、出来ればこれっきりにしたい。
しかし、対する妖夢が斬撃を飛ばしてきた原理については一切不明だ。
地面と大気、そして刀との間の摩擦では無く、大気と刀の摩擦だけで衝撃波を飛ばしたのだとしたら、とんでもない力量の持ち主と言えるだろう。
「まさか外界の人間が弾幕を使えるとは驚きました…ですが、私は負けません!」
え、弾幕?一体何の事だろう?…まぁ、別に良いか。
先程と同じく刀を目線の高さに構え、今度はそのまま突っ込んでくる妖夢。
さっきは速度に追いつけなかったけど、今はもう目で追える。さぁ、どんと来い!
距離はあと10…5……なッ!?
「消えた!?」
目の前まで迫っていた妖夢が、まるで霧のように突如として姿を消した。
今突っ込んで来たのはニセモノだったって事か……って事は、本物は一体何処に…?
「隙有りっ!」
「うぇっ!?」
そう、彼女は上にいたのだ。丁度、俺の真上に。
ニセモノに集中している隙に、跳び上がって奇襲を仕掛けるのが狙いだったようだ。
まさかそんな搦め手を使ってくるとは…これって、真剣勝負ッスよね?
まぁ…相手がそのつもりなら、こっちだって使うっきゃないッスけどね!
「甘ェッスよ!」
「!?」
俺が持つ能力は、ただ火を出すだけじゃ無い。火を膨張させて爆発を引き起こす事もできる。
刀を振り下ろさんとしていた妖夢の眼の前で軽い爆発を引き起こし、体勢を崩させる。
精々威嚇程度の小さな爆発だが、彼女相手には十分効力を発揮したようだ。
「
爆発の熱に左手で顔を覆う妖夢。このままじゃ落ちるぞ…?
すると、妖夢は右手に持った長い刀で再び虚空を斬り、その衝撃で自身を後方に飛ばした。
そのまま華麗に着地を決める。10点!あんな斬新な方法で地面への落下を回避するとは大したもんッスねぇ…。
「一体何をしたんですか…」
「俺の…まぁ、何だ? 能力みたいなもんだよ。
アンタだって分身使ってるんだし、別に良いだろ?」
「なるほど、貴方の能力でしたか…ええ、構いませんよ」
どうやら搦め手には寛容らしい。剣士にしては珍しいタイプかもしれない。
…とはいえ、俺は剣士なんて殆ど知らないんだけどな。
「ただし……手加減は、できませんよ」
不敵に微笑み、そう告げる妖夢。
次の瞬間、一気に彼女の纏う気迫が変わった。
そして、彼女の傍らに浮かんでいた白い半透明の物体が段々と形を変えて行く。
形を変えたその物体は、妖夢と瓜二つの姿になった。
「それが分身の正体だった訳ッスか…」
「ええ、その通りです。
これは
言い忘れていましたが、私は半人半霊…つまり、半分死んでいる訳です」
半分死んでいる…ねぇ。
何とも奇妙奇天烈な…いや、その死んでいるヤツと会話したり、あまつさえ戦っている時点で、俺が言えた口じゃ無いか。
「貴方の実力は何となく分かりました。 …手加減など出来る相手では無い事が」
「そりゃ過大評価ってモンッス…」
そう言い切る直前に目の前に斬撃が飛んで来る。
「よっ…と、せめて言い切るまで待っていて欲しいッスよ」
刀を振り抜き、その斬撃を受け止める。剣戟のぶつかり合う音が庭に響く。
「すみません、手加減は出来ないので」
不敵な笑みを崩さずにそう答える妖夢。
今度は左側へ妖夢を弾き飛ばす。再びその勢いを利用して着地を決める妖夢。体操選手も顔負けの身体能力ッスねぇ。
「それと、周りを良く見た方がいいのでは?」
周りを……あれ?さっきの分身は何処に行ったんだ?
…ッ!そこか!
「うぉっ危ねっ!?」
案の定、背後から妖夢の分身が斬りかかろうとしていた。
振り下ろされる刀の攻撃を回避し、そのままバク宙で距離を取る。
「…っとと!」
忘れちゃいけない、後ろには分身の本体もいる事を。
飛来してきた衝撃波をその場で前転して回避する。袖口に若干小石が入った…が、気にする余裕は無い。
あっちには分身、そしてこっちには本体…板挟みッスね。
「だから言ったでしょう? 周りを良く見た方が良い…とね」
半霊…つまり幽霊であるあの分身の気配を、俺は探知できない。
すぐそこまで接近されるまで気配に気付けなかったのはその為だろう。
…とはいえ、よそ見をしていた俺の自業自得でもあるんだけど。
「紅炎」
誰かが俺の名前を呼んだ。声の主は…幽々子?
「
単にやる気を出せ、なんて意味合いで言った訳ではないのだろう。
彼女の此方を見る目からは、そんな軽々しいニュアンスは伝わって来ない。
…久々に、気合い入れて行きますか。
「…おしっ! 気合い十分!」
両手で持っていた刀を右手のみに持ち替える。
大分カンも戻って来たし…此処から、本領発揮ッスよ!
「悪ぃけど…俺ももう、手加減はできないッスよ」
第二ラウンド、開始…ってね。
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「俺ももう、手加減はできないッスよ」
何だ…?あの人の放つ威圧感が一気に高まった…。
幽々子様が彼に何かを言った後…あの後、何があった…?
「なるほど…お互いに手加減無し、ですね」
手加減…今まで彼は手加減をしていた。
だとしたら…手加減をして、尚あのレベルだというのか…。
表面にこそ出してはいないが、この時点でレベルの差は明確だ。
まず、斬撃の重さが桁違いだ。
刀の大きさの違いや、戦い方の違い等で差異は出てくるだろうが…それらを考慮しても、人の範疇を越えている。
あの斬撃を一発受け止めただけで、手が痺れてしまった。今も若干痺れが残っているというのに…。
次に、地面を叩いた時の衝撃波。
あれは弾幕だと思っていたが…そもそも外から来た人間が弾幕を知っており、且つ放てるというのはまずあり得ない。
つまり…あの衝撃波は弾幕を飛ばした訳で無く、自力で出したという事…。
そして、あの爆発。
能力を持っている時点で、彼が普通の人間で無い事は明らかだ。
何かを爆発させる能力なのかと思っていたが、どうやらその予想は当たらずとも遠からずだったようだ。
彼に向けて刀を振るう刹那、確かに垣間見た。
刃が当たった彼の肩口に、炎が揺らめいていたのを。
つまり…彼の能力は炎に起因する、若しくは、炎を操る物なのだろう。
仮に、彼の肉体が炎で修復できる物なのだとしたら…私に勝ち目は、無い。
だが、それでも…。…いや、だからこそ挑んでみせる。
「…私は、負けません」
幽々子様が彼を私の修行相手に選んだ理由…今ならば、分かる。
「…妖怪が鍛えたこの楼観剣で」
嘗て無い強敵、圧倒的な実力差…
「たとえ炎であろうと、斬り裂いてみせる!」
それらを乗り越えてこそ、強くなれるんだ!
「見せてやる、私の奥義を!
スペルカード! 人符『現世斬』ッ!」
「スペルカードッスか!?」
どうやら、彼はスペルカードの存在を知っているらしい。…ならば、好都合だ!
両の刀を鞘に納め、その状態で姿勢を低く構える。
腰にさしてある楼観剣の鍔を握り、居合の体勢に入る。
そして…一瞬の内に…斬り抜けるッ!!
「なっ…!? は、速ぇ…!」
そう、速さ。それこそがこのスペルの最大の武器。
相手が認識すらできない程の拘束で斬り抜け、無数の斬撃を残す。
これこそが私のお気に入りのスペルにして必殺の奥義、現世斬。
この剣を鞘に納めた時、それが斬撃と共に私を認識する時だ。
さぁ…どうする、流浪の剣士……!?
「…なっ!?」
いない…?馬鹿な…確かに彼は現世斬を喰らった筈…。
「…ま、まさか」
「そう、そのまさかッスよ」
「ッ!?」
その声は確かに今まで対峙していた彼の声だった。
一体何時の間に…すぐさま声の方向に振り向く。
そこには、蝶の羽のように背中に炎を纏った彼の姿があった。
「やれやれ…スペルカードがアリだって言うんなら、先に言って欲しいッスよ」
「……」
その言葉に対して返答したかったが、声が出なかった。
烈火を纏った蝶の如き佇まいに、文字通り言葉を失ってしまった。
舞い散る火の粉は、さながら蝶の鱗粉。その輝きは、まるで小さな太陽のよう。
「…まぁ、別に良いんスけどね。
けど、せっかくだから、俺にも使わせてくれよな。 スペルカードさ」
揺らめく炎の中から赤いカードが生み出され、彼の手元に吸い込まれていく。
彼のスペルは、一体どんな物なのだろう。
もちろん、恐れはある。…だが、何よりも、そのスペルを見てみたい。その思いだけが、今の私にはあった。
「それじゃあ、良く見ておくッスよ。 なんたって、俺のお気に入りだからな」
彼は、その右手に持つ長大すぎる刀を天に翳す。
すると、彼の背中から出ていた炎が全て彼の持つ刀へと集中していく。
見る見るうちに、その刀身は赤々と熱を帯びた色合いになり、切っ先は炎のように揺らめきはじめた。
やがてそれは、天を貫かんばかりの赤い炎の柱となって、私に振り下ろさんとされていた。
「炎符『桜火楼閣』!」
そして、ついに炎の柱は私に向かって振り下ろされた。
辺りにはいつの間に展開していたのか、先程の炎の鱗粉が漂っていた。
辺りに逃げ道は無い…だが、喰らう訳にはいかない…!何としてでも、耐えて見せる…!
「ぐうっ…!」
なんて重さ…なんて熱量…!ちょっとでも気を抜けば、あっという間に呑みこまれてしまう…!
…だが、ここで負ける訳には、いかないッ!!
「う、うおああああっ!!」
炎の柱を受け止める白楼剣と楼観剣を持つ手に、全力で力を込める。…!多少、押し返した…行ける…!
「…えっ?」
突然、腹部に何か衝撃を感じる。
全く予想だにしていなかったその一撃を受け、二本の刀を持っていた手から力が抜ける。
「あっ!?」
握る手が緩んだ為か、白楼剣と楼観剣が手からすっぽ抜けてしまった。
…最早、私には耐える手段は残されていない。
そして、成す術なく炎の柱に呑まれ…る事は無かった。
私の眼と鼻の先まで迫っていた炎の柱は、私に当たる直前に跡形も無く消えてしまった。
そのまま、私は地面に尻もちをつく。呆気に取られていた私の前に、人影が現れる。
「周りを良く見た方が良かったわね、妖夢」
「幽々子、様…」
影の正体は幽々子様だった。
今まで試合を見てて下さったのに、今この場に出てくるなんて…あぁ、そうか…
「私の…負け、ですね」
「ええ、そうなるわね」
負け…か。何だか、久しぶりに負けた気がするな。
そもそも、誰かとの試合も随分と久しぶりな気がする。…伸び悩んだ原因、分かった気がする。
「ふぃ~…つ、疲れたッス…」
「紅炎も、お疲れ様♪」
「お~、お疲れッス」
彼も…紅炎さんは、大分お疲れの様子だ。
私は既に腕に力が入らない…私と戦っていた紅炎さんも、疲れるのは無理も無いだろう。
「紅炎さん!」
「…お、何スか?」
「えっと…ありがとうございました!」
「…おう、こちらこそッス!」
試合を終えた後には、互いに礼を。
後腐れの無いようにする…それが大事なのだと、
「さてさて…二人とも、お疲れ様でした。
とても良い試合だったわ。 …とりあえず、二人とも今はゆっくり休んで頂戴」
幽々子様…私達の事を案じて下さっているのかな?
「幽々子様…お心遣い、ありがとうございます」
「いいえ、良いのよ妖夢。 貴方には夕飯作りという大事な仕事があるからね♪」
…やっぱりか。やっぱりそうなのか。
「ハァ…わかりました、今の内に休んでおきます」
「よろしい♪ …無理はしないようにね」
「え…?」
幽々子様、今何か仰いましたか…?
「何でもないわ。 さぁ紅炎、早く来なさいな」
「お、おうッス~…あだだっ!? ちょっ腕引っ張るのやめてくれッス! 腕がアッー!」
何と言ったのかは分からなかった…けど、とりあえず今は回復に専念しよう。
紅炎さん…彼に教えてもらえるのなら、私は今よりも強くなれるのだろうか…?
「紅炎さん」
「お、おお?」
「…これから、よろしくお願いします!」
「…おう、よろしくッス!」
強くなれるのか…それは分からない。
けれど、今は…この新たな出会いに、意味があるのだと、そう信じていよう。
そうすれば…きっと何かが、変わる筈だから。
遠ざかって行く彼の傍らに、一匹の赤い蝶が舞っていたような気がした。
一度火が付いたら、もう誰にも止められない。
剣士vs剣士、丁丁発止の闘いは、此処で幕引きでございます。
戦闘描写ダルイ…鍔迫り合いよりも弾幕展開の方が描写はしやすいです。個人的には。
今回少々短くなってしまいましたね。戦闘描写込みでも15KB程度しか無いです。
描写力の低下…それはコワイ!鍛えねば(使命感)
次回、「幽冥楼閣の亡霊少女」。ドタバタな日常展開、にしたいな(願望)
今回登場したスペルカード
久しぶりのスペルカード解説ですよー!
人符「現世斬」
妖夢のスペルカード。現世をぶった切るらしいですよ。
瞬間移動して無数に切り裂くという、ブレイドマスターめいた技。
人鬼「未来永劫斬」という上位スペルがある。
炎符「桜火楼閣」
紅炎のスペルカード。炎の塔でぶった切るらしいですよ。
持ってる刀の刀身に炎を纏わせ、リーチを伸ばして斬るというみょんな技。
名前の由来はなし。強いて言えば、かの特攻機「桜花」と、高い建物を意味する「楼閣」辺りか。