チートに「無敵結界」をお願いしただけなのに、なんでなの? 作:魔王パワーで無双したい人
こんばんは。ジルです。
順調に回復していってて、かなり良いですね。
昼間は魔女狩りで、夜はさやかストーキングで遊んでいます。
今夜はパトロールという事で、まどかとさやかが一緒になっていました。
遠くから見張っていると、使い魔の方の結界に突っ込んでいきまして、逃げられたようです。
指差して笑ってたら、佐倉杏子とさやかが戦っていました。
なにゆえ…ああ、あったねそんなイベントも。
『どういう事!?
あの娘…佐倉さん。なんで、さやかさんと…』
相変わらず、煩いですよね。マミ。
『なんで戦って…』
「まあ、よくある喧嘩でしょう。あるある。」
『あってたまりますか!早く止めに行かないと。』
「いいんじゃん。殴り合った結果、仲良くなることもあるさ。」
『そ、それは…あるかもしれないけど!!でも、さやかさんでは佐倉さんには勝てないわ。』
ああ、年季が違うからねぇ。
「いいじゃない。負けても。死ぬわけじゃなし。」
『…………死ぬかも。死ぬかもしれないじゃない。』
マミとやいのやいの言っていると、黒いのが助けに入る。
『え?……あの人は…。
キュゥべえを追っていた子。…あと交易した子』
「暁美ほむらさんね。」
明らかに瞬間移動か何かして相手を翻弄している。
そして、美樹さやかをノックアウト。
『まともに戦ったら大変な相手ね。
なぜ私のときは…はっ!』
はい、拘束に弱いの気付いちゃいましたね。
まあ、文字通り手も足も出ないんだけどね。
「さて、喧嘩も終了したし。帰ろう。」
そんな感じで本日は終了。
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翌日も魔女狩りして夕方から、さやか探し。
はい、サクッと見つけたと思ったら、佐倉杏子と対峙してた。
そして戦う前にまどかが乱入。あと暁美ほむらも乱入。
『また、衝突するのね。
一体なんでこんな事に……。』
マミはかなり独り言が煩い。対応するのが面倒なので
私は生返事くらいしか返していない。
まあ君は声しか出ませんからね。
と、そんな感じで私は話が聞こえる所まで近づく。
「話が違うわ。美樹さやかには手を出すなと言ったはずよ」
ほむほむ。何か協定でも組んだんですかね。
「アンタのやり方じゃ手ぬる過ぎるんだよ。どの道向こうはやる気だぜ」
杏子ちゃん手が早い派なのに、なんで私のときは手を出さなかったんだろう?不思議だね。
『…もう戦いは避けられないというの?』
マミも心配で見守っている。まあ、ちょっかい出せないしね。
「なら、私が相手をする。手出ししないで」
「ハンッ、じゃあコイツを食い終わるまで待ってやる」
どうやら選手交代のようだ。
まあ時間停止で瞬殺できるからな。
「充分よ」
「ナメるんじゃないわよ!」
その言葉を受け、さやか激怒り。
プククク……
で、予定通りか。
「さやかちゃん、ゴメン!」
「ぅぇぃっ」
ぽいっとな。
驚いたほむらが、荷台に乗ったソウルジェムを追いかけに行った。
「まどか!あんたなんて事を!」
「だって、こうしないと」
『…まあ、戦いは回避できたわね。でもソウルジェム追わないと。』
「ほむらが向かった。大丈夫でしょ?」
『そう?』
マミはソウルジェムの心配。
さあ、来るぞ。マミの精神は耐えられるかな!?
そっと私はグリーフシード5個を、マミのソウルジェムの周りに配置した。
そこで圏外。さやかが倒れる。
「ぇ…さやかちゃん?」
そこに白い宇宙人が現れる。
まあ奴も想定外の動きなんだろうけどな。
「今のはマズかったよ、まどか。
よりにもよって、友達を放り投げるなんて、どうかしてるよ」
「何?何なの?やめてっ」
まどかがオロオロしてて、白いのの言葉が耳に入っていないんじゃないかな。
「どういうことだオイ…。コイツ死んでるじゃねぇかよ」
杏子がさやかの首を持って持ち上げる。
心拍数。それで計れますか?
『え、どういうこと!?』
マミも動揺を隠せない。オロオロし始めた。
「えっ?…………
さやかちゃん?…ね?
さやかちゃん?起きて…ねぇ、ねぇちょっと、どうしたの?
ねぇ!嫌だよこんなの、さやかちゃん!!」
ああ、良いね。まどかの方のも良いです。
ごっつぁんです。
『そんな…さやかさんが…』
「何がどうなってやがんだ…オイッ」
杏子が白いのを持ち上げて問い詰める。
「君たち魔法少女が身体をコントロールできるのは、せいぜい100m圏内が限度だからね」
うん。知ってた。
『100……………メートル?』
「100メートル?何のことだ、どういう意味だ!?」
「普段は当然肌身離さず持ち歩いてるんだから、こういう事故は滅多にあることじゃないんだけど」
「何言ってるのよキュゥべえ!助けてよ、さやかちゃんを死なせないでっ!!」
「はあ・・・まどか、そっちはさやかじゃなくて、ただの抜け殻なんだって」
『…ぬ、抜け殻!?』
ククク。
「え?」
「さやかはさっき、君が投げて捨てちゃったじゃないか」
あくまでキュゥべえはまどかにご執心ですね。わかりやすい。
「な…何だと?」
『な、投げ捨てたのは』
いやー久々の愉悦ですなぁ。
「ただの人間と同じ、壊れやすい身体のままで、魔女と戦ってくれなんて、とてもお願い出来ないよ。
君たち魔法少女にとって、元の身体なんていうのは、外付けのハードウェアでしかないんだ。
君たちの本体としての魂には、魔力をより効率よく運用できる、コンパクトで、安全な姿が与えられているんだ。
魔法少女との契約を取り結ぶ、僕の役目はね。君たちの魂を抜き取って、ソウルジェムに変える事なのさ。」
キュゥべえ、説明長すぎワラタ。
さあさあ、真実その1を知って、マミさんはどうなるかなわくわく。
『……………』
ほう、ほう。
意味を反芻して飲み込んでいる段階かな?
もうちょい待とう。
「テメェは…何てことを…。ふざけんじゃねぇ!!
それじゃアタシたち、ゾンビにされたようなもんじゃないか!!」
『!!』
ゾンビ。ゾンビねぇ。ゾンビとは違うと思うけどね。
杏子の方も愉悦である。満足満足。
「むしろ便利だろう?
心臓が破れても、ありったけの血を抜かれても、
その身体は魔力で修理すれば、すぐまた動くようになる。
ソウルジェムさえ砕かれない限り、君たちは無敵だよ。
弱点だらけの人体よりも、余程戦いでは有利じゃないか。」
『そう…そうなのね。』
うんうん。マミさんのショックはどうなるんだろうな。
まだかな?まだかな?リアクション待ちしてるんだから、はよはよ。
「ひどいよ…そんなのあんまりだよ…」
「君たちはいつもそうだね。事実をありのままに伝えると、
決まって同じ反応をする。
訳が分からないよ。
どうして人間はそんなに、魂の在処にこだわるんだい?」
白いのの、説明長すぎてほむらさんが戻ってきてしまったぞ。
「ふーん。」
ステルス状態で、腕を組んで納得したフリをする。
『…なんとなく、そうなんじゃ無いかと思っていたわ。』
ハイ?
『私を救い出してくれた時、魂の全てがここにある。
そう聞いていたから、多分最初から…魔法少女になった時から、
ソウルジェムに魂が全て込められている。
そう思ったし、感じているもの。
だから、きっとあの私の肉体は動くための端末でしか無いとはなんとなく。
そう、なんとなく感じてたの。
まあ、この状態で過ごしてきたからこその感想だけどね。』
ち、ちっがーーーーーーーーう!
そうじゃないでしょ、もっとこう、まどかとか、杏子みたいに悲しんで怒ってくれよ!
なんでなの?なんで納得しちゃうかなぁ!!!!
あーもう、なんか白けた。帰ろう。
……………
結局マミが発生させた穢れはなく、グリーフシードは空っぽのママでした。
無念。
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皆さん、ふたたびこんばんは。
はい、そういうことで目論見の一つが潰えてしまったジルさんですよっと。
HPは3%まで回復している。順調です。
次の真実で、マミを堕とす。うん。がんばろう。
さて今日は遠出して夜まで魔女狩りをした。
夜、さやか探しをしたが、ボロい教会に杏子と入っていくのを見て立ち去る。
マミも争う気配が無いと見て何も言わなかった。
あー、あいつ、何時魔女化するんだったっけな。
魔女化すると分かってて待っている私もなかなか非道だな。
まあ、接触するほどじゃないでしょう。
じゃ、また明日。
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翌日になったよ。
そしてまた、こんばんはです。ジルです。
今日も進展なんてあるはずも無いから朝から晩まで魔女狩りです。
今も狩りに……おやあ?
なんかこの魔女見覚えがあるぞ?
「あ、あんたは!」
げ、さやかとバッティングしちゃった。
『さやかさん。』
「ふむ………」
「あんたは吸血鬼?だったっけ、生きてたんだね。」
ああ、ティロ・フィナーレ喰らいましたからね。ええ。
「貴女は………ああ、さやかさんでしたっけ。魔法少女になったのです?」
「っ!!!
…そ、そうよ。」
「まぁ剣は向けず落ち着こうか。」
「魔女ではないけど、化け物なんでしょう?だったら…」
「はぁ?前ならともかく、人外なのはお互い様って奴じゃない?」
「っ…………!」
と、少し追い込んでみようか。
「た……たしかに…そうかもしれないけど…。
だけど、人の血を吸うお前なんかを、見逃す訳にはいかない!」
おー、正義感つおいですね。
おちょくれそうだが、さてさて、少し追い込んで見ようか?
「別に、人の血なんて飲んでないぞ。」
「…え?」
「ちなみに、私が主に吸っているのは魔女の血で、ほら、こんなにグリーフシードが余っている。」
「なっ!」
「私ってば、魔女の血は吸うけど、回復にグリーフシードなんて使わないし。余って余ってしかたない。」
「!!!」
「で、どうしてもって言うなら、そうさな……
魔法少女の血、飲んでみたいかも。
一回吸血…1リットルごとに1個なんてどうだろう?」
破格だぞ~
「おい待て!そりゃあなんつう取引だよ。」
杏子が降りてきて会話に挟まる。
「!?」
「あら杏子、こんばんは」
「おうこんばんは。
って違う!
グリーフシード、血で交換するとかやっぱり吸血鬼だったな!!」
「そ、そうよ!とうとう正体を現したわね!」
さやかも少し元気になって会話に混ざる。
「へぇ、ならどうするのかしら?」
少々話の流れは違うが、ここでボコボコにしておしおきタイムにもつれ込むのも一興か。
よし、それでいこう!
「くっそ、一リットル1個だと!
………………10リットル分交換でお願いします。」
ペコリと杏子がお願いすると、さやかがエー…みたいな顔をして杏子を見る。
「ちょ、ちょっとどういう事よ!」
「馬鹿野郎!1リットルの献血でグリーフシード1個もらえるんだぞ!
すげえ破格じゃねえか!
魔女を探して命がけで戦うんじゃねえ。たった一リットル献血するだけで良いんだぞ?」
「!!!!」
そのとき、さやかに電流走る。的な表情になった。
なんでだよ!敵対するんじゃないのかよ!!
『その言い方は確かに。言い換えると…お得に感じてしまうわね。』
自分の方は言い方、悪くしてたんだけどなぁ。
「た、たしかにそういう風に言われればお得かも。」
さやかが納得しかけたとき…
「君が一体何を考えているかわからないけど、
魔女を狩り続けている。他の魔法少女の迷惑をかけている自覚はあるのかい?」
はい、白いのが来た。
今はステルス解いてるからね。
あと、いちおう無敵結界も今回は解いている。
観測されたら困るからね。
多少の傷は大丈夫になったしな。
「別に、魔女を狩って困ることなんてあるの?」
「他の魔法少女達がグリーフシードを得られない。そこに問題があると言っているのだけれども?」
はい、嘘は吐かないけど本当のことも言わない。
インキュベーターさんの会話はとても為になりますね。はっ!反吐が出る。
「魔女からも吸血し、しかしグリーフシードは使わない。
人から、魔法少女から、魔女から血を吸っている。
君はこの星に住むもの全ての敵…なんじゃないかな?」
ほーう。イイネ。
なんとか魔法少女を敵対させる方向にもっていき、さやかと、ひいては杏子へグリーフシードが回らないように注力しているか。
余程私が邪魔と見える。
てかさ、インキュベーターもこの星に住むもの全ての敵だろうよ。
自覚無さそうだけど。
「なっ!
そ、そうだよ!こいつは人の天敵の化け物なんだよ!
生きているだけで害悪なんだ!!」
さやか単純だなぁ。
『…うわあ…』
マミがうわあって、お前がやるなよ。
ふふん。だが。
私にはとっておきがある。
「化け物とか害悪とか、言ってくれるじゃないか。」
「おい、さやかやめろ!
聞いていたのか?グリーフシードとか提供してくれる良い奴なんだぞ!」
杏子はブレないねぇ。
「私とて、人だった時期はある。」
と、右手にある長手袋の先端。中指をつまむと…
ドドド…
なにが……
痛くはないけど、なんか後ろから攻撃くらった。
暗い。
「ああ!魔女が!」
「お、おい大丈夫か!」
「ひっ!」
と、さやか、杏子、まどかの順ですがリアクション頂きましたと。
「ふん!」
魔女の黒い触手を吹き飛ばす。めんどうなのでさくっと魔女に近づき、かぶりつく。
ちゅううぅぅぅぅぅぅぅーーーーーーーーっぽん。
吸血して、はい、おしまい。
「全く会話に割って入るとか残念な魔女だな。」
「なっ!」
「なんつう強引な戦い方だ。」
まーったく、被弾したせいで服がボロボロだ。
手足の長手袋や長いソックスもボロボロだよ、トホホ。
「またせたね。」
「くっ…」
「さやかちゃん、やめようよ。お話できるんだから、きっと敵じゃないよ。話せばわかるよ。」
「だって、こいつ吸血鬼なんだよ!」
さやかだけは敵意があるねぇ。
どんだけ偏見あるんだろうね。
よーし、さやか追い込み作戦だ。
まず、元々人だったと言っておいて、両手両足の黒いのを見せる。
その後、これは魔力でできた義肢だと宣言。
まあ嘘ではないしな。
両手両足は切られたもので、その際拷問と陵辱の限りをしつくされた上で、危険な野生動物のいる場所に捨てられたと言おう。
誰がやったか想像させ、その上で人間にやられたと言って人間に対して絶望してもらおうじゃないか。
ククク。
これは魔女化が早まってしまうかも知れないな。
ついでに助けたのは吸血鬼で、魔女なんて苦いだけで美味しくもないんだと言おうか。
よし、これで良いな。
するりと私は両手両足の手袋とソックスと脱ぐ。
「!?なんだ、その手足は。真っ黒…だな。」
「ええ、杏子。
これは魔法でできた手足。義肢よ。」
「なんだって!?」
って、杏子が答えるんかい。
「元々人間だったと言っていたよね。
そう、人間だった時に切り落とされたものだ。」
「!?」
『そんな!』
ええい、マミまで反応するな。
「その時何をされたかわかるかな。
爪を一枚一枚剥がされ、手の先から寸刻みで切られていく…
そんな拷問と、陵辱の限りをつくされた。
そうして手足をもがれた私は野生動物のいる場所に捨てられた。
その後どうなるかは想像に難くない。
なあ、コレやったのだれだか分かるかな?美樹さやか。」
「!!!
そ、それは…吸血鬼がやったんだろ?もしくは魔女が。」
良いミスだ。想像通り。
「ククク…
人間だよ。
人間が!
ああ、学業で成績の良かった私を妬んだ人間がそんな事をしでかしたわけだ。」
「そ、そんな…」
うんうん。想像通りのいい表情だ。
さあ、人間に絶望するがいい!!
「ちなみに、私を助けたのは吸血鬼の王で、
手足を魔力によって補えるようにしてくれたのも吸血鬼の王だ。
さて、美樹さやか。私が害悪だと言うけど。
一体…
邪悪なのはどちらなのだろうね?」
吸血鬼の王とは魔王。嘘はついてなーい。
「っ……………!!!」
うんうん。いい表情だ。杏子もいい感じだな。
『そんな…ことが…』
マミの表情が見れないのが残念。
「人が憎いから…
人を襲って…血を、吸うの?」
ハァ?何聞いてんだこの馬鹿は。
「人なんて襲ってはいない。
吸ったのは魔女だったろう?
さっきのだって、正当な取引だったじゃないか。
嫌なら拒否すればいい。
でさあ、人は襲ってない。魔女は倒す。
吸血の際は取引をもちかけるだけで襲わない。
ねえ、私の何処に悪いところがあるのかな?」
と、自己弁護してしまった。
旧ジルさんに倣い「人を壊すの愉しいです」
って言えば良かったか?
…あ、全員敵対するや。それにさやかを絶望させないと。
「…!!!」
いい表情だ。
魔女化するかな?するかな?わくわく。
「そうか、そうだったのか…
私、貴女のこと勘違いしてたみたいね。」
んん?
あれ?絶望は?
「吸血鬼は悪いものだって、そう思い込んでたみたい。」
お、おう…
「私一人がひどい目に遭ってて
私一人が救われなくなったって……そんな風に思ってた。
ありがとう!
少し元気になったよ。もうちょい頑張ってみる。」
え、まって
何その結論。
「あー。そうだよなぁ、不幸話ってのは確かにあれだけど、それなら吸血鬼であっても好意的に見れるな。」
え、ナンデ?
おい、どういうことだ!?
『陵辱ってあの陵辱?
ヒドイ!純真な乙女の花を散らした挙げ句…まだ宝石だけになってた私の方がマシじゃない。』
え、待って。
もしかしてもしかして。
自分より不幸なヤツ見つけたから、それで同情したりして安心してるとか、そういう話?
え?
な…私が……よりによって、同情されている!?
「くっ…」
おぼえてろよーーーーー!
『ああ、居た堪れなくなって去ったのね。わかるわ』
くっそーーーーーー!!
あーーーもーーーー!
なんでなの!!?