【改稿中】銀髪幼女にTSしたニートな僕が過ごした1年間   作:あずももも

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6話 出会い未満の出会い その2 1/2

僕は脱いでトイレに座って……登って落ちないように坐って、ふと下に視線を向けて思う。

膝をつけて太ももにぐっと力を入れて、どれだけ内側に締めてもやっぱりすき間ができる。

 

男のときにはなかった……あるいは邪魔されて見えなくなっていたすき間。

こういうひとつひとつが違うんだよね、男と女って。

 

ないからってだけじゃなくて確か骨盤からして違うんだっけ、男と女。

痩せているからっていうわけだけじゃなさそうだし。

 

数秒で疲れたから力を抜くと、しっかりとしたすき間が広がる。

三角形に。

 

……お股のあいだのデルタゾーン。

 

適当に呼んでみたけど不思議。

 

男のときにはそもそも上が塞がれていたから、あったとしても物理的に見えなかった空間。

それが今は僕のお股のあいだにある。

 

いや、なくなっているからこそ出現したとも言える?

なんだか不思議な言い回しだけど実際にそうなんだ。

 

けどこういうの……そういう特別な誇張とかじゃなくて本物だったか。

…………やっぱり男と女は子どものころから元の造りが違うんだな。

 

「ふむ……」

 

女の子の体のことをこの歳になってこんな形で知るなんてな。

 

興味深い。

 

 

◆◆◆

 

 

「はぁ――――………………………………」

 

バランスを取って立っているためだけに開いている目をこすりつつ、でっかいため息をひとつ。

 

いったい何着を着させられたんだろう。

5着から先はもう覚えていない。

でも確実に10は超えているはず。

 

だってこんなにもずっと店員さんたちのおもちゃなんだもん。

人によってはJKからJD、良い感じの歳のお姉さんたちに囲まれるって言うのはご褒美なんだろうけど残念ながら僕にその適性はない。

 

手取り足取り従ってたけど断固として拒否した。

僕は世話を焼かれたいんじゃなくてむしろなんだ。

だから僕はこうして嫌そうな顔をするしかないんだ。

 

次から次へと渡されて断るヒマも断ろうと口を開けるヒマもなくて、心配だから着替えすら手伝ってあげるって雰囲気から逃れるだけで精いっぱいだった。

 

いろいろな服を着せられすぎたおかげで途中で諦めがついて、ぼーっと着替えては見るのを繰り返しているうちにゲームとかでアバターを着せ替えする感覚になってきたのは収穫だったけど。

 

やけにリアルすぎるけどそこは数年後か十数年後の体感型VRとでも思えばいいしな。

 

けどもあのときに鏡に映っていた僕の目は綺麗だったけど死んでいた気がする。

 

……ちょっとだけあった気がする遠慮が綺麗さっぱりになったのはありがたいって思っておこう。

そのための犠牲は僕のおもちゃにされたメンタルだ。

 

けどもとにかく体力を消耗した。

来るときのものとはまた別の種類の疲労を感じる。

つまりは精神的な疲労だ。

 

疲れたぶんだけまともな服は手に入ったわけだけど……たぶん通販のほうがずっと楽だった。

僕はまた間違えたんだ。

 

この先1歩も家から出ないってわけにはいかないから近所で女ということを隠すための服と、出先でも人に紛れるための女物の服。

着せ替えされるのは大変だったし途中までは気恥ずかしかったけど、この体に合いそうなものを選んでもらえたのはよかった。

 

新しい扉を死んだ目で開けたんだ。

いや、こじ開けられた?

 

ほぼ総当たりって感じだったけど、まぁその組み合わせを自分で選んで自分で取りに行ってを繰り返すよりは早かったんだろう、たぶん。

 

……そんな必要はなくって、ただちょっとだけ合うのが欲しかったんだけどなぁ。

女の子になって早々に女の子は別の生きものなんだって思い知らされたんだ。

 

僕がひとりで選んでいたら男物はともかくこの先の夏という暑い季節、髪を出して人混みに紛れられそうな女の子の服を選ぶなんてできない。

スカート系なんかはどれほど勇気を出したってこうして目の前に置かれないと履く気がしないし、いい機会だったんだって思い込んでおこう。

 

ネットでも用語が分からなくて変えなかったかもしれなくって、結局こうなる運命は変わらなかったかもだし。

 

あと、いくら子どものものとはいえ女の子の下着を手に取って選ぶっていうのはちょっとだし。

悪いことをしているわけではないんだけどやっぱり悪いことをしているとしか感じられないし。

 

……しかしこれだけ買ってもまさか予定の半分以下のお金で収まるなんてな。

 

僕は目の前を歩く店員さんのおっきなおしりの横で揺れている、服が詰まったふたつのビニール袋を見つめながら価格差に改めて驚愕していた。

 

女性服が安いっていうのは本当だったみたいだ。

子供服が混じっているせいだとは思うけど……適当な靴とかまで何着かを一式揃えてこのお値段。

 

もともとこの系列が安いというのもあるしセール品とか結構混ぜてくれていたみたいだし。

それと今がセール期間中というのもあってさらにトータルで割引がかかるから安い。

春休みだしな。

 

そう考えるとこの見た目はなにかと物を買うことについては都合がいいのかもしれない。

 

……そもそもこの体にならなければこの出費自体もなかったという事実は置いておくとして。

 

ただ、こうして現実逃避してる問題がここでひとつ。

 

おしりが……おっと、店員さんが立ち止まって振り返ると心配そうな顔でのぞき込んでくる。

上から胸と一緒に。

 

たゆんと圧が。

 

「お買い上げいただき、ありがとうございましたっ……えっと、その」

「重さはなるべく同じくらいになるようにしましたけど………………」

 

がさりと手渡される、ずっしりとした感覚。

 

「……本当に大丈夫ですか?」

 

さっきまではみんな店員の人たちが持っていてくれたから分からなかったけど、どうやら筋力も年相応に落ちている様子。

 

なんという計算ミス。

体力がないのは分かってただろうにな。

 

……これだけ重い物なんて軽く家事をするくらいでは持たないもんな。

洗濯物だってまとめないで毎日洗うし。

 

お風呂場で疲れたようなのはあのときだけじゃなくて、これからしばらくは続くのか。

ちょっとは体力をつけないとまずいかも。

 

とにかく、ここに来る前は元の体基準で「たぶんちょっと重いくらいだろうし大丈夫だろう」って思っていたけど今だと両手が、いや、両腕が指先どころか肩まで痛い。

 

持っただけなのに。

 

「うぐ」

 

地面に貼り付けられる感覚。

僕はもうダメだ。

 

やっぱりまとめて買ったのは失敗だったか……。

でもでもできるだけ外出も人と接するのも最小限にしたいし、なにより必要だったんだ。

 

店の出口まで持ってきてもらっただけでありがたいんだ。

あとはがんばろう。

 

男は根性。

今は女だけど。

 

「はい、大丈夫で……す」

 

なんとか返事をするも頭の中には重いと痛い以外に浮かばない。

なんなら体ごとぷるぷるしている。

さっきの擬態したこの子みたいに。

 

かといって今さらやっぱりムリとか言い出せないし……。

ほら、そういうのって恥ずかしいし。

 

「かわい……コホン、ほ、本当に大丈夫ですか? 重かったら私がお父さんかお母さん……とか、その、お付きの人……? とががいるところまで、一緒に持っていきましょうか?」

 

また顔が紅潮してくるJKさん。

接客が終わりそうになったからまた人見知りが復活したのだろうか?

 

あとなんだお付きって。

……あぁ、一緒に来た大人ってことか。

 

変わった言い回し。

今時の流行りなんだろうか。

 

けど……そうだな、こんな格好できたんだしこれだけ買ったしカード払いだったし。

ひとりで買いに来たんだとは思わない、か。

 

ちょっと背伸びをして初めてのお使いとかお買い物的な目で見られていたんだろうか。

中身はガワの倍の年齢なのに。

 

悲しい。

僕はしょげる。

 

けども着替えている途中でも雑談的な感じで止まらなかったトークの内容的にやっぱり今の僕は見た目は小学生止まりだということが分かった。

 

そのへんはなんとかごまかしたけど。

聞かれたことを全部「そんな感じ」とかで乗り切ったのは日頃の成果だ。

 

だけどカード、使えてよかった。

ほんとうに。

 

これが使えなければ少し面倒だったからなぁ、ATMの機械の高さと僕の身長的に。

あと警備員の人とかに止められないかという不安的に。

 

カードって子供が持っても良いものなんだっけって思ったけど良いらしい。

ついでに使っても不審がられなかったから助かったけど。

 

「あの……」

 

おっといけない、踏ん張るのに夢中でつい意識が飛んでた。

 

「いえ、大丈夫です…………、少し、重いけど……」

 

「……そうですか、分かりました。 あ、どうしても重かったら、1階の出口のところで送ったりもできますからね! …………それではまたのご来店をお待ちしています、お客さま!」

「はい、どうも……」

 

もう行かない。

来てやるもんか。

 

そう思うけど僕が唯一に通ってるんだ、きっとまた夏とかに来ることになるんだろう。

 

「………………………………」

 

振り返ると手を振っている女子高生さん。

 

……年下、それも女の子に心配された。

見た目的に仕方ないことなんだけど、でもやっぱり中身男としてはなぁ。

 

こう、面倒を見られるって言うのはこう。

なんか来るものがあるんだ。

 

 

◇◇

 

 

僕は絶賛寄り道中。

 

普段なら絶対しない無駄な時間を過ごしてる。

 

家の中に居た時点でこの体は不便だって分かった。

家から出て普段10分のところをのたのた歩いてこの疲労だって分かってた。

 

けど、どうしても思う。

 

何でもかんでもでかすぎ。

 

ちょっとはちっこい人のことを考えてほしいって。

 

……そんなわけで目の前にあるテーブルが高い。

 

イスも高いし、なのにテーブルに対しては低い。

そしてプレートの上の食べものすべてがでかい。

 

相対的に。

 

まぁ体重からして大人の半分だししょうがない。

買ってきた服を何枚か敷いてもやっぱり変わらないしな。

 

荷物と体と食べものを載せるような感じにした僕はようやく落ちついて見回す。

ずいぶんと久しぶりに……そういえば年単位で来ていないなぁ……来たバーガー的なファストフードの店内。

 

服屋っていう地獄から生還した僕はそのまま家へ寄り道せずに帰る予定だったんだけど、服のかたまりを持つ手が限界になりそうになってきて体力もつきそうになってきたから、完全にバテる前にジャンクな店に入ってしまった。

 

雑な感じにうるさくってイヤホンしてたら快適だっただろうし、カウンターで子供用のメニューを屈みながら見せられたときは心臓が痛くなったけど、なんとか切り抜けたんだ。

 

そうして低い視点で人にぶつかられないようにって気をつけながらトレーを運んできてここに落ち着く。

 

初っぱなからまた無駄金を使っちゃった感じがするけど、道ばたで力尽きて動けなくなってありがた迷惑にも親切な人の興味を引いてしまうのもいただけなかったし必要経費だと割り切ろう。

 

まちがってお巡りさんと遭遇したらおしまいだしな。

かと言ってタクシーまで使うようじゃ末期だしなぁ……。

 

それに外食って言ったってたいした額じゃないし、たかが数百円だし。

ガチャ2回分だって思えば安い安い。

 

………………………………。

 

金銭感覚がいけない気がする。

 

だけどいくら重い荷物を持っているからとはいってもここまで疲れるとは思わなかった。

動けなくなるほど重いものを持ったりして疲労しきったりしたのはいつ以来だろう?

 

結構重めな風邪を引いたときみたいに立ってるだけで体が重くなって目の前が暗くなる感覚。

 

思い出してみても……少なくとも高校に入ったころにはこうして全力を出し切る感覚っていうのは経験しなくなっていたようにも思えてくる。

 

とすると10年くらいか。

もはや昔だな。

 

さっきのJKさんが今の僕の肉体年齢くらいなんだ、そりゃあ昔だろう。

 

小さな体に大きな荷物を抱えて駅前の人混みを苦労して抜けたのとぶつからないようにって気を張りながら歩いてきたせいもあるんだろうけど、ここまで体力と筋力がないのは……少し、いや、だいぶまずい気がする。

 

重いとはいっても冬物でもない服を持ってここまで疲労したんだからな。

 

幼女とはかくも弱い存在か。

鍛えないと。

 

疲れているのにテーブルに肘を置いたりする楽な姿勢ができない。

だって買った服をおしりに敷いて20、30センチかさ上げしてようやくなんだもん。

 

だからずっと背中を伸ばして身を乗り出すようにして食べないとこぼしちゃうだろうし、なんなら落ちちゃうだろう。

 

背が低いってことは胴も短いってことだもんな。

これの対策はいちど考える必要がありそうだ。

 

足も宙に浮いてるし、とにかく不安定この上ない。

 

とはいえ家を出てすでに2時間ほどが経ったし、半ばではあるけど往復の長い道のりとあの地獄を経験した僕のお腹は結構空いている。

 

ちょうどお昼時でもあるしな。

 

途中でバテてきたのも空腹だったというのもあるのかもしれない。

確か血中の糖分が少なくなると力が出なくなってくるんだったっけ。

 

お腹が空いて力が入らないってだけかもしれないけどな。

これだけ小さい体だしガリッガリだし、きっと溜めておけるエネルギーが少ないんだろう。

 

ちょっとは肥えさせないと。

色気とか以前の問題だ。

 

もっともこの年齢で色気を発したらいろいろまずい気がするけど。

 

……前の、男の体基準で物事を考えるクセもいずれは治さないといけなくなるかもしれないなぁ。

 

中身まで女にはなりたくないけど。

ならないよね?

 

「………………………………」

 

まあいい、ともかくエネルギー補給だ。

 

両手で包み紙をなんとか持ちって紙の中でぐちょっとはみ出してくるくらいに上下をぐーっと押しつぶすようにした上で口を大きく開けてバーガーを頬張る。

 

盛大にほっぺたにぐにゅってはみ出る感覚。

口の大きさがバーガーに負けたらしい。

 

……でかいんだ。

 

ナイフとかフォーク使えば行けるかな?

 

ほっぺたと両手についちゃったソースを拭きながらそろそろと見回すけどそれらしきものはないらしい。

 

……高めの店じゃないとないか、さすがに。

いや、言えばあるかも?

 

………………………………。

 

……めんどくさいからいいや。

めんどくさいのは全てに優る。

 

そうしてがんばって外から食べていくも一向に小麦粉の味しかしない。

まだ中身に届かない。

 

あふれたソースでバンズを食べている感覚。

これだけでお腹がいっぱいになりそう。

 

それにこうして食べていると唇が千切れそう。

冬場はいっつも痛いからなぁ。

 

……次からはバーガーは止めよう。

体にも良くはないんだし。

 

「………………………………もむもむ」

 

いや、でも。

この独特の匂いと味はたまに食べるとクセに……。

 

 

 

 

もさもさと口を動かす。

 

はじめの数口はただの味のないパンの味しかしなかったけど、にじみ出てきたケチャップとか中身まで届き始めてようやく懐かしいジャンキーな味が口に広がってきた。

 

こういう学生時代に食べ飽きたジャンクは1回食べたらしばらくいいやって感じになるんだけど、何ヶ月かするとふと食べたくなるんだよなぁ。

 

カップ麺とかもそうだけどなんでだろう?

 

ニート生活を1日でも長続きさせるためにって節約を意識して普段はほとんど自炊しているけど、時たま外に出たりするとこうした味が無性に食べたくなるんだ。

 

ポテトとかスナック菓子とかそういったものとおんなじ部類?

中毒性とか依存性とかありそう。

あるんだっけ?

そういう記事とか本とかを読んだ覚えが。

 

ジャンキーでおおざっぱで中身を食べ出して数口でもうすでに飽き始めてきた味を咀嚼しながら、見るともなしに周りを眺めつつこの体について考える。

 

……このひ弱な体について。

 

重い思いをしているうちに思いついたのは、この体力のなさは元の僕の体の体力とかが反映されているのかもしれないっていうこと。

 

だって仮に小学生だとしたって、荷物が多い日の学校への往復とかで歩けなくなるほどにバテるっていうのはあまりにも貧弱だから。

 

荷物が重いといってもたかが服、それも春服だし……あって2、3キロだろう。

小学生だって少ない体力でも学校への行き帰りくらいはできるんだ。

今の僕はそれ未満。

 

園児だって言われてもぐうとも言えない。

こうして力尽きようとしているのが証拠。

 

子どものころは学校まで片道20分くらい歩いていた覚えがあるけど、いくら歩きにくかったりしたって……たとえ体育があって走り回ったりしたとしても、帰り道でここまで疲れ切るなんてことはなかったと思うし。

 

しかも確か小学生くらいまでって、女の子のほうが全体的に体も大きくて体力も力もあった気がするし。

 

っていうことは。

 

この体が見た目以上にひ弱なのはこの体が弱いからだけじゃなくって、変わる前の僕の筋力とかが影響しているかもしれないという仮説が立てられる。

 

立ててみただけだけども。

だって暇だしな。

 

そもそも男が女になって若返っちゃってさらに別人になるだなんて摩訶不思議なことに理由なんてあるはずがないもん。

 

けど何かにつけて理由を見出したいのは人の本能。

だから良いんだ、適当に考えておけば。

 

そういうわけでどれだけひ弱なのかを考察中。

 

最後にまともな運動したのは思い出せないくらい前。

普段もたいした運動なんかしちゃあいないし。

 

帰り道はこれでも随分軽くなったのにこれなんだ。

 

帰り道の前にビルのトイレで着替えて、そのときにもうて古いのは捨ててきて、多少軽くなったはずの荷物でこれだからな。

 

ようやくまともな下着で……タイツのおかげで余計にすーすーするという未知の感覚が止まらなかったお股を保護できてひと安心だ。

 

女子高生さんからキャラクターものを断り続けてつかんだワゴンの無地の白パンツ3枚で500円の安心感。

 

視線をバーガーより小さい両手から足元に移すと驚くくらいに小さな新品のスニーカー。

まだ硬いけど、それでも足に合って歩きやすい靴でもそれほど変わらないってことはやっぱり素の体力が足りないんだと思う。

 

まあこの体歴2日目だしな。

まだまだよく分かっていないからあれこれ考えるのが楽しかったりする。

 

こういう考察系って好き。

……わりと大切っぽいし。

 

元の体で体力的なことが気にならなかったのはきっと、単純に成人男性という恵まれた体格のおかげ。

 

そのまま幼くなればこうなるよな。

いろいろともどかしいけどしょうがないものはしょうがない。

 

男ってだけで身体的に有利だってのは知識としては知ってたけど、こうして実感するとすごかったんだって分かる。

失って分かるってのは定番。

失ったものが多すぎるけど。

 

とにかくインドアとは言ってもやっぱり成人の男と子どもの体力の差は大きいっていう当たり前のことを肌で実感したわけだ。

 

「もむもむ」

 

このぶんだとスーパーでの買い物とかのささいな外出まで苦労しそう。

トレーニング……したほうがいいかも。

 

たぶん物置部屋には買って何度かしか使わなかったダンベルとか腹筋ローラーとかあったはずだし。

あぁいうの捨てるのも大変そうだからって取っておいてあるけど使ってみようかな。

 

「………………………………」

 

……この貧弱さだとまずは自重トレーニングしかないか。

下手をすると筋肉痛で動けなくなりそうだし。

 

幼女は辛いよ。

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