MALE DOLLS外伝集   作:ガンアーク弐式

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今回は、oldsnake氏の破壊の嵐を巻き起こせ! との大型コラボです
https://syosetu.org/novel/180532/

今回はエピローグで、以下の話の二日前の出来事です
破壊の嵐を巻き起こせ!
☆ 無意識の自我… 後日談1

https://syosetu.org/novel/180532/398.html


工場と地下道:終

バルカンさんはまだ目を覚まさないか……」

「義体は完全に治ったように見えるのにね」

 

医務室で眠るバルカンさんをパラちゃんは首をひねりながらじっと見ていた

撤退直後のボロボロだった体は、一見すると完全に治ったかのように見える

 

資源地帯攻略戦に乱入する形で現れた謎の軍用戦術人形部隊から半ば敗走する形で、作戦領域から撤退してから、三日……暴走したバルカンさんは未だに意識を取り戻していなかった

あれから猫耳おばさん(ペルシカさん)が必至に修復作業を行ったらしいが、未だバルカンさんの意識は戻っておらず、こうして医務室のベッドの上で眠り姫のままだ

 

「このまま、眠ったままな訳じゃないよね?」

「きっと、彼女は目を覚ますよ。あのM4姉ちゃん達と同じ猫耳オバサンが作った戦術人形ですよ……そうヤワな作りをしていませんよ」

「そうだよね……もうそろそろ、みんなと集合するじかんだね」

 

俺が答えるとパラちゃんも顔に笑みを浮かべて頷くと部屋を後にし、俺も彼女に続く。

 

 

――――――――――――

 

病室を後にした俺とパラちゃんは、グリフィン本社にあるカフェでBB小隊の皆と合流し、午後のお茶会をしていた

といっても主にしゃべるのは女性陣とリーで、俺は無言でそれに聞き耳を立てるぐらい

今の話題は、MP5Fさんが彼女の兄になるレストさんととノアさんについてだった

 

「それでさ……ノアのお腹にいる三つ子達もうすぐ産まれるんだってさ」

「じゃあ、もうすぐMP5Fもおばさ……いたたた!?」

「叔母さんいうな!! リーだって、近いうちに叔父さんになるかもしれなんだよ」

「まぁまぁ、人形が子供を作れるなんて、つい最近までフィクションの中だけの話だったんだよ?」

 

リーのほっぺたを軽くつねるMP5FをM14さんが静止させるとMp5Fがほっぺたを離し、紅茶のカップを手に取った

 

「まぁ、いいけどさ……で、P228はスミスの一件はどうなったの?」

「みょ!?」

 

MP5Fさんの予想外の言葉にP228さんは動揺を隠しきれなかったのか、顔を真っ赤にした

 

「そ、その件はスミスさんからお断りの連絡を貰ったのでもう終わった話ですよ!!!」

「でも、アストラからスミスの隠し撮り写真をゆずってもらっているのを私みちゃったんだよね。」

「みょ!? それは!?」

「気持ちはわかるって、夜這いを仕掛けるほどのイケメンをバルカンに取られたくない気持ちも分かるんだから……今度はあんたの()()()をスミスにあげてやったら?」

「みょみょみょ!? 私のハジメテ……ちょっと!?」

 

さらに顔が湯気が出そうなほどに赤らめるP228さんとそれを面白く茶化すMP5Fさんに口をはさんだ。

 

「MP5Fさん、その手の話は二人に毒ですよ」

「そうよ、リーとパラにはちょっと早すぎる話よ」

「そうですよ、そんなことをしたらバルカンさんにS07前線基地に殴り込みに来いと言っているような者です!!!」

しかし、)

 

俺とM14さんがリーとパラの両耳を塞ぎながら、P228さんとMP5Fさんの会話を耳にしながらあのことが頭から離れなかった

 

(しかし、あの正規軍モドキ共はなんだっただろう?)

 

俺達は沈黙したまま、手元のカップに視線を落とした

 

あの軍用人形達は正規軍の軍用人形とは一線を画した性能でもし、行動不能になった赤ゴリアテがなければ、撤退の途中で現れた魔人とも形容できる人型実体いや……かつての悪魔狩りで共闘したギルヴァさんの助太刀がなければ、なによりも万能者が介入していなければ今頃、資源地帯で俺達全員が奴らに捕まるか殺されていたのかもしれない

そう考えると寒気がした

 

(アイツらは一体……うんz・)

 

俺の思考を現実に戻すように、少女達の悲鳴と歓声が入り混じった声で店内が変に騒がしくなり、店主のスプリングフィールドさんも店の一点を視線が釘付けになっていた

他の皆も彼女が見ている方向を視線を釘づけになっていた

 

「皆……どうしたの……ア!?」

 

全員が見ている方向に視線を移すとそこには一角のテーブルの上で必至に抵抗する魔剣ちゃんを恍惚の表情でぬいぐるみのように抱きしめるSDMRが目に飛び込んできた。

魔剣ちゃんは嫌がって、彼女の手をふりほどこうとするもSDMRはがっしりと彼女の身体を抱きかかえて魔剣ちゃんを離さない

SDMRも俺ほどじゃないが、瞬発力を高めるために義体の馬力が高いのであぁやって捕まえられたら逃れるのは人形とはいえ容易ではない

 

 

「あ……SDMR、任務中に抑えていた好奇心が爆発したのか」

「あぁ、なると彼女絶対に離さないわね」

 

遠い目をしたM14さんの言葉に俺達は頷くしかなく、SDMRは必死に抵抗する魔剣ちゃんに好奇心を貸さずに声をかけていた

 

「ねぇ、魔剣? 君のレールガンってD級ELIDすら一撃で吹き飛ばせるって本当なの!?」

「そうだけど……離してよ!?」

「そうなんだ……へぇ」

 

魔剣ちゃんSDMRから逃れてようとじたばたするも彼女は更に笑みを浮かべて、彼女を頬ずりしながら、口早に話し始めた

 

「道理で触った感覚が普通の人形と違うはずだよ~ねぇ、君のメンタルモデルのコード、見せてくれない!? 後はあなたの義体の構造……そう整備記録でもいいからとか見せてほしいよ。レールガンを動かすためのバッテリーの出力とか高そうだよ!?きっと、フレームとかも反動を吸収するために専用のモノにしていそうだよね!! 一体どこの技術者があなたの設計図を引いたのかね、会って話がしてみたい!!!!!!!!」

「ウワァァァァァン、話を聞いてないよ。離して、誰か助けて!!!!」

 

その様子に俺達は何も言えず、俺は額に手を当てる事しかできなかった。周りの人形達も恍惚の表情を浮かべるSDMRとそれに必至に抵抗する魔剣ちゃんの様子に呆然としていたが、ふとパラちゃんが俺の手を引いた

 

「助けてあげようよ……魔剣ちゃんが可哀想だし、指揮官さんがまたヘリアンおばさんに怒られちゃうよ」

「そうだね……みんな手伝って!!」

 

俺の言葉に皆が頷くのを見て、SMDRから魔剣ちゃんを引き離そうと二人に近づいた

 

この後、魔剣ちゃんとSDMRの一件は例の乱入者達が万能者関連の技術が使われていた事が分かったことで、その件で対応しないといけなくなった事でうやむやになった

 

まぁ、SDMRが指揮官のオシオキを受ける事は避けられなかったが……03式も何故か、一緒にオシオキを受けたは余談であるが……




今回で大規模コラボ:資源地帯攻略戦編は終了です

今回は、展開の先を書く事ができたので個人的には満足ですね

最後にちょっとしたオマケを出して、終わりにしたいですね
ちょっと突っ込んだ内容で問題があれば、修正します



オマケ

TVRチーム主任ジル・フローライトの研究日誌より一部抜粋

・リバイバーが作成したナノマシン:酸性雨について
我々の解析した結果、傘ウイルスを完治させる以外の機能を有していない事が分かった
少なくとも傘ウイルスに犯された人形の治療に使用する事に問題はないと思われる

リバイバーに関しては、不審な点が数多いが

・バルカンの暴走及び実験装備【雷鎚】について
暴走時のログを見た結果、【雷鎚】を【優曇華の花】と同等の欠陥品と結論づけるしかない
メンタルの変調で安易に暴走を起こす装備の運用は改悪としか言いようがなく……
【以下省略】

少なくとも現状では【雷鎚】は封印もしくは、開発凍結が妥当であろう
あの猫耳マッドが私の言葉に耳を貸すとは思えないが……

・国家安全局の動向に関するうわさ
猫娘からの噂だが、国家安全局がIOP及びグリフィンに対して強制査察を局長のゼリンスキーが検討しているという

これが本当だとすれば、TVRチームはともかく、16Labは窮地に追いやられるだろう
グリフィンに関しては、社長と大半の指揮官が豚箱送りになるのは確実だ

せめて……これが単なるフェイクニュースであることを祈りたい
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