MALE DOLLS外伝集   作:ガンアーク弐式

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今回は白黒モンブラン氏のDevils front line との大型コラボ編です
https://syosetu.org/novel/191561/

今回はアラマキ爺ちゃんと漢陽サイドの戦闘開始編です

なお、以下の話とリンクしています

危険指定存在徘徊中
https://syosetu.org/novel/190378/

訓練された犬って様々な作品でかませ犬扱いさせられているけど実際は人間キラーっていうぐらいに普通に人間より強い・・・・・・尚、狼はそれでいて連携をしてくるからそれ以上にヤバい(コラボ回2
https://syosetu.org/novel/190378/115.html



夜の賭博場に紫煙は香る:2

ほんの数分まで数多のギャンブラーや富裕層達が集う違法カジノでグリフィン所属の戦術人形達がカジノのを護衛していた傭兵達と壮絶な銃撃戦を繰り広げていた

 

「撃て撃て!!!」

「くそ、グルフィンの殺人人形どもをぶっ壊せ!!!!」

「擬装機関銃も弾丸を惜しむな、弾幕を張れ!!!」

「地下の連中はまだこないのか……ウギャ!?」

 

簡素な防具とアサルトライフルやサブマシンガンで武装した傭兵達はカジノ内に隠されていた等鉄製バリケードが展開しに、さらに周囲のスロットマシンに擬装されていた自動銃座が展開し、傭兵達と共に弾幕を張り、戦術人形達の行く手を阻んでいた

一方の漢陽達も壁などに身を隠すなどをして傭兵達の弾幕を凌ぎつつ、傭兵やスロットマシン型擬装ターレットをダミー達と連携して撃ち抜いていく

戦局はじわじわと漢陽側が有利な方にに傾き始めていた事を悟ったSAR-21が二人にこう提案した

 

「数は事前の情報よりも少ないですが……後は情報通り、突破しましょう」

「じゃあ、愛ちゃんが開けますから、お手伝いお願いします」

「わかったわ、獣のように攻め……!?」

 

ドゴァァァッァァァァァッァン

 

SAR-21の提案に漢陽達は頷くとT77は懐から煙幕手榴弾を取り出そうとした瞬間、傭兵達の背後の壁を切り裂くように回転するナニカが飛び出した。

壁から飛び出したそれは高速で開店する丸鋸のようにカジノ内で傭兵達やスロットマシン型艤装ターレットを市もう弾人し、床に切れ目を轢きながら漢陽達めがけて襲ってくる

それを見て、漢陽はとっさに二人に向かって、「皆さん、散開!!!」と退避命令を出した

 

それを聞いた二人はとっさにその場を離れた瞬間、逃げ遅れたSAR-21とT777のダミーを一体ずつ轢き殺した後、カジノの壁に激突する直前で、丸めていた体躯を広げて着地し、漢陽達の方を振り向いた

それを見たT77が顔を青くして、悲鳴を上げた

 

「なんなのアレ、トカゲのELID!?」

「トカゲというよりも恐竜と言った方がいいと思います……新種のELIDでしょうか?」

「SAR-21、冷静に分析しているのよ!!」

 

回転するソレが広げた姿は一言でいうなら、背中に刃が生えたトカゲもしくは、恐竜に似た姿をした二足歩行の怪物であった

一部のモノ達の間では悪魔と呼ばれる存在の一種――ケイオスは漢陽達に視線を向けると再び大きな体を丸めて、背中の刃を逆立てて再び突進を仕掛けてきた

だが、漢陽達もケイオスに怯えることなく、各々の愛銃を向けた

 

「皆さん、迷惑なトカゲを追い出しますよ!!!」

「もう、やるしかないの!?」

「了解、想定外ですが作戦の許容範囲内です」

 

 

―――――――――――――

 

 

漢陽達がケイネスと対峙していた頃、アラマキはカジノの裏方であるバックヤードからカジノの地下部へ続く階段めがけて走っていた

 

彼の背後にはレッドウルフ中毒の末期症状により野獣と化した傭兵達の遺体が転がっていた

 

(すまん、末期のレッドウルフ中毒者は殺すしか救うすべがない……レッドウルフの保管庫があるVIPルームは地下一階だったな)

 

アラマキは傭兵達の遺体に哀傷の意を込めた目で見た後に、地下室へ続く階段がある区画に急ぎ足で向かっていた

だが、その前に数体の粗末な鈍器を持った異様な人型のナニカがアラマキめがけて迫ってくるのをアラマキは気づいた

 

「あれは……以前のS11地区後方支援基地で遭遇した悪魔と同類か?」

 

アラマキはかつての依頼で遭遇した悪魔と呼ばれる存在と同じ気配を感じるも臆することなく手にしたM14を悪魔――レッサースティジアンに向けて引き金を引き、7.76mmNATO弾が悪魔達の頭部を粉砕していく

頭部を砕かれた悪魔達の身体が砂とかしていくのを目の当たりにするアラマキはヘルメット内に内蔵している通信装置を起動させた

 

「アラマキだ、ダイスケ応答しろ!!」

「こちらダイスケ、ちょっとまずいことなったぞ。狙いの相手とは別のアブノーマルらしき異常存在と漢陽達が遭遇、交戦中だ」

「やはり……状況はどうなっている?」

 

アラマキは漢陽達が悪魔と遭遇、交戦している事に不安を感じずにいられなかった

自身の副官であり、異常存在と刃を交えた経験を持つ漢陽以外の二人が悪魔に対応できるか不安を感じていた

 

しかし、アラマキの不安とは真逆にダイスケは自身を持ってアラマキの疑問に答えた

 

「心配ご無用、漢陽も他の二体も連携し最初に現れた一体目を今、撃破したところだ……今は増援らしき人型の異常存在と二体目のトカゲ型に鉛玉を喰らわせているとこだ」

「そうか……む、例の地下区画へ続く階段を見つけた」

 

アラマキはダイスケの話に耳を傾けていると奥に大きなドアがあることに気づいた

「非常階段」というプレートが張り付けられているドアにアラマキが近づき、少しだけ開けて罠や奥の様子を確認する

アラマキがのぞくとそこには薄暗い非常電源で足元が照らされ地下へと続く階段があり、そこからうっすらと白い煙が下から漂ってくるのが見えた

 

「罠は無いが煙がある……念のため、マスクを装着して正解だったな」

『煙ということは……地下でレッドウルフを吸っているという事か?』

「あぁ、ここまで見たレッドウルフ中毒者達はここから登ってきたと見ていいだろう」

『だとすれば、相当な数の中毒者がいることになる……気を付けろ』

「あぁ、ダイスケも警戒を怠るな……何が起こるが分からないからさ」

 

「もちろん」とダイスケが答えると通信が切れるとアラマキは周囲を警戒しつつ、階段を下りていった

 

 

そして、階段で地下で降りた直後、アラマキの耳に無数の銃声が飛び込んできた

 

「これは銃声……そう遠くない場所から聞こえる」

 

アラマキはとっさにM14を構え直し、銃声が聞こえる方向へ向けると無数の銃声に加え、多数の足音や人の叫び声が彼の耳に飛び込んできた

そして、ほどなく音の正体がアラマキの目に飛び込んできた

 

アラマキが聞いた音の正体はさきほどアラマキが遭遇したレッサースティジアンや漢陽達が遭遇したケイオス等の悪魔、それとレッドウルフで理性を失ったであろうカジノ客達や傭兵達の群れと抗戦している武装集団であった

彼ら――ファーニーズは鎧のような装甲服――A.G.Sを纏い、銃器で武装した者や外骨格を取り付けた作業着を着た者、そして、戦闘仕様3機と工兵仕様1機、計4機のPACS達が悪魔や理性を失った人間に銃撃を浴びせ、作業着を着た者は手にした工具や素手でそれを退けつつアラマキがいる方へ後退していた

 

ガアアァァァッァァァァァァァァアァ!!!!

ドドドドドッドドドオドッドドドオッド!!!!

 

「くそ、B級ゾンビ映画に参加気分だぜ!!」

「とにかく、こいつらと交戦しつつVIP……ゲェ!?」

 

A.G.Sを纏った兵士の一人はアラマキの存在に気づくと悲鳴を上げた

 

「おいおい、こんな時に限ってカジノの傭兵が出てきやがった」

「いや、待て……もしかして、マスクで顔が分かりずらいが例の老兵じゃないか!?」

「さては奴らはファーニーズの一味か」

 

彼らの隊長格らしき男がアラマキを見て叫んだがアラマキは動揺することなく、彼らの正体がファーニーズと見破るとM14を肩にかけながら、呟いた

 

「奴らよりも先に正すべき奴らがいるな……テヤァ!!」

 

アラマキは今の状況下で誰を最初に倒すべきかを決めると鋭い目つきで倒すべきモノを睨み付けならが腰の斧を抜き払った

そして、れを両手を構え直しパワードスーツの筋力アシストを厳戒まで引き上げると悪魔の群れに向かって駆けだした

 

武装集団――ファーニーズは自分の向かってくると判断し、一部の物は手にした武器を向けるもアラマキは彼らの側を通り過ぎ、悪魔の群れへと切り込み、悪魔の首を次々と刎ね飛ばしていく

悪魔の首を次々と刎ね飛ばすアラマキを見たケモノと化したレッドウルフ末期中毒者達は尻尾を巻くが如く我先に逃げ出していく

正確に言えば、彼らが恐れたのはアラマキを振るう斧であり、逃げ出していく中でアラマキは目もくれず悪魔達を次々と斧と拳銃を使い分けながら悪魔を狩っていく

 

その様子にファーニーズの面々は唖然としていた

 

「アレが大将が目にかけていたという元指揮官……本当に60歳過ぎの爺さんのうごきじゃないぞ」

「うわぁ……第4部隊のテツさんとほぼ互角じゃないか」

「というかイヌ化した連中が逃げ出していったのはなんでだ?」

 

彼らが目の前の状況にドン引きする中で、アラマキは最後に残ったケイオスに斧を叩き込み、止めを刺した後にファーニーズの部隊に視線を向けると警戒と威圧の念を込めて叫んだ

 

「貴様らはファーニーズの一味だな?このカジノに何の用がある」

「……それは我々の機密に触れるから言う事はできない」

「……そうか、じゃが悠長に交渉している暇は無いようじゃしな」

「それは……く、また来やがったな!?」

 

アラマキは一息吐き、廊下の奥の方をにらみつける。ファーニーズの隊長格の男もアラマキの視線を向ける方向に多数の悪魔が近づいている事に気づき、手にした銃器を向けた

アラマキは素早く斧を仕舞ってから肩にかけていたM14を構えながら口を開いた

 

「ワシにはワシの目的がある……一時休戦じゃ、VIPルームに到着するまでの間共闘しようじゃないか」

「あぁ、VIPルームに到着するまでの間だ」

「それで十分、地上で戦っているワシの部下の人形達にもしっかり伝えておく」

「律儀だな……行くぞ、爺さん!!」

 

二人は互いの条件を合意するとそれぞれの手にした銃器の引き金を引いた

 

 

 

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