https://syosetu.org/novel/191561/
ひさしぶりです……別のコラボで遅くなりました
今回はアラマキと漢陽88式編です
時系列は以下の直後です
https://syosetu.org/novel/190378/120.html
違法カジノ:VIPルーム
ファーニーズが脱出ルートを地下闘技場を経由するルートを定め、アラマキの元に戻ると信じられない光景が広がっていた
それはさきほど絶命したはずの女性――異常存在:シガレッド・レディと彼女の腹部を踏みつけ、拳銃を頭部に突きつけるアラマキの姿であった
彼の左手には一本の紙巻煙草――連絡線を今にも握りつぶさんとばかりに握り占め、彼女の両脚は切り落とされ、そこには赤い血が付いた斧の刃が床に食い込んでいた
「つまり、レッドウルフの密輸の売買を許可したのはここのオーナーの独断ということか?」
「そ、そうよ……ここの女社長の献上金とは別に裏金の財源したいと言っていたの」
「じゃあ、次の質問を変えるぞ」
「私の知っている事は粗方話したわよ、他に聞きたい事があると……ヒィ!?」
「黙れ……一つだけ聞いてから水脈に還す……嘘をつけば今度は右手を叩き斬る」
鬼気迫る表情アラマキと顔面蒼白のシガレット・レディはひたすら命乞いをするような目でみる光景に、ファーニーズの一人が居ても立てもたまらずに静止させようと彼の肩を掴んだ
「爺さん、女相手に殺気全開で迫るのはやりすぎだぞ」
「しかも両脚を切り落とすなんて、爺さん落ち着け」
「……ファーニーズか、用事は済んだのか?」
(なんて殺気だ……先ほどの俺達に向けたソレとはけた違いじゃないか)
アラマキのドスを効かせた声に彼は一瞬、怯むがすぐに気持ちを持ち直しうなずく
「いくらあのケダモノ達を作った元凶とはいえ……」
「こいつは人間じゃない」
「「「「え!?」」」」
アラマキの言葉にその場に居た全員が固まるのを見たアラマキは気にもせずに、こう言った
「では……最後の質問じゃ、あの悪魔共はどこから仕入れた?それにお前も関わっていたのか?」
「あのヨソモノ達のこ……嘘でしょう!?」
シガレット・レディがアラマキの怒気せまる尋問に追い立てられるように答えようとした瞬間、彼女は慌てふためいた
その様子にアラマキとファーニーズもただならぬモノを感じた
そして、彼らの不安を証明するようにシガレット・レディが動揺を隠さずにわめきだした
「ヨソモノ達の気配が地下闘技場に一気に強くなった!?」
「貴様、何を知っている!?」
「あの女……ここに
「あの女が誰か知らんが、貴様に構っている暇はないようだな」
「ま、待ってせめてれんらくせ……ウギャ!?」
アラマキはシガーレッドレディーが命乞いに耳化さずに拳銃の引き金を引く。
そして、拳銃から発射された弾丸が彼女の頭を貫通すると同時に左手に握っていた連絡線であり紙巻きたばこを握りつぶした
その瞬間、シガーレッドレディーの身体は瞬く間に紫煙の煙へと変化していく。
ファーニーズの面々はその様子に驚愕する間にシガーレッドレディーの遺体はみるみる紫煙の煙と化していく
そして、僅か数秒で遺体が身に着けていた衣服や流れ出た血もすべてが紫煙と化した。それも少しの間周囲を漂ったのち霧散し、残された床に食い込んだアラマキの斧だけだった
そして、左手に握り占めていた紙巻き煙草も最初から存在していなかったように屑一つ消え去った
突然の事態に唖然とする真顔となったファーニーズの面々を前に、アラマキは拳銃と斧を腰のベルトとホルスターにそれぞれ納めるとVIPルームの外へ出ようと歩き始めた
「再収容完了……行くぞ」
「おい、爺さんどこに行くつもりだ!?」
死人が息を吹き返したり、死体が紫煙と化す光景を絶えず見せられた隊長がアラマキを引き留めようとするが、彼はふと後ろを振り向き静かに言った
「どうやら……先ほどの悪魔の群れがここの地下闘技場に群れとなって湧き上がるらしい」
「なんだって、そこって俺達の逃走ルートど真ん中じゃないか!?」
「おいおい、結局証明突破するしかないのかよ」
ファーニーズ達がこの先待っている激闘にげんなりするのを顧みずにアラマキはM14を手にすると殺意を放ちつつも先に進もうとする
先ほどの彼らとの取引により、見逃すと確約を結んだ今となっては彼らを捕縛するよりも湧き出ようとするヨソモノ――悪魔を狩る事が彼にとって最重要であった
だが、彼が一歩先に進んだ瞬間、彼の全身に凄まじい激痛が彼を襲った
「ワシはこれから……ウグゥ!?」
「爺さん!?」
「どこか負傷でもしていたのか!?」
隊長格がアラマキに駆け寄ると彼は床にうずくまり、全身の激痛に歯をかみしめて耐えていた
そして、その激痛が過去の人権派団体大規模補給路でのファーニーズに追った傷がぶり返したモノだとすぐに察した
(まさか、以前の傷がぶり返したのか……くそ、身体が動かん)
アラマキは痛みに歯を食いしばって立ち上がろうとするも以前の負傷と老齢、さらにここに至るまで限界まで酷使したアラマキの身体は悲鳴を上げていた
そして、とうとう立ち上がる力すら出せずに彼は床に倒れこんでしまった
そして、意識が遠のく中で胸元の通信機から長年の相棒の声がアラマキの耳に届いた
『……どうした、応答してくれ!!』
「……スマン、以前の傷がぶり返して動けない」
『なんだと……漢陽達をVIPルームに向かわせる……それまでじっとしていてくれ』
「ダイスケ……すまんな」
アラマキは通信機に向かってそう言い残すとファーニーズの一人にゆっくりと顔を向けると小さいがはっきりと自身の意志を伝えようとする
「グリフィンの人形がここに来る……今回は見逃すから、早く行け」
「わ……分かった!?」
「グリフィンがここに来る前にお前ら撤退するぞ!!」
ファーニーズが足早にVIPルームから去るのを見ながら、アラマキの意識は闇へと落ちて言った
そして、彼が意識を取り戻したのはソレから数時間後のグリフィンから派遣された救護ヘリの機内であった
今回で違法カジノコラボ、アラマキ編は実質終了です
そして、次がエピローグになる予定です