MALE DOLLS外伝集   作:ガンアーク弐式

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試作強化型アサルト氏の「危険指定存在徘徊中」の大型コラボに参加しています

そして、あけましてもおめでとうございます
今年もブラック要素を含んだドルフロSSを投稿したいですね
後、今年は本編時空の投稿速度も上げていきたいですね

そして、前半で起こった事に関する真相は以下のページからどうぞ
https://syosetu.org/novel/191561/188.html


総員!鉄血防衛線を越えろ!:5

「はぁ……はぁ!?」

「塔が真っ二つに!?」

 

俺の前で起こった出来事に全員が唖然とし、俺も開いた口が塞がなかった

 

それは俺達S07前線基地主力部隊が決死隊と合流し、攻撃目標である砲台塔に101匹のダルメシアン……もとい、101体の改造ガルムと正規軍の部隊共に砲台塔へと進軍し、攻撃に参加しようと銃を構えた瞬間、目の前で砲台塔が両断されたのだ

 

まるで見えない刃に一刀両断されたかのように砲台塔がずれ始めるとそのまま崩落、爆散し始める光景に俺達はただその場に呆然と立ちどまる中で周囲の正規軍やグリフィンの戦術人形達の叫び声だけ響き渡っていた

 

「塔が真っ二つになったンニャ!?」

「宇宙人の仕業だ、隠れなきゃ!!!!」

「嘘だろう、夢なら覚めてくれ!!!!」

 

そして、遅れる事にBB小隊やBS小隊から驚きの叫びが聞こえてきた

 

「塔が切れた」

「皆は……夢を見ているの?」

「M14、人形は夢を見れないんだよ」

「ワタシ達があの塔に登らずに済んだ事を喜ぶべきか否か……」

「ずいぶんとゾクゾクさせることが起こっているわ」

 

その中で俺はとっさに脳裏に目の前の現象を起こせそうな存在が一体だけ浮かび上がった

俺達の常識を軽く凌駕するオーバーテクノロジーの塊ともいえるトリックスター――万能者の姿が

それと同時に二つの小さな太陽が鉄血を蹂躙する姿に寒気を感じつつ、こう言った

 

「もしかして……万能者の仕業ですか?」

「皆もそう思う……むちゃくちゃよ」

「えぇ!? 確かにありえるわ……って、MK48何を笑っているの!?」

 

一部を除いて万能者と予想できる自体に恐怖と驚きの表情を示す中でMK48だけが満面の笑みを浮かべていた

 

「だって……例の万能者が来ているのでしょう?」

「M16A4と断定はしていないけど、こんな事ができるのは万能者くらいだけど」

「だったら……彼に関節技を決めてもいいなじゃない(肩もみをしてあげてもいいんじゃない)?」

 

顔を赤らめるMk48に俺達は何もいえなかったが……その時、俺達の電脳内に指揮官から通信が届いた

 

『こちら、西行号……M14、ラム、チビ達、各部隊の状況を説明しろ』

「BB小隊はダミーと共に被害なし」

「BS小隊、SGの二名のダミー数体に損傷が目立つも作戦行動に支障はありません」

「「「私達も元気いっぱい、お手伝いできるよ!!!」」」

 

それぞれが返事をしてから数秒後に、指揮官は俺達に指示を出した

 

『総員、私達と合流するために指定するポイントへ向かえ』

「ですが、私達と同行している正規軍の部隊はこのまま別の砲台塔への攻略に向かうらしんだが」

『そうだが……どうも敵の動きに違和感を感じる』

「違和感ですか?」

 

ラムさんの疑問に指揮官が頷き、とある座標を俺達に指示ながら答えた

 

「あぁ、敵の戦い方が不自然な程に劣勢なソレだ……何かがおかしい。一度合流してから、攻略部隊に参加するぞ」

「了解、みんな……今からここに向かうわよ!!」

 

指揮官からの通信が切れると同時に合流ポイントの座標が俺達の電脳内に送られ、俺達はそこへ向かうべく移動を開始する

指揮官が指定したポイントは前線の補給地点を兼ねたポイントでもあったので、近くを通りかかった正規軍の輸送隊のトラック群に同乗する形で向かっていた

 

その道中俺の電脳内に、砲台塔を両断したモノに心当たりがもう一つだけあったのだ

とはいえ、流石に彼があの大きな塔を両断できるとは思わないが

 

(さすがにギルヴァさんやブレイクさんが斬った……な訳ないですよね)

 

 

―――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

S07前線基地主力部隊が合流地点へ向かっている頃、サクラが指揮する直属部隊も後方で警戒任務中であったR93とSDMRを回収し、装甲車二台と共に合流地点へ向かっていた

サクラが砲手席でペリスコープ越しに周囲を警戒していた

 

「周囲に敵影無し……どうやら、敵は最終防衛ラインの奥まで引っ込んだようだな」

 

サクラがそう呟くと車長席に座っているハクが手元のパソコンのコンソールを叩きながら愚痴った

 

「例の防御施設、今を持ってすべて陥落したとの情報が……俺ら完全に出遅れたッスよ」

「他の奴ら随分とエキサイティグゥ~に大暴れしているんじゃないか!!」

「よくないッス……戦場に遅刻なんて、かっこ悪いっすよ」

 

西行号を操縦するために少しボロボロになったキリンのマスクを脱ぎ、顔にあざができた顔を赤らめるジンにハクがツッコミをいれる

その直後、後方の兵員室からトビーが不満を噴出させるがごとく叫んだ

 

「ギャパパパ、俺様暴れ足りないぞ!!」

「トビーさん、車内でヒートカッターを振り回さないで!!」

「お前ら、車内で騒ぐな!!」

 

トビーの叫びとかれを落ち着かせようとするP228の声で騒がしくなった車内を沈めようとサクラが一喝するとその場は静まった

 

「ジン、ハク、周囲の警戒を怠るな……どこから黒服やパワードスーツ集団が出てくるか、分からんぞ!」

「了解ッス!」

「分かった……それじゃ合流地点へ向かってイクイクゥ~」

「ジンさん、スピード出し過ぎッス!!」

「下手にスタック………総員警戒!!」

 

サクラの号令と共にスピードを上げた瞬間、周囲の物陰から1個小隊隊相当――25体のプレイヤーズ・レギメントが上半身乗り出した、それに気づいたサクラが叫んだ

 

「敵影25、ロケットランチャー!?各車フォースシールド起動!!」

『りょ、了解しました!?」

『アイツラ、また出た』

「間に合わないッス!!」

「Oh,ジーザーズ!!」

 

サクラが後方の装甲車に指示を出すが、プレイヤーズ・レギメント達はすでに攻撃体勢に入っていた事にジンが悲鳴を上げると同時に彼らが放ったロケット弾やミサイルが発射sれた

 

「ヒャッハー、デカブツだ」

「マッハで蜂の巣のしてやんよ!!!」

「俺のロケット弾でチキンの丸焼きにしてやるぜ」

 

彼らが口々叫びながら、ロボットアームに取り付けられたロケットランチャー、ミサイルランチャーを西行号にめがけて発射、放たれたロケット弾、ミサイルが西行号めがけて飛来し、フォースシールドを展開しようとした西行号を爆炎に包み込まれた

西行号が存在していた地点は灰色の煙が立ち込めるのを見た彼らは西行号が吹き飛ばしたと確信した

 

「やったか!?」

「俺達25体同時ロケット弾やミサイルの一斉射撃、ヤツラもすでに黒焦げになっているだろう」

「これで……伏せろ!?」

 

プレイヤーズ・レギメントの一体が不吉なモノを感じた瞬間、硝煙を吹き飛ばすか如く無数の30mm焼夷榴弾が彼らが身を隠していた瓦礫ごとプレイヤーズ・レギメントの装甲をいとも簡単に粉砕していく

そして、一斉射は終えると同時に硝煙が消え去るとフォースシールドを展開していた西行号や装甲車が姿を表した

それを見て、掃射を免れたプレイヤーズ・レギメント達が西行号が無事なを事に驚愕した

 

「くそ、撃破ならず!? 撤退……グワァ!?」

「しまった、狙撃だ……ヒデブ!?」

 

そして、彼らは同時に装甲車のそばで伏射でライフルを構える戦術人形――R93とSDMRの狙撃で頭部――バイザー部分を撃ち込まれ、その場に倒れた

 

それを見たR93がスコープから目を離し、息を吐いた

 

「危なかったですね……間一髪フォースシールド起動してよかったです」

「ついでいうとロケット弾が着弾した時の爆炎がいい煙幕になったおかげで私達も狙撃体勢を取れたしね」

 

SDMRがR93に同意すると西行号に備わっている車外応答用スピーカーからサクラの声が彼女達の耳に届いた

 

『お前らすぐに装甲車に乗り込め、急いで主力隊と合流しないと上位指揮官殿から大目玉』

「了解しました」

「分かったよ、R93また後でね」

 

二人が装甲車にそれぞれ乗り込むを見て、サクラ達は主力部隊との合流地点へと急いだ

 

しかし、サクラ達は気づかなかった

プレイヤーズ・レギメントの残骸がノイズ共に消失する事に

 

 

同時刻、S06地区第二番街メメントス

 

S06前線基地所属している専門部隊の一つ、PA小隊所属のGSh-18と黒い帽子をアッシュグレーの髪型をした人形――HS2000が墓石のようにも見える雑貨ビルの前で住人らしき男性が不安げに彼女達の顔を見ていた

 

PA小隊……人形、人間関係なく負傷者や急患に対する治療もしくは修復及び後方へ護送するための部隊である

そして、彼女達が個々に来た理由もとある廃墟で監禁されていた人物の治療と搬送であった

彼女達は住人らしき男達が不安げな表情で事の有様を説明していた

 

「例の患者さんはS06前線基地の医務室へ搬送したから、安心してや」

「わたしの診た限り、暴行されたのと衰弱していましたが命には別条ありません」

 

二人の言葉を聞いて、男はほっと胸をなで下ろした

 

「命に別状はないか、よかった……廃屋に監禁されていたせいで意識がなかったから不安だったんだよ」

「ほんまに後、1日遅れていたら命の危険もあったからな」

「じゃあ、彼を見つけた同僚達にこの事を知らせてくるよ」

 

彼がそう言ってその場を離れていくのを見てこうつぶやいた

 

「Gsh-18さん、例の患者さん……明らかに事件の匂いがするよ」

「そうや、まさか()()()()()()()()()()()()()()()()()()()なんて……大事やで」

 

HS2000の懸念に頷くGsh-18の脳裏に彼を見つけた時の状況が浮かび上がった

 

拷問でもあったかのような全身の打撲痕と身に着けていたボロボロになったグリフィンの制服

そして、その制服にポケットには彼の写真が貼った身分証と2カ月前の新聞の切り抜きが隠し持つように入っていた

切り抜きの方は2カ月前の没ヨーロッパ協力民主主義実行委員会と新ソビエト連合と平和会談が成功した事に関する記事であった

その上に「奴らの茶番だ」と乱雑に血のような物で書きなぐっていた

そして、身分証には彼のグリフィンでの地位が記されていた

 

「ジョージ・アノニマス()()()()()()()()()()」と




さて、そろそろSO7前線基地の面々が合流してから最終決戦へ向かいましょう
……絶対に最終決戦とはいかないと思います

そして、最後……どういう事でしょうね(棒読み)
同じ同盟の指揮官が戦場から遠く離れたS06地区のメメントス街の廃屋に2カ月間監禁されていたなんて……(黒笑)

ちなみに、現場にいるジョージが上位指揮官に着任したのは一週間程前の事です

オマケ1
これは本編よりも前、前話の終盤直後の話

ジンは地面に伏せていた
顔はおおきなアザを作り、普段付けているキリンを模したマスクは土埃でよごれ、所々破れ、地面に転がっていた
彼の周りでは、マーダーを除くEA小隊の面々が豚を見るような目で彼を見下していた

「童貞を貰ってほしい? お兄さんに頭を粉砕されたいですか」
「私の初めてはスミスに捧げるんだ……お前なんかにやるもんか」
「セクハラ発言……最低デェス!」

彼女達の言葉に意気消沈のジンは力なく呟いた
「Oh,じーざす」



オマケ2
グリフィン臨時本部でガンスミスは目の前が真っ白になっていた
多数の修理依頼の書類の山を目に目が死にかけていた
それをみたP226はドン引きしていた

「おい‥…なんだこの書類の山は」
「修理修理ですわ……なんでも修復中の人形の5割以上が修復完了したので武器の修理もペースを上げろということですわ」
「ふざけるな……誰がこんなふざけた指示を!?」
「ジョージ上位指揮官ですわ、私達もがんばっているのですから殿方もふんばってください」
「『検閲済み』」

考えつく限りの罵倒を吐くガンスミスに眉を顰める
「マンちゃん、怖いわね」
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