MALE DOLLS外伝集   作:ガンアーク弐式

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今回はNTK氏の人形達を守るモノ(https://syosetu.org/novel/190134/)との大型コラボです
今回は連絡線破壊へ動くS07組の様子を描写しようと思います

そして、最後……ちょっと衝撃展開注意です

今回以下の話を参考しています
https://syosetu.org/novel/190134/152.html


連携救援4

「了解した……連絡線の破壊にはM16A4とSDMRに向かわせ、救出任務中のP228とGsh-18を除く残りS07組は周囲に残存している人形達で敵を攪乱しつつ進路を確保する」

 

指揮官のこの決定にその場に全員は唖然とする中で、ナデシコ……キャロル指揮官から当然のように抗議していた

 

『近くの戦術人形の部隊を終結させて、敵の攪乱と進路を確保するのは分かるが……肝心の連絡線の破壊をM16A4とSDMRの二人だけなんだ?』

「正直な所、こちらも消耗も激しい……特にパラとリーの負傷と西行号の主砲の残弾数も結構残り30%を切っているのが痛いな。特に前衛組はヘカトンケイル(あんなモノ)の砲撃でダミーをすべて失っているから、普段の集団による連携戦術で突破するという作戦も取れない」

 

指揮官は一息つくと半ば投げやり気味に自身の案を切り出した

 

「私としては、下手に連絡線の破壊はせずに万能者やリバイバー達を前に出して、主力部隊は遅延戦闘に徹して、アイソマー救出の時間稼ぎをするべきだと思うね」

『早い話がアイソマーの救出を優先しろと?』

「そうだ……ハク、そちらでのグリフィン側で戦闘を続行できる部隊はどれだけ残っている?」

「……」

 

指揮官の質問にハクさんは言葉に詰まったのか、少しの間黙り込むと苦々しくこう言った

 

「結構ボロボロッス……特に先行していた本部の人形はほぼ壊滅しているッス」

「そうか……私の案は難しいか?」

『それ以前に例の巨大兵器は主兵装こそ失っているが健在……それを考えるとサクラ指揮官の案は却下せざるえない』

 

キャロル指揮官の言葉を予測していたのか、指揮官は淡々と話し始めた

 

指揮官が俺とSDMRを連絡線の破壊役に選んだ理由は、火力と足の速さで選んだという。

確かに、俺とSDMRの出力を脚力に回せばSMG型と同等のスピードで予定のポイントまで到着できるし、小口径とはいえ同じライフル弾を使用する俺達の愛銃なら火力も申し分無しだろう

 

速度だけならSMG型のパラちゃんやMP5Fさん、HG型のGSh-18さんとP228さんも候補も入るが、拳銃弾特有の威力不足や消耗具合、後者は今は別の場所にいる等の理由で除外したというのだ

 

「M16A4は、身軽にするために武器庫改を置いていく必要があるが……行けるな?」

「「はい」」

 

指揮官の言葉に俺とSDMRは二つ返事で答えた

そもそも武器庫改は離脱する際にエネルギーを使い果たして、重い盾となっているので置いていても問題ない

 

「よし……じゃあ、これから破壊についての手順を説明するぞ」

 

俺達の返事を聞いた指揮官が連絡線の破壊についての詳細な手順を説明し始め、俺達はそれを黙って聞いた

 

 

 

 

――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

 

補給を終えたM16a4とSDMRを除いたS07前線基地組は、連絡線を破壊するためにM16A4とSMDRの進路確保と敵の攪乱するべく周囲に展開する戦術人形と銃撃戦を繰り広げていた

その中には、同じく連絡線に動いたDG小隊の姿もあった

 

西行号に登場したサクラは西行号のチェーンガンと同軸機銃による掃射でM16A4の進路を確保しつつ、周囲に展開する戦術人形達の指揮を執っていた

そして、足が折れたパラはP228の代理として、サクラの補助に徹していた

 

ナデシコとAI「LAFI」から届いた情報を元に敵の位置と進路方向を予測し、人形達に指揮を出していた

 

「P228達はこのままLZポイント周辺で、警戒を続けろ」

『了解、指揮官も気を付けてください』

「あぁ……レスト、MP5Fと共に2m先で展開する部隊の支援に回れ!!」

『了解!!』

 

サクラが人形達を指揮すると同時に西行号の車載カメラで周囲を確認も怠らずに、モニターを注視していた

複数に分割されたモニターには動けるパラデウス兵やアブノーマルの姿はなく、ただ廃墟しか映されていなかった

 

「西行号の周囲には敵はいない―――」

「思い出したっす!!!!!!」

「どうした、ハク!?」

 

隣で端末を操作していたハクの叫びに車内にいた全員が彼を振り向いた

ハクは顔を真っ青にあいながら、取り乱したように言葉を続けた

 

「あのアブノーマルらしき鉈男が日本の都市伝説に出てくる処刑人にそっくりっす」

「ハク……こんな時にオカルト自慢の話か……M16A4、その先がバレットと合流予定地点だ」

 

サクラは冷めた目でハクを一瞥するもすぐに、モニターに目を戻して、人形達の指揮に専念するべく

 

一方のジンとパラはハクの話が気になったのか二人の視線はハクに向けられていた

 

「ハク、血濡れの怪人って例の鉈男と同じなのか?」

「姿形は汚れたコートに鉄兜、腕には首を刈るための大鉈を持っている大男と同じ……はずなんっすけどね」

「なんか気になる事でもあるの?」

 

言葉を濁すハクを見たパラが首を傾げるとそれを見たサクラが少し怒気を含めて口を開いた

 

「オカルトの話は後だ、M16A4達が例のポイント付近到達を確認した……ハク、近くの部隊をここに集結させるように指令を出せ!!」

「りょ、了解っす!!」

「ジンは西行号を前身……周囲に展開している戦術人形達と共に移動するぞ」

「わかった……よし、発進するぞ」

(ハクの疑問は……例の怪人は主に刑務所で、死刑にならなかった囚人を惨殺するという例の鉈男とは行動原理と食い違っているということだな)

 

サクラの指示にハク達はそれぞれ行動を起こす中でサクラは心の内にハクの疑問を見抜いていた

そして、エンジン音を響かせながら移動を開始する中でサクラは心の内で思考を回していた

 

(単純に都市伝説の怪人と鉈男の姿が偶然似ていただけなのか……それとも私達の中に奴らが処刑に値する重罪人が紛れこんでいたのか)

 

サクラは自身の疑問に自問自答しつつも自身の部下を指揮するためにモニターに視線を落とした

 

 

 

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

 

 

バレットさんと合流し、例の鉈男達の急所らしき連絡線が存在するであろう建物へ進入した俺達だが途中でパラデウス兵の素体となったらしき人間が同じであることを忘れるような事態に遭遇してしまった

 

 

連絡線らしき古ぼけた絵画から浮かび上がるのように一人の鉈男が俺達の目の前に現れたのだ

だが、目の前に現れた鉈男はこれまで遭遇した奴らと違い、ホログラムのようにうっすらと透けているように見えた。

あえていうなら、鉈男モドキだろうが……手にしている大鉈が鉈男と同じモノである事をしめしているのか、透けていなかった

 

「お兄ちゃん、こいつら」

「一種の警備しすてむか、簡単に破壊させてはくれなさそうだな」

「まさかここで……鉈男に鉢合わせになるんて」

 

俺達は各々の武器を鉈男に向けると奴から妙にノイズ音が混ざったような声で鉈男が俺達にこう言ったのだ

 

《なぜ、邪魔をする……咎人ルニシアを我らに引き渡せば無駄な血は流れないというのにだ》

「身に覚えがない罪を理由で仲間のM4を引き渡せる訳がないだろう」

「バレットさん、どういうことですか!?」

「最初にヤツらと遭遇した時、M4A1を咎人と呼んだ上に明らかに彼女を狙っていた……違いないな?」

 

バレットさんの発言に俺は度肝を抜かれた。奴らはM4姉ちゃんを狙っているか……

 

バレットさんの皮肉に、鉈男モドキは大鉈を俺達に突きつけると厳正に罪状を告げるかのように俺達に向かって話し始めた

 

「あの女が引いた引き金が……今までの災厄の始まりとなったからだ」

「どういう意味ですか……M4姉ちゃんがすべての始まり」

 

鉈男モドキの言葉に俺は戸惑いを隠しきれなかった

だが、奴はトドメと言わんばかりにこういった

 

「咎人M4A1のメンタルモデル(ルニシアの心魂)メンタルモデルは、ルニシアという人間の娘の心魂を加工して作られた物だ」




今回登場した鉈男モドキならぬ、ブラッディマンもどきはかれらの連絡線である絵画の自衛システムのような物です

外見が微妙に透けているだけで戦闘能力等はブラッディマンと同じです

そして……ついにやっちゃいました
M4A1が実は元人間であることをばらしちゃいました
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