MALE DOLLS外伝集   作:ガンアーク弐式

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今回はoldsnake氏の破壊の嵐を巻き起こせ!(https://syosetu.org/novel/180532/)主催のコラボ「異常存在撃退作戦」に参加します

さて、今回は開戦、破壊の連鎖(https://syosetu.org/novel/180532/496.html)の前半の開戦直後をBB小隊とコト小隊の視線で描写しています

色々と周回遅れの感がありますがとりあえず補足的な意味でどうぞ


死滅回遊1

『全部隊に通達する、相手は言葉通りの不死身よ。しかも足止めも意味ないくらいの力を持っている。危険を感じたら独断で仲間と一緒に撤退しても構わない、私もスキマで撤退の援護をするわ。

…通達は終わり、では検討を祈るわ』

 

いつぞやの島で出会ったソフィスという名のとし……いや、妙齢の女性の鼓舞とも忠告と共に取れる通信を俺は第三陣地の設置された防壁の陰で聞ききながら、愛銃のM16A4を強く握り占めた

背中には武器庫改をいつでも展開できるように待機状態にして、俺のダミーと共にターミネーターを待ち受けていた

視線を横にそらすとリーとパラちゃんがダミーと共にそれぞれの愛銃を構えているのが見える。だが、その表情は二人とも強張っている

そして、少し離れた場所ではBB小隊隊長のM14さんとMP5Fさんがダミーと共に

 

「あのオバサンが言う通りに不死身だとしたら……僕達が出来ることはあるのかな?」

「パラも怖いけど、やり方はいろいろあると思うよ」

「確かに、殺す必要がないなら身動きを止めるなり……」

 

二人の会話に頷いた瞬間、S07支援基地で指揮を執っている指揮官から通信を俺の通信モジュールを拾った

 

〈ターミネーターが第一防衛陣地に接近、及び第一陣地の部隊と抗戦を開始した》

『了解、BB小隊のみんなも戦闘用意よ!!』

「「「了解!!」」」

 

指揮官とM14さんの号令が届くと同時に防壁の向こう側から無数の銃声と爆発音、それに別所で展開している火力小隊の者らしき砲声が耳に入りながら俺は防壁の隙間から愛銃を突き出した

 

 

 

――――――――――――――――――――――――

 

 

 

 

「来たぞ、MG部隊RF部隊一斉射撃開始ッッ!鉛玉の雨を浴びせてやれ!!」

 

第一防御陣地内に設置されたトーチカに身を隠したMG部隊とRF部隊による濃密な弾幕がターミネーターに襲い掛かるのと同じタイミングで、第一防御陣地に展開していたS07情報支援基地所属のコト小隊も攻撃を開始していた

 

しかし、こちらの銃弾の雨を苦にしないターミネーターを前に、SG551とSG553は悲鳴を上げた

 

「ゼロッチ、全然効いていないぞ!!!!」

「50ちゃん、こっちに近づいているよ!!!」

「ダミーと共に弾幕で足止めを続けて、もうすぐ火力小隊が攻撃を始めるから!!」

「そうですわ……距離と風向きを計算完了、50ちゃんにデータを送るわ」

 

SG551達より若干後方で二脚を展開した愛銃でターミネーターを狙うSG550が狼狽える二人を落ち着かせる

その隣でMPXが観測手となり、ターミネーターとの距離を計測するとそれを狙撃手である彼女に伝える

それを元にSG550がスコープにターミネーターの姿を狙撃を試みるもターミネーターにその弾丸は彼女の頭部に命中するも貫通することなく、ただ彼女の頭部を揺らすだけだった

SG550の狙撃を受けた直後に、追撃をかけんとばかりに砲撃陣地に展開する火力小隊の重火器が火を噴く

しかし、火力小隊の砲撃がターミネーターに着弾するも周囲に焼け跡と倒木を作るだけだった

 

周囲に断続的な発砲音や爆音が響く中で平然とするターミネーターをスコープごしに見たSG550が顔をしかめる

次の瞬間、ターミネーターが周囲の倒木を逆崩壊技術で手榴弾のようなモノに変えたのを見た瞬間、彼女は恐ろしいモノを感じ、ライフルを再び構える

そして、ターミネーターが持つ手榴弾を弾き飛ばそうと照準を向ける

それを見たコト小隊の面々が驚愕の表情を隠せんなかった

 

「どうした、ゼロッチ!?」

「50ちゃん!?」

「みんな、ターミネーターが倒木を手榴弾に……なにを!?」

「MPX、ちょっと静かにして!!」

 

MPXの焦りの声を抑えたSG550が愛銃の引き金を引こうとした瞬間、ターミネーターは其れよりも先に手榴弾のピンを抜き、適当な場所へ投擲する

 

ターミネータ―は手榴弾を投擲すると同時にソフィスの通信が彼女達の電脳が響いた

 

『なんてモン使ってんのよアイツ!!、貴方達!第一〜二防衛陣地の部隊は全員第三防衛陣地までスキマで撤退させるわよ!』

「「「「キャアアアアア!?」」」」

 

ソフィスの叫びと共にSG550達は突如落下する感覚と共に視点が一瞬だけ暗転した

それから、数秒後には彼女達の身体はナニカにぶつかる感覚が走った

「いたたたた、ここは……第三防御陣地って!?」

「みょ~ん」

「ご、ごめんなさい!!」

 

SG550が起きが上がると彼女の足元にP228を踏みつけていた事に気づき、慌ててP228から足を退けた

一方のP228も起き上がると目の前にSG550が立っているコトに驚きを隠せなかった

 

「みょーん!?SG550さんが……というか、コト小隊の皆さんが!?」

「何が起こったのか、ターミーネータが何かを……」

 

SG550が首を傾げた瞬間、ソフィスの緊迫した叫びが通信に乗って第三陣地にいた全員に響いた

 

『防御結界起動!第三防衛陣地にいる者は衝撃に備えて!!』

「「え?」」

 

彼女の叫びが聞こえるのと同時に防衛陣地に半透明の障壁が展開され、その直後に強烈な爆風と轟音が炸裂し、障壁を大きく揺らした

そして、第三防衛陣地内にいた全員が衝撃で揺れる地面に立って入れず、SG550達やBB小隊を含めた大半が地面に伏せていた

爆炎が収まり、陣地内にいた者達が顔を上げた瞬間、そこに唖然とする光景が見えた

 

爆風の中をゆっくりと無傷で進むターミネーターの姿がそこにあった

そして、ソレを見て唖然とするP228とSg550の通信モジュールにソフィスとサクラ、ワカと共に後方で待機しているM686の通信を受信し、各々の電脳内に響いていた

 

『アイツ、相互起爆手榴弾まで持ち出すなんてね…。すまないけど説明してる暇は無いわ。死にたく無ければ命大事に戦いなさい!電子攻撃の準備終わるまで時間を稼ぎなさい!』

≪不死身というのいうは本当らしいな……BB小隊、大丈夫か?≫

≪コト小隊は皆第三陣地内で反応を確認できたけど、戦える?≫

 

「「…………」」

 

それぞれの問いかけにターミネーターの威圧感に圧倒されたP228とSG550は答える事ができなかった




おまけ
ターミネーターと開戦直後のワカとM686が担当している電信通信設備に記録されている通信ログの一部抜粋

指揮官A『神様、仏さま、シラオキ様、俺のラムをお助けを!!!』
指揮官B『SIG556、お兄様の声が聞こえるなら答えてくれ!!』
指揮官C『俺のウージーはどうなったんだ。帰ったら一緒にメロンパフェを食べようと約束していたんだ!?』
ワカ「クソ、第一、第二防衛陣地に展開している人形の安否確認の問い合わせで通信が混乱しているせいで、肝心な戦況が分からないぞ」
M686「とりあえず、信号を確認して安否を伝えないとナデシコにも協力を……え?」
ワカ「M686,今度は何が起きた!?」
M686「例の依頼者(グリフィン)からの連絡で例のELID(蛮族の事)が作戦領域に向かって移動を始めたって」
ワカ「……なんだと」
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