やぁやぁ皆様、ポケモン剣盾発売して二日目ですね。いかがお過ごしでしょうか。
僕ですか?HAHAHA!!ニンテンドースイッチを買ってらっしゃる皆様には理解できない日々を過ごしていますよコンチキショー。

ほら、御覧なさい。僕と同じくガラルに行けない憐れなポケモン達ですよ。


追記:11/23
明日ガラル地方に行きます。それでは皆さんさようなら

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※リーリエのキャラ崩壊


おいてけ!ボクのあいぼう

 

 

 

 

 

 

「いーーーーーーーーやーーーーーーーーだーーーーーーーー!!!!!!!!」

 

 ここはアローラ地方にある5つの島の内の1つ、アーカラ島。その中でも特に賑わっているのがカンタイシティ。アローラ屈指のリゾート地であるその街は、海外からの旅行客がアローラ地方の中で最も多く、常に人混みを成す程活況を呈していた。

 そんなアーカラ島の玄関口、カンタイシティの乗船場に1つの木霊が響いていた。バクオングかと見紛う程に大きな声を張り上げる彼は、このアローラ地方にあるポケモンリーグチャンピオンのコウタ。彼は今、運良く手に入れたとある地方への切符を手放すか否か、恰も母親の命と恋人の命の片方を選択せざるを得ない状況かのように切羽詰まった精神状態で考えていた。

 

「コウタさん...あの、気持ちは分かりますが...その、人も見てますし「気持ちが分かるだって!!???リーリエちゃん!!それは自分の手持ちを理解した上での言葉かい!!?どうなんだい!!?」...ごめんなさい」

 

 かの友人であるリーリエの言葉にすら耳を貸さないヨウ。その原因は、手にしようとしているチケットと自らの手持ちポケモン達に理由があった。

 

 彼が手にしているチケットはガラル地方行きのチケット。アローラ地方から船でオーレ地方へと渡り、そこから飛行機でガラル地方まで行くルートだ。別に彼が飛行機に対して拒絶反応を起こしている訳でも、ましてや船に乗ることを怖がっている訳でもない。彼のチケットには記載されていないが、ガラル地方にはポケモン協会によってある法律が定められていた。

 

「なぜ!!なっぜ!!!なぜガラルに連れてけるポケモンが制限されているんっだっ!!!!!」

 

 それはガラル地方に連れて行けるポケモンは一部制限されているというもの。というのも、ガラル地方のポケモン協会は野生ポケモンの食物連鎖について考えるところがあった。カントー地方では密猟者によるラプラスの乱獲によって、ラプラスは絶滅寸前まで個体数を減らしてしまった。アローラ地方では、ヒドイデやドヒドイデによるサニーゴの住処の侵略が人知れず進み、サニーゴの個体数が著しく減っている現状がある。そんな事は起こしてはならない、そう考えた彼等は、ガラル地方に生息しているポケモンと現在確認されているポケモン達との生態とを較べ、個体数をある一定以上に維持出来、尚且つ既に生息しているポケモン達の住処を無闇矢鱈に侵略する恐れのない種族のみ入国を許可しているのである。勿論、既に生息しているポケモン達も入国可能だ。

 しかし、このコウタの手持ちポケモンは全て入国不可能だったのだ。

 

「アマチャナちゃん...一緒に居たいよね?」

 

 彼の手持ちの内の一体。パーティ内でエースを担っているゲッコウガは入国不可能なポケモンの一匹だ。

 普段は思考が顔に出ない彼女も、この時ばかりは涙ぐんでいる。新たな地方への切符。新たな旅。それを経験すれば主が更に強くなる...それは彼の望むことである事は分かっている。それが自分も求めている事も。しかし、その強さの傍に自分が居ないことに彼女は耐えられなかった。

 

「...あの、ガラル地方に登場するヒバニーというポケモンの最終進化系は特性がゲッコウガと同じ変幻自在の様ですよ...?素早さは少し落ちますが、攻撃力だけでみればゲッコウガより優秀だとか...」

 

「俺は!!アマチャナちゃんじゃなきゃ嫌なの!!」

 

 そんな涙を流し続けるコウタの肩を叩くポケモンが一匹。艶やかな薄灰色の毛に、全てを見透かすかのような瞳。丸い顔と細身な体、現住する従来の姿より2回り程大きいアローラのペルシアンだ。

 

「シア〜ン!!!!」

 

 泣きつくコウタを息子を相手する母親のように抱擁するペルシアン。彼女もまた、アマチャナと同じく彼が強くなる事を望んでいた。傍に自分が居ようと居なかろうと、遠くからでも彼の夢を応援する。それが彼女の意思だった。だから今は、別れの時を惜しみながらもそれを隠して見送る心構えだった。

 

「世界的に一般的な方のペルシアンは連れて行く事は可能なんですけどね。」

 

「ちょっとリーリエちゃん黙ってて。」

 

 泣き止まない主を慰めようと、また寄り添うポケモンが一匹。足にしがみつくのはまだまだ幼いココドラだ。生まれてからの時間はかなり経っているが、力量(レベル)を1から100で表すなら1だろう。感情表現が上手くできないが、それでも彼も悲しみを抱いていることがコウタには分かった。

 そんなココドラは、彼の手持ちの中の秘密兵器とも呼べる存在だ。特性:頑丈───体力満タンの状態で攻撃を喰らっても必ず攻撃を耐える───と、持ち物:貝殻の鈴───与えたダメージの八分の一を回復する───そして技:がむしゃら───攻撃を当てると、相手の体力を自身の体力と同じにする───これらを合わせて、攻撃と回復を無限に繰り返す戦法が強力だった。

 

「ドラン......ごめん。」

 

「まぁ、仮に連れて行けたとしても、ガラル地方でのレーティングバトルに当たるランクバトルでは強制的に力量(レベル)が50相当になるようなアイテムを投与されるそうですから、お得意の戦法は取れませんけどね。」

 

「ちょっとうっさいリーリエ。」

 

 そしてまた、悲しみを隠せないコウタを慰めようとボールから出る影があった。彼が地上に降り立った途端、コンクリートの海は一面の草原と化した。

 

「...ブルル様。」

 

 アローラ地方の4つの島にはそれぞれ守り神が住んでいる。その中のウラウラ島に住まうとされるカプブルルは、コウタの手持ちの一体でもあった。

 自身の息子を護り、更に自身の住まう遺跡を救ってくれた恩人の願い。守り神として最後まで行く末を見届けたかったが、そうにも行かないことは理解した。だから彼は、この地で待つことを決めた。

 そしてそれはコウタにも伝わった。

 

「...そうか。でも俺は「因みにサルノリというポケモンの最終進化系は特性がカプブルルと同じグラスフィールドで、カプブルルの覚えない蜻蛉返りや10万馬力等を覚える事から巷ではカプブルルの上位互換とも噂されているようです。」ねぇちょっとリーリエ?お願いだから黙っててくんない?」

 

 頬を膨らませるコウタを他所に、また彼の手持ちが現れる。けたたましい咆哮と共に地面に降り立つその竜の名はボーマンダ。

 

「ダーマ...」

 

「ガラル地方ではメガ進化が禁止されている様です。ついでにZ技も。あと、ボーマンダの主力技であった恩返しも禁止されているみたいです。」

 

「なぜ!!?」

 

「大人の事情です。」

 

「糞が!!」

 

「因みにコウタさん最後の手持ち、ファイアローはただの出禁です。」

 

「畜生!!!」

 

「因みにミミッキュやギルガルドは弱体化されましたよ。化けの皮が剥がれるタイミングでHPが八分の一減るのと、防御と特防の種族値が10ずつ減ったらしいです。まだ対戦環境には馴染めるレベルだと思われます。」

 

「なんでだよ!!!コイツん時は環境から除外されるトコまで落とされたのに!!!」

 

「その一件で学ばれたのでしょう。」

 

「遅ぇよ!!なら疾風の翼強化してくれよ!!」

 

「諦めてください。ほら、手持ちポケモン置いて行きますよ、ガラル地方。」

 

「嫌だァァァァァァああああああああぁぁぁ!!!!!ポケモン協会の野郎!!力尽くで説得させてコイツら連れてこさせてやるからなぁァァ!!!!!!!!!!」

 

 

 

 

 

 

 



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