ハイスクールD×D/Apocrypha 魔術師達の狂騒曲   作:グレン

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とりあえず書き溜めがあるのでこっちは投稿するぜ!










完全に禍の団……もとい、トルメー・グレモリー眷属のターンです。マジ大暴れです。







 あと、トルメー・グレモリー眷属は単純な強さだけで言うならサーゼクス・ルシファー眷属と同等なイメージにしています。
 ただ、能力的なところでちょっとシャレにならないところがあり、トルメー自身の絶対的な相性ゆえにサーゼクス眷属たちだと不利です。アザゼル杯にでても、神主体チームを全員撃破して優勝するかもしれない戦力を持っております。
 ニスネウスとキラルナがオーディンフルボッコにしたのもそういうところもあります。あいつらコンビ組むと相乗効果でシャレにならないんですよ。なのでちょくちょくコンビ組んで出てくるかと。


18 魔王の落日、現魔王編

 大勢が決するより前の時間帯にさかのぼる。

 

 イルマたちは知らなかったから完勝を確信していたが、しかしこの戦いはそんなものではなかった。

 

 のちに「魔王の落日」と称され、四大魔王制度終焉のきっかけともなったこの戦いは、総合的に見れば確かに被害の度合いでは禍の団が圧倒的に大きい。

 

 旧魔王派の運営陣であるシャルバ・ベルゼブブとクルゼレイ・アスモデウスは「自分たち二人がいれば悪魔は健在と同義」という思想を持っている。ゆえに、構成員にどれだけの被害が出ようとも構わないという発想で攻撃を仕掛けてきた。

 

 だからこそ、情報が洩れていると察しなお、対策を取らずにそのまま強襲をかけたのだ。せめて配下に「勘付かれているから本命発動までの防戦に徹しろ」とでも告げていれば、被害は大幅に削減できていただろう。

 

 へたをすれば、結界装置に巻き込ませることすら考えていた可能性すらある。それほどまでに旧魔王血族である彼らは傲慢かつ独善的で、かつ愚か。愚者の受け皿である禍の団の筆頭格にふさわしい、生粋の愚物たちであった。

 

 結果として、彼らは大いに大打撃を受けている。

 

 なにせ、襲撃が来ることを知っているという時点で、不意が打てないのだ。そこにきて、敵の戦力の化け物具合である。

 

 北欧は主神オーディンがヴァルキリーを何人も連れてきている。オリュンポスは神々が何人も観戦するつもりだった。須弥山に至っては、ノリノリで大暴れしたいのか、主神である帝釈天は側近の四天王や仙人の群れを増員した。

 

 そのうえ、三大勢力も人員を大量に派遣している。それはもう、梅雨払いぐらいは全部するつもりで大量にだ。

 

 結果として、主戦場である貴賓席は、神々による完全無双タイム。旧魔王派の構成員たちは無双ゲームに出てくる一般兵のように千切っては投げられている。

 

 さらに、旧魔王派の指導者の一人であるクルゼレイが戦死。アザゼルを狙って襲撃を仕掛けるも、彼を説得しようとしたサーゼクス相手に攻撃を仕掛けて返り討ちにあったとのことだ。

 

 オーフィスの蛇によって魔王クラスにまで高まっていた最強戦力。それも政治的リーダー格を失ったことで、更に旧魔王派は士気を大きく減衰させる。

 

 ゆえに、この戦いの勝利は間違いなく同盟側であり―

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そして、状況は大きく動き出す。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「な、なんだ、こいつらは!?」

 

 攻撃を放つ上級悪魔は、その存在に目を見張っていた。

 

 灰色の巨漢。そう形容するほかない謎の存在が、いきなり扉を開けて現れたのだ。

 

 手に持っているのは金属製の棘付きバッドのようなメイス。かなりシンプルな作りだった。

 

 そして、あっけにとられて動けなかった上級悪魔の頭部がその一撃で粉砕されて、事態は一気に混乱状態になった。

 

 まず攻撃力が高い。砲撃は使ってこないし武器もシンプルでそこまで大きい物ではないが、頑丈であるがゆえに怪力で振るわれれば殺傷性能は莫大。そしてシャレにならない怪力だった。

 

 そして動きが速い。すさまじい速度で走ってくるその敵は、一瞬で近づいてくるため近接戦闘オンリーというのが欠点になっていない。

 

 さらに固い。最上級悪魔クラスの全力の攻撃を受けたのにもかかわらず、普通に起き上がってきた。どうも痛覚も鈍いらしい。

 

 強く、速く、硬い。三拍子そろった敵は、たった一人で最上級悪魔をその眷属ごと混乱させる。神クラスですらてこずらせる難敵だった。

 

 その数は20体以上。それらの存在が不意打ちでぶちかまされたことによって貴賓席は大混乱に陥った。

 

 そして、いまヴァルキリー達が密集体系をとることで迎撃を行っている。

 

 いわゆるファランクス陣形だ。これにより、謎の巨漢たちを迎撃することに成功している。

 

「落ち着いて行動しろ! やつら、身体能力はヴィーザルさまでもてこずりそうなレベルだが、知性は大したことがない!!」

 

 リーダー格のヴァルキリーが、そう檄を飛ばして気合を入れなおさせる。

 

 実際、その巨漢は身体能力頼りの完全なパワータイプだった。

 

 ドアを開ける。静かに迫るなどの行動はできたようだが、それも事前に指示を出されていたからできたことが大半のようだ。自律的な判断能力に関しては、はっきり言って小学生程度だ。

 

 故に、動きは単純で大振りと、一定以上の技量があれば回避も難しくはない。最上級クラスに匹敵する性能を発揮しながらも、最上級クラスには絶対に勝てない程度の敵だ。上級クラスでも冷静に立ち回れば、数時間かければ倒せるだろう。

 

 倒すのに時間がかかるのが難点といえば難点だが、しかしそれだけだ。増援が来るまで持ちこたえることは十分できる。

 

 そして、その増援はやってきた。

 

「お、こっちの連中は無事らしいね」

 

 そう言って姿を現したのは、仮面をつけた中年男性。

 

 レーティングゲームの映像で見たことがある。この男は、トルメー・グレモリーの眷属の一人だ。

 

 名前は確かデュリンダナ。兵士の駒を七つも使用した存在で、あのディハウザー・ベリアルの兵士たちを蹂躙した凄腕である。

 

「ディザストラ相手によく頑張ったなぁ。あいつら、バカだけど動きは速いから露払いと動く盾には最低な連中だし、疲れたよな?」

 

 そう言いながら、デュリンダナは剣を構える。

 

 その姿にヴァルキリー達は、防御態勢を取りながらも心のどこかで安心する。

 

 同盟の実力者が増援として来てくれた、これで何とかなるだろう。

 

 そう安堵の空気が流れかけ―

 

「………っ!? 待て、そいつに気を許すな!」

 

 リーダー格のヴァルキリーだけは、気づいた。

 

 なぜだ? なぜ、彼はディザストラなどという単語を使っている? なぜ運用方法を理解している。

 

 答えは一つしかなく―

 

「いや、気を付けても全く足りないけどねー」

 

 ―すべてが遅すぎた。

 

 一瞬で、全員の足が切り落とされる。

 

 絶大な聖なるオーラを放つ、二振りの剣がヴァルキリー達の足を切断し、さらにデュリンダナは蹴り飛ばしていた。

 

「な……にぃ!?」

 

 あまりの早業に驚愕すると同時、完璧な死が迫りくることを彼女たちは確信した。

 

 この状態では、どうあがいてもディザストラにもデュリンダナにも対応できない。このままいけば殺されることは確定で―

 

「じゃ、次行こうか」

 

 ―デュリンダナは、ディザストラにそう指示を出す。

 

 それが理解できないが、しかし殺されないというのならそれはそれで問題はない。

 

 すでに旧魔王派の悪魔たちは撃破している。ここから増援が来なければ、何とかなる。

 

 故に彼女たちは安心し―

 

「あ、その足は持ち帰っとけよ」

 

 ―そのデュリンダナがディザストラに出した指示に、目を丸くした。

 

 それに従うディザストラが彼女たちの足を回収する中、デュリンダナはぼりぼりと頭をかきながら、ヴァルキリーたちを見下ろした。

 

「ま、悪いんだけど両足なくしたまま残りの人生歩んで頂戴な。ま、運が良ければ……いや悪ければ? 早死にできるからそんなに嫌な人生送らなくて済むし、最近の義足は性能高いって言うから、そう悪くない人生じゃね? 結婚とか難しそうだけど」

 

 そんなことをいうデュリンダナに、ヴァルキリーの一人がにらみつける。

 

「……何のつもりだ! 我々など、殺さなくても問題ないとでもいう気か!」

 

 相当の屈辱を感じての言葉だが、しかしデュリンダナは首を振る。

 

「いやいや主の命令だよ。ま、恨むならマスターのトルメー・グレモリーが腐れ外道だって気づかなかったサーゼクス・ルシファーか、そんな奴と和平なんて結んだオーディン神とかを恨んで頂戴な」

 

 そう告げ、そしてデュリンダナはディザストラとともに、ヴァルキリーたちの足を運びながら部屋を出ようとし―

 

「おっと、目玉とかも片方はえぐっとけって言われてたんだった。皮もはいだほうがいいかな?」

 

 その言葉ともに、彼は聖剣を構えて戻ってくる。

 

 その表情は非常に冷静で、殺意などかけらもない。

 

 純粋に買い物を済ませる一般人のような対応で、彼はその凶行を試みる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 そして、ヴァルキリーたちが見るも無残な姿にされている間、最大の脅威もまた動き出す。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あらら。クルゼレイはもうやられちゃったんだ」

 

 その言葉を聞き、サーゼクスたちは振り返る。

 

 そこにいるものは、赤い髪を長く伸ばした青年悪魔。

 

 分家出身でありながら、本家次期当主たちと並ぶ会合に参加するほどの成果を上げた、若き天才。

 

 皇帝(エンペラー)すら撃破した、トルメー・グレモリーがそこにいた。

 

「……トルメー。君は貴賓席の警備担当のはず……いや」

 

「今の発言からして、てめえ、禍の団(カオス・ブリゲート)とつながってるのか?」

 

 サーゼクスとアザゼルの反応に、トルメーはにこやかにうなづいた。

 

「ええ、旧魔王派とは悪魔政府でクーデターを引き起こすために何年か前からつながってまして。彼らが禍の団に参加したのでその流れで籍を置いています」

 

 遠慮なく、即答だった。

 

『アスタロトの次期当主だけでなく、最強のグレモリーすら裏切り者とはな。全く、ふざけた話もあったものだ』

 

 タンニーンがそう吐き捨てるが、トルメーは意にも介さない。

 

 むしろ面白そうにしながら、軽く肩を回して調子を確認する。

 

 そんなトルメーに、サーゼクスは悲しみすら浮かべる。

 

「なぜだ? 君ほどの才能が有れば、禍の団につながる理由はないだろう? 禍の団につながって何をしたい。……いや、旧魔王派とつながっていた理由はなんだ?」

 

 本心からの言葉だった。

 

 未来のグレモリーを支えてくれるだろう、圧倒的な力の持ち主。それがトルメー・グレモリーだ。

 

 彼の実力があれば、現政権で十分すぎるほどの利権が手に入る。わざわざ旧魔王派に協力する理由はない。

 

 その疑問に、トルメーは静かに告げる。

 

「最初は、貴方たち現四大魔王と現魔王派の悪魔たちという質と量のトップにするつもりだったんですよ」

 

 そう前置きし、そしてトルメーは続ける。

 

「でも、禍の団につけば戦力が増えるうえに、最強のオーフィスがいますからね。それぞれ神々と全人類にまでレベルアップすることができます。だったらもう、趣味を追求するために生きている身としては最高峰を目指してみようかと思いまして」

 

「……趣味? それって大切?」

 

 オーフィスがそう首をかしげるが、首をかしげたいのはサーゼクスたちのほうだ。

 

 主語が完全に抜けているから、意味が理解できない。

 

 確かに四大魔王より神々のほうが質は上だろう。悪魔と人類なら人類のほうが圧倒的に数が多いのもわかる。

 

 だが、それで何をするつもりなのかが全く分からない。

 

「趣味は大切だよ、オーフィス。いつ死んでもいいぐらい人生を楽しむには、趣味を追求するのが一番いい」

 

 まずオーフィスにそう説明するトルメーは、そしてはっきりと言い切った。

 

「まあ、なんて言いますか質と量を追求するにあたって、それを高めるにはそれ相応の組織が必要なんですよ。僕の観点からみて現状最高峰の趣味を楽しめる組織は禍の団だって話です。グレートレッド殺しも、最強の質ですしやってみる価値はありますね」

 

「チッ! やはりオーフィスの目的はグレートレッドの撃破か!」

 

 トルメーの言葉でオーフィスの目的は分かったが、今はトルメーのほうだ。

 

『トルメー・グレモリー! 具体的に何をする気なんだ、貴様は!』

 

 いつでも殴り掛かれる体勢を取りながら、タンニーンが吠える。

 

 それにたいして、トルメーは平然と告げる。

 

 まるで今日が何時かと聞かれたので、時計を見てこたえるかのような気軽さで。

 

「他人の人生を台無しにして、苦しんでいる顔とか、断末魔の表情や悲鳴が聞きたいんです。質も量もこだわったうえでね」

 

 そう、はっきりと言い切った。

 

 寒気が走る。正気じゃない。

 

 クルゼレイが品行方正な常識人に思えるようなことを、トルメーははっきり言いきった。

 

「あと、僕の眷属たちはほとんど「神を殺す」ことを前提として契約しているので、同盟を結ばれたら約束が守れませんから。どっちにしても、僕としては離反するしかないでしょう?」

 

 さらに厄介なことが判明するが、今はどうでもいい。

 

 この男は、危険だ。

 

 三人が三人ともそう納得した。

 

 生かしておく必要がない。一瞬一秒でも早く殺さねば、何をしでかすかわからない。

 

 そう判断し、サーゼクスは静かに告げた。

 

「……わかった。悪いが、君はここで消滅してもらう」

 

 その言葉ともに、絶大な魔力がサーゼクスからほとばしる。

 

 その出力は魔王クラスなどという次元ではない。それどころか、半端な神を圧倒するレベルに到達していた。

 

 クルゼレイを倒した時の力は、本気からは程遠いものだということがあっさりと分かる。

 

 そして、次の瞬間にそこにいたのは―

 

『―せめてもの情けだ。私の真の全力を冥途の土産にするといい』

 

 そう告げるサーゼクスは、消滅の魔力のオーラそのものだった。

 

 圧倒的すぎる。これが、現魔王最強の男の真の姿。

 

 旧魔王末裔たちが撃破されたのも当然だ。下手をすれば、聖書の神を単独で殺すこともできたかもしれない。

 

 その絶大な規格外の力が、魔力の弾丸となって形成される。

 

 圧倒的密度で形成されているその火力は、少なく見積もっても最上級クラスすら下位の物なら一撃で消し飛ばすレベル。魔王クラスですら一撃で大ダメージを負うだろう。

 

 単独でオーフィスを足止めできるかもしれない。そう思わせるほどの圧倒的な存在だった。

 

 その圧倒的な弾丸が、数十も形成された。

 

 絶望を通り越して、一周回って感動すら覚えそうな光景。

 

 それを前に、トルメーはしかし微笑を浮かべていた。

 

「すごいですね。いや、これだけの力なら主神が相手でも負けないんじゃないですか?」

 

 そう他人事のように告げ、そして一瞬目を伏せる。

 

 それと同時にサーゼクスは攻撃を叩き込もうとして―

 

「―でも、僕と相性が悪すぎですね」

 

 そして開いた眼は、明らかに人の目のそれではなかった。

 

 多彩に偏光するその眼は、まるで宝石のようにきらめている。

 

 そして、その眼がサーゼクスを見据えた瞬間―

 

『―――――――なっ!?』

 

 サーゼクスが形成した魔力球数十個が、まるで水をかけられたろうそくの火のように消え去る。

 

 そして消滅の魔力そのものとなったサーゼクスすら陽炎のごとく薄くなった。

 

『………なにが?!」

 

 とっさの本能的判断で、サーゼクスは悪魔としての姿を取り戻す。

 

 だが、明らかに消耗がひどい。

 

 顔色は真っ青で、脂汗が垂れ流されている。動悸も激しく、体中が震えている。

 

 たった一瞬。たった一瞬見られただけで、サーゼクスは圧倒的に不利になっている。

 

 それでもとっさの反撃で魔力を放とうとするが、しかしそれはトルメーの目が輝き続けると同時に、ほんの一瞬霧のように揺らめくことしかできずに掻き消えていき―

 

「「宝石」クラスの「強奪」の魔眼で超越者クラスも無力化可能かぁ。これなら、純血悪魔は敵じゃないね」

 

 その言葉とともに、一閃が振るわれる。

 

 振るわれるのは一本の槍。そこから放たれるオーラの斬撃。

 

 対して力を込めてない、ジャブのような一撃。

 

 だが、このわけのわからない事態の頻発で回避を行う余裕はなく、最悪なことにそれで十分サーゼクスにとっても警戒必須の悪夢のごとき武装から放たれたものだった。

 

 そして必然。今の弱り切ったサーゼクスには致命的な一撃であり―

 

「か、……っは」

 

 ―その斬撃で、サーゼクスは崩れ落ちる。

 

『サーゼクス!?』

 

「タンニーン下がれ! お前じゃマズイ!!」

 

 とっさにタンニーンを押しとどめながら、アザゼルはサーゼクスを抱えると距離をとる。

 

 そして、信じられないものを見るかのようにトルメーをにらみつけた。

 

 あり得ないのだ。彼はヴァーリではないのだ。

 

 血統は完全に把握されている。彼は初代のころから純潔悪魔であり、中級クラスの血が混ざったりはしているが、正真正銘100パーセントの純潔悪魔である。ヴァーリと違い、人間の血をかけらも引いていない。

 

 ましてや、禍の団のとある派閥のリーダー格がそれを保有しているという情報まではつかんでいる。強奪などという真似をするとも思えない。それだけの大派閥のリーダー格であり、禍の団を利用する気のトルメーからすれば逆効果にしかならない。

 

 しかし、それは間違いなく―

 

「―黄昏の聖槍(トゥルー・ロンギヌス)、だとぉ!?」

 

 そう狼狽するアザゼルに、更にトルメーは左腕を構える。

 

 そして炎とともに、一つの盾が具現化された。

 

 十字架の意匠が描かれた、その盾を見て、更にアザゼルは驚愕する。

 

 そいつに至っては使い手の顔すら知っている。少なくとも、つい最近部下が一戦交えたばかりでまだ保有者だったはずだ。

 

 あり得ない、あり得るわけがない。そんなことが起こりうるなど、異常事態以外の何物でもない。

 

 だがしかし、明確にそれは本物の―

 

紫炎祭主の磔台(インシネレート・アンセム)……っ!?」

 

 その驚きっぷりを心から嬉しそうに受け取りながら、トルメーは二つの聖遺物の間に一つの器を具現化させる。

 

 それに、もはやアザゼルは驚愕することすら忘れた。

 

 聖槍、聖十字架、そしてこれが神滅具で存在している聖遺物なのは知っていた。

 

 知っていたが……それとこれとは別問題だ。

 

「………挙句の果てに、幽世の聖杯(セフィロト・グラール)かよ。役満じゃねえか」

 

『馬鹿な。いったいどこから、()のような真似を……っ!』

 

 驚愕するタンニーンに、トルメーはなんてことがないように、はっきりと告げた。

 

「ああ、()から強引に借りてきました。……そうですね、クロックワークスに「デミ・サーヴァント」とはなにか聞けば、説明してくれると思いますよ?」

 

 そうにこやかに告げ、しかしすぐに何かに気づいてはっとなった。

 

「……いや、デミ・サーヴァント作ってた人たちは結局失敗してたんだった。これは亜種聖杯によって影を強引に僕の体と適合させただけですので、技術的には全く別物ですね」

 

 そう告げ、聖杯の具現化を解除するトルメーは、静かに盾と槍を構える。

 

 宝石のように輝く目を、邪悪に輝かせながらトルメーは断言した。

 

「じゃあ、ちょっと慣らし運転させてください。大丈夫、サーゼクス・ルシファーは生かしておいたほうが苦労しそうなので、殺す気はありませんよ」

 




 ディザストラの外見はバイオハザードのタイラントですが、同時にヒロアカの「脳無」の要素も併せ持っています。そういうわけなので、幹部格は出てきませんが、強敵格は出てくる予定です。


 そして強さの片りんを見せつけるデュリンダナ。彼は兵士七駒使っているだけあってかなりの使い手です。ちなみにもう少ししたらアルケイディアの真名と能力の一端も見せる予定ですが、この二人はトルメー・グレモリー眷属の二強です。残り三名はラグナロク編で暴れる予定。







 そしてサーゼクスの完全敗北。ぶっちゃけ彼の能力は「連載続行ほぼ不可能なのでフォンフ・ランサーの能力を持ってきて、更にプラス要素満載」です。亜種聖杯の力でフォンフ・ランサーが取り込んだのと同じサーヴァントの力を取り込んでいます。そのうえ文字通りのチートしてるので、めっちゃくちゃ強いです。

 特にサーゼクスが相性悪い理由もその一つである「宝石」クラスの「強奪」の魔眼。発動させれば視認した魔力を奪い取ることができるので、超越者としての特性が「人の形をとった消滅の魔力の塊」であるサーゼクスにとっての天敵極まりないです。ぶっちゃけ、あと一秒とっさの解除が遅れていたら文字通りサーゼクスが「消滅」するという皮肉極まりない最期を遂げていました。
 アジュカの「覇軍の方程式」も魔力運用の一環だと当人は言っていたはずなので、見ただけで無効化しかねません。ぶっちゃけ魔力による戦闘が主体であろう純血悪魔にとって最悪の存在です。無論、リゼヴィムにとっても同じ事ですが、あいつ意外と体術でも戦闘で来てましたし、逆にトルメーの攻撃の要である神滅具を無効化されるので、お互いに攻撃の決め手が封じられるので泥仕合になります。










後トルメー自体めっちゃイカレタキャラです。なんというか個人的に、「魔人探偵脳嚙ネウロ」に出てくる犯人みたいなやつ書きたかったんで、この際だからと書いてみました。

おっぱいドラゴンの歌、歌詞まで入れたほうがいいでしょうか?

  • なくていいんじゃね?
  • 入れるべきだろ常考
  • とりあえず数フレーズ
  • それより作成陣だ!

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