閃乱ジード   作:BREAKERZ

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今回、とあるウルトラマン世界のキャラと平行同位体と、別の円谷作品からの怪獣がでます。


過去を背負って今を生き、未来に進もうぜ、あーちゃん

ー飛鳥sideー

 

「ーーーーはぁ〜・・・・何だか、修行や怪獣の騒動や宇宙人との戦いより疲れた気がするよ」

 

「でも、結構楽しかったね」

 

お化け屋敷が崩壊してしまい、遊園地の支配人らしい壮年の男性に黒髪のスタッフ(斑鳩に似た女性)とカラス天狗(霧夜先生と声が似てた)とナマハゲ(半蔵と声が似てた)が必死に頭を下げ、他のお客様にはアトラクションの一環という形で穏便に済ませる事になった。

ソレからジェットコースターに乗ったり、メリーゴーランドの回転木馬の中に馬の耳と尻尾を付け、背中に乗馬の鞍を背負った女の子が四つん這いになっていたが無視した。

 

「あぁん♡ 放置プレ〜イ♡♡」

 

「・・・・アレって、両奈ちゃん?」

 

「変わった馬でしょう」

 

恍惚な顔で興奮している馬を、緑色の短髪をした警備員と青髪のオカッパの警備員が担いで何処かに運んでいった。

 

「ねぇ、今の警備員さん、日影さんに夜桜ちゃん?」

 

「世の中には似たような人が3人は居るって言うよ」

 

「・・・・りっくん、もう考えるの面倒になってる?」

 

そんなやり取りをしながら、白馬が引く馬車に隣同士で並んで座りながらメリーゴーランドに乗り・・・・。

 

「・・・・ねぇ、りっくん」

 

「ん? どうしたの?」

 

「・・・・何か、後ろから狙われているような気配がするんだけど?」

 

「気のせいじゃない?」

 

「じゃぁ、未来ちゃんと両備ちゃんが銃を私に向けて構えているのは目の錯覚なのかなぁ!?」

 

馬車の後ろの白馬に乗った未来と両備が傘型マシンガンとスナイパーライフルを構えていた。しかも今はスタッフの格好ではなく、ゴスロリの姿で厳ついサングラスを掛けていた。

 

「飛鳥のヤツ、以外とやるわね。馬が上下に動いて狙いが定まらないこんな場所を選ぶとは・・・・なんか気持ち悪くなってきた・・・・!」

 

「だらしないわねぇ未来ちゃん? この程度の揺れで弱音を吐くなん・・・・おぅっぷ!」

 

「アンタの方がダラシな・・・・うぇぇぇぇ・・・・!」

 

顔色が悪くなり、気持ち悪くなった2人は口を両手で押さえながら横に倒れ、白馬から落ちて床に沈んだ。

次に向かったのはーーーーコーヒーカップであった。

 

「それ! それ! それ! それ!」

 

「きゃぁぁぁぁ! りっくん回し過ぎ♪」

 

理巧がコーヒーカップを回しまくり、飛鳥も悲鳴を上げつつ楽しそうに声を弾ませていた。

 

「スゴい回転ですわね・・・・」

 

「コッチも負けてられなくねぇ〜♪」

 

すぐ近くのカップでは、詠に似た女の子と四季に良く似た少女達がカップを回していた。

 

「ーーーー中々面白いね。あーちゃん大丈夫?」

 

「らいひょ〜ぶ〜・・・・」

 

ケロッとしている理巧と違い、目を少し回した飛鳥がヨレヨレになり、理巧が支えて少しベンチで休んだ。

隣のベンチでは詠と四季に似た2人の少女も沈没していた。

次に乗るのはウォーターコースターで、急降下して水飛沫が上がった。

 

「うおっ!?」

 

「きゃぁぁぁぁ♪」

 

「あはははは♪」

 

「雲雀、濡れるぞ」

 

「ーーーーっ!?」

 

少し水に濡れた飛鳥が後方から聞こえる声に振り向くが、ソコには誰もいなかった。

次はジェットコースターに乗り、海賊船に乗り、更にフリーフォールと言った絶叫系を乗り・・・・。

 

「あぅぅぅぅ〜・・・・」

 

「あーちゃん、絶叫系を楽しみ過ぎでしょ?」

 

「ご、ゴメン〜・・・・」

 

「・・・・そうだ。今度はアレに乗ろう」

 

理巧がフラフラの飛鳥を連れて乗り込んだのは・・・・観覧車であった。

 

 

 

 

 

 

 

 

ー斑鳩sideー

 

その頃、2人の様子を覗き見・・・・否、暖かく見守る為にスタッフとして侵入していた斑鳩達。この遊園地は斑鳩の実家の『鳳凰財閥』がスポンサーであったので、今日1日だけのアルバイトとしてここにいるのだ。

後、霧夜先生にも来てもらおうと思い、職員室に行くとちょうど、飛鳥の祖父・半蔵もやって来ており、事情に知って協力してくれているのだが、半蔵は先程お化け屋敷を破壊してしまったので床に正座して反省している。

 

「おぉっ! 理巧のヤツ! 飛鳥を観覧車に連れて行こうとしているぜ!!」

 

「ぬぁにぃ〜! 遂に行きやがるか!!」

 

双眼鏡で2人の様子を窺っていた焔がそう言うと、同じく双眼鏡で2人を覗いていた葛城も身を乗り出した。

何故離れた位置で双眼鏡を使っているのかと言うと、この位置が理巧の感知範囲からギリギリ外の位置にあるからだ。2人のデートをよりエキサイティングに、そして監視する(あと引っかき回す)のが葛城達の『目的』なのだが、だからと言って四六時中2人の側にいる訳にもいかない。故に離れた位置から見守って更に2人の行き先のアトラクションの近くにいる他のメンツを向かわせたりしていたのだ。

 

「ほほぉ、マジで観覧車に向かってやがるぜ。間違いねぇ、理巧の野郎、飛鳥にエロい事をするつもりだ!」

 

「何ですって!? 理巧くんがそんな事を!?」

 

「若い男女が2人っきりで観覧車に乗るっつったらエロい事だろうがよ。若い男女がキスと(ピー!)をする為に作られたんだからな!」

 

「そう言えば、前にテレビでやってた恋愛ドラマでもカップルが観覧車で良い雰囲気になってキスをしていたな」

 

『・・・・・・・・・・・・・・・・』

 

別の所を双眼鏡で覗いていた雪泉と雅緋も前に出て、雅緋が葛城のセリフに補足すると、斑鳩と焔と雪泉が、色々な考えを妄想し・・・・。

 

「行きますわよ皆さん! お二人のキスはウェディング体験までとっておいてもらわねば!!」

 

そう言って、全員が通信インカムで仲間達にも連絡し、観覧車へと向かって行った。

 

 

 

 

 

ー理巧sideー

 

「ーーーー見なよあーちゃん。良い眺めだよ」

 

「うん! 凄いねぇ!」

 

観覧車の中から外の景色を見ている飛鳥。しかし、その顔は何処か影があるのを理巧は見抜いていた。否、今日1日飛鳥と共に過ごしていたが、飛鳥は遊園地を心から楽しんでいない。心の何処かが、『別の事に囚われてしまっている』。

 

「・・・・ねぇあーちゃん」

 

「ん? どうしたのりっくん?」

 

意を決した理巧が、真面目な顔で飛鳥を呼ぶと、飛鳥もソレに応える。

 

「・・・・ここには僕達以外、誰もいないんだからさ。胸に突っ掛かってるもの、吐き出しちゃったら?」

 

「っ・・・・」

 

理巧の発した言葉に、飛鳥は息を呑むような仕草をすると、先程までの笑顔が消え、暗く悲しそうな顔となった。

 

「・・・・バレ、ちゃってた・・・・?」

 

「何と無く、ね・・・・」

 

「・・・・ゴメン、りっくん」

 

「何に対して、謝ってるの?」

 

「本当は、ね。私も何と無く分かってた。斑鳩さんがりっくんと私をデートさせたのは、『りっくんの気分転換』じゃなくて、『私の気分転換』なんだって・・・・」

 

どうやら、飛鳥も飛鳥で、皆の思惑を察していたようである。

 

「ーーーー頭では分かってるの。アリエさんがあんな事になったのは、アリエさん自身が決めた事なんだから、同情する事はないって・・・・分かってるつもりなんだけど、ソレでも、私があの時、止めていれば・・・・何かが変わっていたんじゃないかって・・・・。『傲慢』だとか、『自惚れ』だとか、『図に乗ってる』とか、『思い違い』をしているって言われたらその通りなんだけど、でも、ソレでも・・・・!」

 

飛鳥は両手を強く握り締めながら、ポツン、ポツンと自分の気持ちを吐露し、涙を堪えるようにギュッと目を固く閉ざした。

頭では何とか割り切ろうとしているのだが、『心』が割り切ってくれない。あの時に石刈アリエの狙いを察していれば、石刈アリエを止めていれば、石刈アリエを伏井出ケイから引き剥がしていれば、石刈アリエはーーーーあんな無惨な事にならずに済んだのではないのかと、『タラレバの思考』に陥ってしまう。

 

「ーーーーどんなに悔やんだって過去は変えられない」

 

「っ・・・・」

 

「僕達ウルトラマンは神様じゃないし、あーちゃんも、他の皆も神様じゃない。この手を伸ばして、救える命もあれば、この手から零れ落ちる命もある。僕達は零れ落ちた命を忘れてはならない。でも、その事にいつまでも囚われてしまっていても、何も変わらないんだ」

 

「じゃぁ・・・・それじゃぁ・・・・どうしたら良いの?」

 

「『過去』は変えられない。なら、『現在』を生きている僕達は、『未来』を少しでも良い方向に変えられるように努力する事はできる。『過去』に助けられなかった人がいるなら、『今』目の前にいる助けを求める人達を助けて、『未来』に進んで行くんだ」

 

「目の前にいる助けを求める人達を助けて・・・・」

 

「僕も、『助けられなかった人達』がいる。ーーーー鷹丸さん達に拾われる前、僕が伏井出ケイの『研究施設』にいた頃、他にもいた子達が死んでいくのを、僕は黙って見ていた」

 

脳裏に浮かぶのは、過酷の一言では片付けられない、正に『地獄』と言っても過言ではない訓練の日々、そんな中、目の前で物言わぬ骸になった他の子供達。

 

「で、でもソレは、りっくんが責任を負う事じゃ・・・・」

 

「ソレを言ったら、石刈アリエの事を背負っているあーちゃんもでしょう?」

 

「うっ・・・・」

 

飛鳥は否定しようとするが、たった今石刈アリエの死の責任を負っていた飛鳥が言っても説得力が無いので黙った。

 

「だからさ。お互いに、『過去』に救えなかった人達の事を背負って、その人達の分まで『今』を十人十色の形はあるが、懸命に、がむしゃらに、這いつくばってでも生きている人達を助ける事が、僕達のやるべき事、何じゃないのかな?」

 

「・・・・・・・・ありがとう、りっくん。少し、『答え』が見えたと思う」

 

漸く、飛鳥が『本当の笑顔』を浮かべてくれた。そして、理巧の隣に座る飛鳥。

 

「・・・・・・・・」

 

「・・・・・・・・」

 

そして、ほぼ密室の観覧車は遂に1番上の位置に行き、ゆっくりと2人の距離は縮まり、顔を近づけ、唇を少しだけ突き出し、瞼を閉じようとしたーーーー。

 

ーーーーババババババババババババババババ・・・・!

 

「「ん・・・・?」」

 

が、突然観覧車の外からけたたましい音が響いてきて、2人がソコに目を向けると・・・・。

 

『(ジーーーーーーーーっ)』

 

大型の民間ヘリコプターに乗った斑鳩達半蔵学院、焔達紅蓮隊、雪泉達月閃女学館、雅緋達蛇女子学園が、テレビカメラやらの撮影機材を使って、まるでテレビ局のように2人の様子を撮影していた。

 

「「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」」

 

『アタイらの事は居ないものと見て、続けて続けて』

 

と、葛城がプラカードを出してそう伝えてきた。

しかし・・・・。

 

ーーーーシャアッ!

 

ーーーーセェアッ!

 

理巧が『ウルトラマンカプセル』を、飛鳥が『ウルトラマンゼロカプセル』を起動させると、理巧の掌に回転する光輪、『八つ裂き光輪』を生み出し、飛鳥が理巧の前に小さな『ワームホール』を生み出すと、

 

「ーーーーシャッ!」

 

理巧が八つ裂き光輪をワームホールに向けて投擲すると、ワームホールが消え、斑鳩達が乗っているヘリコプターのテールローターの近くにワームホールが現れて・・・・。

 

ーーーーズバンッ・・・・!!

 

と、テールローターを切り捨ててしまった。勿論、テールローターは飛鳥がワームホールで近くの川に転送した。

 

『ああああああああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁーっ!!!!』

 

テールローターを失い、一同が乗ったヘリコプターは横回転しながら、落下していき、近くの川に不時着水した。

下を見るとパイロットを含めて全員が理巧と飛鳥に向かってギャーギャー騒いでいたのでどうやら無事なようであった。

 

 

 

 

 

◇

 

 

 

 

 

そして観覧車を出た理巧と飛鳥は、そろそろ本日のメインイベントである『ウェディング体験』の時間なので、遊園地にある特別ホールへと向かおうとしたが、理巧が急に立ち止まる。

 

「りっくん? どうしたの?」

 

「・・・・もういい加減、鬱陶しくなってきた」

 

「えっ!? まさかまた皆が!!?」

 

「いや、そんな可愛らしいのじゃないよ。ーーーーいい加減出てきたらどうだ?」

 

また懲りずに斑鳩達が現れるのかと警戒する飛鳥に理巧が首を横に振ると、遊園地の街路樹に向かって鋭い視線と声を投げかけた。

すると、街路樹の影から1人の男性が現れた。ヨロヨロの格好にボサボサに髪を伸ばして顔の半分が隠れ、口の辺りには無精髭を生やし、その手にはビール瓶が握られており、見るからに夢の遊園地に相応しくない浮浪者の出で立ちであった。

 

「・・・・久しぶりだなぁ、暁月理巧・・・・!」

 

「りっくん、この人って・・・・?」

 

「さぁね。ホームレスの知り合いはいなかったと思うけど?」

 

「俺の事をーーーー忘れたかぁ!?」

 

前髪を上げたその顔は、まるで蛇のような執拗さと陰湿さをコレでもかと発した、四十代は行っているであろう男性であった。

 

「・・・・っ! アンタまさか・・・・『蛭沢‹ヒラサワ›』?」

 

「『先生』を付けろよこのド腐れクソガキがぁ!!」

 

『蛭沢』と呼ばれた男性はヒステリックに叫びながらビール瓶を理巧の顔面に向けて投げるが、理巧は片手で難なく掴んで近くに置いてあるゴミ箱に投げ捨てた。

 

「りっくん、『先生』って・・・・」

 

「あの人は、僕が中学時代の担任、1年生から2年生の頃まで担任を、していて、妙に僕の事を目の敵にしていた人だよ」

 

「っ! ソレって、りっくんが虐めを受けていた時、見て見ぬふりしていた酷い先生の事!?」

 

「ソレだけでなく、何なら一緒になって虐めに参加していた程のやつだよ」

 

『中学時代の担任』。ソレはつまり、理巧が虐めの被害を受けていたのを無視していた人物。ソレが分かると飛鳥の蛭沢を見る目は険しくなり、更に理巧の補足を聞くと軽蔑の視線を向けていた。

 

「うるせぇ! テメェのせいで、俺は職は失うわ、教育免許は永久剥奪されるわ、親からも勘当されるわ・・・・お陰で俺はこの通り負け犬以下になっちまったんだよ!!」

 

「アンタ・・・・僕が虐めを受けていた動画が全国配信されてから、いつの間にかトンズラしていて、何処に雲隠れしたのかと頭の隅の隅の更に隅で気にしてはいたけど、思ってたより元気そうですね」

 

「黙れ!! お前に復讐してやるよ! お前の正体知ってるぞ! お前ーーーーウルトラマンジードだろう!?」

 

「!」

 

「えっ!?」

 

理巧を指差して叫ぶ蛭沢の言葉に、理巧と飛鳥は目を見張った。周りにいた他の客達は、浮浪者の大声に何だ何だと目を向ける。

 

「・・・・何の事?」

 

「惚けるな! 伏井出ケイって男が言ってたんだよ! お前が、この地球に何度も怪獣の様な化け物を使って、危機を演出し、マッチポンプをしているヒーロー気取りの怪物! ウルトラマンジードだってなぁ!!」

 

「伏井出ケイ!?」

 

かなり曲解した事を叫ぶ蛭沢だが、飛鳥は蛭沢が伏井出ケイの名を口にして飛び出しそうになるが、理巧が制し小声で話す。

 

「・・・・恐らく伏井出ケイが放った刺客だよ。あんなのは無視した方が良い」

 

「でも・・・・!」

 

「・・・・ここにはスタッフとして焔達も来ている。彼女達ならあんな男を捕らえる事は可能だ。僕達は知らぬ存ぜぬを貫いて無関係を装うんだ。下手に相手にすれば周りの人達にも怪しまれる」

 

「・・・・うん」

 

そう話し合い、理巧は心底冷めた様な目で蛭沢を見据える。

 

「っ・・・・な、何だよ?」

 

「何を馬鹿げた事を言ってるのやら。聞いてて呆れ果てますよ」

 

「テメェ惚けるつもりかぁ!?」

 

「伏井出ケイってあの人でしょう? 今全国に指名手配されている犯罪者ですよ。そんなヤツの妄言を信じてるのアンタ?」

 

「は?・・・・伏井出ケイって、有名な小説家だったんじゃ・・・・」

 

「裏では脱税や違法な薬物取り引きをしていたってニュースでも報道されてましたよ?」

 

理巧の言葉を聞いた周りの人達がスマホを見ると、「あ、ホントだ」「ショック〜、伏井出ケイ先生の本、結構好きだったのに」「表は紳士で裏では犯罪者、なんか陳腐なミステリー小説のキャラみたいだわ」と言う声が響いてきた。

 

「は? は??」

 

「あの人、スゴく動揺してる・・・・」

 

「浮浪者な上に世間の目からずっと逃げ続けていたからニュースなんて禄に見ていなかったんだろうなと思ったけど、予想以上だったね・・・・さて、くだらない話はここまでにして、僕達は行こうか?」

 

「う、うん・・・・」

 

スタッフの格好をした焔達がやって来るのを見て、理巧と飛鳥はポツンと立ち尽くす蛭沢を無視して歩き出した。

 

「・・・・ざけるな・・・・ふざけるなっ!!!」

 

が、蛭沢は理巧に殴り掛かってくるが・・・・。

 

「ーーーーふん」

 

ーーーードシュッ!

 

「ゴボオァッ!?」

 

蛭沢の腹に回し蹴りを叩き込み、口からゲロを吐きながら蛭沢は地面を転がる。

 

「ゲボッ! ゲボッ!ーーーーやろう! だったら、コレを見ろぉ!!」

 

咳き込みながら起き上がり、何と蛭沢は懐から、『コピークリスタル』と2つの『怪獣カプセル』を取り出して起動させる。

 

ーーーーギャァァァァ!

 

ーーーーゴォォォォッ!

 

「ーーーー出でよ、『兄弟怪獣』共! 『火炎怪獣フレムラー』!! 『冷凍怪獣ブリザラー』!!」

 

蛭上が『怪獣カプセル』を装填した『コピークリスタル』を投げると、2つのクリスタルが光り輝いて膨張し、怪獣の姿へとなっていく。

オーソドックスな赤い体色の怪獣に黄色のアーマーが装備され、胸の中心に燃えるような赤い発光体をつけ、頭から背中にかけて燃えているような赤い結晶が鶏冠のように生えた『火炎怪獣フレムラー』。

もう一方は対照的に白い体色の怪獣に青色の氷のようなアーマーと青発光体を胸に付け、頭には鋭い氷柱が伸び、背中には鋭い霜柱のようなものが生えている『冷凍怪獣ブリザラー』であった。

 

『ギャァァァァァァァァァァァァ!!』

 

『ゴォォォォォォォォォォォォッ!!』

 

2体の怪獣達は雄叫びを上げると、フレムラーが炎を吐き出し、ブリザラーを冷凍ガスを吐き出して遊園地を火の海と氷の大地へと変貌させていった。




オリジナルキャラ
ー蛭沢ー
理巧が中学1年から2年の半年まで担任をしていた教師。理巧のような個性的な生徒を毛嫌いし、虐めに加担したりしていた。時には虐めを受けている女子生徒を庇っているように見えて、そのまま無責任な肉体関係を作ったりしていた。校長とかの弱味を握り、他の教師達も逆らえない様にしていた。



ー『冷凍怪獣ブリザラー』&『火炎怪獣フレムラー』ー
同じ円谷プロの『電光超人グリッドマン』の『第7話』と『第8話』に出ていた兄弟怪獣。オーソドックスな見た目と能力が好きなので、特別出演してもらいました。
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