RTA小説の流行に便乗してみました。
でも執筆中のが終わってないので、本番前のテストプレイという体裁で書いてます。

1 / 1
000_テストプレイ

 最近、空前のブームが訪れたゲーム版『がっこうぐらし!』のRTA──

 の、隠しキャラ使っての試走、はっじまーるよーっ(棒読み)。

 

 まだまだチャートが出来ていないのですが、ブームが熱いうちにちょこちょこっとプレイしておきたいゲーム版プレイ実況。

 今回はわたくし、クリア後に使える隠しキャラによる序盤攻略を行います。

 隠しキャラの特徴としては、

 ①特定条件を満たした状態でクリアすると出現

 ②エディットでステータス振り分けが出来ない

 という特徴があります。

 

 と、いうわけでクリアデータをロード。

 セレクトするのはこちら、櫛灘潤子(くしなだ じゅんこ)ちゃんです。

 プレイ可能条件は『百種類の武器を使用すること』という、かなり面倒な手順が必要になります。

 郵便ポストや道路標識など、非力なキャラでは装備できないアイテムが結構ありますが、実のところ学校とショッピングモールで目につくものをひたすら拾っていけば、片手武器しか装備できないキャラでも達成できます。

 

 そうして使用可能になった潤子ちゃんの性能ですが、一言で表せば『脳筋』でしょう。

 初期スキルに『怪力』『両利き』『整息』『免疫』と字面だけで危なそうなのが並び、加えてスキルポイントで武術系統のスキル(合気道など)が全種類習得できます(武術スキルはキャラエディットで任意のものを一つ貰える)。

 特筆すべきは『怪力』と『両利き』を同時に持つ唯一のキャラであることです。『怪力』は両手武器を片手で装備できる技能、『両利き』は二刀流が可能になる技能です。その二つが合わさった潤子ちゃんは『両手武器を二刀流出来る』唯一のキャラとなります(くるみちゃんを上回るゴリラ)。

 

 反面、戦闘以外のスキルを一切習得できません。会話スキル、クラフトスキルいずれも全滅です。完全戦闘特化ヒロイン、それが櫛灘潤子ちゃん!

 しかし全ステータスが平均以上なので、最低限の交渉やバリケードの設営は出来ます。でも武器とか作ったり、NPCの正気度を回復させたりはできません。

 

 

◆□◆□◆□◆□◆□◆□◆□◆□◆□◆□◆□

 

 では、オープニングをぶっちぎってゲームスタート。

 この栗色クセっ毛の大女が潤子ちゃんです。

 

 身長180センチ、体重77キロ。バストサイズは驚愕の109センチ! といってもバストサイズのソースはないので、オブジェクトとかとの比較で出した目測です。でも絶対1メートルはあるでしょ、これぇ!?

 

 身長もあって胸もあるとかうらやまけしからん!!

 そんな彼女がパンデミックの中でどう立ち回るのか!

 

-------------------------カット

 

 そんなこんなで、廊下でめぐねえを見つけて話し込んでいたらパンデミック発生!

 生徒たちが動く死体に食い殺される阿鼻叫喚の地獄絵図、潤子ちゃんにも武器を持って戦ってもらいましょうか!

 

 近くの掃除ロッカーに近づいて、拾う、と。

 

 はい。潤子ちゃん、ロッカーを担ぎ上げましたね。それ見て微動だにしないめぐねえがシュールです。

 別にこれ、潤子ちゃんに限った話ではなくて、普通に筋力が高いキャラなら同じことができます。

 でも、まさか掃除ロッカーを両肩に担いで進軍していくJKなんて彼女ぐらいでしょう。

 

 現れた『彼ら』など一撃粉砕。両手のロッカーを無造作に振り回すだけで挽肉に変えていきます。

 あ、パンデミック発生前にコロコロしすぎると同行者の正気度と好感度が減りますが、どうせ消すデータなので気にしません、ゴリ押しです。

 

 って、めぐねえどこ行くの!?

 ダメでしょ、ちゃんとついて来ないと! 序盤のあんた極端に貧弱なんだから! めっ!

 

 ちなみに、注意しないと攻撃に巻き込まれためぐねえが即死してしまいますので、調子に乗って暴れすぎないようにしましょう。

 

 なんて話している間に屋上に到着です。

 ここまで生存者0! 彼らも0!

 クリアリングは完璧だ。これなら先輩担いだくるみちゃんも安心して上ってこられますね。

 

 よきかなよきかな。

 

◆□◆□◆□◆□◆□◆□◆□◆□◆□◆□◆□

 

 佐倉慈は、こみ上げてくる吐き気を堪えるだけで精一杯だった。

 

 突然巻き起こった、生徒同士の殺し合い。

 いや、そんな言葉も生ぬるい。彼女の目の前で同僚の教師が食い殺されている。その様子は、手垢がついたパニックホラーそのものだった。

 

 だが、それ以上に。

 

「うおりゃあ!!」

 

 櫛灘潤子がアルミ製の掃除ロッカーを振り回す。風圧で窓ガラスが割れ、叩き潰された血色の悪い生徒が床のシミとなった。

 

「ちっ、歯ごたえねーの。おい、どうした、ゾンビども。ロメロさんとこみたく走って来いよ」

 

 軽口を叩く櫛灘潤子の口元には、まるで亀裂が走ったような笑みが張り付いていて。

 人間だったナニカを殺すことになんの躊躇もないようだった。

 

 無論、佐倉慈はまだ事態を把握しておらず、襲ってくる生徒がすでに動く死体に成り果てているなど想像すらしていない。

 ゆえに、なんの感慨もなく、むしろ楽しそうに『彼ら』を殺せる櫛灘潤子こそが、得体の知れない怪物に見えた。

 

(逃げないと……っ!)

 

 だが、暴力の嵐と化していた櫛灘は、踵を返そうとした慈の気配を察したかのように、攻撃をやめて振り返った。

 

「どこ行く気だよ、センセ。ちゃんとオレについてこねえと死んじまうぜ? ほら、急いだ急いだ」

 

 なんてことない、日常の一コマのように投げかけられた櫛灘の言葉に、逃げようとした足が止まった。

 その肩を、土気色になった手がぐいっと掴む。

 

「ひっ!?」

 

 櫛灘にばかり気を取られ、周囲の警戒を怠ってしまった。

 振り向けば、至近距離にポッカリと空いた『彼ら』の口。

 

「あ――」

 

 最後の言葉もなく、慈の命運はそこで尽きた。

 それでも、喉を噛みちぎられながらも、慈は櫛灘が信じるべき相手だったのか、その答えを出すことが出来なかった。

 

◆□◆□◆□◆□◆□◆□◆□◆□◆□◆□◆□

 

 あ、めぐねえ死んでる。

 だから付いてこいって言ったのに……。

 

 やっぱり敵を殺しながら進むんだったら、めぐねえの手をちゃんと引いてないとダメですね。

 

 さて、屋上到着ムービーが始まりましたので、今回はここまでとします。

 気が向いたらチャートを作成して本格的にプレイしていきますので、

 皆さんその日まで、ごきげんよーっ(棒読み)。




言うこと聞いてくれないNPCがあっさり死ぬのはお約束。


▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
※目安 0:10の真逆 5:普通 10:(このサイトで)これ以上素晴らしい作品とは出会えない。
※評価値0,10についてはそれぞれ11個以上は投票できません。
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。