「ん」と「ね」と「(単語)」しか言わないクラスメートの性欲がヤバすぎる件について   作:羽虫の唄

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なぁ、信じられるか?
2020/08/01。イラストを…貰えたんだ…! (泣き喜び)
この場を借りて、今回イラストをいただきました春風駘蕩 様[https://syosetu.org/?mode=user&uid=32243]はじめ、お気に入りや評価、感想、ありがとうございます!!



忘れている人が大半だと思いますので、ここまでのざっとしたあらすじ。

小大さんとのせいしをかけたたたかいで辛くも勝利を収めた主人公。ヘイトを稼ぎつつ第1競技を上位陣でゴールし迎えた第2競技・騎馬戦。果たして無事に乗り越えることが出来るのか?


雄英体育祭 その③

『–––さぁ(Hey)、起きろイレイザー! 15分のチーム決め兼作戦タイムを経て、フィールドに1()5()組の騎馬が並び立った!!』

『………中々、面白ぇ組が揃ったな。–––? 待て、何でブラドがここに居る?』

『聞きたいのは俺の方だ、突然呼ばれた』

『よくぞ聞いてくれたぜ! 理由は簡単、病み上がりだからだ! イレイザーみてーにミイラマンじゃないとは言え、USJでの怪我は完治してねぇからな! そんな状態でパトロールには回せないだろ?』

『「操血」…血液の循環を操作して無理矢理怪我の再生を早めたな? リカバリーガールからそれ止めろって言われただろ』

『まぁ生徒(リスナー)を不安にさせたくねぇって気持ちは分かるけどな』

『…むゥ』

『–––と言うわけで、解説にブラドキングを加えて実況していくぜ第2種目! さァ上げてけ鬨の声! 血で血を洗う雄英の合戦が、今!! 狼煙を上げる!!!』

 

 –––実況席からのプレゼント・マイク先生の声に合わせ、次第に観客席からの声も熱を持ち始め、歓声が大きなものと化していく。

 

『いくぜ残虐バトルロイヤルカウントダウン!! …3!』

 

 そうして始まるカウントダウン。改めて気を引き締める為、オレはチームである2人に声をかけた。

 

「吹出クン!」

「ああ!」

『2!』

 

「小大サン!」

「ん!」

『1!』

 

「–––行くぞッ!」

『START!!!』

 

 戦いの火蓋が切られる。合図と同時、一斉に騎馬が動き出し、そして。

 

 

 

 

 

「ねえ」

 

 

 

 

 

 ––––––()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◇◇◇◇◇◇◇

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……………は?」

 

 鈍い痛み–––()()に、意識がクリアなものとなる。四方八方から放たれる大歓声に包まれている筈なのに、オレを中心にした僅かな範囲だけが嫌な静寂に覆われていた。…それこそ正に、時間が止まってしまったかの様に。

 

(何だこれ、何が起こった??)

 

 混乱で思考は散らばり、答えを纏めることが出来ないオレには、自分が置かれた状況をゆっくりと咀嚼することしか出来ない。

 何で、何で。

 

 

 

 –––何で小大サンがオレの上に跨っているんだ? 

 

 

 

 

 

 *欲求:「……Let's party!!!!!!」

 

 

 

 

 

「男女平等パンチッッッ!!」

「んぐごっ!」

 

 据わった目でこちらを見下ろして来る彼女に拳を叩き込み退かすと、状況を理解する為に周囲を見渡し…それと同時にあり得ない言葉を耳にする。

 

『さぁ残り時間も3分となった! 気張っていけよお前らァ!!』

(…は? 3分!?)

 

 あまりのことに言葉にならない。騎馬戦開始以降の十数分間の記憶が全く存在していないのだ。

 

「ってぇ?!」

 

 ふと聞こえた声に振り返れば、そこには尻餅をついたらしい体勢の吹出クンが居る。数度周囲を見渡すと、その後彼もオレと同じ様に困惑した。

 

「あ、あれ? 残り3分、何で!? ポっポイントも!?」

「何が…ッ」

 

 巨大モニターに映し出された『0P』の文字。

 呆然としか出来ないオレたちに、近くを通る騎馬が声を発する。

 

「ハッ、ヒーロー科つっても大したことねぇな」

「止めてやれよ。あいつらB組だぞ?」

「–––ああ! A組と違ってヴィラン相手にビビって動けなかったヘタレ集団か。どうりで!」

 

 …恐らく今の騎馬は普通科だ。先日の襲撃事件から注目の的であるヒーロー科だが、その大半はアンチ的なものが占めており、そこに『A組と異なり咄嗟に動くことが出来なかったB組』と言う情報が加わればどうなるか。

 結果は今の様な具合である。

 

「…おっ。辛辣ゥ〜」

「…へーへー、そーですよ。ヒーローっぽくないB組ッスよ」

「–––B組のBはビビリのB!」

「自虐ネタ止めろ。…と言うか、相手はチンピラレベルでも明確に殺害意思持ってたんだぞ? ビビって当たり前だろ馬鹿じゃねえのか。そもそもひとに〝個性〟を使っちゃいけません、って言われて育って来たのにいきなり攻撃手段に使えるかフツー。倫理観どうなってんだよ…アレ? そう考えるとA組ってヴィランなんじゃ……」

「なにそのトンデモ理論」

 

 吹出クンと軽口を叩き合う最中にも–––当たり前だが–––時間は進んで行き、残り時間は直に3分弱。2分と少しとなってしまった。

 

 

 

「–––––っ」

 

 

 

 …それは歯を食いしばった音か、それとも握られた拳の音か。定かでは無いものの聞こえた小さな音。その正体は、顔を俯かせた小大サンである。

 襲撃事件当時オレと同じ場所に飛ばされた彼女は真っ先に人質として拘束され、加えて小大サン自身の個性も戦闘向けとは言えないので仕方がないと言えば仕方がないのだが、先程の言葉は確かに彼女にとって刃物の様な鋭さを持っていたに違いない。

 

 ヴィランと遭遇した–––プロの世界を目の当たりにしたあの日から、はっきり言ってB組の空気は最悪の一言に尽きる。

 A組に対しての劣等感に苛まれる中、直接的では無いが先程の様な陰口を叩かれて迎えることとなった体育祭。拳藤サンが士気を高めようとするもどこか上滑りを起こしていて、オレたちは空元気に似た雰囲気に包まれていた。

 

 それ程までに、ヴィランを前にして動けなかったと言う事実は重い。

 ヒーローを志す者として最悪の一歩と言えよう。もしあれが将来のプロの現場だったら? もしも…誰かが、命を落としていたら? 反論をしたくても、それ以上に自分自身に対する様々な思いから声を出すことが出来ない–––。

 

 きっと。

 今の小大サンは、その様な心境となって居るのだろう。

 

 

 

 

 

 *小大 唯:性欲 137/100*

 *感度「超高」*

 *状態「発情」*

 

 

 

 

 

 ………多分。

 

 視界に飛び込んで来た彼女のエロステータスに微妙な顔になりつつ、オレは思考を巡らせていく。

 現在のポイントのばらつき具合、把握出来ている個性とその使い方、オレたちの個性で出来ること、当初の作戦は使えなくなった、残り僅かな時間で出来ること–––。

 

「後、2分。…イけるか?」

 

 そう呟いてから、オレは2人に新しく考えた作戦を伝える。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◇◇◇◇◇◇◇

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「–––取られた、2本!」

 

 爆豪にハチマキを奪取された物間の言葉に、騎馬の少年が呻き声を漏らした。

 

「拙いな、4位だ。圏内ギリギリだぞっ?」

「すまない()()君…! 何としてもこの1本は死守する!」

「取り敢えず逃げの一手か…」

 

 駆け出す物間チームと、それを追う爆豪チーム。終盤に来ての盛り上がりを早速実況しようとしたプレゼント・マイクは–––。

 

『…な、何やってんだあの騎馬ァ!?』

 

 とあるチームを見てしまい、思わず叫び声を上げていた。何事だとブラドキング・イレイザーヘッドがそちらに視線を巡らし、彼と同じくそのチーム–––より正確に言えば、メンバーの1人の姿を認めた。

 

 さらりと伸びた光沢を放つ髪。艶を帯びた肌と、性差問わず見た者を虜にしかねない美貌と極上の肉体。

 

 

 

 

 

 –––手っ取り早く言おう。

 〝個性〟「サキュバス」で美少女に変貌を遂げた少年によって、脱衣ショー(ストリップ)が行われていた。

 

 

 

 

 

『ファッ!!?』

『ブラドの口から変な音が!!』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◇◇◇◇◇◇◇

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 上は特サイズのスポーツブラ。下はボクサーパンツ姿となったオレは、(可能な限り)見せつける様に意識しつつ脱ぎ捨てたジャージを吹出クンへと渡す。

 下着姿となりアホみたいな注目を集めているオレに、吹出クンが慌てた様子で確認を取って来た。

 

「わ、弘原海(わたつみ)! 本当にやるのかい!?」

「当たり前! あれだけ言われて黙ってられるほど、心は広くないんでね!」

 

 動く度に激しく自己主張を行う乳房を鬱陶しく思いつつ。

 

「さっきも言いましたけど、この後オレは使い物にならなくなりまス! 頼みましたよ、2人とも! …た、の、み、ま、し、た、よッ!!」

「ん…、ん!」

 

 顔を真っ赤にして鼻血を垂らしていた小大サンは、オレの怒鳴り声に漸く反応を見せた。頼むぞ本当…! 

 不安に思いながらも、時間も残り少ない。意を決してオレは息を吸い込み–––

 

 

 

–––あんッ♡!!!

 

 

 

 全力で喘いだ。

 いや何をしているんだと思われるかもしれないが、聞いた相手の動きを止める魅了の声は、喘ぎ声だとその効果が増すのである。事実、耳をしっかり塞いでいた小大サンたち以外、フィールドに居る騎馬はその全てが動きを止めており、何なら観客席にも一部効果が及んでいるのが分かった。

 

 硬直によって訪れた静寂に合わせ、一息に視線を巡らし–––目当ての人物を見つけ、オレは声を発する。

 

「【()()()()()()()()()()()()()()()()()()()】!」

 

 自分でも思う位に良く通った声を聞くと、彼–––宍田クンの瞳からは光が失せ、それと同時に獣化。こちらへと猛スピードで駆け寄って来た彼の背にオレたちはしがみつく。この頃に魅了の声の効果が解除され、同時に宍田クンとチームを組んでいた鱗クンが声を張り上げるも、当の本人は反応を見せない。

 

「高ポイントは!」

「轟・爆豪・緑谷・物間…一番近いのは爆豪と物間のところだ! …あれ? 物間のトコの先頭騎馬、誰だ?」

「オッケー先ずは爆豪クンからだ、頼んだ宍田クン!」

 

 推定重量150kg前後であろうオレたち3人を乗せつつも、全く意に介していない様な速度で宍田クンは駆け、あっという間に爆豪チームの騎馬へと近づいた。

 

「ンだテメ–––」

 

 と、騎手の彼が言う前に。

 

「【()()()()()()】!!」

「ハァ? 何言い出してんだアイツ「おう、分かった」…へ? お、おい爆豪何しt」

 

 ズドムッ!! と轟音は自陣に向けた爆豪クンの掌からだ。彼が自爆する直前に奪ったハチマキを小大サンに渡しながら、横を通り過ぎる合間に宍田クンの速度を活かし、物間クンからもハチマキを奪い取る。

 

「んなぁ、弘原海!?」

「ハーッハッハッ! 悲しいけどこれバトロワなのよねええぇぇー!」

 

 などと台詞を残し、次に向かうのは轟クンと緑谷クンのチームだ。

 

(残り僅か、出し惜しみはしない!)

 

 早速とばかり、引き剥がされない様にしっかりと宍田クンの背中にしがみつきながら、空いた片手を–––パンツの中に突っ込む。

 

「「「えっ」」」

 

 とは。同じチームの2人か、周囲の他チームからか、実況席の先生方か、観客席からか。…まぁ全部だろうが。

 そんなことを考えながらもオレは突っ込んだ指先でパンツの中を弄っていく。

 

「–––んッ。ふうぅ…

 

 思わず漏れ出た声に、慌てた様子で吹出クンが言う。

 

「いやちょちょちょ!! なにしてんだぁ弘原海!!」

「いや、大丈ぶ、ぅう…。ちょっとだけ時間下さ、はァい…っ!

『はいストップストップ! やめてこれ全国放送ゥー!!』

 

 オレの行いにマイク先生が悲鳴を上げるも、構うことなくオレは指を動かし続けもっと奥へ奥へと進ませる。

 

あ゛ッ、もう少しひぃ…! –––で、出るぅ♡!!

 

 ブバッと言う噴出音と共に小大サンが割とシャレにならない量の鼻血を出すのと、喘ぎながらオレがソレを()()()()()のは、ほぼ同時であった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◇◇◇◇◇◇◇

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「な、な、ななななななっ!!?」

 

 見目麗しい美少女が、然し突然行い始めた美少女らしからぬその様子を見て顔を赤黒く染めているのは緑谷である。直前まで繰り広げられていた轟たちとの戦闘の際に纏っていた覇気は何処へやら、だ。

 羞恥から両手で覆った上で顔を逸らした緑谷は兎も角、その他の面子はしっかりと–––鼻息を荒げている上鳴は除いて–––謎の行動を取りながらこちらに近づいて来る少女に身構えている。

 

(何をする気だ)

 

 そう、轟が思考したのとほぼ同時。

 喘ぎ声と共に、ソレが姿を現した。

 

 

 

「–––剣?」

 

 

 

 誰が漏らしたかその言葉のとおり、美少女のパンツの中から剣が引き抜かれた。

 刃渡りは目測で凡そ50cm程度。中世ヨーロッパなどで用いられたダガーに分類されるであろうソレは、ギラリと陽光を反射する。

 

 ふぅ、と息を吐き額に滲んだ汗を拭う少女。

 そして、

 

「くたばれぇええええっ!!」

『「「投げたァ–––ッ!?」」』

 

 実況席のプレゼント・マイクと、選手たちの声が思わず重なった。笑えない速度で放られた剣は風切り音と共に真っ直ぐに轟チームへと迫り来る。

 

「! 防御を!」

 

 先頭騎馬である飯田の声に轟は直ぐさま氷壁を展開。分厚い逆氷柱が生み出された。

 が、

 

 

 

 そんなもの関係無いと言わんばかり、剣はその速度のまま氷壁を通り抜け。

 –––ぞぶっ、と言う鈍い音が聞こえた。…聞こえて、しまった。

 

 

 

「八百万ッッッ!!」

 

 反射的に轟は、投擲線上に居たクラスメートの名を叫ぶ。視線を巡らせたその先。変わり果てた姿となった彼女がそこには居た。

 

 

 

「いやぁああああ見ないで!! 見ないで下さいィいいいいいっ!!」

 

 

 

 –––具体的に言うと、パンツ丸出しとなった姿で。

 

『パターン白! 清楚です!』

『公衆の面前で女子をあられもない姿にしやがって、恥を知れ! (チラッ、チラッ)』

『なんて酷いことを、許せねえ!! (ガン見)』

『貴様卑怯だぞ!! (前屈み)』

 

「もらいっ!」

「ッ!? しま–––っ」

 

 呆気に取られ真顔となっていた轟は、周囲から聞こえて来た他チームの–––主に男子–––からの声に混じって発せられたそれに、漸く我に帰る。そのまま緑谷チームからもハチマキを奪った例のチームが「【()()()()()()()】!!」と叫ぶと、獣じみた巨体の生徒を除いた3人が植物で出来た巨大な要塞に包まれた。

 

「拙いぞ轟君、このままでは!」

「チッ。…八百万、個性で早く穿くもン出せ! 直ぐに向かうぞ!」

 

 飯田の声に舌打ちを交える轟。…然し、彼の予想に反する言葉が返される。

 

「〜〜〜っ、いいえ! このまま向かって下さい轟さん! 残り時間も僅か、今は1秒も無駄に出来ませんわ!!」

 

 八百万の言葉に思わず振り返り–––振り返り切る前に顔を前に戻す。自身よりも勝利を優先した彼女だが、一瞬、ちらりと見えたその顔は真っ赤に染まっており、尚且つ目にはうっすらとだが涙さえ溜まっていた様に思えた。

 こんな公衆の面前で、しかも世界的に注目されているビッグイベント故の全国放送である。悩む轟に、今度は上鳴が声を張り上げた。

 

「そうだぜ轟! このまま行った方が良いって! パンツ丸出しになった八百万の覚悟を無駄にすんな!!」

「 か み な り さ ん ! ! 」

「い、いやちげえよ?! 切島じゃねーけどホラ漢気っつーか、いや八百万は女子なんだけど…とにかく違うって!!」

 

 慌てて否定をする上鳴は一旦置き、飯田が話しかける。

 

「轟君、準備を! …この後俺は使えなくなる。頼んだぞ!」

「飯田…?」

「一気に接近する、皆行くぞ! –––トルクオーバー、レシプロバースト!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◇◇◇◇◇◇◇

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「–––あー、んんっ! あ、あー! …『ピカーッ』!」

 

 塩崎サンによって生み出された蔓の要塞の中、暗闇を照らす為に吹出クンが個性で光源を生み出す。独特な輝きにより互いの姿を確認することが出来たところで、オレは彼らに声をかけた。

 

「と言うわけで、後は任せたッス2人とも(ビグビグッ、ビグンッ! ビグンッ!)」

「打ち上げられた魚の様に!!」

 

 先程からオレが行っていたのは催眠術。エロ同人でお馴染みの要素だが、凄まじく体力を消耗してしまう。1回行う度に大体2000kcal消費すると思って貰えばいい。*1

 

「弘原海…! お前の努力は絶対無駄にしない! よっしゃ、やるぞ小大!」

「ん!」

 

 ハチマキを巻く小大サンの横で、()()()()()を吐き出す吹出クン。準備を終えて騎馬を2人が組み終えるのと殆ど同じくして、蔓の要塞が崩された。

 先ず、爆発音。

 

「このクソモブがァあああッッ!!!」

 

 爆破でこじ開けた穴から向かって来た爆豪クンチームに、ハチマキを奪われる。

 

黒影(ダークシャドウ)!」

「アイヨ!」

 

 続いてこちらからハチマキを奪ったのは緑谷クンチームの先頭騎馬の人から伸びた影っぽい生命体。

 

「–––やってくれるじゃないか弘原海!」

 

 次いでハチマキを奪ったのは、その影っぽい生命体から現れた人物。黒色クン–––? 違う、物間クンか! (ビグンッ! ビグンッ!)

 

「行け、轟君!」

「ああ…!!」

 

 轟クンが続き、その後も様々なチームによりハチマキの争奪が行われていった。

 そして…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◇◇◇◇◇◇◇

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『TIME UP! 色々あったが、そんじゃ早速上位5チーム見てみよか!!』

 

 プレゼント・マイクの声が響く中。それにいち早く、そして唯一気づいたのは…緑谷でも、爆豪でも、轟でも、物間でもなく–––鱗であった。

 1本だけだがハチマキを奪取した彼が、残骸となった蔓の要塞から抜け出す時にちらりと視界の隅に捕らえたのは…。

 

(–––『スパッ』?)

 

 それはクラスメートの吹出が生み出したであろう擬音。鈍色で角張った塊に、彼は途轍も無く違和感を覚える。

 何の為の擬音なのか。まるで切断音。…切断? だとしたら何を切った? 一体、何を–––。

 

「–––っ!? し、しまった!?」

 

 そこまで思考を巡らせたところで、鱗は手元の()()()()()()()()()()()()を見た。

 

『1位…アレ!? 小大チーム!!?』

 

 驚いた様子のプレゼント・マイクの声。

 それに重なるのは、

 

 

 

「–––解除!」

 

 

 

 小大の声に合わせ、殆どのチームが持っていたハチマキ–––を、真似た()()()()()()()()()()()()のサイズが切り替わる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 –––小大・吹出・弘原海(小大チーム)、獲得ポイント1000万超え!

*1
3時間程の水泳やランニング等の運動による消費エネルギーに匹敵。




細かい説明は次の話でする予定です。
書きながら原作読み返していたんですけど、やっぱりヒーロー科40人とお情けレベルの+2人は贔屓かなと思い人数等の変動が行われています。しなくても良い様な気もしますが…。

今回主人公が取り出した剣の名前はどれが良いと思いますか?

  • スッパ・ダガー
  • エロスカリバー
  • バイブレード
  • スッパダ・カリバー
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