ハリー・ポッターRTA ヴォルデモート復活チャート   作:純血一族覚書

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初盗稿です(ロックハート)。


8/? 〜ロックハート・テストまで

 「暴れ柳」に突撃するRTA、いざぁ♂

 

 

 

 前回、本プレイのインターバル区間である夏休み編をお送りしました。今回から本格的にグランドクエスト「秘密の部屋」を開始します。

 さて、無事に三人組と合流することができたので、皆で買い物に行きましょう。

 

 ──おうフォーテスキューの親父、ストロベリーのアイス売ってくれや! 三段だよ三段。

 

 ──チャドリー・キャノンズ? あんなクソザコチームが勝てるわけないだろ!

 

 ──フレッド君たちお久しブリーフ♂ 悪戯グッズは後々借りるからよろしくね!

 

 ──「夜の闇横丁」に行った? あんな危ないところ行ったことないですわ(大嘘)。

 

 ……と一時間ほど横丁を練り歩いたところで、フローリッシュ・アンド・ブロッツ書店につきました。既にロックハート君がサイン会を開いていますね。奥様方が黄色い悲鳴をあげています。

 ハーマイオニーちゃんもすっかり夢中のようですが……?

 実物は……はぇ〜、すっごいカッコいい。若草色のローブがバッチリ決まっていますね。

 イケメンで有能だなんて、まるで「ファンタスティック・ビースト」の主人公みたいだぁ……。

 

 あっ、そうだ(唐突)。

 「ファンタスティック・ビースト」といえば、見所はやっぱり俳優さんのアクションと魔法生物の暴れっぷり、学生ではない大人の魔法戦闘、それから魔法使いとノーマジの関わり方……。

 語りきれないほど魅力が詰まっているじゃないか、なんだこれは、たまげたなぁ。

 これは最低114514回は見る必要がありそうですね(宣伝)。

 

 話を戻して。

 レズちゃんが感心している間にハリー君が前に引き出されていきました。引きずり出されたハリーは、ロックハートと握手をし、肩を組んでいます。

 その様子を、日刊予言者のカメラマンが激写していますね。これは貴重なツーショットだぁ……。

 

「──今学期より、ホグワーツにてDADAの教授職をお引き受けいたしました!」

 

 しばらく演説を行い、ようやくロックハート君も満足し終えたのか、ハリー君が返却されてきました。両手には彼の著作全巻が揃っています。

 ウィーズリー家の家計事情を慮ったのか、ジニーに教科書を譲っているハリーに対し、

 

「撮影会だなんてさぞやいい気持ちだろうねぇ……。そこの赤毛は君のガールフレンドかな?」

 

 マルフォイ君が話しかけてきました。マルフォイ君オッスオッス!

 彼はジニーと仲良くしているハリーをからかい始めますが……おっと、戻ってきたロン君と揉め始めましたね。

 一触即発の事態です。

 

「これはこれは、アーサー・ウィーズリー──」

「──ルシウス・マルフォイ」

 

 それどころか親達まで合流してしまいました。

 彼らは子供を諌めるどころか、公衆の面前で罵り合い始めます。

 あーもう無茶苦茶だよ(既定路線)。

 

「ウィーズリー、最近は残業を頑張っているそうですが……おやおや、手当は出ていないようですねぇ。まさか子供の教科書すら満足に買えないとは!」

「あいにく君たちのように薄汚い真似をして金を得たくはなくてね」

「薄汚い? ほう、ほう、ほう。どうやら君の方が、よっぽど薄汚い連中と付き合っているようですがね」

「きさま──」

 

 さしものアーサー君も、ゲストのグレンジャー夫妻を馬鹿にされては堪忍袋の緒が切れたようで。

 殴りかかって取っ組み合いの喧嘩になってしまいました。魔法を使わないのは「野良犬相手に表道具は用いぬ」的なあれかな?(適当)

 業界のディフェンディング・チャンピオンであるハグリッド兄貴が来るまでの十数秒間、彼らは殴り合いを続けていました。

 

 ハグリッド兄貴に無理矢理に引き剥がされたルシウス氏は、憎々しげに落ちた変身術の教科書をジニーの大鍋に放り込みます。

 

「──そら、チビ。君の父親の精一杯だ」

 

 やったぜ(安堵)。

 無事にガバなくルシウス氏がジニーにブツを横流ししてくれました。

 ブツとは何か? 言うまでもありません!

 分霊箱「トム・リドルの日記」です。

 通常プレイでは最初に破壊される分霊箱にして、変則プレイでは「詰み」を生じさせることもある分霊箱。

 この分霊箱には、他のものと違って明確な意識・思考が存在します。そのため一度誰かの魂を吸い始め、万一「逃げ」を選択されるとその後の破壊はほぼ不可能です。

 その上ルシウス氏所有な以上、事前入手・破壊は例えば政治ルートのような特殊な方法を用いなければ、まさに絶望的な難易度を誇ります。

 ジニーにこれが手渡されることによって始まるグランドクエスト「秘密の部屋」で破壊しない限り、安定した破壊は望めません。

 オリチャーを避けるなら、RTAにおいてもここまでは基本ルートに沿うのが妥当でしょう。

 だから、本章終わりまでは自由な行動を取るわけにはいかなかったんですね。

 こんな詰み要素を解決してくれるルシウス氏は、まさしく名誉不死鳥の騎士団員! 崇め奉っておきましょう。ありがとナス!

 

「──それはそうと、レストレンジ嬢。アズカバンにいらっしゃる君のご両親もさることながら、君自身随分と()()()()()()()ようで。

 せいぜい狡猾に振る舞うことをお勧めするよ」

 

 は?(威圧)

 

 

 マルフォイ家の皆さんが立ち去って行きました。後は流れで解散となります。じゃあな!

 

 ……こっそり戻って「夜の闇横丁」で透明マントを仕入れておきましょう。三度目ともなればもう常連さんです。先方もわかっているのか取り揃えておいてくれました。

 

 

 

 なんやかんやあってホグワーツ登校日です。

 「双子の呪文」は目標値まで習熟が終わりませんでした。学校でも引き続き「必要の部屋」育成法を行っていきましょう。

 10時半にキングズ・クロス駅にガウェイン君に送ってもらうと……。いましたね。ハーマイオニーちゃんです。合流してコンパートメントの席を取っておきましょう。

 二人で話しているうちに5分が過ぎ、10分が過ぎ……。

 

 ……すみませ〜ん。ズィラ・レストレンジですけど〜。ま〜だ時間かかりそうですかね〜?

 

 特に事前に何らかの行動を起こしていなかったため、規定通りウィーズリーの皆さんはギリギリまでやってきません。五分前行動は安定チャートの要ってそれ一番言われてるから。

 11時五分前になってようやく赤毛の集団が滑り込んできました。モリーさんこっち空いてます!

 ボロボロのトランクごとジニーちゃんが転がり込んできました。

 よろしくお願いします、って言ってみな!(先輩風)

 

「──あの、その、よろしくお願いします」

 

 ありがとナス!

 ハリーとロンの姿が見えませんが、何ら問題ありません。ドビーくんの手によって9と4分の3番線の柵が閉じられてしまったからですね。彼らはきっと空飛ぶ車でダイナミック登校を行うことでしょう。

 ……もちろん、究極的には「空飛ぶフォード・アングリア」イベントを踏む必要はありません。このイベントは、プレイヤーキャラが「隠れ穴」に滞在することで容易にカット可能です。

 ですが、その場合代償として三年生からロン君が離脱してしまいます。杖破壊イベントが起こらない故のバタフライエフェクトですね。

 このゲームでは、プレイヤーキャラの些細な行動によって物語が無数に変化していきます。安定チャートを心がけるなら、変化させるポイント、させないポイントを見極めておくべきでしょう。

 

「ハリーとロンはどこかしら……?」

 

 知らな〜い!

 

 

 ホグワーツ城に着きました。在校生はセストラルの馬車で向かうことになります。

 もっとも、レズちゃんにはまだ見えていませんが。

 あっそうだ(唐突)。そういえばハリーのセストラル視認フラグが解禁されていますね。何かに使えるかもしれません。覚えておきましょう(オリチャーへの備え)。

 

 流れるように組分けです。

 

「ラブグッド・ルーナ!」

「──レイブンクロー!」

「ウィーズリー・ジネブラ!」

「──グリフィンドール!」

 

 特に変化はありませんでした。ジニーちゃんが他の寮に行ってしまうといささか面倒なのでありがたいことです。どうやらガバってはいないようですね。

 さて、退屈な組分けも終わったので、夕食です。思いっきりかっこみましょう。

 今年も精一杯屋敷しもべ君達に負担をかけていきます。

 

 夕食も終わり、寮に帰って少しして。

 

「──ねぇ、ズィラ。二人を探しにいかない? リーなんて二人が空飛ぶ車で飛んでたなんて言ってたけど……。冗談よね?」

 

 そうだよ(適当)。

 いつまでたってもやってこないことを心配したハーマイオニーちゃんが、捜索を提案してきました。しょうがねぇなぁ(悟空)。

 談話室の外に出ると……おっと、いましたね。二人組です。

 見たところ致命的な怪我もなく、無事にロンの杖も折れていました。

 合言葉を教えて、さっさと帰って寝ましょう。「ミミダレミツスイ」!

 

 

「──ロナルド・ウィーズリー! おまえには全く愛想がつきました。おまえもハリーも、一歩間違えれば死ぬところだったんですよ!」

 

 翌日、ロン君に吠えメールが届きました。うるせぇ!

 

 吠えメールは、内容如何に関わらず、その轟音により、受けた対象キャラの精神値を削ります。もちろん当事者か否かによって大きく変動するのですが。また、吠えメールを開けないと()()()ことになります。どうひどいことになるかは、君の目で確かめてみてくれ!(攻略本)

 そんな厄介な吠えメールですが、これを用いたちょっとした小ネタに、「吠えメール絨毯爆撃」というものがあります。非常に単純なもので、ただひたすらに相手に向かって吠えメールを送り続けるだけの小技です。ですが、効果は非常に費用対効果に優れ、五分間隔で送り続けることで相手をノイローゼから「狂乱」の状態異常に陥れることが可能です。

 ホグワーツ教師レベルには無効ですが、魔法省木っ端役人程度には効きます。「不死鳥の騎士団」章で魔法省にお困りの方はおひとついかがでしょうか。

 

 さて、朝食も終えたので、今期最初の授業に向かいましょう。教科は薬草学です。

 温室に着くとずんぐりとした小さな魔女と、ブロンド髪の男性が立っています。スプラウト教授とロックハート教授ですね。

 こちらに気がついたロックハート氏が早速話しかけてきました。

 

「やぁ、おはようみなさん! 今我々はちょうど『暴れ柳』の治療を行っているところでしてね。おっと、もちろん私が専門家であるスプラウト先生より詳しいなんてことはありませんよ? ただ私は──」

「──えぇ、えぇ、ギルデロイ。そのお話はまたの機会にして、早速授業を始めましょうか。

 今日は三号温室で!」

 

 心なしかスプラウト教授も疲れた顔をしていますね。ギルデロイ・ロックハートという優秀な助手がいるのに、何故でしょうか?(すっとぼけ)

 気を取り直して、今回の授業では「マンドラゴラ」を取り扱うようです。

 この植物は、毒・石化をはじめとする様々な状態異常に対応できるクッソ有能な植物ですが、一つだけ欠点があります。

 それは、彼または彼女の鳴き声が、人間の鼓膜を超えて命を破壊するほどの轟音を引き起こすということです。それは吠えメールの比ではなく、目力先輩や音割れポッターに比肩するほどの札人的な声量です。

 この授業のマンドラゴラは若い個体なため、死ぬほどのダメージは受けませんが、それでも耳当てを決して外さないようにしましょう(無敗)。

 そんなこんなで薬草学の授業が終わりました。土まみれで不快なので掃除しておきましょう。スコージファイ 清めよ!

 

 次は変身術の授業です。

 コガネムシくんをボタンに変える課題ですね。

 昨年度の復習課題であるため、ハーマイオニーちゃんおよびレズちゃんは問題ありませんでした。成績維持は必須(再掲)。

 意外なのはハリー君も問題なく成功したことでしょうか。通常プレイではこの時期のハリーでは失敗するのですが、昨年度成長キーを取得できたことで、意気込みが上がっているようですね。やったぜ。

 残る一人は……ああ……(成績)落ちたねぇ……。

 ロン君は折れた杖をスペロテープで固定しただけというガバ行動を行なっていたため、無残にも失敗してしまいました。

 

 昼食中にもロン君は自分の杖に対して文句を言っています。

 魔法使いにとって杖は命と等価ってそれ一番言われてるから(辛辣)。

 レズちゃんはナナカマドくんとトネリコくんの二刀流ですが、それでも手入れを欠かしたことは一度もありません。忠誠値落ちるの怖いでしょう……(レ)。

 現段階ではナナカマドくんを愛用していますが、今期中盤以降トネリコくんの出番も多くなってきます。みんな見とけよ(カメラ目線)。

 カメラ小僧とマルフォイ君がトラブっていますが、カットしますぅ──。

 

 

 

「私です」

 

 ロックハート君の授業です。彼は自己紹介で、様々な肩書きを述べてきます。

 勲三等マーリン勲章、闇の力に対する防衛術連盟名誉会員、「週間魔女」五回連続「チャーミング・スマイル賞」受賞──。

 はぇ〜すっごい(純真)。

 ところで、マーリン勲章の勲三等は知識・娯楽といった文化面に対する功労者への勲章です。そのため、彼の自伝が真実であれば、勇気・功績を賞する勲一等、業績・努力を賞する勲二等を貰ってもいいとは思うのですが……。

 まあいいや!(ガバ判断)

 大人しく授業を受けましょう。まずはテストです。

 

 1 ギルデロイ・ロックハートの好きな色は?

 2 ギルデロイ・ロックハートのひそかな大望は?

 

 ──全3ページ、裏表あり、54問以上ある質問ですが、クッキー☆ 並みの苦行となってしまうため、今回はカットしましょう。

 さて、今回のテストについてですが、満点を取る必要はありません。しかし、少なくとも上位一割に入る必要があるでしょう。

 ロックハート君の成績は三年時の判定には影響しないのですが、彼には重要な使い道があります。

 サイン好きの彼を用いて、禁書庫のサインをでっち上げるという方法ですね。

 古来より通常プレイ、変則プレイ、先駆者様問わず用いられてきた方法ですが、本チャートでも一つの手段として確保しておきます。この辺は呪文の習熟度に応じて使うかどうかは変動するのですが、手札は多いに越したことはありません。

 ロックハート君の興味を引く程度には成績を保ちましょう。

 

「第12章に書かれているように、誕生日の理想的な贈り物は、魔法界と非魔法界のハーモニーですが──おお、ミス・レストレンジはよく把握しているご様子ですね!」

 

 やったぜ。

 得点は36、普通だな! 周りの、とりわけ男子生徒の点数が低かった為、これでも上位数パーセントに入る事が出来ました。これからも適度に知識を仕入れておだて上げていきましょう。

 授業はそのまま実習へと移行します。

 ロックハート君は覆いのかぶった籠を見せつけてきました。ガタガタと震えています。

 

 さて、今回調教する魔法生物は「コーンウォール地方のピクシー小妖精」っ!

 単独では弱いですが、数が集まると存外に厄介な魔法生物です。そう考えると二年生で扱う生物としては適当だったり……?

 これはロックハート有能説を提唱する必要があるかもしれませんね。誰かお願いします(他力本願)。

 

 ロックハート君が籠の扉を開けると──ヒェッ(戦慄)。

 ピクシーたちは縦横無尽に暴れ始めました。

 ネビル君を宙に釣り上げ、窓ガラスを割って逃げ、器物を破壊し。

 これは魔法界でも最も汚れた生物の中の一種ですね、間違いない。

 

「インカーセラス 縛れ!」

 

 ロックハート君が捕縛呪文で捕獲を試みますが、多勢に無勢。一匹を捕らえたところで他のピクシーに杖を奪われてしまい、逃げ出してしまいました。

 仕方ないのでハーマイオニーちゃんたちと一緒に後片付けをしましょう。今回はハリー君も活躍してくれそうです。ロン君は杖が死んでるので座ってて、どうぞ。

 

「イモビラス 動くな!」

「ヴェンタス 風よ!」

「インペディメンタ 妨害せよ!」

 

 ともなくして全てのピクシーの捕獲に成功しました。ロックハート君が捕獲していた一匹と合わせてカゴに戻しておきましょう。

 

 ……?

 何か違和感がありますね。

 チャートを確認してみますが……「ロックハートの授業、テストを行う、ピクシーを放流のち捕獲失敗・逃走」。

 ……ふむ。チャート的には何もおかしくはありませんね。ならばひとまずは問題ないでしょう。

 

 チャートを守るのではなくチャートに守られていることを再確認したところで今回はここまで。ご笑読ありがとうございました。

 




 多数の感想ありがとうございます。
 今回は、感想欄に寄せられた質問についてお答えしたいと思います。
 前話の「ハリーに手紙を送り忘れたらリセット」という記述に対し、

 手紙出し忘れたら「お前の家庭環境崩壊してるじゃん、直接渡した方がええやろ?」とか言ってプレゼントと一緒に渡すリカバリーとかできないんですかね?(原文ママ)

というチャート更新案が寄せられました。これについて検討していきましょう。

 まず前提条件ですが、「ドビー襲来はハリー、ズィラ含めて誰も知り得ない」、「ズィラの得ることのできる公の知識量はハーマイオニーと等しい」、「ハリーはダーズリー家を、『まともに振る舞わない時虐待を行う家』と認識している」とします。
 三つ目は微妙なところですが、少なくともこの年までハリーを育てた点、クリスマスプレゼントを形式的とはいえ送ってきた点、賢者の石終了時点で未成年の魔法使用が禁じられていることがダーズリー家にばれていない為精神的余裕を持ちうる点、などからハリーがそう判断しても不思議ではないとここでは設定します(ガバチャー)。

 さて、まず論題にあげるべきは、ハーマイオニーの手紙でしょう。原作において、ハーマイオニーはハリーに手紙を送り、ドビーに無事回収されています。この際ハーマイオニーはどのように手紙を送ったのでしょうか?
 少なくとも家庭用フクロウではないでしょう。
 恐らくはマグル的方法で送ったはずです。彼女は非魔法族出身ですし、ダーズリー家についての知識があればフクロウがご法度であることは自明です。
 ここで問題なのが、「ハーマイオニーがマグル的手法であれば手紙を送っても良い」と認識していたことです。
 家庭崩壊→プレゼント後渡しという流れには、前提として「どこまで家庭崩壊しているのか」という知識が必要になります。
 ハリーがどの程度詳細に語ったかは原文でも明らかにはなっていませんが、少なくともハーマイオニーは「家庭崩壊といっても手紙を送れる程度である」と認識しています。
 これらの知識は、ロンならびにズィラにも共有されていることでしょう。
 とすれば、家庭崩壊→プレゼント後渡しという流れについては、ズィラ独自の何らかの判断基準が必要になるはずです。
 でなければ、「ズィラ・レストレンジは何故ハーマイオニーよりもダーズリー家の挙動について正確な判断ができたのか?」となってしまいます。
 
 ……自分の家(レストレンジ家)の状況を当てはめたとすれば、論理崩壊はないな?(チャート変更点)

 ただし、その場合においても「先に」ハリーの家にプレゼントを送らない旨を伝えなければ、どうしても後付け感は否めないでしょう。
 そうするとハーマイオニー、ロンも追従する為、ドビーイベントが大きく変動するような?
 ハグリッド一人の手紙が届かないことをドビーに問いただすかは、ハリーの行動、乱数次第でしょう。

 もちろん「単にそう思っただけ」という理由でもって、プレゼント後から渡しても構わないし、ハリーの精神状態なら騙せても不思議ではありませんが……その場合ハーマイオニーちゃんがなんらかの違和感を覚えてもおかしくはない……?
 ハリーの話から「プレゼントすら送れないほどの家庭崩壊」を想定するには、(ハーマイオニーの思考的には)いささか論理の飛躍がある……かな?
 どうにもハーマイオニーちゃんを有能視してしまい、彼女の思考をトレースできません(頭トロールの限界)。

 というわけで、純血一族覚書は、ハーマイオニー・グレンジャーに関する良質な二次創作をお待ちしております(血を裏切るもの)。

 貴重なチャート更新提案ありがとうございました。プロットに関わることはお答えできませんが、機会があれば取り上げてガバ検討を行うかもしれません。今後ともよろしくお願いいたします。

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