ハリー・ポッターRTA ヴォルデモート復活チャート   作:純血一族覚書

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(とう)攻です(バジリスク)。

前書きは辞書との戦い。


9/? 〜「秘密の部屋」開始まで

 夜遊びはデスエンカ、なRTA、もう始まってる!

 

 

 

 前回、ロックハート君のテストを受けたところまで進みました。今回は──

 

「クィディッチの練習だ! みんな起きろ!」

 

 うるせぇ!(反射)

 今は授業があった日の数日後の夜明け前。

 守備力先輩の叫び声がグリフィンドール寮内に鳴り響き、レズちゃんが目覚めたところから始まります。

 どうやらオリバー兄貴がクィディッチの練習にアンジェリーナ姉貴たちを誘った声のようですね。女子寮に入れないから入り口付近からの大声で起こすとは……。これは頭ブラッジャーですね間違い無い。

 部屋の中を見回せば、ハーマイオニーちゃんたちも起きてきました。クソデカ音量だし、仕方ないね♂

 ハーマイオニーちゃんがハリー君の応援に誘ってきたので、外出の準備をしてイクゾー! ──カーン!

 

 談話室で寝ぼけ眼を擦っていたロン君を回収して、まず向かいますのは、大広間。

 適当に朝食をかっぱらって行きましょうか。

 おう、しもべ! うまいパンくれや! 準備早いね、ありがとナス!

 ──マーマイト? 頃すぞ(偏食)。

 

 そんなこんなでマーマーレードが塗られたうまあじなトーストを携えて、クィディッチ・ピッチにやって来ましたが。

 

 あれ〜おかしいね誰もいないね?

 

 五分が過ぎ、十分が過ぎ……。

 待っていると、グリフィンドールチームがようやく更衣室から出て来ました。遅い、遅い、遅い。

 わざわざ更衣室でブリーフィングしなくても、談話室でやればいいと思うんですけど(正論)。

 空飛ぶチームの皆さんが物欲しげに見つめて来ますが、さっさとトーストを食べてしまいましょう。

 うん、美味しい!

 

 

「こっちを向いて! ハリー!」

 

 人気のないピッチに、少年の声が響き渡ります。

 はい、そうです。本年度の犠牲者枠である、コリン・クリービー君です。

 ……どうでもいいわ♂

 極論すれば、彼がどうなろうと知ったことではありません。むしろチャート通りに石化してもらえるとおお、タスカルタスカル。

 特に有効なスキルを持っているわけでもなく、イベントに必須というわけでもない彼は、本チャートにおいては野獣先輩の人間性程度の価値しかありません、そのため、好感度を稼いでも特に意味はないです。

 ないのですが、それでも、当たり障りない程度、風聞を下げない程度に話しておきましょう。コリン君はマグル出身者ですが、彼らの対応を誤ると後々非常に面倒なことになりますので。

 純血主義者はダンブルドア政権では不遇です。騎士団員の好感度がもれなく下がります。

 だから、無能な穢れた血にも優しく接する必要があったんですね(メガトン構文)。

 

 そうそう、穢れた血と言えば。

 

「フリント! 今はグリフィンドールの練習時間だ! 帰ってもらおうか!」

「残念だが、ウッド。こっちにはスネイプ先生の特別許可があるんだ」

 

 始まりました。スリザリン乱入イベントです。なんだお前!?

 ここでのイベントは、親マルフォイが蛇寮に賄賂を送って息子をチームに入れて、それをスネイプ先生がアシスト、結果として獅子寮チームがピッチの占有権を明け渡すというイベントです。

 まあこれについてはクィディッチ選手ルートでもない限り関係ないのです。どちらかといえば

 

「少なくとも、グリフィンドールのチームは皆実力で選ばれたのよ。親のお金で選手の席を買うなんて、無様なことはしていないわ」

「ハッ! 生まれぞこないの『穢れた血』に親についてとやかく言われる筋合いはないね」

 

 このやり取りが本イベントの主題でしょう。

 

「お前! マルフォイ、ナメクジでも喰らえ!」

 

 ロン君が「なめくじげっぷの呪い」を逆噴射させたのは、どちらかといえば余禄です。

 もう、顔中なめくじ(スラグ)塗れや、とばかりに一人スラグ・クラブを開催させているロン君ですが、汚いのでさっさとハグリッド兄貴のところへ連れて行ってあげましょう。

 ドラコ、じゃあな!(蝙蝠ムーブ)

 

 ……ハリー君とハーマイオニーちゃんが率先してロン君の両脇を支えていますね。これはグリフィンドール。

 レズちゃん一人が何もしないのも、好感度的に問題ですので、少し彼らの補助でもしましょうか。

 フィニート! 終われ! エバネスコ! 消えよ!

 

 ……駄目みたいですね(熟練度不足)

 なんだこのナメクジの呪文強度!? 逆噴射で変質しているのか全然消えてくんないよ〜(絶望)。

 後者の呪文はともかく、チャート上必須である前者については「必要の部屋」で育成しておきましょうか。

 

 

「──おや、まさかまだ私の著書を持っていないとは! サイン入りのものを、今晩お送りいたしますよ。それでは、また後で!」

 

 ハグリッド兄貴の小屋に着きましたが、どうやら先客がいるようですね。

 ロックハート君とハグリッド兄貴が何やら話をしていたようです。

 ロックハート君がお帰りになったので、ハグリッド兄貴に話を聞いてみましょうか。

 

「おお、やっときたか、おまえさんたち。今年まだ一度も来んかったから、俺のことをすーっかり忘れちまったかと思っとったぞ」

 

 すみません、許してください、何でもしますから!

 

「おお、そうか。それならそこの暖炉の火をちぃとばかり強めてくれんか?

 ──ああ、ロン。無理に我慢するより、吐いちまった方が楽だぞ。そこの洗面器を使え」

 

 ラカーナム・インフラマーレイ!

 着火完了です……。

 

「すまんな。

 ……それで、ロックハート先生だったか。どうもあの人は俺が水魔の追っ払い方も知らんと思っとったらしい。

 やっこさんが学校にいた時から、俺はここであいつら生き物の面倒を見てきたつもりだったんだがな」

 

 生き物というかテロモンスターでしょ(名推理)。

 

「おいおい。俺が好きなのは怖いだけじゃなくて、素晴らしい生き物(ファンタスティック・ビースト)だぞ。去年のノーバートを覚えておるだろ?

 ──ところで、ロンは誰に呪いをかけるつもりだったんだ?」

 

 ドラコであります!

 

「ほう、そりゃまたなんで? おまえさんたちとやっこさんは、ちぃとばかり仲が悪いとは知っとるが」

 

 ……。

 ハリー君もハーマイオニーちゃんも詳しく知らず、ロン君もトローチを食べたようにナメクジを吐き出して話せませんか。

 しょうがねぇなあ!(悟空)

 マルフォイ君、「穢れた血」って言ったらしいっすよ?

 

「そんなこと、本当に言うたのか!」

 

 やめてください……怖い……アイアンマン!(クロスオーバー)

 ハグリッド君がブチギレちゃいました。

 このように、「グリフィンドール」、「不死鳥の騎士団」、「半純血」、「穢れた血」属性のキャラクターの前で穢れた血を穢れた血と呼ぶと、ほとんどのキャラの好感度が急落、最悪の場合すぐさま敵対状態に陥ります。

 とりわけ「純血」、「スリザリン」、「死喰い人」キャラが発言者だった場合──つまりはレズちゃんが発言者だった場合、獅子寮チャートにおいてはリセット待ったなしです。絶対に避けましょう(無敗)。

 

 と、魔法界の常識に疎かったハリーとハーマイオニーが、ここで「穢れた血」という単語を知りました。これはグランドクエスト「秘密の部屋」のイベントキーです。やったぜ。

 ……知識蒐集家であるハーマイオニーちゃんが汚い言葉を知らないって可愛い、可愛くない?(唐突)

 それとも「穢れた血」って出版禁止用語なんでしょうか?

 司書のマダム・ピンス攻略をした兄貴たち、至急メールくれや。

 

「──そういや、ロン。おまえさんの妹がうちの近くに最近よくきちょるぞ。俺が思うに、あの子の目的は、ハリー、お前さんじゃろう……」

 

 雄鶏でしょ(予言者)。

 リドル君が無事に活動を開始したことを確認したので、お城に帰りましょうか。

 

 

 

 話は戻りますが、今年度の初め起こった事件を皆様は覚えていらっしゃるでしょうか。

 そう、「ホグワーツ『暴れ柳』傷害事件」です。

 

 これは、ドビーによる9と4分の3番線封鎖のせいで特急に乗り遅れ、ホグワーツに登校出来なくなるとパニックを起こしたハリーとロンがフォード・アングリアで直接学校に向かったことに端を発する事件です。

 ホグワーツ領内に入り、「暴れ柳」上空を飛行していたハリーたちは、疲れからか、不幸にも黒塗りの高級車に追突してしまう。後輩をかばいすべての責任を負った三浦に対し、車の主、暴力団員谷岡が言い渡した示談の条件とは……。

 

 ん、間違ったかな?(すっとぼけ)

 まあこれについては各自確認していただくとして、この事件の後始末は未だ終わっていません。

 今晩、ハリーとロンはそれぞれこの件について罰則を行うこととなっています。

 

 ──この夜より、ホグワーツ城内における「毒蛇の王・バジリスク」とのランダムエンカウントが解禁されます(絶望)。

 

 バジリスク君、ひいてはリドル君に襲われる基準は、主に三つです。

 

 一つ目、「穢れた血であること」。

 言うまでもありませんね。彼のポリシーです。

 

 二つ目、「目撃者・真相に迫ったもの」。

 リドル君はバジリスクの正体に迫ったものに対し、容赦無く攻撃を仕掛けてきます。現段階のレズちゃんでは、バジリスクを蒲焼きにする前に野獣の眼光を受けてしまいます。知らないていでいきましょう。

 

 三つ目、「蛇語使い」。

 リドル君は玉も竿も小さい男ですので(ヘイト行為)、自分に並び立つものを基本的に許容しません。ハリーのような興味を惹かれる対象でない限り、確実に暗札してきます。

 

 さて、この三つの襲撃要因ですが……はい、レズちゃんには全くと言っていいほど関係ありません。

 一つ目と三つ目は完全に該当せず、二つ目についても知らぬ存ぜぬで、直接開心術をかけられでもしない限りバレないでしょう。

 

 では、何が問題かと言うと。

 「必要の部屋」育成法の危険度が死ぬほど高まると言うことです。

 最強無敵校長がいなくなるまで、基本的にリドル君は潜伏行為を行います。そのため、昼間学校をふらふら歩いても、バジリスク君とエンカウントすることはほぼ無いでしょう。

 ですが、夜は違います。リドル君は比較的人の目の少ない夜にバジリスクを介して情報収集を行うため、ついうっかりエンカウントしてしまうことがあります。

 その上、リドル君は「必要の部屋」のことを()()()知っており、時には彼自身が()()()訪ねてきたりします。不思議ですね〜(すっとぼけ)。

 

 そのため通常プレイであれば、二年生時は「必要の部屋」育成法を行わないのが安全かつ一般的でしょう。

 ですがこれはRTA! 二年間の短縮を約束している以上、一年の無駄遣いはチャート上不可能です。

 

 というわけで今宵も元気に第六次深夜徘徊遠征にイクゾー! デッデッデデデデ、カーン、デデデデ!(幻の大地)

 

 深夜徘徊中にうっかり目を合わせて即死、「必要の部屋」入り口でばったり鉢合わせての即死なんて、真のRTA走者ならするはずありません、安心してください(18敗)。

 

 レズちゃんが深夜徘徊を行なっている間に。

 バジリスク君とのエンカウントを避ける方法について、お話しします。

 グランドクエスト「秘密の部屋」で関わることになる蛇君ですが、彼の正式名称は「毒蛇の王・バジリスク」と言います。

 Wikiにいらっしゃる方々の検証によりますと、バジリスクの知覚関係のステータスは、主に視覚と聴覚に偏っているそうです。

 視覚に関しては、自身の優位性である視札に特化した故、聴覚に関しては、主人であるサラザール・スリザリンと積極的に意思疎通を図るために発達したと考えられています。

 ですが、反面、それ以外の索敵能力は極めて劣化しています。

 とりわけ、蛇種に多く見られるピット器官──熱感知能力を失っているのは非常に大きいです。

 これにより、バジリスク君は見えず聞こえずの敵を発見できないと言うことが明らかになっています。お前の索敵ガバガバじゃねぇかよ。

 つまり、何が言いたいかと言いますと。

 

「ミセス・ノリス。そこの階段は消えて危ないから、気をつけて歩くんだよ」

「にゃーん」

 

「ああ、ギルデロイ。君の──」

「──ええ、ええ。わかっていますよ。フリットウィック先生。早く見回りを終えて寝ましょうか。お肌にも悪いので!」

 

 透明マント(偽)装備で息を潜めたレズちゃんは、ガバさえなければバジリスクに見つかることはない、と言うことです。

 僕のチャートはガバではありません。これだけははっきりと真実を伝えたかった。

 

 ……曲がり角の出会い頭に目があったり、「必要の部屋」の外に出た瞬間にばったり出会ったりするのは親譲りの屑運です。許してください。

 

 「必要の部屋」では引き続き双子の呪文と終了呪文の練習です。

 無言呪文とまでは言いませんが、自分で増やしたものを即座に消せるくらいには鍛えましょう。

 というわけで稼ぎタイムは超スピード♂

 

 

 

 10月です。

 現在、順調にジニーちゃんがリドル君の手によって昏睡させられています。

 できるだけ自然に、優しく、決して日記帳に触れない書かない喋らないで接しましょう。

 

 と。

 クィディッチの練習に行っていたハリー君が戻ってきましたね。なにやら浮かない顔です。どしたん? オビワン? サーティーワン?

 

「実は、さっきフィルチに捕まって。その後ニックが助けてくれたんだけど……彼の絶命日パーティに誘われたんだ」

 

 ……。

 絶命日パーティというのは、平たく言えば、この世の中にあるありとあらゆる楽しみを楽しみ尽くした方向けのパーティです。つまりはゴースト向けのパーティです。

 そこで出される料理は、彼らがより強く感じられるように、意図的に悪臭を放つように調整されています。

 生きている人間にとっては、■■■チャレンジにも匹敵するでしょう。

 

 これだけのためなら、正直に言えばレズちゃんを行かせる意味はありません。

 しかし、他の三人、とりわけハーマイオニーちゃんが行きたがっていること。彼らと共に行動することによる好感度。

 何より、グランドクエスト「秘密の部屋」の本開始につながる導入クエストです。

 行かないわけにはいかないでしょう。

 

 

 そんなこんなでハロウィーン当日。

 早速ですが、絶命日パーティにイクゾー!

 

 地下牢につきました。

 並んでいる料理は腐った魚、黒炭のケーキ、ウジの湧いたハギス、カビそのもののチーズ、コールタールソース……。

 歓迎の音楽は黒板の引っ掻き音に鋸の擦れる音……。

 

 ンンッ……マ゜ッ! ア゛ッ!(悲鳴)

 

 さっさと挨拶を済ませて帰りましょう。

 

 ニック君オッスオッス! カッコいい羽帽子だね!

 

 ピーブズさんお久しぶりです! お世話にならず、感謝しております! 今後ともよろしくお願いしないよう、よろしくお願いします! ……ぺっ、ポルターガイストくん如きが!

 

 か゛わ゛い゛い゛な゛ぁ゛マ゛ー゛ト゛ル゛ち゛ゃ゛ん゛(社交辞令)。今度部屋借りるんでよろしく。

 

 ヨシ!

 主要キャラに語り終えました。場合によっては「灰色のレディ」ことヘレナ・レイブンクローちゃんに接触する選択肢もあるでしょうが、本チャートではフヨウラ!

 早く帰ってご飯を食べましょう。

 

 しばらく歩くと。

 

「──待って、何か変な声が聞こえる……」

 

 ハリー君がMUR大先輩のようなことを言い始めました。

 

「誰を殺すつもりだ!? ……こっちだ! 付いてきて!」

 

 おっ、そうだな。

 レズちゃんには蛇語を聞き取るどころか、なにも聞こえてはいないため、パイプの中の蛇の正確な位置を知ることができません。

 ハリー君という高性能ソナーに頼っていきましょう。下手に逸れるとデスエンカもあり得ます。

 地下牢から三階まで駆け上がり、隈なく探して、ようやく水浸しの廊下を見つけました。

 ハリー君が壁を指差して叫びます。

 

「見て!」

 

 

 秘密の部屋は開かれたり。

 継承者の敵よ、気をつけよ。

 

 

 TOM MARVOLO RIDDLE(I AM LORD VOLDEMORT)殿の70年間終ぞ変わらなかったセンスが光ったところで、今回はここまで!

 ご笑読ありがとうございました。

 

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